今回、子どもに触れさせたい「知育アプリ」特集で紹介するのは、株式会社キッズスターが提供する社会体験アプリ「ごっこランド」です。
その名前の通り、子どもが大好きな「なりきりごっこ」「○○やさんごっこ」ができるアプリで、無料でダウンロードできるにも関わらず140個以上の体験ゲームで遊べます。
課金や子どもに見せたくない広告がなく安心して子どもに与えられることもあり、これまでに累計600万ダウンロードを突破。App Store、Google Playの「子ども向け」カテゴリーでは、常に上位に選ばれています(2023年12月時点)。
この記事では、そんな「ごっこランド」でどんな遊びができるのか、また遊ぶことで身に付く力などについて紹介しています。
この記事の目次
社会体験アプリ「ごっこランド」とは
ごっこランドは、実在する企業や商品、サービスなどの社会の仕組みを遊びながら学べる知育ゲームを収録したアプリです。子どもたちが大好きな「ごっこ遊び」をすることで、実在する企業のお仕事を体験できます。
2歳ほどの小さなお子さんから小学生まで、つい夢中になってしまう面白さもさることながら、実は親の目線で作られた心配りや優しさがたくさん詰め込まれています。
今回は、そんな「ごっこランド」を提供する株式会社キッズスターの代表取締役・平田さんに、ごっこランドの魅力や、遊ぶことでどのような体験ができるのかを伺いました。
社会体験を通じて、子どもが夢を見つけるきっかけを提供
まずは、ごっこランドのコンセプトについて教えてください。
ごっこランドは、美容院ごっこやお寿司屋さんごっこなどの職業をゲームで体験することで、“子どもたちが社会に興味を持つきっかけ”や“子どもが夢を見つけるきっかけ”を提供しています。
私も実際に子育てする中で感じたことですが、子どもが何に興味があるのかというのは、意外にわかりづらかったりします。また、興味を持つきっかけになるような体験をさせてあげたいと思っていても、親も忙しく、実現はなかなか難しいところです。
ごっこランドなら、140個以上の職業体験ゲームが入っているので、子どもが遊ぶ中で「こういうの好きかも」「もっとやってみたい」など、何かしら興味を示すものを発見できるはずです。
ごっこランドはあくまで“興味を示すきっかけ作りの場”ですが、このように子どもの中に興味を芽生えさせるということが重要だと思っています。
“子どもの将来の可能性を広げたい”という親心が詰まったアプリ
さまざまな子ども向けのゲームアプリがある中で、社会体験というテーマのゲームアプリを開発された背景についても教えてください。
私が子育てをする中で「小さい子どもと社会には非常に距離感がある」と感じたことがきっかけです。
普段利用している商品やサービスがどのように提供されているかなど、社会インフラの仕組みを理解していない子どもが大多数だと思います。そんな子どもたちに、ゲームで遊びながら仕事を体験し、社会の仕組みを学んでもらえるようなアプリを提供したいと考えました。
これからの社会では、個人の特性を生かした“その子なりの武器”で戦っていくことが重要になると思っています。そのためには、子供自身の「好き」「得意」を知ることが必要です。リアルな職業体験も提供できると尚良いですが、接する頻度も含めて限界があります。その代わりを担えるのがごっこランドです。
アプリで様々な職業の存在を知り、体験してみることで、いろんな気付きが得られるでしょう。そこから、子供自身が興味を抱き、実際に体験してみるといった行動に繋がるといいなと思っています。
そして、そういった経験を通じて、親が「子どもの特性」を知ったり、将来の可能性を広げることを目指しています。
親ならではの目線で開発されたゲームアプリなんですね。
弊社の社員はほとんどが子育て中なので、「我が子のためにも良いものを作りたい」という思いも強く、そのあたりが小さなこだわりに繋がっています。
ごっこランドのメリットは、“仕事をする上で大切なこと”を学べること
ごっこランドには、140個以上のゲームがあるということですが、いくつかご紹介いただけますか?
「美容師ごっこ」「空のおしごと体験」などの職業体験から、マヨネーズ作り体験など、普段よく手にしている商品がどのように作られているのかを学べるゲームなどもあります。
▲憧れるお子さんも多い、JALのおしごとも体験できます!
どのゲームも実際のサービスと近いリアルさを大切にしており、ここはキッズスターのこだわりです。
例えば美容師ごっこだと、決まった形にカットするのではなく、例えばジグザグにするなど、自由にカットができます。またヘアカラーも、髪をタップすればベタ塗りで色が変わるのではなく、染めたい部分を指でなぞって、少しずつ染めていきます。子どもの感性を大切にしたいので、前髪はピンク、髪の裾はイエローなど、自由にアレンジできるんですよ。
ちなみに、お客さんの顔は写真を、はめ込みできるようにしているので、例えばお母さんをお客さんにすることだってできます。
▲髪の色も髪型も自由!「正解があるわけじゃないので楽しんでほしい」と話す平田さん
本当の美容師さんのように、自分のセンスでカットやカラーリングができるわけですね。
「空のおしごと体験」は、どういうものでしょうか?
「空のおしごと体験」では、飛行機の操縦を体験する飛行機シミュレーターと、空港でお客さんを案内するグランドスタッフの体験ができます。
ゲームの中で「その仕事に大切なこと」も学べるようにしているので、すぐにゲームが開始するのではなく、事前確認もあります。例えば操縦体験の前には「ブリーフィング(※)」もして、事前にどういうことを確認しているのかを知ることができます。
(※)ブリーフィング:事前にする打ち合わせや確認のこと。
面白い要素もしっかり入っていて、行き先によって景色が変わったり、空を飛んでいる時には、たまにUFOなどが現れたりもします。
このような「飽きさせない工夫」には、とてもこだわっていますね。
▲編集部が遊んでみたところ、なんと雷さまが現れました!(笑)
実在するサービスだから、“社会のしくみ”の理解に繋がりやすい
他社のアプリゲームでも、「ケーキ屋さんごっこ」や「レストランごっこ」などがある中で、ごっこランドならではの魅力はどういった点でしょうか?
実在する企業の仕事や商品をコンテンツにしているのでリアルさがある点が1つ。それから、コンテンツの多さもごっこランドの魅力だと思っています。
▲これはほんの一部!右上の「さがす」からは好みに合わせておすすめしてくれる「おしごとそうだん」もあります。
確かにスシロー、すき家やトイザらスなど、よく利用するお店が多いので親しみが持てますね。
他にもありますか?
ごっこランドのゲームは2〜3歳から対象にしているので、文字を読めない子どもでも直感的・感覚的にわかるよう、操作をシンプルにしている点です。
なにより、コンテンツの内容においては自信を持っており、「もう1回やりたい!」に繋がる面白さや、「こんなのできたよ!」と子どもが得意げに親に見せたくなるような達成感を得られることも魅力だと思っています。
▲ゲーム中は真剣そのもの!夢中になれるからこそ、また次もやりたくなる。
確かに、上達することで高得点を狙えるものや、美容師さんごっこのように感性を磨けるものがあるので、ついお父さん・お母さんに自慢したくなりますね。
ゲームのやりすぎを防ぐ、ごっこランドの工夫
ごっこランドのゲームはどれも時間が短めの印象ですが、ここにもこだわりがあるのでしょうか?
やりすぎは良くないので、一つのゲームの長さは5分以内にしています。また、3〜4回のゲームで1回のルーティンが終わるものがほとんどです。
トップページにいろいろなゲームを並べていますが、実はずっと同じゲームが並んでいるわけではありません。さまざまなゲームに挑戦してほしいという想いから、まだ体験したことのないゲームを並べたりと、並び方が変わるようになっています。
また、ゲームで自信をつけてリアルな体験に結びつけてほしいという理由から、子供が一つのゲームばかりをやらない工夫をしています。例えば、各ゲームごとに難易度をあげていける仕組みにすると、1つのゲームをずっとやりたくなってしまうんですよ。そうならないよう、「一つのゲームの面白さを追求する」ということを、あえてしていないんです。
親にとっては、とても嬉しい配慮ですね。
子ども目線だから新鮮!子ども記者が作った地域の魅力を知れる「ジモトガイド」
ごっこランド内にある「ジモトガイド」は、他のゲームとは少し形式が異なるようですが、こちらはどのようなコンテンツなのでしょうか?
ジモトガイドは、子どもにそれぞれの地域の素晴らしさを知ってもらうことができるコンテンツなんですが、実はこのコンテンツを作ることがお仕事体験になっています。子ども編集部として、記者やコンテンツを作成するという仕事を体験してもらいます。
例えば八尾市のコンテンツであれば、八尾市在住の小学生が「まちの自慢」を探し、子どもが記者になって街の人に取材をします。そうして、自治体とも連携しながら、子ども目線で紹介する「八尾市のガイドブック」のようなものを作ってもらいました。
子ども目線という点がとても良くて、例えば八尾市の例だと、「30円で買えるコロッケ屋さん」や「近所の面白い“発明おじさん”」など、大人では気づかない魅力が紹介されました。他にも面白かったのが、福島市にあるUFO研究所や、北海道厚真町が行っているサーフィンを取り入れた体育の授業などです。
同じ地域でも、大人目線でガイドブックを作ると名所紹介が多くなると思いますが、それが必ずしも子どもの興味を惹く内容かといえば、そうでないケースがほとんどです。子ども目線で紹介しているからこそ、「面白そう!行ってみたい!」となるのではないかと思います。
▲左側で地域を選択。子ども編集部がどんなコンテンツを作ったのか、ぜひご覧ください!
文字がなく、イラストと写真だけで構成されているのも狙いがあってのことでしょうか。
2歳などの文字が読めないお子さんでも楽しめるよう、自動音声で写真やイラストの紹介を行い、動画と同じような感覚で見られるものにしました。また、もっと小さい年齢のお子さんにも、お母さんの膝の上に座って親子で一緒に見てもらえたらと思っています。
また、コンテンツ内の写真なんですが、実は子どもが撮影したものなんです。子どもが興味を引く画角の写真だったりするので、中には「何これ~」と驚くような写真もあったりします。そういった面白さにも、ぜひ注目してもらえるといいですね。
ごっこランドで身に付くのは、“日常の当たり前”に疑問を持つ「気づき力」
ごっこランドで遊ぶことで、どのような力が身に付くでしょうか?
「社会がいろいろな人の思いや工夫で成り立っている」ということに、気づける力だと思います。
毎日普通に生活している中で何気に食べてるもの・使っているものが、いろいろな思いで作られているということは、きっとわからないと思うんですよね。まずは、ごっこランドの遊びを通してそれに気づいてもらうことが重要で、そこに気付けると、自然に周りのことに興味を持つことが増えると思います。
そうすると、当たり前に物を見るのではなく、「これはどうしてこうなってるの?」「これはどうやって作られているの?」と興味がわき、例えば図書館やインターネットで調べてみようという行動に繋がったりします。
このような気付きを与える意味でも「ごっこランド」は、いいきっかけになるのではないかと思っています。
なるほど。親が「これについて調べてみたら」と促しても子どもは動かないですが、自分が興味を持ったものなら放っておいても夢中になって調べますよね。
そうですね。子供の「やってみたい」をそのままのテンションでやらせてみて、失敗も成功も含めいろいろなチャレンジをすることが、幼い子どもにとっては非常に重要だと思いますね。なので、ごっこランドで多くの選択肢を見せてあげることが重要だと思っています。
リアルな職業体験も、例えばショップ店員の体験や、うどん作り体験などはありますが、小さい子供がチャレンジするにはきっと勇気が必要でしょう。でも、ごっこランドで遊んで、なんとなく理解できた後なら、「チャレンジしてみようかな」という気持ちも芽生えますよね。
ごっこランドで苦手を克服!?子どもたちの思わぬ反応
ごっこランドで遊んだ子どもたちの反応はどうでしょうか?
親御さんからよく言われるのが、「嫌いや苦手を克服できた」というものです。
偏食のお子さんで、ピーマンなどの野菜をいっさい食べられなかったお子さんが、お野菜を料理するゲームをされたそうです。
ゲームの後、お子さんが「手伝うから、どうしても作ってほしい」とねだり、ご両親は「本当食べるの?」と半信半疑で作ったところ、ぺロリと完食されたようです。
また、歯医者さんが怖かったお子さんが「歯医者さんごっこ」のゲームで遊び、ドリルで歯石を削る体験やフッ素を塗る体験を通して「何のために何をするのか」を知り、歯医者さんを怖がらなくなったというお声もいただきました。
子どもにとって、ポジティブな疑似体験ができると日常生活にもリアルに反映されるんだということを実感しましたし、あくまで二次的な効果ですが、そういうお声をいただくというのはありがたいですね。
ごっこランド開発者キッズスターからのメッセージ
▲今回取材に応じていただいたキッズスター代表の平田さん
最後に、この記事を読んでいる読者の方に向けて、メッセージをお願いします。
ゲームだと課金が気になったり、見せたくない広告が表示されたりしますが、ごっこランドならそういうものは無いので、気軽に導入しやすいのではないかと思います。完全無料ですので、まずは気軽にやってみて、お子さんの反応を見てもらいたいです。
純粋なゲームではないので、いろんな発見があります。例えばアプリのレビューでいただいたものだと、子どもがやたらと車のボンネットの中身について説明してきたからどうしたのかと思ったら、ごっこランドにある車を修理するゲームで遊んで詳しくなっていた、なんてお話もありました。
このように、大人でも知らないようなことに詳しくなったり、子どもの興味や特性がわかるという発見があります。
ごっこランドのゲームだと、親子の会話も増えそうですね。
そうですね。親子間のコミュニケーションが生まれるのも良いですね。小さい年齢の子ほど、親も一緒になって楽しんでもらった方が、子どもも興味を持ちやすいと思います。
今後もコンテンツは増やしていきますし、「子どもがおしゃべりを楽しめるAIのお友達」のようなコンテンツも考えています。子どもは「なんで、なんで」といろいろな疑問を大人にぶつけてくれますが、これに答えるのって大変なんですよね。
でも、実はこの「なんで」に答えることってとても大切です。その「なんで」に対してただ答えを導き出すのではなく、例えば調べ方を教えてくれるような、子どもに寄り添って応えられるAIを導入したいです。そして、そのデータから、その子の特性や興味のあるものを親御さんに提供できる、そういったものを作りたいと考えています。
今後も、子どもがゲームでただ遊ぶのではなく、そこから興味が広がったり、親が子どもの特性を知るきっかけになるようなコンテンツを考えていらっしゃるのですね。ごっこランドが、いかに親心と遊び心がたっぷりつまったアプリなのかということが、とてもよくわかりました。
本日は、貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。
ごっこランドを利用したユーザーの声・レビュー
ここからは、実際にごっこランドのアプリのレビューで見つけた利用者の声の中から、参考になるお声の一部を紹介します。
5歳の娘が1年半ほど使っていますが、「ママ見て!記録更新したよ!」と報告してくれます。
小学1年生の妹と一緒によく利用しています。ごっこランドを始めてから妹が色々な言葉や文字を覚えたので自然に勉強にもなっているようです。
妹と一緒に利用しているのですが、「お姉ちゃん、このお仕事おもしろそう!」「このゲーム面白いからやってみたら?」など姉妹間のコミュニケーションが増えました
レビューを見ていて感じたのが、小さいお子さんを持つ親だけでなく、小学校高学年のお子さんや中学生からの熱いメッセージが届いていることです。そして、なんとキッズスターさんでは、その一つひとつにデベロッパー(開発者)が丁寧にお返事をしています。
ユーザーの一つひとつの声を大切にし、真摯に向き合っているという点でも「子どもたちに良いものを提供したい」というキッズスターさんの想いが伝わってきました。
ちなみに、平田さんから伺ったお話によると、過去には17歳のユーザーから喜びの声が届いたこともあったそうです。すき家でアルバイトをしている17歳の方からのお声で、カウンターでマルチタスクの業務をする中、ミスをすることが多かったところ、ごっこランドの「すき家」の「すき家のぎゅうどんやさんごっこ」をした事で予行練習になり、結果的にアルバイト中のミスが減ったとのこと。
思わぬところで貢献でき、とても感動したとおっしゃっていました。
2歳から遊べるごっこランドですが、これらのレビューが物語っているように、もっと大きなお子さんでも、そして大人でも楽しめる要素がたくさん詰まっています。まずは気軽にダウンロードをしてみて、キッズスターさんが手がけるこだわりの社会体験に触れてみてください。
ごっこランドの基本情報
提供会社 | 株式会社キッズスター |
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