関東を中心に教室を展開しているKAI将棋教室の授業風景

子どもへの理解が深い「KAI将棋教室」の講師陣が育てる、考え抜き実行する力とは

この記事では、子どもの集中力や考える力を鍛えられる習い事を探している方に向けて、関東を中心に10教室を展開する「KAI将棋教室」をご紹介します。

KAI将棋教室は、将棋を通して、考え抜いて実行する力や「負けました」と素直に認める礼儀作法を身につけることに力を入れています。

将棋の実力はもちろん、子どもへの対応にも優れた講師陣や、オリジナルの66段階のカリキュラムによって、小さな子でも楽しみながら成長を実感できると評判です。

今回は、代表取締役の甲斐日向(かい・ひゅうが)さんにインタビューを行い、教室の理念や鍛えられる力、実際の子どもたちの様子などについて伺いました。

こども教室に特化&プロも目指せる「KAI将棋教室」

KAI将棋教室で真剣に将棋に打ち込む子どもたち

KAI将棋教室は、特に4歳から中学生までを対象とする「こども教室」に力を入れており、講師にも教育、保育業界などの出身者が多いことが特徴です。

また、子どもから大人、さらにプロレベルまで幅広く指導できるので、本気で取り組みたい方にもおすすめ。オンライン指導にも対応しています。

それではさっそく、代表の甲斐さんに、KAI将棋教室の理念や特徴、また生徒さんの入会の動機について伺っていきましょう。

「負けました」と認める将棋文化で、礼儀作法を学べる

編集部

まずは、KAI将棋教室の「こども教室」の理念について教えてください。

甲斐さん

私たちは、「将棋を通して子どもたちの未来をつくる」という理念で教室を運営しています。

子どもたちに将棋を通して礼儀作法や集中力を身につけてもらう。さらに、さまざまな課題に対して試行錯誤をしながら、きちんと向き合っていく力を育みたいと考えています。

編集部

将棋の礼儀作法というと、例えばどういったものが挙げられるのでしょうか。

甲斐さん

最初に「お願いします」と挨拶をして始めることはもちろん、将棋では自分から「負けました」「参りました」と言う文化があります。これは他のゲームには見られない特徴です。

子どもたちは最初、負けると悔しいのでなかなか言えないのですが、だんだんと「負けました」が言えるようになっていきます。

さらに大事なのが勝ったときです。将棋で勝っても「やったー」などと言ってはいけないのです。相手が「負けました」と言ったら「ありがとうございました」と、お互いに礼を言って終わります。

ほかにも、対局中にトイレなどで席を外す際には「失礼します」と言うなど、礼儀作法がきっちりと決まっています。

入会の動機は「集中力を鍛えたい」。実力派の講師陣が寄り添う

編集部

KAI将棋教室の生徒さんの年齢層や入会の目的についてご紹介ください。

甲斐さん

こども教室では、年長から小学4年生あたりまでがまんべんなくおり、その中でも小学1、2年生が一番多いです。

保護者さんの動機としては、勉強や日常生活のうえでもっと落ち着いてほしい、集中力を発揮してほしいといった方が多いですね。もちろん近年は、プロ棋士の藤井聡太さんの影響も、とても大きいと感じています。

編集部

そういった動機の生徒さんを迎えるにあたっての、教室や講師の特徴についても伺えますか?

甲斐さん

KAI将棋教室の特徴は、子どもから大人まで、初心者から高段者まで、またオンラインからオフラインまで、全ての人にレッスンを提供できる点です。そのため、将棋の実力があり、子どもにも寄り添える講師をそろえています。

具体的には、将棋講師の経験が長い人、教育や福祉、保育業界の経験者など、プロとして子どもと接していた方を中心に採用しています。

KAI将棋教室の指導風景

▲子どもの指導に秀でた講師陣が、うまくモチベーションを高めていく

編集部

それでいて、講師の方たちは将棋も強いわけですね。

甲斐さん

そうなんです。私自身がプロ棋士養成機関である「奨励会」に14年おり、そこで出会った中で特に子どもに寄り添えるタイプの方に声をかけてきました。

また実力面の例では、教室の生徒として、将棋講師や現役の女流プロ棋士の方も通っているほどです。

グローバルな視野やAIとの付き合い方も身につく

編集部

公式サイトを拝見すると、「将棋×グローバル」「将棋×AI」といったキーワードが目につきました。この辺りもご説明いただけますか?

甲斐さん

まず「将棋×グローバル」については、年に数回、海外の将棋教室とオンラインで対抗戦をしています。

これまでに、オーストラリアやニュージーランド、アメリカなどと対戦しました。大体どこの国にも将棋教室があります。Zoomの一つの画面に集まり、団体戦の形で行うので盛り上がりますし、子どもたちも頑張ってくれますね。

編集部

AIについては、具体的にどういった能力が身につくのでしょうか。

甲斐さん

いまは将棋を続けて実力がついてくると、必然的にAIを使って勉強するようになります。私自身も修行時代、ずっとAIと向き合って研究していました。

AIが指し手を示すメカニズムを理解することや、AIを教科書とするのではなく、壁あての相手にすることで研究効率を上げていく方法など、将棋以外でもAIを使いこなすために必要な感覚が自然と身につきます。

KAI将棋教室の指導の特徴や教室の雰囲気

KAI将棋教室の教室の一例

ここからは、KAI将棋教室の具体的なカリキュラムや指導方法、教室の雰囲気などについて聞いていきます。

66段階のカリキュラムや30級からの昇級で成長を実感できる

編集部

KAI将棋教室での指導の流れについて教えてください。

甲斐さん

基本的には2時間の授業で、前半はプリントを使った講義や講師との指導対局、後半は会員同士の友達対局を行います。

指導の工夫は主に2点あります。まずは66段階に分かれた細かなカリキュラムと、それに合わせたオリジナルのプリント教材を用意していることです。

KAI将棋教室のオリジナルのプリント教材

▲66段階に分かれたオリジナル教材によって、着実な成長を実感できる

最初は駒の動かし方から学び、少しずつ高度な内容になっていきます。ひらがなが書けない未就学児でも、記号を書くだけで取り組めるようにしてあります。

将棋のコツなど、いまの自分にぴったりのレベルの内容を学びながら、最終的には10手以上読む必要がある詰将棋にも挑戦します。

編集部

後半の友達対局は、どういったシステムでしょうか。

甲斐さん

そこに2点目のこだわりがあって、対局でも30級から始まる細かい昇級システムを用意しているんです。

特に始めたばかりの段階では1勝するだけで昇級して認定証がもらえるという、子どもがやる気になりやすい仕組みになっています。

1級を越えて初段に入ってくると、プロを目指せるレベルになってくるので、個人レッスンに切り替える相談をすることもあります。

友達対局で密なコミュニケーション。一生ものの将棋仲間も!

KAI将棋教室で対局する子どもたち

▲学年やレベルが違う子には、上手にヒントを出しながらアドバイスをすることも

編集部

友達対局を通して、会員同士が切磋琢磨する環境なのですね。会員同士が仲良くなるケースも多いのでしょうか?

甲斐さん

そうですね。私自身、子どものころから一緒に将棋をやっていた友達と、今でも付き合いが続いています。一生の友達に出会えるというのも、将棋の特徴かもしれません。

対局で育まれる友情みたいなものもあるし、年齢が3~4つ違う相手と対戦する場合には、年長者が教えてあげる光景も見られますね。

編集部

教わる側はもちろん、教える側の勉強にもなって、人間的な成長にもつながりそうですね。

甲斐さん

「答えをそのまま教えるんじゃなくて、悩んでいる子にうまくヒントをあげてね」と伝えています。そういったやり取りを通してコミュニケーション能力も育まれると期待しています。

KAI将棋教室で身につく力とは

それでは次に、KAI将棋教室で子どもたちが身につけられる力について、さらに深掘りしていきましょう。

「一番いい手」じゃなくていい。まずは自分で考える力を育てる

編集部

子どもたちを指導するにあたって、講師の方々が特に意識している点などはありますか?

甲斐さん

とにかく子どもの指した手を、あまり否定しないようにしています。将棋って本当にいろんな手があるので、私は「一番いい手」を指さなくてもいいと思っているんです。

もちろん、すごく悪い手なら指摘しますが、基本的には子どもが指した手について「これは何で指したの?」と理由を聞いてあげます。

すると、子どもたちは嬉しそうに説明してくれるので、それを「すごいね」「よく考えることができているね」と褒めてあげる。そういうコミュニケーションを大切にしています。

編集部

そういう指導によって、子どもたちはどのように成長していくのでしょうか。

甲斐さん

まず自分で考えて指す癖がつきます。また自分が指した手の理由を説明することで考えがまとまり、褒められるという成功体験によってこうしたプロセスが定着していくのです。

集中して考え、決断する力が人生の支えになる

編集部

将棋の実力を上げるためには、考える力を鍛えることが不可欠と考えてよいのでしょうか?

甲斐さん

その通りです。将棋はパターンが無限大にあるので、単に覚えるだけでは対応しきれません。将棋を学ぶことで集中して考える習慣が生まれ、自分でいい手を見つけられるようになっていきます。

私は生徒をとにかく強くするというよりは、集中して落ち着いて、しっかり自分で考えて決断していく力を育てたいと考えています。

これは、普段から分からない状況でも自分なりに考えてやってみるという姿勢を育み、将棋以外でも必ず生きてくると信じています。

またそのためには、クラス全体が落ち着いている必要があります。どうすればその環境が実現できるか、それぞれの専門分野で子どもと接してきた講師の皆さんと一緒に日々相談しています。

KAI将棋教室からのメッセージ

KAI将棋教室代表取締役の甲斐日向さん

▲KAI将棋教室・代表取締役の甲斐日向さん

編集部

最後にあらためて、KAI将棋教室に興味を持った読者の方へメッセージをお願いします。

甲斐さん

KAI将棋教室では、集中して考える体験をさせてあげることを特に大切にしています。

お子さんが何か難しい課題に直面したとき、それに向き合い、自分で考えて行動できるような力を将棋を通して身につけていただけたらいいなと思っています。

実際に勝ち負けがついて「負けました」と認める精神力も鍛えられるので、ぜひ小さいうちから将棋を経験させていただけると嬉しく思います。

特に小さいお子さんでも成長する楽しさを味わえるように、スモールステップのカリキュラムを用意していますので、ぜひ一度、体験に来てみてください。

編集部

教室の理念やこだわり、将棋を通して身につく力など、わかりやすく詳細にお話しくださり、ありがとうございました。

KAI将棋教室の開催日・料金・会場

KAI将棋教室は、関東を中心に10カ所の校舎を運営しています。基本的には週一回の開催で、校舎ごとに開催日や料金が異なるので、必ず確認しましょう。

また、体験受講も可能です。気になる方はまず一度、教室の雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。

▼時間・料金例:港区高輪校(こども教室)

開催曜日・時間 毎週月曜日
16:00〜18:00
※第5週は休み
会場 東京都港区高輪2-16-22
願生寺
料金 ・体験受講:2,000円
・月2回コース:6,000円/月
・月4回コース:10,000円/月
・入会金:3,000円

■各校の開催日や料金はこちらから!(KAI将棋教室公式サイト)

https://kai-shougi.com/room/

KAI将棋教室の保護者の口コミ

ここでは、実際にKAI将棋教室を利用した保護者の口コミを、子どもたちの様子も含めてご紹介します。

将棋を通して集中力がついたおかげか、無事に中学校受験を突破することができました。

地域の将棋大会で優勝した姿を見て、強くなっていることを実感しました。

教室に行ける日を、いつも楽しみにしています。

一番は、集中力が身についたことで、勉強や普段の生活の質が上がったというコメントが目立ちました。

教室の雰囲気がよく、いつも楽しみにしている子も多いようでした。

KAI将棋教室の基本情報

運営校舎 ■御徒町校
■港区光円寺校
■港区芝浦校
■品川校
■下北沢校
■国立校
■高輪校
■神楽坂校
■大宮校
■勝ちどき・築地校
https://kai-shougi.com/room/
お問い合わせ https://kai-shougi.com/toiawase/
公式URL https://kai-shougi.com/

※最新の情報は公式ホームページ等でご確認をお願いいたします。