この記事では、「オリンピックで日の丸をあげる」ことを目的に、毎大会オリンピック選手を輩出している「東京スイミングセンター」を紹介します。
東京都豊島区駒込に位置する東京スイミングセンターは、生後6か月の乳児から競泳選手を目指す生徒まで、幅広い生徒に指導を行う教室です。50mプールのある恵まれた施設環境の中、オリンピック選手にも帯同するレベルの高いコーチ陣のもとで競技レベルを高められる環境があります。また検定日を設けず随時昇級できるシステムを導入しており、生徒がモチベーション高くステップアップできる環境があるのも特徴です。
今回はそんな東京スイミングセンターのレッスンの魅力や、東京スイミングセンターで身につけられる力について、指導部の服部さん、総務部の七呂さんに詳しくお話を伺いました。
この記事の目次
「オリンピックで日の丸をあげる」をコンセプトに、水泳の楽しさを普及
まずは東京スイミングセンターが設立された背景、また運営のコンセプトを教えていただけますか?
1964年の東京オリンピックで日本競泳陣惨敗を受け、当時日本の競泳界を再建するための検討が行われていました。そして「水泳日本の再建には、選手強化に使えるプールが東京に必要だ」ということになり、日本水泳連盟名誉会長の田畑政治さんを中心として1968年に立ち上げられたのが東京スイミングセンターです。
そのため我々は、「オリンピックで日の丸をあげる」ということを最大の目的に掲げています。またその大義のもと「国民皆泳」「青少年の体位向上と不良化防止」「競泳人口の拡大と選手育成」の3本柱を理念にセンター運営を行っています。オリンピックに向けた競技レベルを引き上げるだけでなく、なるべく多くの方が水泳の楽しさを知り、ライフスタイルに水泳を取り入れていただけるよう普及していくことも、東京スイミングセンターの重要な使命の1つです。
生後6か月からの「ベビー教室」から競泳選手を目指す「選手クラス」まで、幅広いニーズに対応
東京スイミングセンターにはどのようなコースがあるのでしょうか。
「ベビー教室」という生後6か月からのクラス、「幼児・小学生教室」という3歳から小学6年生以下を対象としたクラス、そして競泳選手を目指す「選手クラス」があります。ベビークラスから幼児・小学生教室には満3歳になった時点で移行しますが、幼児・小学生教室では年齢関係なく既定の泳力に達したら選手育成クラスに移行します。一番小さなお子様だと4歳、5歳で選手クラスとなる子もいますよ。
選手クラスは「A6」から「強化」までの泳力別に細かく分かれており、A6からA2までが「選手育成クラス」、A1から強化までが「選手クラス」となっています。選手クラスの目的は、オリンピック選手を目標に全国大会を経験しながらレベルアップしていくこと。全体の最上級レベルである「強化」からは、2021年に東京オリンピックに出場した佐藤翔馬選手をはじめ、数多くのオリンピアンを輩出しています。
やはり選手を目指して東京スイミングセンターに通われる方が多いのでしょうか?
競泳選手を目指して通う生徒もいれば、「近所にプールがあったから来た」という生徒もおり、全体のバランスとしては半々くらいです。さまざまなニーズを持つ生徒がいるので、それに合わせた指導ができるよう心がけています。はじめは選手を目指すつもりがなかった子でも、通ってみて水泳の楽しさを見出し、そこから選手を目指すようになる生徒も非常に多いですよ。
毎日昇級可能!選手クラスに向け着実にステップアップできる
コースの具体的な内容について伺います。まずはベビー教室の内容について教えてください。
ベビー教室は水への恐怖心を失くし、水に親しんでもらうことを目的としたクラスです。そのためお母様やお父様と一緒にプールに入り、まずは水に慣れるところから始めます。水に対するお子様の反応はさまざまで、最初は泣きじゃくってしまう子もいれば、最初から全然水に抵抗がない子もいます。成長の度合いもお子様によってそれぞれですが、2歳くらいになるとジャンプして水に入ったり、1人でプカプカ背浮きをしたりする子も少なくありません。お子様のニーズや成長度合いに応じて、接し方やレッスン方法を変更しながら指導しています。
▲「ベビー教室」で顔つけの練習を行う様子
幼児・小学生教室ではどのような内容を実施されていますか?
幼児・小学生教室では1から24項目までレベルを分けており、最初はベビー教室と同じく水への顔つけから始まります。そこから基本姿勢である、けのびの練習、バタ足、クロールとステップアップしていきます。最終的に、「バタフライ・背泳ぎ・平泳ぎ・クロール」の4種目をマスターするのが幼児・小学生教室の目標です。その中で水泳の楽しさや、レベルアップして合格する達成感を経験し、成長していただける内容となっています。
早いと4、5歳で幼児・小学生教室から選手クラスに入る生徒さんもいるというお話でしたが、早期にステップアップできる理由は何なのでしょうか?
東京スイミングセンターは基本的に契約回数の中でいつでも練習に来て良いシステムのため、遠方から通われる方も調整がしやすくなっています。練習回数を確保できることで、成長スピードも上がっているのではないでしょうか。
また、他のスイミングスクールでは月に1回の検定日を設けてステップアップしていく方法が主流ですが、東京スイミングセンターの幼児・小学生教室では検定日を設けていません。1回で上手にできれば合格できるため、検定日を待たずにステップアップできるのが早い成長につながっていると思います。もちろん成長スピードがゆっくりになる時期もありますが、検定日に照準を合わせなくて良いため、落ち着いてレッスンできる点もメリットといえるでしょう。
早い時期にステップアップしていけることは、水泳を楽しく続けていく上でも重要です。幼児・小学生教室では24項目のレベルがあるため、月1回の検定だと一度不合格になることで最大2年間のロスが生じる可能性があります。
本来幼稚園のうちに選手クラスに入れていたはずの生徒が、月1しか検定機会がないことで足止めをくらって、その結果水泳に対する興味が薄れてしまってはもったいないですよね。水泳の楽しさを知って続けてもらうためにも、生徒のステップアップの機会を逃さないシステムを導入しています。
選手クラスは人数制限なし。多様な生徒が選手クラスで切磋琢磨できる
幼児・小学生教室から選手クラスに上がる生徒の人数制限はあるのでしょうか。
東京スイミングセンターの選手クラスは、人数制限を設けていません。他のクラブでは、レーンの環境やチームの状況により人数制限をせざるを得ないクラブが多いかと思います。しかし東京スイミングセンターの場合は、合格基準に達することができれば選手クラスに移行することができます。その点は、他のクラブにはない強みだと思います。
先ほど毎日昇級のチャンスがあることが早期成長につながっているというお話をしましたが、逆に人数制限なく誰でも上がってこれることは、成長スピードがゆっくりな生徒を救い上げることにもなります。コーチがピックアップする方法の場合、そこで弾かれてしまった生徒はなかなか上がってこれないという傾向があるんですね。しかし実際のところ、幼いときはそれほど早いタイムでなくても、成長するにつれてぐっと伸びる生徒というのは非常に多くなっています。そこにフィルターをかけることなく、さまざまなタイプの生徒をカバーできるのは東京スイミングセンターのシステムならではの魅力です。
選手クラスに多くの生徒がいることは、お子様にとっても刺激になりそうですね。
その通りです。幼児・小学生クラスでも頑張れば選手クラスに行けるということで向上心高く練習に取り組んでいますし、選手クラスにも良い意味で多様性が生まれているため、その中で生徒同士切磋琢磨しながら練習しています。子どもたちの間だけでなく、保護者の方にもその熱量が伝播して、親子で頑張って上のレベルに行こうという空気感が醸成されていますね。
数多くのオリンピック選手を輩出する、環境面と人材面の強み
選手クラスでは多くのオリンピック選手を輩出されているとのことですが、その秘訣を教えていただけますか?
設備面でいうと、50m×9レーン、25m×25レーンあるというコース環境の良さが魅力です。先ほど言ったように人数制限なく選手クラスに上がれるのも、こういったコース環境の良さが背景にあります。特に50mプールという公式大会と同じ環境で練習できることは選手強化の面でメリットといえるでしょう。
指導面では、全国大会や日本代表などの経験値を持つスタッフが多く所属し、レベルの高い指導を受けられる点が強みです。日本スポーツ協会公認の資格(コーチ3やコーチ4など)を保有するスタッフも数多く在籍しているため、練習方法に関する知識だけでなく、子どもの成長に関する知識、適切なアプローチ方法などの豊富な知識を持って子どもたちを導いていくことができます。
ベビー教室・幼児小学生教室・選手クラス、どの段階においても上達や成長度合いなどに関して葛藤を抱える生徒や保護者は多数いらっしゃいます。そういうお子様、保護者様と丁寧にコミュニケーションを取り、水泳を続けていく上での心のケアに配慮したアプローチにも力を入れています。メンタル面へのフォローはスポーツを続けていく上で必要不可欠な要因の一つだと考えております。
泳ぎを突き詰める持続力・昇級を通じた達成感や自信が身につく
東京スイミングセンターの充実の環境、質の高い指導などを通じて、お子様が身につけられる力というのはどのようなものだと思われますか?
水泳ならではの部分にフォーカスすると、水泳を続けることで忍耐力や持続力を身につけられると思います。水泳にはバタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、クロールの4種目しかなく、ある程度泳げるようになるだけなら幼稚園のときでも十分可能です。その後はずっと同じことを繰り返すという、変化の少ないスポーツなんです。練習もプールを何十往復、何百往復するというもので、決して面白いものではありません。だからこそ、それを続けることで忍耐力や持続力を非常に培うことができます。
また同じ動作を繰り返し練習することは、1つのことを深く突き詰めることでもあります。その中で、どうすれば速く泳げるようになるのかを自分で深く考える力が身につくのも水泳ならではのポイントです。
身体や運動能力の成長という点では、水泳は全身運動で、さらに浮力がある水中では陸上にはない身体への刺激が得られます。そのため幼い頃から水泳を行うことは、お子様の体力づくりや運動能力全般の向上に大きく関わってくるのではないでしょうか。
またお子様が親と離れてレッスンをすることで、好奇心や協調性、社会的な経験を学べます。どんどんステップアップしていける東京スイミングセンターの環境だからこそ、達成感や自信も身につきます。七呂がお話したように水泳の練習は地道な努力が必要なものですが、その達成感や自信が続けていく上での大切な要素になっているのだと思います。
東京スイミングセンターからのメッセージ
▲インタビューにご対応いただいた服部さん(左)と七呂さん(右)
最後に、東京スイミングセンターに興味を持った読者の方に向けてメッセージをお願いします。
東京スイミングセンターではどのようなニーズを持つお子様に対しても、コーチがきめ細かに対応しています。競技として競泳の力を高めていきたい方にはとても良い環境が整っていますし、楽しくプールで泳ぎたい方、苦手な水泳を克服したい方、どんな方にも良い環境でのレッスンを提供できると思いますので、どんどん応募していただきたいと思います。
選手になりたい方だけでなく、「ちょっと水泳をやってみたい」「学校の授業で習う前にできるようになりたい」という理由で入っていただいても全く問題ございません。顔つけや呼吸など初めてプールに入るお子様向けのカリキュラムから準備しているため、少しでも興味を持った方はぜひ東京スイミングセンターにお越しください。
東京スイミングセンターの料金
▼ベビー教室
入会金 | 11,000円 |
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登録手数料 | 3,300円 |
利用料 | 月2回:6,600円 月4回:11,300円 月6回:13,800円 月8回:14,400円 月12回(平日Aタイム):16,350円 |
▼幼児・小学生教室
入会金 | 11,000円 |
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登録手数料 | 3,300円 |
利用料 | 月2回:6,750円 月4回:12,400円 月6回:14,520円 月8回:16,350円 |
▼選手クラス
料金(1か月) | A6~A4:14,450円 A3~A2:15,000円 A1~:16,750円 |
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※体験申し込み(受講料3,300円)は、お電話での受付となります。電話番号:03-3915-1012
東京スイミングセンター利用者の声
ここでは、東京スイミングセンターに通うお子様の保護者の方から寄せられた口コミを一部抜粋して紹介します。
お子様の成長に応じて順次ステップアップしていけるシステムがあることで、子どもがモチベーションを保ちながら通い続けられるという意見が多く聞かれました。モチベーション高く真面目にレッスンに取り組む生徒が多い一方で、楽しくレッスンを受けられる雰囲気があることも口コミから伝わってきました。
東京スイミングセンターの基本情報
運営会社 | 株式会社東京天理教館 |
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住所 | 東京都豊島区駒込5-4-21 |
電話 | 03-3915-1012 ※体験申し込み(受講料3,300円)は電話にて受付 |
公式サイト | https://www.tokyo-sc.com/ |
※料金はすべて税込表示です。
※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。