B-STのソードアクションのレッスン風景

名古屋のアクション教室「B-ST」のレッスンで子どもの身体能力や積極性が育つ!

この記事では、「プロスタント集団」としての顔も持つ愛知県名古屋市のアクションスタジオ(教室)「B-ST(ビースト)」を紹介します。

「B-ST」では、運動やダンスが好きなお子さんや、将来アクション俳優・アイドルを目指しているようなお子さんに向けて、複数の教室を開催しています。体操やダンスなど馴染みのあるものだけでなく、「ソードアクション(剣を使った動き)」「アクション」「アクロバット」などを習うこともできるんです。

各分野のプロの講師たちが教えてくれるオリジナルのトレーニングメニューを通して、子どもたちは運動能力を鍛えられることに加え、舞台や撮影時に映えるような技術も体得していきます。

今回は、そんな「B-ST」の魅力について、プロスタントマンであり、インストラクターを務める佐藤さんと木村さんにお話を伺いました。

名古屋では唯一。子ども向けのアクション教室「B-ST」

B-STのソードアクションのレッスン風景

編集部

最初に、B-STのコンセプトについてお聞かせください。

佐藤さん

本教室は、主にお子様を対象にして本格的なアクションやアクロバットを教えているスタジオです。

大人向けの教室は他にもあると思うのですが、子ども向けの教室は名古屋ではこのスタジオだけだと思います。ここからスターを輩出し、名古屋のエンターテイメント業界の発展に貢献したいという想いもありますね。

レッスンを通して子どもたちの「表に出たい、注目を浴びたい」という気持ちをバックアップしていますし、あわせて発表する機会も提供しています。彼らが表舞台に自信を持って出られるように、体力や技術を教えていくことが我々の活動目標です。

編集部

スタジオに通っているお子さんは、どんな力を身につけたいと思って入会されているのでしょうか?

佐藤さん

「舞台に立ちたい」という想いがあったり、もしくは単純に「アクロバットを覚えたい」など、本教室で習得する技術を披露したいと思って通われる生徒さんが多いですね。

将来的に俳優や役者、アイドルを目指したいというケースもあれば、児童劇団への入団やオーディションでの合格を目的にしているお子さんもいます。また、他のダンス教室に通っていて、そこでは習得できないアクロバット等の技術だけを教わりたいという方もいらっしゃいます。

いつも感じるのは、技術を身につけるだけでなく、それを披露するということが大事なんですね。例えばバック転を覚えたら、それを見せる機会が必要です。アクションやソードアクションの教室では、毎回レッスンの最後に発表の時間を設けていて、そこではその日に習った動きから自分で選んで組み立てて作ってもらうようにしています。

また、大規模な発表会も定期的に開催していて、そこでも日頃の成果を発揮してくれていますね。

B-STの発表会

▲B-STでは、自分が身につけた技を披露する発表会も開催している

年齢層と入会の理由:小学校の子どもがメイン。映画のアクションシーンに憧れて入ることも

編集部

スタジオには、どのくらいの年齢で入会されるお子さんが多いですか?

佐藤さん

対象は5歳から15歳までとしていますが、小学校の中学年から始められるお子さんが多いです。映画や舞台などを見て、自分もやりたいと思ってくるお子さんが多いように見受けられます。

だいたい小学3年生以下だと親御さん主導の場合が多いですが、4年生ぐらいになるとお子さんが「自分でもアクションがやりたい」と言い出して、B-STを見つけて来ていただける場合が多いですね。

木村さん

最近では、漫画原作の映画「キングダム」に憧れて来るお子さんが結構多いかもしれません。華麗なアクションや、殺陣のシーンで剣などをダイナミックに扱うのを見て、興味を持つみたいです。

編集部

ちなみに、講師の方はどういったバックグラウンドをお持ちなのでしょうか?

佐藤さん

私は、東京で映画やTVのスタントマンをしていた経験や技術を子どもたちに教えています。そのほか、現役で舞台に出ている俳優などさまざまなインストラクターが指導しています。

魅せるアクションを学ぶ「B-ST」のレッスン内容

ここからは、B-STの具体的なレッスン内容について伺っていきます。キッズダンスや体操などの教室もありますが、特徴的な「ソードアクション」「アクション」「アクロバット」にフォーカスしてお聞きしました。

アクションレッスン:格闘技との違いは「観客」を意識した動作

B-STのアクションのレッスンの様子

編集部

入会してすぐの頃は、どういったことから習い始めるのでしょうか?

佐藤さん

アクションの教室を例にすると、最初はレッスンでの基本的なルールや、パンチやキックの打ち方、安全に怪我なく転がる受身の仕方などの基本から教えていきます。

格闘技の教室ではないので、レッスンでは威力を出すことよりも、「どうやって力強いパンチに見えるか」という点にフォーカスした技の出し方を指導していますね。

木村さん

具体的に言うと、アクションに関してはわざと予備動作を作るんです。必ず相手の殴る場所、蹴る場所、斬る場所を見て「ここに攻撃する」ということがわかるようにします。

アクションを披露する場には、基本的に観客がいますので、その人たちに戦っていることを伝えなければいけません。見てくれる人に伝わるように動く必要があるわけです。格闘技と決定的に違うのは、動く前に声を出すことです。「今から行きますよ」と言ってから動くのが特徴ですね。

佐藤さん

パンチするときは、必ず声を出すように指導します。声を出すと、自分の体に力が入りますし、声を出すことで相手に伝えるという意味があります。

アクションは相手がいて成立するものなので、相手と息が合わないとできません。言葉ではない阿吽の呼吸やコミュニケーションが必要になってきます。また、格闘技とは違うので、絶対に相手に当ててはいけないこと、喧嘩とは全く違うことをしっかり教えます。

アクロバット・ソードアクションのレッスン:段階的に覚えられるので安心

B-STのアクロバットレッスンの様子

▲アクロバットレッスンでバック転を練習中

編集部

アクロバットの教室もあると思いますが、アクションが派手になっていくと、アクロバットの要素も自然に入ってくるイメージですか?

木村さん

そうですね。例えば、攻撃される側は1回転してやられる動きをする、攻撃側は空中で1回転して蹴るという感じです。また、バック宙や前宙をしながら刀を使って斬る、トランポリンで高く飛んで回ってから斬るというケースもあります。

佐藤さん

基本的に、アクションは受身から始まります。普通に転がる受け身が安全にできて、次に少し高いところから受け身をしてみて、それができるようになれば、ハードル的なものを飛び越えて受け身をするといった具合にレベルを上げていきます。

それとは別に、アクション教室ではトランポリンの練習もあります。自分が転んでもきちんと受け身ができるようになれば、トランポリンの練習の中で前宙をする練習に進んで行きます。段階的に覚えていけるので、派手な動きも安心して習っていただけると思います。

B-STのソードアクションのレッスンの様子

▲ソードアクションの練習風景。剣を構えていざ勝負!

編集部

ソードアクションを習うことができるのはB-STならではだと感じたのですが、どんな内容なのでしょうか?

佐藤さん

私たちは「武器を持っているのがソードアクション」だと捉えているので、時代劇っぽいことをやることもあれば、西洋剣を持ってスタイリッシュに動くこともあります。

頻度としては、日本刀を使った練習がベースになりますね。基本的には日本刀が使えるようになると、大体どの武器も同じように扱えるようになります。

B-STで使用する道具

▲ソードアクションで使用する武器の数々

レッスンの雰囲気:「集中」と「和気あいあい」のバランスが良い

編集部

そんな充実の設備で行われるレッスンは、どのような雰囲気なのでしょうか?

佐藤さん

集中するときと、リラックスして和気あいあいとしているときの2つに分かれていますね。アクションの性質上、油断すると相手を怪我させることもあるので、そこはしっかりと指導します。

かといって、ピリピリすると子どもたちがやりにくくなるので、バランスをとりつつですが、基本的にはみんな集まって「ワーッ」と走りまわっていますね。特に休憩時間はみんな元気にはしゃいでいます。

B-STの施設:衝撃を緩和するマットを用意

B-STのスタジオ内風景

▲タンブリングバーンが導入された床。カーペットの下に反発材があるので衝撃を吸収してくれる

編集部

B-STの設備面について教えていただけますか?

木村さん

特徴として、本教室の床は「タンブリングバーン」という体操の競技用のものを敷いています。コンクリートのように硬くないので、多少の衝撃は問題ありません。

あとは、トランポリンがあったり、20~30cmの厚みがあるサイズ違いのマットが4つあったりと、いろんなアクションに対応できるような設備は整っていると思いますね。

B-STのアクション教室で身につく力

B-STのアクロバットレッスンの様子

編集部

B-STのレッスンを通して身につく力には、どういったものがありますか?

佐藤さん

まず、礼儀作法や人とのコミュニケーション能力が身につくと思います。当たり前のことですが、基本的な挨拶やお礼を言うなどのマナーは徹底して指導しています。

やはり、アクションを作るときにコミュニケーションは絶対に必要です。もちろん指導はするのですが、実際にやるのは本人たちなので、レッスン時にはよく話し合うように意識して教えています。

木村さん

あとは、メンタル面も成長していると思いますね。スキルや技術よりも「もっと難しいことに挑戦してみたい!」というチャレンジ精神が育まれていると感じます。

毎日のように、やってみたいアクションの動画を見つけてきて「教えて」と言ってきたり、そして自ら挑戦してみたりと、子どもたちは意欲的に取り組んでいます。

また、教室にあるものは大切にしようと常々言っていますので、物を大切にすることが学べます。靴を揃えるようになった、物の受け渡しが丁寧になったということを親御さんによく言われます。

アクション上達の目安:羞恥心をなくすことが大きな成長への一歩

B-STのアクションのレッスン風景

編集部

お子さんが通い始めてから技術を習得するまで、だいたいどれくらいかかるという目安はあるでしょうか?

佐藤さん

年齢によっても変わりますし、本当に人それぞれという感じですね。長く通っているから上手くなるというものでもなく、急に上手くなる場合もあります。

木村さん

補足すると、ここでいう「上手い」とは、表現が見ている側に伝わるかどうかです。成長には段階があって、最初は恥ずかしいので力を発揮できないこともありますが、その羞恥心がなくなると、一段階上手くなるんです。

それまではデタラメだったパンチの打ち方だったり、刀の振り方だったりしたのが、見ている人が「こういうところを狙ったんだな」などとわかるようになってくれば、それは上手くなったということなんです。

また、最初は単調なパンチだったのが、徐々に複雑なコンビネーションになり、さらにお芝居をのせてもわかるようになってくると、レベルが上がってきている証拠です。

編集部

年齢によって成長速度は変わるということですが、小さい子のほうが習得するスピードが速いということはありますか?

木村さん

あると思いますね。個人差はありますが、幼い子どもの方がわりかしすぐに羞恥心はなくなります。仮面ライダーや戦隊ヒーローが好きで真似るため、初回からあまり恥ずかしがらないんですね。小学校の低学年の子でも、3ヶ月ぐらい通えば声出しも慣れてきます。

B-STからのメッセージ

B-STの佐藤さんと木村さん

▲取材に対応いただいたインストラクターの佐藤さんと木村さん

編集部

最後に、B-STに興味を持たれたお子さんや保護者の方に向けてメッセージをお願いします。

佐藤さん

誰もが一度は憧れたことのあるヒーローや、映画でみた派手に見えるアクロバットな技に挑戦してみたいと思いませんか?本教室では、元プロのスタントマンや現役のパフォーマーたちが全力でサポートしていきます。本教室からオーデションに合格し、舞台デビューした子どもたちもたくさんいます。

また、そうした舞台にはまだ立てなかったとしても、年1回、スタジオ全体で発表会を開催しています。2024年は名東文化小劇場で開催しました。

舞台やアクション俳優を目指している方、また目指していなくても、バク転やバック宙に挑戦してみたい方は、ぜひ本教室にお越しください!

編集部

本日はありがとうございました!

B-STの発表会

B-STの子ども向け教室のレッスンスケジュール&月謝

子どもソードアクション(初めて~初級) ■対象年齢:5歳〜小学6年生
■レッスン日時:毎週水曜 16:30~17:30
■月謝制:週1回 5,500円
※2コマ以上は、1コマ 4,500円×コマ数
子どもアクション(初めて~初級) ■対象年齢:5歳〜小学6年生
■レッスン日時:毎週木曜日 16:30〜17:30
■月謝制:週1回 5,500円
※2コマ以上は、1コマ 4,500円×コマ数
Kidsアクロバット(初中級~上級) ■対象年齢:小学1年生~中学3年生
■レッスン日時
毎週火曜日 18:00〜19:30
毎週金曜日 18:00〜19:30
■月謝制:週1回 7,000円
※2コマ以上は、1コマ 5,500円×コマ数
ソードアクション(初中級~上級) ■対象年齢:小学1年生~中学3年生
■レッスン日時:毎週水曜日 18:00〜19:30
■月謝制:週1回 7,000円
※2コマ以上は、1コマ 5,500円×コマ数
アクション(初中級~上級) ■対象年齢:小学1年生~中学3年生
■レッスン日時:毎週木曜日 18:00〜19:30
■月謝制:週1回 7,000円
※2コマ以上は、1コマ 5,500円×コマ数
※すべて入会金10,000円 (スポーツ安全保険含む)
※このほかパーソナルコースやハイレベルアクションコースもあります。詳しくは公式ページでご確認ください。

B-STに通う子どもたちの保護者の声

保護者の声をいくつか集めてみましたので、抜粋して紹介いたします。

日頃から身体を動かすことが好きで体力も有り余っていたので体験したところ、先生はとても気さくですぐ子どもと打ち解けました。本人も楽しんでおり、本人の希望で習い始めました。初心者でも、丁寧にみてくださいますし、少人数なので上達が早く、安心してお任せできます。

珍しい習い事をさせたくて通い始めました。レッスンの中でいろいろなことをするため、毎回飽きずに取り組んでいます。他の習い事ではなかなか教えてもらえないようなことも教えてくれるようで、家に帰ってくると嬉しそうに話してくれます。

優しい先生が教えてくれるので、お友達と楽しんで運動させてもらっています。こどもが小さくても安心してお任せできます。

B-STの基本情報

B-STのスタジオ入口

運営 株式会社B-ST・Entertainment 
住所 愛知県名古屋市天白区植田西2-208
電話番号 052-747-9853
問い合わせ先 https://www.studio-b-st.com/contact-1/
公式ページ https://www.studio-b-st.com/
※詳しくは公式ページでご確認ください