お子さんの新たな習い事を検討中のご家庭に向けて、魅力溢れる施設やクラスを紹介する本企画。今回は大阪府東大阪市にあるボルダリング施設「アンドウォール(&WALL)」のキッズクライミングスクールを紹介します。
アンドウォールはクライミングが初めての人も通いやすいボルダリングに特化したジム。近鉄けいはんな線「新石切駅」から徒歩2分、専用駐車場も完備しているためアクセスが良く、大阪・奈良エリアから広く利用者が訪れます。多彩な形状のウォールを備え、子どもや初心者も挑戦しやすいコースを揃えているのが特徴です。
子ども専用のキッズウォールもあり、小さな子どもも安心して通えるのがポイント。未就学児・小学生向けのスクールも開講しています。
本記事では店長の水流園(つるぞの)さんにインタビューを実施。キッズクライミングスクールの魅力やクライミングで得られる力についてお話しいただきました。
この記事の目次
未就学児も通えるクライミングスクール「アンドウォール」
アンドウォールは、未就学児でも通えると聞きました。具体的には何歳から通えるのでしょうか?
ルールを守ってクライミングできるお子さんであれば何歳からでもご利用いただけます。
スタートやゴールの位置、同じ色の石を使う、といったルールが分かるのは3歳ぐらいからでしょうか。3歳以下のお子さんでも「登りたい!挑戦したい!」という気持ちがあればご相談ください。
キッズクライミングスクールは年齢やレベルによってクラス分けをしています。未就学児~1年生を対象とした「うさぎクラス」ではルールやマナー、協調性を育みながらボルダリングに親しんでもらうことを重視し、子ども向けの壁「キッズウォール」に挑戦します。
小学生を対象とした「キッズ初級クラス」では集中力・思考力の向上をテーマに、友達と一緒に考えながら登り方のイメージを作り、身体を動かす感覚を磨きます。このクラスでは大人向けの壁で大人と同じコースを登ります。
さらなるレベルアップを目指すお子さんには中級クラスを用意しています。中級クラスの生徒は、成人男性でも苦戦するコースを登れるレベルになっているので、初めての方が見たらビックリすると思いますよ。
▲子どもでも難しいコースに果敢に挑戦!
指導の際に意識されていることがあれば教えてください。
怪我には特に気をつけています。
ボルダリングでは体の柔らかさが怪我をせず上手に登るカギとなるため、はじめに体操と柔軟をしっかり行います。その後、簡単なコースで体を動かし、少しずつ難しいコースやこれまでに成功していないコースに挑戦していきます。
「うさぎクラス」は危ないと感じたら指導者が後ろから子どもを支えたり、抱き上げることもありますね。
簡単なコースに挑戦しているときでも、怪我のリスクはゼロではありませんし、登っていない時でも安全への配慮を忘れてはいけません。
例えば、ルールの一つとして「登っている人からは離れるように」と、伝えています。登っている人に近づくと落ちてきたときにぶつかって怪我をする可能性があるからです。「どのような状況で怪我のリスクがあるのか」を理解してもらい、ひとりひとりが安全への意識を持つように指導しています。
未就学児には安全かつ「登れた!」の達成感も感じられる壁
▲未就学児からの「うさぎクラス」で使用するキッズウォール。適度な難易度で補助のしやすさにもこだわりが。
子ども向けの壁「キッズウォール」は他の壁とどのような点が違うのでしょうか?
キッズウォールは高さ3mほどの壁で、子どもがひとりで降りられない場合でも大人が補助できる高さ設定です。右から左にちょっとずつ傾斜が増していく壁で、角度は85度〜95度です。初めての子どもでもある程度は登れるように考えて壁を作りました。
コースは適度な難易度で、登りながら自然に体の動かし方や重心の使い方が身につくよう意識して作っています。
未就学児でも登れるものなのでしょうか?
小さなお子さんは、慣れればできることが多いですね。
1回目はクリアに時間がかかっても、一度できてしまえば何度でもできる、みたいなことはよくあります。「できる」と自信がつけば、何回でも挑戦できるんですよね。子どもは成長が早く、コツを掴むとすぐ上達します。
些細なキッカケで大きく成長することがあり、指導していて楽しいですね。
初めて体験に来たときに、恥ずかしくて泣いてしまいお休みしていたお子さんがいたのですが、あるとき「別の友達が通うから一緒にまた行こうかな」とスクールに再び来てくれたことがありました。再スタートを切ったところ、群を抜いて上達していったので驚きました。
大会を目指して真剣に取り組む小学生も多数!月1回のコース変更で飽きない仕組み
小学生の子どもたちも多いそうですが、どのような雰囲気ですか?
賑やかな雰囲気のスクールですが、ボルダリングにはみんな真剣に取り組んでいて、「今度、大きな大会に出てみようと思っている」といった声を聞くこともあります。
ルールをしっかり理解してボルダリングに臨んでいて、我々が教えなくても、スクール生同士で話し合いながらコースを解決しようとする姿勢が見えますね。お互いに応援し合う様子も見れて、微笑ましいです。分からないときは積極的に質問もしてくれます。
小学生は体の成長も早い時期なので、体の成長に伴いこれまで届かなかった距離の石に手が届くようになると、一気に難しいコースが登れるようになっていきます。
小学生を対象にした「キッズ初級クラス」では大人と同じ壁を使うんですよね?キッズウォール以外の壁にもこだわりがあれば教えてください。
キッズウォール以外の壁に設定したコースは、月に1回のペースで作り替えています。
できるだけ面白い動きができるよう、オリンピックで注目を浴びたスポーツクライミング的な要素と、外の岩場を登るアウトドアクライミングの要素を半々で取り入れています。それぞれ苦手に感じる方もいるので偏りがないよう気をつけています。
高難度の壁は、日本のトップクライマーが課題を考えています。体を振って飛ぶような動きが必要な課題もありますよ。
▲アンドウォールでは難易度が高いコースにも挑戦できます。
アンドウォールで身に付く“考える力”と“コミュニケーション力”
アンドウォールでのクライミングを通して子どもさんたちにどのような力が身に付くとお考えですか?
「考える力」だと思います。
クライミングはほかのスポーツと比べると、実は“考える時間”が長いんです。最初に考えた手順で登れなかったら、再度どうすればいいか考える…この繰り返しで、コースをクリアするためにとても頭を使います。オリンピックに出ているようなトップ選手たちは、考える力がかなり優れた方々です。
子どもたちにも、登れなかったらすぐに簡単そうな別のコースを登るというよりも、失敗を振り返って、「なぜできなかったのか」を常に考えて登ってほしいなと思います。それを続けていって徐々に登る時間よりも考える時間の方が長くなっていくのが理想ですね。やればやるほど、「登りたい」という気持ちが強いほど、自然と考えるようになるかと思います。
小さなお子さんも考えながら登っているのですね。
トライする前に登り方を考えるのは難しそうですが、登りながら足の場所を移動してみたり、これでは登れないと感じ取ったら体の動きを変えてみたり、さまざまなことを壁を登る中で考えていると思います。
クライミングは頭と体を同時に使うスポーツなので、スタートが若ければ若いほど考える習慣を身に付ける良いトレーニングになりますよ。
考える力のほかに、アンドウォールで身に付くものはありますか?
幅広い年代の大人と接することでコミュニケーション力を磨ける点も子どもにとってメリットではないでしょうか。アンドウォールでは世代を超えてさまざまな人とクライミングを通して話す機会が作れます。指導者だけでなく周りの利用者さんも積極的に子どもに声をかけている印象です。
スクール以外で訪れている子どもたちも、周りの大人と同じコースにチャレンジし、お互いにアドバイスしあっています。年齢による上下関係がないところがボルダリングの良いところだなと実感しています。
アンドウォールから読者のみなさんへメッセージ
▲今回、快くインタビューに応じてくださった店長の水流園さん
最後に、アンドウォールに興味を抱いてくださったお子さんやその保護者の方々に向けてメッセージをお願いします。
クライミング、ボルダリングは成長を感じやすいスポーツです。課題のコースを登り切ることで達成感を得られるだけでなく、「できるコース」「できる動き」などの「できること」が日々増えていくので、自己肯定感も上がると思います。
みんながみんなクライミング選手を目指す必要はなく、ボルダリングを通して体の使い方を習得し、それを別のスポーツや部活動に活かしてくれてもいいんです。サッカーをしている子どもから、「ボルダリングで体幹が鍛えられて当たり負けしないようになった」といった話も聞きます。
我々は、年に1回でも定期的に登りに来てくれたら嬉しいな、という想いで運営しています。始めて損はないスポーツですので、よかったらぜひ挑戦しにお越しください。
ボルダリングが子どもの自己肯定感を育むという一面は、見逃せないメリットですね。あらゆるスポーツの根幹となる“体の使い方を学べる”点も印象的でした。本日は貴重なお話をありがとうございました。
通い方は2通り!アンドウォールの料金・体験のご案内
▲アンドウォールではキッズ会員なら靴もチョークもレンタル無料。
アンドウォールに子どもを通わせる場合、通い方は2通りあります。時間制で自由にクライミングを満喫いただく方法と、キッズクライミングスクールに通っていただく方法です。
スクールの無料体験キャンペーンがあるのでまずはそちらに参加して、自由に登るのとどちらが向いているかご判断いただくのがおすすめです。
アンドウォールでボルダリングをするには初回に1,650円の会員登録が必要です。小学生以下のお子さんのクライミングは保護者の同伴が必要となります。
スタッフの中には子育て中の女性もいます。キッズクライミングスクールで指導にあたることもあり、子育て経験を活かしながら楽しい雰囲気を作り上げています。時間制のコースは、初回は事前予約が必要ですが、それ以降は予約の必要はありません。気軽に通っていただきたいため、予約不要にしています。
【時間制で自由にクライミングを満喫したい方向け】時間制の利用料金
会員区分 | 1時間 | 2時間 | フリータイム | 月間フリーパス |
---|---|---|---|---|
キッズ会員 (小学6年生まで) |
880円 | 1,100円 | 1,210円 | 6,600円 |
学生会員 (中学生~大学生まで) |
990円 | 1,210円 | 1,375円 | 7,150円 |
一般会員(大人) | 1,100円 | 1,430円 | 1,870円 | 11,000円 |
※価格はすべて税込です。詳細はホームページをご確認ください。
※キッズ会員の費用にはシューズレンタル代とチョークレンタル代が含まれています。
【キッズクライミングスクール参加費】
クラス | 月額 |
---|---|
うさぎクラス (未就学児~1年生対象) |
5,500円 |
初級クラス (2年生以上の小学生対象) |
5,500円 |
中級クラス (小学生対象) |
5,500円 |
※価格はすべて税込です。詳細はホームページをご確認ください。
アンドウォールではスクールの無料体験を実施しています。詳細はホームページをご確認ください。
キッズクライミングスクール:https://and-wall.com/pages/kids-school
アンドウォールでは小学生以下は靴やチョークのレンタルが無料です。すぐサイズアウトしてしまう靴を気にしなくていいので、通いやすいかなと思います。
アンドウォール利用者の声
実際にアンドウォールを利用している方々からの口コミを紹介します。
子どもから大人まで、幅広い年齢層から愛されている施設であることが伝わります。親切なスタッフの指導のもと、子どもや初心者の方も楽しく通えそうです。
クライミングスクール「アンドウォール(&WALL)」の基本情報
運営 | アンドウォール(&WALL) |
---|---|
住所 | 大阪府東大阪市西石切町3-5-8 |
電話番号 | 072-921-3156 |
問い合わせ | https://and-wall.com/pages/contact |
公式URL | https://and-wall.com/ |
※最新の情報は公式ホームページ等でご確認をお願いいたします。