日舞っ子教室のお稽古の様子

日本舞踊で楽しく礼儀作法を学ぶ。「日舞っ子教室」のマンツーマンお稽古で成長する子どもたち

お子様に一生役立つ力を身に付けられる習い事をお探しの方に向けて、神奈川県横浜市・川崎市の日本舞踊教室「日舞っ子教室」を紹介します。

日舞っ子教室は母娘で運営されている「藤間恵都子・藤間翔央日本舞踊教室」の中の子ども向け舞踊教室です。先生との1対1のお稽古の中で、日本舞踊の踊りの技術だけでなく、礼儀作法や着物の着方、日本文化を学べるのが魅力です。

今回は「日舞っ子教室」を主宰する藤間流師範の藤間翔央(しょうおう)さん、そして「藤間恵都子・藤間翔央日本舞踊教室」を主宰する藤間恵都子さんに、日本舞踊ならではの魅力、そして日舞っ子教室で身に付けられる力などについてインタビューを行いました。

日本舞踊を楽しく、しっかり教えてくれる「日舞っ子教室」

日舞っ子教室の「踊り初め」イベントの様子

編集部

まずは日舞っ子教室の概要について教えてください。

翔央さん

母の藤間恵都子と共に運営する「藤間恵都子・藤間翔央日本舞踊教室」の内、子ども向け教室として私が運営しているのが「日舞っ子教室」です。日本舞踊における五大流派の1つである「藤間流」の師範免許を持つ私が子どもたちのお稽古をしています。

編集部

翔央さんがお子様に日本舞踊を指導する上で大切にしているのはどういった点ですか?

翔央さん

「小さなお子様でも楽しく、きちんとした日本舞踊を学んでもらう」ということを大切に、日々指導にあたっています。

私はさまざまな流派が集う「日本舞踊協会」という全国組織に所属しているため、普段からさまざまな場所に講師として招かれて子どもを教えています。その豊富な経験を活かして指導を行えることが講師としての私自身の強みです。

日本舞踊だからこそ学べる礼儀作法、日本文化などに惹かれ、幅広い年代の子どもが通う

日舞っ子教室の教室

編集部

日舞っ子教室に通われているのは大体何歳くらいのお子様が多いのでしょうか。

翔央さん

小学校低学年のお子様を中心に、3歳から中学生までを対象としています。未就学のお子様の場合、お受験のための礼儀作法を身につけるためという方もいれば、七五三で着物に興味を持ったことをきっかけに習われる方も多いですね。

小学校入学後は、夏休みの体験などで日本舞踊や着物に触れて、そこから興味を持つお子様も多い印象です。また保護者の方が元々興味を持っていたなど、ご家族をきっかけに始められるお子様もいらっしゃいます。

恵都子さん

「日本文化を学びたい」という希望を持って日本舞踊の門を叩くお子様が多いのも特徴です。最近では子どものうちから海外文化に触れたり海外の人と関わったりする機会が増えていますよね。海外の人と交流したときに、自国の文化を紹介できなくて恥ずかしい思いをしたということで日舞っ子教室に来てくれるお子様も少なからずいらっしゃいます。

編集部

礼儀作法や日本文化を学ぶというのは、他の習い事にはなかなかない日本舞踊だからこその特徴ですよね。

恵都子さん

そうですね。日本舞踊を身に付けていただければ、自分が海外に行ったり、逆に海外のお友達が日本を訪れたりした際に、お扇子一本で日本文化の良さを伝えることができます。

グローバル化が進む今の時代だからこそ、海外の方とのコミュニケーションツールとしての日本舞踊の価値も高まっているのではないかと思います。

お稽古は先生と1対1!踊りだけでなく礼儀作法・着物の着方も学ぶ

日舞っ子教室のお稽古の様子

編集部

日舞っ子教室での具体的なお稽古内容について教えてください。

翔央さん

日舞っ子教室のお稽古では大きく3つのことをお教えしています。

1つ目は、礼儀・作法です。稽古場は一軒家ですので、扉を開けて入ってくるところから、いつもの習い事とは異なる雰囲気があります。玄関先での履物のマナー、お稽古場に入るときの挨拶、先生への物の渡し方など、実際のお稽古に入るまでの間にもさまざまな礼儀・作法を伝えています。

2つ目は、着物の着方です。紐の結び方や帯の結び方、足袋の履き方などを学ぶとともに、着物を脱いだ後のたたみ方、片付け方も教えています。小学2年生くらいまでの小さなお子様の場合は保護者の方にお伝えしていますが、自分でできそうなお子様には自分で着物を着たりたたんだりできるように指導しています。

3つ目は、日本舞踊の踊りです。例えばバレエの場合はまずバーレッスンをするなど決まった手順がありますが、日本舞踊の場合は先生の真似をしながら身に付けていくのが基本です。そのため先生と1対1のお稽古で、先生の手の向きや置き方、体の動かし方を見ながら学んでいきます。お稽古は基本30分ですが、次から次に覚えることがあるため、子どもにとってはかなり濃い時間となっているようです。

編集部

指導にあたって気を付けていることはありますか?

翔央さん

小さなお子様の場合、近くに保護者の方がいると気になってしまってお稽古に集中できなくなることがあります。そのためお稽古中は保護者の方には隣の部屋で待っていただき、先生との1対1の空間で集中してもらう環境づくりをしています。

また個人稽古だからこそ、お子様一人ひとりの個性に合わせた指導を行うのも心がけているポイントです。同じ年齢で同じ時期に始めた子でも、成長スピードや取り組み方はそれぞれです。

1つのことにじっくり取り組みたい子もいれば、新しいことを次々に挑戦したいという子もいるため、お子様の個性や意欲を見極めて、楽しみながら成長していけるような指導を行っています。

人前で踊りを披露する年一回の「踊り初め」で、子どもの成長を実感

日舞っ子教室の「踊り初め」イベントの様子

日舞っ子教室の「踊り初め」イベントの様子

日舞っ子教室の「踊り初め」イベントの様子

▲年に1回人前で踊りを披露する「踊り初め」の様子

編集部

日舞っ子教室で習った日本舞踊を、皆の前で披露する機会はありますか?

翔央さん

年に一度、年明けの時期に皆で集まって楽しむ「踊り初め(おどりぞめ)」というイベントを行っています。年によって多少内容は変わりますが、大きな会場を借りて発表会形式で行うことが多いため、保護者の方やおじいちゃん、おばあちゃん、友達なども招いて、子どもたちが普段のお稽古の成果を披露できる場となっています。

年に1回の発表会なので、すごく張り切る子もいれば、かなり緊張する子もいます。しかしその発表会を乗り越えることが子どもたちにとってとても貴重な経験になっているようで、こちらから見ても発表会を経て子どもたちが大きく成長していることを実感しますね。

編集部

普段一対一のお稽古でなかなかお子様の踊りを見られないからこそ、保護者の方にとっても貴重な機会となりますよね。

翔央さん

「すごくしっかり踊れていてびっくりした」「最初はあんなに恥ずかしがっていたのに、堂々と踊っている姿に感動した」など、保護者の方からも嬉しいお声をたくさんいただいています。お子様のご家族以外の方にも見ていただけるため、そういう方から「お辞儀がきれいで感動した」というお声をいただけるのも印象的ですね。

日舞っ子教室の懇親会の様子

▲「踊り染め」の他、生徒同士で交流を深める「懇親会」も実施

日本舞踊を通じて心も体も成長。社会人になってから活きるスキルも

編集部

日舞っ子教室で日本舞踊を学ぶことで、お子様の成長にとってどのようなメリットがあると思われますか?

翔央さん

踊りが上手くなるというのはもちろんですが、先生と1対1での30分のレッスンで集中力が培われる点は大きいと思います。最初はおしゃべりが止まらなくなるなどなかなか集中できなかった子が、続けていく内に30分真剣に取り組むようになるなど、集中力が顕著に育っている様子を実感できます。

また日本舞踊は体の発達にも作用します。最近のお子様はスマートフォンやタブレットを長時間見る関係で猫背になったり顎が前に出たりする姿勢になる子が多いのですが、日本舞踊をやることで体幹や全身の筋肉、足腰が鍛えられるんです。子どもの頃から良い姿勢、体幹が身に付けられるという体の発達への影響も、日本舞踊を習うことのメリットの1つです。

恵都子さん

表現力が身に付くのも、日本舞踊ならではの特徴ですね。日本舞踊はもともとは歌舞伎の芝居から始まった踊りのため、ストーリーやキャラクターに対してイマジネーションを膨らませながら踊ることで豊かな表現力を身につけることができます。

日本舞踊は大きく女踊り・男踊りに分けられるのですが、男踊りが好きな女の子も、当然その逆もあります。自分じゃない役になりきって踊ることは、多様な視点を身に付けていくことにもつながるのではないでしょうか。

編集部

翔央さんご自身も幼い頃から日本舞踊を習われていたそうですが、大人になっても活かされた力などはありますか?

翔央さん

私は日舞っ子教室を始める前に一時期会社勤めをしていた経験があるのですが、社会に出てからも日本舞踊の経験が活きているなと感じる瞬間がたくさんありました。

例えば「先生の振りを見て覚える」という日本舞踊の習慣は、「先輩の仕事を見て覚える」というところに活かされました。その他にも礼儀作法、挨拶など、日本舞踊を通じて自然と身に付いた力が大人になっても助けてくれたと感じることは多いですね。

日舞っ子教室からのメッセージ

取材に対応していただいた藤間流の藤間翔央さんと藤間恵都子さん

▲「日舞っ子教室」を主宰する藤間流師範の翔央さん(左)と、「藤間恵都子・藤間翔央日本舞踊教室」を主宰する恵都子さん(右)

編集部

最後に、日舞っ子教室に興味を持ったお子様や保護者の方に向けてメッセージをお願いします。

翔央さん

日本舞踊というと敷居が高く感じられる方もいるかもしれませんが、小さい頃から楽しんで学んでいただける習い事だと思います。和室や着物など普段の生活にはない文化に触れられるため、小学校高学年で勉強などが大変になってきたときの気分転換になっているというお子様も多くいます。

もし気になった場合は気兼ねすることなく、お気軽に教室を覗いて飛び込んでみてください。

恵都子さん

お子様はスポンジが水を吸うように、さまざまなことを吸収していきます。日舞っ子教室でもお子様の思いがけない表現や感性に日々驚かされています。

保護者の方たちも、お子様の潜在的な才能を引き出す一つの手段として、日舞っ子教室に興味を持っていただければと思います。一度体験に来ていただき、その結果としてお稽古を続けていただけると嬉しいです。

編集部

翔央さん、恵都子さん、本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!

日舞っ子教室の料金・持ち物

お稽古日 1回30分・月3回(予約制)
月・火・木・金・日:9:00~20:00
土:9:00~12:00
月謝 月謝:8,000円(税込)
入門料:10,000円(税込)
持ち物 浴衣・帯・白足袋
※基本は入会までに準備が必要、間に合わない場合はレンタルも可能
見学申し込み https://www.fujima-nichibu.com/contact/

日舞っ子教室のお弟子さん・保護者の方からの声

日舞っ子教室の「踊り初め」イベントの様子

ここでは日舞っ子教室の公式サイトに寄せられたお弟子さん、保護者の方からの声の一部を紹介します。

(保護者)よそへ行っても正座でごあいさつがしっかりとできる!同年代の子より、日本文化(着物、三味線の音、畳、etc)に親しみがもてていると感じます。

(保護者)お稽古が毎週曜日時間が決まっているわけではないので、逆に都合がつけ易く、有難いです。(中略)母は全く日舞知識がありませんでしたが、大丈夫でした。今では浴衣もスムーズに着せることが出来るようになりました。本人も早くひとりで着られるようになりたいと言っています。

(お子様)舞台があったときに、皆が見てくれて、「良かったよ」と言ってくれるので嬉しい。舞台に立つと「自分が主役!」と思える。

(お子様)先生がゆっくりじっくり心を開かせてくれるので、安心感があり、かつ自信もつけてくれます!

礼儀作法や挨拶、着物の着方など、「日舞っ子教室」を通じて日本舞踊ならではの力が身についていることが伺えます。和室のマナーや着物の着方など、親が教えられない部分の文化や作法を学べる環境があることに魅力を感じる保護者が多いようです。

またお稽古は基本的に月3回ですが、ご家庭の事情に合わせて曜日や回数などの変更に柔軟に対応してもらえるため、通いやすさという点でも高評価となっています。

日舞っ子教室の基本情報

運営 藤間恵都子・藤間翔央日舞舞踊教室(藤間流)
住所 【保土ヶ谷教室】
神奈川県横浜市保土ヶ谷区帷子町1-19
JR横須賀線保土ヶ谷駅西口より徒歩4分

【高津教室】(火・木・金・日のみ)
神奈川県川崎市高津区溝口4-5-18
田園都市線高津駅から徒歩3分
見学申し込み・お問い合わせ https://www.fujima-nichibu.com/contact/
公式サイト https://www.fujima-nichibu.com/nitibukko/

※詳しくは公式ページでご確認ください
※紹介している金額はすべて税込です。