義務教育にも取り入れられるようになったダンス。「早いうちから子どもに習わせたい」「からだを動かす楽しさを覚えてほしい」と考える親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方に向けてご紹介するのが、大阪府大阪市にあるダンススタジオ「FIPSTA(フィプスタ)」のキッズ向けレッスンです。
「ワールドリトミックダンス」というオリジナルプログラムでは、未就学の時期からダンスの基礎となるリズム感を楽しみながら養い、コミュニケーション能力を培うことができます。また小学生になると「ジャンルレス」をキーワードに、多種多彩なジャンルのダンスを学べることも特徴です。
今回はスタジオを運営するFIPエンターテインメント株式会社の代表取締役で、自身もレッスンを行う長元梨紗さんに、フィプスタの魅力や子どもたちの成長の姿について伺いました。
この記事の目次
FIPSTA(フィプスタ)のコンセプト:楽しくダンスを体験できる
FIPSTA(フィプスタ)は、子どもから大人まで、だれでもダンスを楽しく始められるダンススタジオです。
特に子ども向けのレッスンでは、入門編の「ワールドリトミックダンス」や、本格的にダンスを学ぶ「キッズダンス」などのクラスが用意されており、ダンスを専門に学んだ講師が指導にあたります。
それでは、さっそく長元さんに、フィプスタのコンセプトやクラスの特徴について聞いていきましょう。
子どもにダンスの「はじめの一歩」を踏み出させることに特化
まず、フィプスタさんのコンセプトについて教えていただけますか。
フィプスタは、どの世代に対しても「はじめの一歩が出せるダンススタジオ」というコンセプトで運営しています。
特に「キッズダンス」や幼児教育の「ワールドリトミックダンス」のクラスでは、子どもは興味がなくても、親御さんがリズム感をつけさせたいなどの理由で連れて来られる場合が多いです。
そういった子どもたちに「何のために連れてこられたのかわからないけど、なんか楽しいからやってみよう」と思ってもらえるような、楽しいスタジオを目指しています。
極端な話、子どもが自発的に「ダンスが上手くなりたい!」と意気込んでいる場合には、各ジャンルに特化した別のスタジオをご紹介することもあるほどです。
音と遊びながらリズム感を身につける
子どもたちが楽しくダンスを学べるように、どのような工夫をされているのですか?
例えばポイントカードを作ったり、頑張ってレッスンを最後まで受けられたらお菓子をもらえたりと、縁日やイベントに遊びに行くような雰囲気を作っています。
もちろん、ダンスレッスンではメリハリも大切にしています。話を聞く、踊る、遊ぶ、休憩するという切り替えや、集団生活なので子ども同士の距離感についても指導しています。
実はダンスって遊ぶ感覚じゃないと面白くないんですよ。うちの場合は本当に音に合わせてジャンプしたり、走ったりと「音と遊ぶ」という感覚でダンスを教えています。
小学校高学年になってくると、もちろん振り付けがメインになってきますが、まずはベースとなるリズム感を楽しみながら身につけてもらっています。
楽しく音と遊ぶことで、子どもたちも抵抗なくダンスを覚えていくのですね。
はい。最初はダンスに興味がない子が多いのですが、音と遊ぶうちに踊れるようになっていくんです。そして学校でちょっと踊ってみると、周りの子に「かっこいい」って言われたりする。それが嬉しくて、またダンスレッスンに来るという良い流れが生まれていきます。
リトミックダンスは3~5歳、キッズダンスは4~12歳が目安
フィプスタさんの子ども向けクラスと対象年齢について教えていただけますか。
まず、ワールドリトミックダンスに関しては、3歳から5歳がメインです。お母さんと一緒じゃなくても大丈夫な年齢ですね。2歳でもしっかりしていれば、入れるケースもあります。
あとは私が児童発達認定支援士の資格を持っているので、発達障害や吃音などの症状があっても、みんなと同じクラスに参加してもらっています。結構、問い合わせをいただいていますね。
キッズダンスに関しては、ミニキッズのクラスは4歳ぐらいから参加できます。ただ、リトミックと違って60分ダンスが続くので、4歳の子にとっては結構大変です。
キッズダンス全体としては、4歳ぐらいから12歳、小学校6年生までのお子様に通っていただいてますね。
完全オリジナルの「ワールドリトミックダンス」でリズム感を習得
実際のレッスンの流れについて、まずはワールドリトミックダンスのクラスからご説明いただけますか。
リトミックダンスのクラスは、子どもの集中力も考えて、約45分のレッスンになっています。
最初の15分はリズムで遊んだり、オリジナルの「始まりの歌」を歌ったりします。次に15分間、制作の時間があって、最後の15分でちょっとダンス要素強めの動きをして、手遊びで終わるという流れです。
「始まりの歌」とは、どのようなものですか。
これは「今日も元気にリトミック~」といった歌詞で、私が作曲したものです。実は「ワールドリトミックダンス」というのは、私が商標を取っているものです。フィプスタではこの、リトミックとダンスを掛け合わせたプログラムを提供しています。
■長元さんが代表を務めるワールドリトミックダンス協会(公式サイト)
https://wrd-a.com/
この音源は、全て裏拍のビートが強めになっているので、子どもたちの潜在意識の中にリズムが自然と入り込み、気づけば裏拍で手をたたくようになるんです。
日本人は表拍は学校で習うんですけど、実はあまり裏拍について習いません。ただ、この裏拍によってテンポ感が鍛えられ、将来的には勉強や仕事などいろいろな作業を行うときに効率よく進められるなど、将来的に良い影響を与えるのではないかと考えています。
「リズムで遊ぶ」場面について詳しく教えてください。
例えば、高い音が聞こえたら頭の上で手をたたく、低い音が流れたら床をたたく、ミックスで聞こえたら上と下と順番にたたくといった遊びをします。
リズム感を養う上で、まず大切なのは耳です。こうした遊びを通して、耳や集中力を鍛えていきます。さらに、耳から入った情報が脳を通ってどれだけ早く指先まで伝わるか、そういったところを楽しみながら育んでいくのです。
色や形で表現する「製作活動」をはさむことで集中力&やる気アップ
▲ダンスの合間に設けられた、製作の時間の様子
リトミックダンスのクラスでは「製作活動」の時間を設けておられますが、これはどういったことをするのでしょうか。
製作の時間では保育園や幼稚園と同じように、折り紙などを使って季節ごとにいろんなものを作っていきます。例えば、ひな祭りの時期ならお雛様、夏なら提灯といった簡単なものですね。
これは、45分のレッスンのあいだずっと3歳の子が集中するのは大変なので、別のことをおこなって集中力を最後まで持たせるために行っています。
もう一つは発想力・表現力を養うためです。もちろんダンスは身体表現ですが、色や形によって表現することも重要です。子どもは将来、何の才能が開花するか分からないので、どちらも磨いてあげたいという思いがあります。
あとは実際の現場では、初めて来た子がレッスン中もずっと座っているだけだったのに、製作活動になったら急に元気になって、最後は一緒にダンスもやるということもあります。
最後のプログラムである「手遊び」も、保育園や幼稚園で行うようなものですか?
そうですね。簡単なものだと「グーチョキパーで何作ろう」といったものをやるのですが、これもすべて裏ビート強めのオリジナル音源で行います。
だから保育園などで先生にピアノを弾いてもらってするのとは全然違う雰囲気になります。毎回これを最後に持ってくるのは、「今日はこれで最後だよ」という意識を持ってもらうためですね。
ジャンルレスな「キッズダンス」で苦手を乗り越えさらに楽しく
次に、もう一つの「キッズダンス」のクラスについてもご紹介ください。
まずキッズダンスのクラスは、リトミックダンスのクラスから移動してくる子が多いです。3歳から5歳くらいまでリトミックダンスをやって、6歳くらいでキッズダンスのクラスに入ると、もう面白いくらい踊れるんですよ。
プログラムは60分です。ストレッチから始まって、リズムを取る練習をするほか、ダンスの基礎となるアイソレーションも4歳からさせています。
子どものほうが感覚的におこなうので、「先生の真似をしてね」と伝えるだけで、どんどんできるようになります。もう小学校2年生ぐらいからアイソレーションをやってる子は、すごくうまくなりますよ。
最終的には、どのようなジャンルのダンスを学ぶことができるのですか?
フィプスタは「ジャンルレス」が特徴です。つまり、どんなジャンルにもチャレンジしてもらっています。ヒップホップからジャズ、ロック、ハウス、また子どもたちのリクエストでK-POPをやったり、先生の独自の振り付けをやったりといろいろです。
何を教えるかは、インストラクターの先生たちに任せています。例えば女の子が多くてしなやかな動きが上手なクラスではジャズをちょっと多めにやらせたり、逆にダンスが軽いと感じたらヒップホップで重みを出させたりします。
子どもたちが苦手なポイントを、ダンスを通して克服させるイメージですか?
そう、遊びながら克服するんです。「できたらお菓子もらえるって、どうする?」みたいな感じでモチベーションを上げながら教えるので、みんな楽しく頑張ってくれていますよ。
子どもたちは苦手だと恥ずかしいし、親にも見られたくないんです。でもそれができるようになると、休憩時間でも自発的に練習するし、人にも見てもらいたくなるんですよ。
だからうちのインストラクターは、基本的にいろんなジャンルを踊れる人間しかいないんです。特に大阪芸術大学の出身者が多いですね。大学でダンスを学んだ人間は、ジャンルレスなレッスンを受けてきているので、もう対応力が違いますよ。
子どもでもパーソナルレッスンが可能。ダンス療育にも対応
クラスでのレッスンのほかに、例えば子どもでもパーソナルレッスンを受けることができるのでしょうか。
もちろん子どもでも、パーソナルレッスンが可能です。
フィプスタの特徴の一つとして、私がダンス療育指導士の資格を取っていることが挙げられます。例えば、発達障害やADHDなどを持っていてクラスに馴染めなくなってしまっても、パーソナルレッスンで来てもらっている子もいます。
クラスレッスンを受けつつ、さらに難しいことをやりたいからパーソナルも受けるというパターンもあるのでしょうか。
そういうケースもありますね。それこそ私がコンテスト用に振り付けをして、その子たちが賞を取ったりすることもあります。
今もフィプスタから出ている中学生チームがあって、西日本大会の予選を通って決勝に進んでいます。ちなみにキッズクラスは小学生までが対象なので、中学生はもう大人のクラスに入ってもらっています。
フィプスタさんの中でも成果発表の場はあるのでしょうか?
毎年1回、3月か4月にやっています。これまでキッズクラスはスタジオ内で発表会をしていたのですが、だんだん人数が増えて入りきらなくなってきたので、来年は大人のクラスと一緒に外部の会場でしようと考えています。
子どもたちも親御さんたちに見てもらえる発表会を楽しみにしていて、一つの目標として頑張ってくれています。
▼フィプスタの発表会の様子
フィプスタでダンスを教わることで身体能力も精神面も成長する
フィプスタさんでのダンスレッスンを通して子どもたちが身につけていく力について、教えていただけますか。
まず、ダンスを通して自然と体幹が鍛えられて体の軸がしっかりするので、例えばよく転んでいるような子でも、だんだん転ばなくなっていくんです。
あとは自己肯定感が上がることがあると思います。親御さんたちにも、自己肯定感をアップしてお子様の将来に花を添えましょうと伝えています。
ほかにも、コミュニケーション能力をはじめとする「生きる力」も鍛えられると感じています。他のダンススタジオさんでは珍しいようなのですが、うちはすごくアットホームなので、休憩時間も子どもたちとしゃべっています。
子どもたちの誰かが「先生聞いて、この間こういうところに行ってきた」と話しだすと、全員がしゃべりはじめて、「先生は聖徳太子じゃないよ!順番に話して!」とお願いする感じですね(笑)。
口を動かしながらでも、その分体を動かすならいいという雰囲気ですね。活動の邪魔にならなければ話をしてもいい、それが自然なコミュニケーションにつながります。
また、その中でしゃべらない子を見つけたら、こっちから話しかけるんですよ。すると教室の雰囲気も良くなってきて、違う学校の子たちもすぐに仲良くなりますね。
フィプスタからのメッセージ
最後にあらためて、フィプスタさんに興味を持った保護者の方へメッセージをいただけますか。
リズム感を身につけることは子どもにとってプラスになるはずですし、将来の学業や仕事のうえにもきっと役立つと思います。
ダンスのはじめの一歩を出したいお子様、もしくは出させたい親御様は、ぜひともフィプスタへお越しください。
今日はフィプスタの楽しい雰囲気や、ワールドリトミックダンスなどオリジナルのコンテンツについて分かりやすく教えてくださり、ありがとうございました。
フィプスタのレッスン料金・体験クラスなど
フィプスタでは入会というシステムがなく、基本的にはレッスン回数に応じた費用のみで通うことができます。入会金や登録料、年会費などは一切発生しません。
特にリトミックダンスのクラスは通い方の自由度が高く、「今月は4回、来月は2回」など、親御さんの予定に合わせた通い方も可能です。
また、月あたりの参加レッスン数が多いほど、1回あたりの料金が割安になるようです。
リトミックダンス | 2,000円/月~ |
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キッズダンス | 5,000円/月~ |
体験 | 2,000円 ※お1人様1回のみ |
FIPSTA(フィプスタ)の基本情報
住所 | 〒541-0058 大阪市中央区南久宝寺町4-4-6 御堂筋ギャラントビル2F |
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お問い合わせ | https://www.fipsta-osaka.com/contact/ |
電話 | 06-7777-2270 |
公式URL | https://www.fipsta-osaka.com/ |