この記事では、文久元年創業の和太鼓・お神輿を製造する宮本卯之助商店(みやもとうのすけしょうてん)が設立した和太鼓スクール「ヒビカス(HIBIKUS)」を紹介します。
本スクールでは、楽しく日本の文化に触れながら、心も身体も健康になることを目指し、初心者から上級者まで幅広い和太鼓レッスンを用意しています。
また、ヒビカス横浜とヒビカス浅草ベースメント、そして福岡県福岡市にあるヒビカス天神の3つのスタジオがあります。今回は、ヒビカスのコンセプトや魅力、レッスンの特徴などについて、ヒビカス横浜の店長である池端さんにお話を伺いました。
この記事の目次
ヒビカスで学ぶ和太鼓で得られるものとは
まずは、和太鼓スクール「ヒビカス」のレッスンの特徴や、指導する講師、クラスを受講する子どもたちの変化・成長について詳しく伺いました。
ヒビカスオリジナル曲で楽しく基礎を磨く
▲親子で一緒に和太鼓を学べる親子クラス
和太鼓のレッスンでは、どのようなことを学ぶのでしょうか?
初心者の場合、腕の振り方や構え方、バチの持ち方など、まずは基本的なフォームをしっかりと教えていきます。子ども用のバチがあるとはいえ、持ち慣れていないとすごく重いですし、腕もつかれてしまうんですね。そのため、このように和太鼓の基礎技術を身に付けることを大切にしています。
ヒビカスに通うお子さんたちは、どの世代のお子さんが多いのでしょうか?
小学校低学年が多いですね。ただ、子ども向けのレッスンは3歳から受講が可能で、未就学児が親御さんと受講する親子クラスと、子どもたちだけで参加する小学生クラス・中学生クラスを用意しています。お祭りで和太鼓の演奏を見たことがきっかけで、レッスンに通い始めてくれる子もいますよ。
▲お子さんと一緒に学べる和太鼓で親子時間も充実
レッスンで使用する和太鼓の曲は、どのようなものなのでしょうか?
使用するのはヒビカスのオリジナル曲です。初心者の方が基本的なリズムや打ち方などを習得できるように作られており、この曲のトレーニングを通して和太鼓の技術を磨いています。
その曲が叩けるようになったら、講師がクラスの雰囲気を見ながら作った曲でレッスンを進めていきます。より複雑なリズムや強弱・緩急、表現力など、子どもたちの成長に合わせて練習のレベルを上げていきます。
また、レッスンがない時間帯にはスタジオの貸出もしているので、自主練習もできるようにしています。もしご自宅で練習する場合には、音が響かないようラバーパットを使ったりするという練習方法もあります。
和太鼓の技術を少しずつ身につけていくお子さんたちは、どのような場で和太鼓を披露するのでしょうか?
毎年2,3月頃、発表会を開催しています。演奏者と観客を含めておよそ300人の前で和太鼓を披露する本格的な場になっているんです。また発表会で演奏する曲はヒビカスや各講師のオリジナル曲、日本の伝統曲などで、2024年2月に開催した発表会の場合は、2日間でおよそ50プログラムにも及びました。
▲発表会ももちろん親子で!
和太鼓メーカーの繋がりを活かしたプロフェッショナルによる指導を実現
▲講師のみなさんは丁寧に楽しくクラスづくりを心掛ける
ヒビカスの講師の方は、どのような方が教えられているのでしょうか?
太鼓グループに所属し、プロの演奏者として活動されていた方が多いですね。ヒビカスを運営する会社が和太鼓メーカーなので、和太鼓の販売や貸出、メンテナンスなどを通して、長年ご縁のある方々が、講師として活動してくださっていますよ。
お子さんのレッスンでは、どのようなことを工夫されているのでしょうか?
子どものクラスを担当している講師は、講師の中でも特に明るくて元気な方にお任せするようにしています。子どもたちの中には、レッスンの途中で飽きてしまう子もいるので、子どもたちが楽しく取り組めるように、先生方が快活に導いてくれています。
▲なにより和太鼓が楽しいレッスンに
和太鼓の技術を伸ばし、心も育つ
日々のレッスンや発表会での披露を経て、お子さんたちの和太鼓の技術はどのように変化していますか?
一番はリズム感が磨かれていくことです。和太鼓の演奏はもちろんのこと、もしこの先、和太鼓以外の音楽をやることになった時にも、このリズム感がすでに身についているとすごく役に立つんですよね。もちろん音楽だけでなく、ダンスやスポーツなど、幅広い活動に生きてくるのかなと思っています。
もう一つは、綺麗なフォームを身につけることで体幹が鍛えられ、姿勢も綺麗になっていきます。正しく和太鼓を演奏するためには、腕の力だけではなく、下半身の力も必要です。こうして身体の使い方や力の入れ方を学ぶことで、良い筋肉がつくのだと思います。
お子さんたちには内面的な変化や成長も見られますか?
グループレッスンが中心なので、チームワークや社会性が身についていきます。また、和太鼓は1つドンっと鳴らすだけでも、とても集中力を使うんです。そのため、レッスンを継続する中で、集中力や精神力も磨かれていきますよ。
月に2回あるレッスンや年に1度の発表会への参加で、継続力や目標に向かって頑張っていく力が伸びていく様子も見られますね。レッスンでは毎回、片付けも子どもたちが行います。すると、子どもたちの自立心も自然に促されているようなのです。子どもたちの中には、自分でソロ回しの部分をオリジナルで考えてきたり、譜面を書いてみたりと、成長していく様子はまさに大人顔負けなんですよ。
▲和太鼓のレッスンは片付けまで実施する
「ヒビカス」で和太鼓を通した豊かな繋がりが生まれる
「ヒビカス」の概要についてお教えいただけますか?
ヒビカスは、2014年にスタートした和太鼓スクールであり、元々和太鼓やお神輿を160年以上造り続けてきた宮本卯之助商店が運営をしています。長い間和太鼓の製作を続ける中で、実際に和太鼓を使っている方との関わりも多くありました。そこで、和太鼓を演奏する方たちのコミュニティとして立ち上がったのが、和太鼓スクールヒビカスです。
ヒビカスでは、和太鼓の演奏技術を磨くだけではなく、和太鼓を通した人と人との繋がりを生む場を目指して運営し、グループレッスンを中心に指導を行っています。
ヒビカスならではの魅力についてお教えいただけますか?
何より、和太鼓メーカーが手掛けるスクールというのが一番の魅力ですね。使用する和太鼓はもちろん自社製ですし、何か困ったことがあった際も和太鼓に関して知識のある方が身近にいる環境があります。その他にも例えば、地域イベントの演奏依頼が来たりと、ヒビカスならではのネットワークを活かした活動をすることもできますよ。
和太鼓スクール「ヒビカス」からのメッセージ
▲インタビューに答えてくださったヒビカス横浜店長の池端さん
最後に「ヒビカス」に関心を持った読者の皆さまへ、メッセージをいただけますか。
外国人の観光客が増えたことで、日本に誇りや魅力を感じている人が以前よりも増えているように思います。こういった背景からも、和太鼓の人気は高まっているんですね。だからこそ、小さいうちから和太鼓を通して日本の文化に慣れ親しむことは、非常に価値があると感じています。旅行客の外国人と触れ合うことがあった時に、和太鼓を披露し、叩き方を教えてあげたりと、和太鼓1つで豊かなコミュニケーションを築くことができますよね。
そしてなにより、太鼓を叩いた時のドンと一発、体の芯に響くような感覚は、本当にやみつきになるはずです。それでいて和太鼓は、誰にでも始めやすく、ストレス解消にもなる習い事です。音楽とスポーツの要素両方を味わいながら、日本の文化に触れられるたくさんの魅力があるので、ぜひ興味のある方に来ていただけたら嬉しいなと思っています。
160年もの長い歴史のある宮本卯之助商店だからこそ実現できるレッスン環境や和太鼓を通した繋がりが、大きな魅力なのだと感じました。お子さんたちにとって、和太鼓の学びから得たものがいろいろな場面で活かしていけるのも素晴らしいですね。貴重なお話をありがとうございました!
「ヒビカス」の教材費用・受講料
「ヒビカス」の入会・受講にかかる費用は、以下の通りです。
※金額はすべて税込表示
【入会時】
入会金 | 11,000円 |
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教材費 | 4,000円~ |
月謝 | 8,250円~ |
各地の教室では、無料体験レッスンも受け付けております。
「ヒビカス」の生徒・保護者からの声
ここでは、実際に「ヒビカス」に通う方の感想・口コミをまとめました。
口コミからは、講師の方による丁寧な指導や、臨機応変なレッスン体制が高く評価されていることがわかりました。
「ヒビカス」の基本情報
運営会社 | 株式会社 宮本卯之助商店 |
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本社住所 | 〒111-0032 東京都台東区浅草6-1-15 |
スタジオ | ■ヒビカス横浜 〒231-0038 横浜市中区山吹町1-7 ■ヒビカス浅草ベースメント 〒111-0032 東京都台東区浅草6-1-15 B1F ■ヒビカス天神 〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神3-11-24 |
問い合わせ先 | https://www.hibikus.com/contact/ |
公式サイト | https://www.hibikus.com/ |