この記事では、多種多様なパソコンスキルを身につけられる「パソコン市民講座」を紹介します。パソコン市民講座は、幅広い世代の生徒さんが通うパソコン教室ですが、昨今の教育改革に伴い、子どもたちへの教育に特段注力を注いでいます。
また同教室は、コースが豊富に揃っていることから、自分の興味や関心に合わせて学びを深めることができるのが魅力です。
その中でも今回は、「わくわくジュニアタイピング」と「わくわくプレゼンテーション」、「わくわくユーチューバー体験」について、子どもICT事業本部の小林さんと流山おおたかの森S・C教室の今野先生にお話を伺いました。
この記事の目次
子どもたちの”プログラミング的思考”を強化する「パソコン市民講座」
▲集中して授業を受ける「パソコン市民講座」の生徒のみなさん
まず、「パソコン市民講座」の概要についてお教えいただけますか?
パソコン市民講座は全世代型のパソコンスクールです。そのため、幅広い世代の生徒さんがいらっしゃるのですが、2020年度から全ての小学校でプログラミング教育が必修化されたことをふまえ、子どもたちへの「プログラミング的思考」の育成に特に力を入れています。
とりわけこの10年で教育現場では、鉛筆とノートの読み書きから、パソコンでキーボード入力へと移り変わりました。こうした背景に伴い、子どもたちがやりたいことに向け自ら考え、達成していけるような土台作りを、ITを使って届けています。
そのため、本教室では子どもたちに興味を持ってもらえるような楽しいテーマを扱った講座も複数用意しています。
タイピングに動画編集も!「パソコン市民講座」の特色あるコース
ここでは、特色あるコースとして「わくわくジュニアタイピング」と「わくわくプレゼンテーション」、そして「わくわくユーチューバー体験」について詳しく伺いました。
「わくわくジュニアタイピング」で目指すは手元を見ずに入力するタッチタイピング!
▲タイピングを勉強中の生徒
「パソコン市民講座」のコースの中から、特色あるものを抜粋してお教えいただけますか?
お子様向けのものでは、小学校の低学年を対象とした「わくわくジュニアタイピング」というコースがあります。これはタイピングの正しいフォームを身につけるインプットの教材が全8回あり、1回ごとに指の感覚を定着させるためのアウトプットの練習時間を挟み込んで進めていく内容となります。
小学校では一般的に、小学校3年生の後半からローマ字の学習が始まりますが、カリキュラムとして十分な時間を設けていなくて、自己学習に委ねている部分が大きいんですね。そのため、小学1年生のうちからアルファベットやローマ字を学べるこのコースにメリットを感じてくださっている親御さんも多いです。
また、小学校でのタブレットの導入により、小学2年生〜3年生の生徒の割合もグンと増えましたね。
タイピングの正しいフォームを身に付けるために、具体的にどのように学ぶのでしょうか?
まずは、手の基本の置き方であるホームポジションを覚え、タイピングの正しい姿勢を維持しながら、ミスタッチのない空気のように楽な入力を10本の指を使って身につけていきます。最初はアルファベット26文字から始めています。そして五十音、拗音、吃音と順に進んだ後、変換のある文章入力という具合にステップアップしていきます。
こうして手元を見ずに入力する、いわゆるタッチタイピングを目指します。アルファベットではABCの歌、そして日本語ではしりとりなど、タイピングの内容は、子どもたちが楽しみながら取り組めるような問題を出題しています。
タイピングソフトを用いるので学習自体は自身でもできるのですが、講師が指導することで、正しいフォームがなぜ必要なのか、正しいフォームを身に付けることでどのような効果が得られるのかについて、納得しながら学びを深めることができるんです。また、手の大きさや学習を始める年齢など、生徒それぞれの状況に合わせて学習を進めていけるのも本教室の大きな特徴の1つですね。
▲スムーズなローマ字入力を目指してローマ字の学習も実施
「わくわくジュニアタイピング」のコースを受講すると、タイピングの技術をどのくらい伸ばすことができるのでしょうか?
成長スピードや受講するペースには個人差があるので一概には言えませんが、例えば、週1回のペースでコースを受ける場合、3ヶ月から6ヶ月ぐらいでタッチタイピングを身に付けることができると思いますよ。
独学ではなく講師のみなさんによる指導だからこそ、得られる効果についてもお教えいただけますか?
「わくわくジュニアタイピング」を受講する子どもたちの多くが、タイピングが上手になりたい、かっこよくタイピングしたいという思いを持っています。しかし、タイピングはもくもくと取り組むものなので、モチベーションの維持がなかなか難しいんですね。
だからこそ本教室では、漠然と練習するのではなく、講師たちが道具やツールを工夫して使い、子どもたちとの会話を大切にしながら指導しています。
日本語のタイピングでは、カードやアプリを用い、制限時間以内でのミッションクリアや先生との対戦など、ゲーム感覚で楽しみながらタイピングスキルを伸ばしていく時間も設けています。すると自然と、子どもたちも目的意識が明確になり、モチベーションの維持に繋がっているんです。
▲カードを使って楽しく学んでいる様子
集中することも、ワイワイ楽しむことも。メリハリをつけて取り組める
▲段位やコンテストでタイピングに対するモチベーションもアップ
生徒のお子さんたちは、どのような雰囲気の中でタイピングに取り組んでいるのでしょうか?
個人で取り組む場合、かなり集中力を高めて向き合っていますね。使用するアプリでタイピングの速度や正確性などの結果が確認できるので、それを生徒みんなで見せ合って、褒め合うことでモチベーションを高めて取り組んでいますよ。
「わくわくジュニアタイピング」のコースのお子さんたちからはどのような感想がありますか?
1回1時間の講座なので、もうちょっとやりたいと言ってくれる熱心な生徒も多いですね。また、本教室は、さまざまな世代の人が通い、幅広い選択肢の講座があるという環境です。
ワードやエクセル、パワーポイントの講座を受講する大人たちの様子を身近に見られるので、「これをやってみたい!」と自然と興味が湧き、また同時に今の学習に対するモチベーションが高まっているようです。
先生方は、生徒たちとの指導でどのようなことを大切にされていますか?
子どもたちにとって、よくできた時は褒め、逆に困っている時は声をかけてくれたら嬉しいはずです。学習中も、取り組めたことをよく褒め、次回に向けての目標を子どもたちと一緒に描きながら進めることを大切にしています。
生徒の興味を第一にパワーポイントスキルを磨く「わくわくプレゼンテーション」
▲装飾や図表を用いた大人顔負けのパワーポイントを作成!
その他に、特色あるコースについてもお教えいただけますか?
小学生を対象に、パワーポイントの使い方を学ぶ「わくわくプレゼンテーション」というコースがあります。
小学生低学年では、観察日記を作成したり、夏休みの自由研究のツールとして活用したりしています。そして高学年になると小学校でも活用する機会が増え、より身近なツールになるので、スライドにアニメーションをつけたり、自分たちの写真を組み合わせたりなど、より個性を出した使い方に取り組んでいますね。
実際のコースでは、どのように学習を進めていくのでしょうか?
ひな形テンプレートにある子供用のテンプレートを用い、まずは文字や絵の入れ方を学びます。徐々にステップアップしながら、アニメーションの効果なども学び、1つの作品を完成させることを目指していきます。
完成したスライドは、講座を参観いただいた親御さんたちに発表するほか、子どもたちの集まりやすい夏休みの期間を利用し、講座の時間外で発表する機会を設けることもありますよ。
▲SDGsについて子どもが調べて作成したパワーポイント
生徒のみなさんは、どんなパワーポイントを作成しているのですか?
町を探索するための地図や星座の調査など、さまざまなテーマで好き好きにまとめていますよ。本教室では、なにより自分の気持ちを反映したものを自分自身で作り上げることを大切にしているんです。
そのため、手取り足取り教えるのではなく寄り添いつつヒントを出し、子どもたちの興味関心を引き出すことで自走できる工夫をしていますよ。
▲サッカーについてまとめたパワーポイント
▲落語の歴史や階級がまとめられたパワーポイント
動画編集の“仕組み”を知る「わくわくユーチューバー体験」
人気があるという「わくわくユーチューバー体験」についてもお教えいただけますか?
「わくわくユーチューバー体験」は、名前からもわかるように動画編集を学べるコースです。基本的に見る側として動画に慣れ親しんでいる子どもたちに、撮影する側の視点から動画編集のポイントを指導していきます。
具体的には動画全体の構成方法や画像のトリミングの仕方など、初心者を対象とした動画編集の基礎を学びます。本コースでは映像を見て学び、不明点や疑問点がある場合はインストラクターが学習をサポートします。
動画編集を学ぶことで、お子さんたちはどのようなメリットを得られていますか?
子どもたちは動画編集を通して、既に1つの動画として完成したものは実はごく一部分であり、完成までに膨大な労力が費やされていることを知ります。普段何気なく見ているYouTuberの人の動画も、こうやって撮っているんだというような、仕組みの視点を得られることは非常に有益だと思っています。
「パソコン市民講座」からのメッセージ
▲取材にご対応いただいた子どもICT事業本部の小林さん(左)と流山おおたかの森S・C教室の今野先生(右)
最後に「パソコン市民講座」に関心を持った読者の皆さまへ、メッセージをいただけますか。
本教室は、コースのラインナップも豊富なので、子どもたちの成長のタイミングや興味に合わせてコースのご提案ができるのが一番の魅力だと思っています。そのため、教室に通ってくださっている子どもたちの多くが、パソコンが好き、パソコンに触れたい、パソコンで何かできるようになりたいという思いで選んでくださっているんですよ。
また、自分1人で本を読んで学ぶのが難しい年頃の子たちにとって、お母さんお父さんの力を借りることなく、自分の力でステップアップしていける手ごたえをも得られる体験ができる場所です。こういった部分に価値を見出してくれる親御さんたちも多く、お子さんの習い事に選んでくださっていますね。
パソコンスキルを段階的に伸ばしていくことで、将来どんな分野に進んだとしても、身に付けたスキルをさまざまな分野の土台として活かすことができます。
例えば、最近ではプログラミングを学びたいという子どもたちが多いのですが、タイピングスキルやパソコンの基礎知識が不十分のまま、プログラミングの学習を始めると、それらの知識や技術が身についている子と比べ、成長速度が遅かったり、より難しく感じていたりする傾向があります。
一方で下地となる知識と技術を培ったうえで、プログラミングに取り組むと、成長速度も集中力も格段に上がるんですよ。着実にパソコンスキルを身につけた子どもたちの中には、弊社が運営するプログラミング教室の「スタープログラミングスクール」に進む子も少なくありません。
このように、あらゆる分野の素地として活用できるパソコンスキルと共に、私たち講師たちも、子どもたちが直面した課題や問題に対し、子どもたち自身で乗り越えていけるようサポートしております。子どもたちのさまざまな可能性を開かせていくきっかけを、この教室で受け取ってもらえたらいいなと思っています。
早い段階でパソコンスキルを身につけることで、生徒の子どもたちの可能性が広がっていくのだなと感じました。貴重なお話をありがとうございました!
パソコン市民講座の教材費用・受講料
「パソコン市民講座」の入会・受講にかかる費用は、以下の通りです。
※金額はすべて税込表示
【入会時】
入会金 | 6,600円 |
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月会費 | 2,450円 |
教材費 | 720円~920円(選択コースにより異なります) |
【月額費用】
定額支払制 1時間あたり1,760円
各地の教室では、無料体験レッスンも受け付けております。
パソコン市民講座に通う子ども・保護者の声
ここでは、実際に「パソコン市民講座」に通うお子さんとその保護者の方の感想・口コミをまとめました。
■生徒の声は公式サイトから引用しています。
https://www.pc4353.net/voice/junior.php
「パソコン市民講座」の基本情報
運営会社 | 株式会社チアリー |
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本社住所 | 大阪府大阪市中央区本町2-3-9 JPS本町ビルディング2F |
問い合わせ先 | https://www.pc4353.net/contact/ |
教室数 | 95教室 |
公式サイト | https://www.pc4353.net/course/ junior_pc.php |