この記事では、七五三詣におすすめの神社として愛知県豊橋市にある「安久美神戸神明社(あくみかんべしんめいしゃ)」をご紹介します。
安久美神戸神明社は、幼少期の徳川家康が見物したと伝わる「豊橋鬼祭(とよはしおにまつり)」で有名な神社です。11月の七五三シーズンの土日には豊橋鬼祭の等身大赤鬼人形が社殿前に設置されるほか、豊橋市のキャラクター・トヨッキーが遊びに来ることもあり、「にぎやかに七五三をお祝いできる!」などと人気を集めています。
今回は安久美神戸神明社の宮司・平石さんにインタビュー取材を行い、七五三詣の流れや授与品の内容、境内の見どころなどについてお話を伺いました。ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
豊橋鬼祭で有名なパワースポット「安久美神戸神明社」
豊橋公園や公会堂、市役所など、豊橋市の文化施設が集結するエリアに鎮座する「安久美神戸神明社」。豊橋市内鉄道の「市役所前」や「豊橋公園前」といった駅から徒歩約3分と駅近のロケーションにあり、電車でのアクセスに便利な神社です。
また、国道1号線に隣接しており、無料駐車場も備えていることから、車での来社もおすすめ。豊橋市のみならず、東三河一帯や静岡県西部地方からの来社も多くみられます。
そんな安久美神戸神明社の創建は天慶3年(940年)で、伊勢の神宮祭主の一族が天照皇大神を奉斎して地域の繁栄を祈願したことが始まりと伝えられています。飽海(あくみ※安久美とも書く)荘を神領として「神戸(かんべ※伊勢神宮の神領地)」に創建された「神明社(しんめいしゃ※天照皇大神を祀る神社)」といった意味合いで「安久美神戸神明社」と名付けられました。
主祭神は、厄除開運にご利益があるとされる「天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)」です。そのほかにも仲哀(ちゅうあい)天皇や神功(じんぐう)皇后、菅原道真命(すがわらのみちざねのみこと)といった多数の神様が祀られており、祈願成就や出世開運、学業成就などさまざまなご利益があるといわれています。
なお、例年2月11日には、境内にて“赤鬼と天狗のからかい”神事で有名な国重要無形民俗文化財である「豊橋鬼祭」が行われます。東三河に春を告げる祭礼で、見物客が白い粉を浴びて真っ白になる様子から『天下の奇祭』として親しまれています。
安久美神戸神明社における七五三詣の特徴
ここからは、安久美神戸神明社での七五三詣をお考えの方に向けて、七五三のご祈祷の流れや授与品の内容、人気の撮影スポットなどを伺っていきます。
ご祈祷の流れ:窓口で受付→ご祈祷→授与品の受取
安久美神戸神明社での七五三の御祈祷は、どのような流れで行われますか?
事前にホームページやSNSにて神社予定をご確認いただき、皆様のご都合のよろしいお時間にご来社ください。
来社されたら受付窓口にて申込書にご記入いただき、初穂料を添えてお申し込みください。申込書は事前にホームページ上でダウンロードすることも可能です。
ご祈祷時間は9:00~16:00の間で、受付完了後、祈祷状況により随時ご案内いたします。ご祈祷中の途中入殿はできませんので、ご家族皆様おそろいになってからの受付をお願いいたします。
1回のご祈祷は15~20分程度です。ご祈祷においてはお清めのお祓いののち、お子様の名前を御神前に奏上し、拝礼を行います。ご祈祷終了後、授与品をお受けいただいてお開きとなります。
なお、ご祈祷途中での退出は可能です。気分が悪くなってしまったり、小さいお子様など怖くなって泣いてしまったりした場合、遠慮なく退出していただいて構いません。ただし、再入殿はできませんのでご注意ください。
授与品:千歳飴・七五三守・七五三絵馬・風船
安久美神戸神明社における七五三のお下がりについて、内容を教えてください。
七五三ご祈祷を受けられたお子様には、千歳飴・七五三守・七五三絵馬・風船を授与品としてお渡ししております。そのうち七五三絵馬は、ご祈祷の後にご記入の上、各自で絵馬掛けにお下げください。
▲絵馬の裏にお願い事と名前を書いて、お子様と一緒に絵馬掛けに下げましょう
撮影:社殿正面や末社前がおすすめ!赤鬼人形やトヨッキーともパチリ♪
安久美神戸神明社の境内で、七五三の記念撮影に人気のスポットはありますか?
社殿正面の明るい雰囲気の中で撮影される方が多いです。また、本殿脇の末社(※1)の前では、灯籠が立ち並ぶ厳かな空間で撮影をお楽しみいただけます。
(※1)神社境内にある小さな神社
▲本殿右側に鎮座する末社前の風景
▲本殿左側の末社前には狛犬も鎮座しています
境内には当社祭礼「豊橋鬼祭」の顔出し看板も設置しておりますので、そちらで記念撮影を楽しむのもおすすめですよ。また、七五三シーズンの土日には「豊橋鬼祭」の等身大赤鬼人形が社殿前に設置され、赤鬼と一緒に撮影することも可能です。
▲赤鬼や天狗になりきれる!豊橋鬼祭の顔出し看板
▲迫力満点の赤鬼人形。勇気を出して一緒に撮影すればご利益があるかも!?
さらに、タイミングが良ければ赤鬼をモチーフとした豊橋市のマスコットキャラクター「トヨッキー」が神社に遊びに来ることもあり、お子様に大人気ですよ。1年のうちに数回しかないチャンスですが、トヨッキーとの写真撮影も例年大いに喜ばれております。
▲豊橋鬼祭の赤鬼をモチーフにした豊橋市のキャラクター「トヨッキー」
▲トヨッキーは11月の七五三シーズンにも毎年遊びに来ています♪
▲トヨッキーとの撮影は「特別な思い出になる」と大好評!
ちなみに、安久美神戸神明社の境内にカメラマンが同行して七五三撮影を行うことは可能でしょうか?
はい、境内にてご自由にお撮りいただけます。ただし、社殿内での撮影・神社備品等を移動しての撮影はできませんのでご注意ください。
事前の申込み・撮影料等は不要ですが、カメラマン同行の旨を受付時にお声掛けいただけますと幸いです。また、他の参拝者の方や神社職員の肖像権にはご配慮をお願いいたします。
会食場所:近隣に多数の飲食店あり
安久美神戸神明社の周辺に、七五三の会食にぴったりな飲食店はありますか?
当社は豊橋市の中心部にあることから、周辺に会食に適した飲食店が多く、どの会食会場へ行くにも大変便利です。たくさんの選択肢があるため、お集まりの人数やお好みのジャンル、雰囲気に合うところがきっと見つかりますよ。
安久美神戸神明社の境内における見どころ
続いては、安久美神戸神明社での「観光としての見どころ」について教えていただきました。
安久美神戸神明社の境内における見どころについて教えてください。
境内には本殿や拝殿、神楽殿、神庫など国の登録有形文化財に指定された由緒ある建築物が多く点在しており、場所によってさまざまな雰囲気があります。
なお、神社の前の国道1号線を市電が通りますので、電車好きのお子様はぜひ注目してみてくださいね。
▲走る市電をバックに記念撮影するのもおすすめです!
安久美神戸神明社からのメッセージ
最後に、安久美神戸神明社での七五三詣を検討している方に向けてメッセージをお願いします。
安久美神戸神明社では10月~12月中はご予約不要で毎日七五三のご祈祷受付を行っておりますので、ぜひお気軽にお越しください。
ちなみに七五三詣を行う年齢については数え年・満年齢にこだわらず、ご兄弟と一緒に行うなど時期をずらして行う方も多くいらっしゃいます。たとえば、過去には6歳の男女の双子児童で「女児を数え7歳・男児を5歳」として同時に行ったご家庭もありました。
また、衣装についても和装のお子様だけでなく、洋装のお子様や、「写真撮影のときは衣装を着ていたけれど本人が嫌がってすぐに脱いでしまった」といった方などさまざまです。七五三まいりの体裁についてはさほどお気になさらず、『お子さまの健やかな成長や幸せを願うご祈願』であるという点を重視されてお楽しみいただけましたら幸いです。
ご心配やご不明な点がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
安久美神戸神明社では、七五三シーズン中であれば予約不要でご祈祷を受けられるため、子どもの体調等に合わせて来社できることが大きな魅力ですね。境内では国の登録有形文化財に指定された由緒ある建築物や「豊橋鬼祭」の等身大赤鬼人形を鑑賞できるほか、運が良ければトヨッキーにも出会えるとあって、記念撮影も大いに盛り上がりそうだと感じました。
平石さん、本日はたくさんのお話をありがとうございました!
安久美神戸神明社の口コミ・評判
ここでは、安久美神戸神明社で七五三詣を行った方の口コミをいくつかご紹介します。
あまり混雑せず、待ち時間も短いため、赤ちゃん連れでも利用しやすかったです。ご祈祷後の食事会などの予定も立てやすくて助かりました。
街中の便利な立地にありますが、境内はとても静かで落ち着いた雰囲気です。赤鬼人形との写真撮影も楽しめて、良い記念になりました。
運良くトヨッキーが来ていて、子どもが大興奮でした!美しい社殿内で本格的なご祈祷を受けることもでき、親子ともに満足の七五三詣になりました。
立地や境内の雰囲気、ご祈祷内容など、あらゆる点において高評価の印象です。お子様からの評判も上々で、安久美神戸神明社ならきっと思い出深い七五三詣になるのではと感じました。
安久美神戸神明社の料金(初穂料)・予約・混雑状況
初穂料 | 1人につき5,000円~(お気持ち) |
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予約 | 10月~12月は予約不要 |
安久美神戸神明社の七五三のご祈祷を希望する場合は、お子様1人につき5,000円からお気持ちにて初穂料を納めましょう。のし袋に入れて、あるいはそのまま納めても問題ありませんが、おつりのないようにあらかじめ用意しておくことが大切です。
10月~12月中は七五三のご祈祷を毎日受け付けており、予約の必要はありません。ただし、神前結婚式・神社行事等がある場合、その前後1時間はご祈祷が行われないため、希望日に行事・挙式等がないかどうかを公式サイトやSNSでチェックしておきましょう。
なお、地域的な風習や家庭の事情、海外在住等の都合などでその他の時期に七五三詣を行いたい場合は、千歳飴の用意の関係上事前に相談してみてください。近年はお正月やお盆の里帰り時などに七五三をされる方も増えているそうですよ。
ちなみに、例年七五三シーズンの土日の10:30~12:00頃を希望する方が多く、その日時においては駐車場が混雑する場合もあります。駐車可能台数には限りがあるため、できるだけ乗り合わせて来社し、満車の場合は近隣駐車場を利用することをおすすめします。
安久美神戸神明社の基本情報(アクセス・受付時間)
住所 | 〒440-0806 愛知県豊橋市八町通3-17 |
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連絡先 | 0532-52-5257 |
アクセス | 豊橋市内鉄道(市電)「市役所前」または「豊橋公園前」下車、徒歩3分程度 |
社務所の対応時間 | 9:00~16:00 |
駐車場 | あり・25台(無料・共有) |
公式URL | https://onimatsuri.jimdofree.com/ |
※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。