この記事では、東京都練馬区石神井町にあるバイオリン教室「クニトInt’lストリングスクール」を紹介します。
クニトInt’lストリングスクールはバイオリニスト、指揮者として活躍する西谷国登さんが運営するバイオリン教室です。クニトInt’lストリングスクールの最大の魅力は「褒めて伸ばす」という指導方針のもとで行われる、楽しく笑顔あふれるレッスン。
ただ楽しいだけでなくしっかりとバイオリンの実力を伸ばしていける環境があり、同スクールの生徒は国内外のコンクールで数々の入賞を果たしています。西谷さんの主宰するオーケストラにも参加でき、楽器を通じた交流を楽しむことができるのも魅力です。
今回は西谷さんにインタビューを行い、クニトInt’lストリングスクールを運営する上での理念や、実際のレッスンの雰囲気、コンクールで数々の実績を残す理由などについてお話を伺いました。
この記事の目次
長く続けられる工夫が詰まったクニトInt’lストリングスクールのレッスン内容
具体的なレッスンの流れなどについて伺います。クニトInt’lストリングスクールではどのようなレッスンを行っているのでしょうか?
本スクールでは、1対1のプライベートレッスンが基本です。普段のレッスンでは、私がプロの演奏者として実際にバイオリンを弾いて指導する指導法も取り入れています。大人に対しては「国登ヴァイオリン教本」という私の著書を使って指導し、子どもに対しては世界中のバイオリンを習う子どもたちが使用する「スズキ・メソード」を用いて指導します。ただしスズキ・メソードの教本はバイオリンの楽器演奏に特化した内容となっているため、それとあわせて譜面を読むことも教えています。
ピアノの場合はまず譜面を読むことを覚えるイメージがありますが、バイオリンの場合は譜面が読めなくても演奏はできるものなのでしょうか。
ピアノの場合は両手で伴奏とメロディーを両方弾くため譜面がないと厳しいですが、バイオリンの場合は右手のみでメロディを奏でる楽器のため、音感があれば譜面が読めなくても曲を弾くこと自体は可能です。むしろ最初の段階では耳を頼りにして弾く方が楽なので、その方が多いですね。
ただし譜面が読めないとオーケストラに入ったときに苦労するなど、結局どこかの段階で壁に当たってしまうんですね。それがバイオリンを辞めるきっかけになってしまうことも少なくありません。長く続けてもらうためにも、クニトInt’lストリングスクールでは譜面の読み方もしっかりと指導しています。一方で耳で聴いて弾くというのも音楽の全体像をつかむ上で大切な技術のため、どちらも大切にしています。
▲レッスンでは演奏技術だけでなく譜読みも教えている
他にもレッスンの特徴があれば教えてください。
本スクールでは、1曲を100点満点で仕上げるまで時間をかけるのではなく、8割くらいの出来でもどんどん次に進めていくのが特徴です。私自身バイオリンを習った際、次の曲がやりたいのになかなか進まないことにもどかしさを感じていました。発表会で披露するわけではない1曲を何か月も練習するというのは、モチベーションを保つのが難しいですよね。せっかくバイオリンという楽器に関わっているのだから、できるだけ多くの曲を演奏する楽しさを生徒に感じてほしいなと思っています。
またプロの演奏者として実感したのが、弾ける持ち曲が多いほど良いということです。ある曲の演奏を求められたときに、その曲を弾いたことがないと機会損失になってしまうんですね。弾けるレパートリーを増やす意味でも、どんどん次の曲に進めています。
さまざまな曲に触れることは、それだけ新しい技術やテクニックに触れることでもあります。限られたレッスン時間の中でなるべく多くを習得できるよう、レッスンの中で練習する曲の完成度は8割程度で良いというのが私の考えです。ただし、コンクールや発表会など人前での演奏を行う場合は120%、200%の完成度を追求する、そのメリハリを意識しています。
良いところは全力で褒めてハイタッチ!子どもも親も笑顔になるレッスンの雰囲気
▲褒めてハイタッチ!明るく楽しいレッスンがクニトInt’lストリングスクールの魅力
明るく楽しい雰囲気や褒めて伸ばす指導を大切にされているとのことですが、実際にどう指導されているのでしょうか?
笑いの溢れるレッスンで生徒のモチベーションや楽しさを引き出していけるよう、さまざまな工夫をしています。特に女の子はシールが大好きな子が多いため、シールをたくさん買ってきて、できたらあげるとすごく喜ばれますね。
レッスンの中で良いポイントがあったときは、「凄かったねー!!」というように、過剰に、感情的に褒めています。そうすると、子どもたちはやはり喜んで笑顔になるんですね。中には真面目で大人しく、表情が変わらない生徒もいるのですが、そういう生徒も笑顔になるまで褒めます。
褒められると生徒の自信にもつながりますし、先生を好きになって、バイオリンも好きになって、どんどん上達していく、そんな効果が期待されます。
「褒める」という点でもう1つ工夫しているのが、子どもだけでなく保護者の方も褒めるということです。
楽器というのは、実際はレッスンの時間よりも自宅練習の時間の方がはるかに長いものです。そのため本スクールでもしっかりと自宅練習をしてもらえるようレベルの高い宿題を出しているのですが、その練習を見てくれているのは保護者の方なんですね。保護者の方がいるからこそ子どもが上達していけるので、お子様を褒めるときには保護者の方の頑張りも同時に褒めています。
ハイタッチするくらい親を過剰に褒めると、子どももとても喜んでくれます。保護者の方にも「通わせて良かったな」と思ってもらうことがレッスンを続けてもらう上で大切な要素となりますので、先生と生徒、親の関係性は大切にしています。
人前で弾くことで磨かれる!コンクール入賞多数の秘訣
▲生徒同士で目標に向かって頑張ることができる、年に1回の発表会
クニトInt’lストリングスクールでは多くの生徒さんがコンクールで入賞されているとのことですが、どのような受賞実績があるのでしょうか。
これまでに国内、海外のコンクール多数入賞者を出しており、「全日本ジュニアクラシック音楽コンクール」「セシリア国際音楽コンクール」「日本クラシック音楽コンクール」では、多くの入選入賞者を輩出しています。その結果、私自身も毎年複数のコンクールにて「優秀指導者賞」をいただいています。
素晴らしい実績を数多くあげられている秘訣は何だと思われますか?
前提として、コンクールに参加出来る生徒の数、そして参加するコンクールの数が複数あるということが理由かなと思います。というのも、音楽コンクールの審査は明確な基準があるわけではないんですね。実力があるのは前提としつつ、一定水準を超えたら後は審査員の好み次第という運の要素もあるものなんです。だからこそクニトInt’lストリングスクールでは特にコンクールに向けて対策をするというよりも、一生懸命レッスンを受けて練習し、本番練習の場としてコンクールに参加させ「賞を取れたらラッキー」くらいの気軽な感覚でさまざまなコンクールに参加させています。
実際に、クニトInt’lストリングスクールの生徒は約7割がコンクールに出場しています。コンクールへの参加を重ねることで技術もどんどん高まりますし、特に男の子はゲーム性を持たせることで演奏が伸びていくという傾向が強いため、そういう意味でもコンクールの性質が合っているのではないかと思います。結果的にさまざまな賞を取っているため、それが嬉しくてまたモチベーションにつながっているのではないでしょうか。
▲数々の受賞実績があるクニトInt’lストリングスクール。西谷さん自身も複数回「優秀指揮者賞」を受賞
コンクールに向けて、日頃のレッスン以外で対策していることはありますか?
コンクールに向けて曲を完璧に仕上げても、いざ人前で演奏してみると必ず反省点や課題が見つかるものです。そのためクニトInt’lストリングスクールでは演奏の完成度を上げていくために、人前で演奏する機会を確保しています。具体的には年に1回の教室の発表会に加え、年に2回の「試演会」という私の自宅で行う簡易の発表会を実施しています。
年に1回の発表会はホールで実施し、無料開放して外部のお客様にも聴いていただけるものとなっています。他の教室の生徒さんが聴きにきてくださることも多いんですよ。必ずしもコンクール対策のためだけではなく、日頃の練習の成果を人前で披露するための大切な機会となっています。お客様の前での演奏はもちろん緊張しますが、たとえ悔しい結果になっても「次に向けてまた頑張ろう」と思うその経験こそが、人生において大切な意味を持つだろうと思います。
また、私は音楽の魅力というのは、演奏を通じていろいろな人との交流が生まれるところにあると考えています。年に1回の発表会ではスクールの生徒と一緒に演奏をする機会もあり、皆で一生懸命練習に励んでいます。発表会という機会が通じて生まれる交流こそが、音楽の本質的な楽しさだといえるのではないでしょうか。
▲クニトInt’lストリングスクールは生徒同士仲が良いのも魅力!音楽を通じた交流が生まれている
普段のレッスンとは別の“オーケストラ”で、音楽を通じた交流も楽しむ
▲音楽を通じた交流が生まれるオーケストラ
発表会以外にも、スクールの皆で演奏する機会はありますか?
最初の方に触れた、私がバイオリンと指揮をつとめる「クニトInt'lユースオーケストラ」には多くの生徒が参加しています。普段のレッスンも明るく楽しい雰囲気を大切にしていますが、やはりコンクールに向けて追い込んでやっていかなくてはならない場面も多いんですね。その点オーケストラはただただ皆で音楽を楽しむことができる場として、皆さん気軽に参加できるのが特徴です。
オーケストラには、本スクール以外の教室に通うお子様も参加可能です。そのためバイオリン以外の楽器を演奏する子も含めて、教室や学校の枠を超えたさまざまな出会いが生まれています。オーケストラの機会は2週間に1回ですが、子どもたちは演奏以外でもすごく楽しそうに交流しています。
オーケストラのときは保護者の方も一緒に集まるため、子どもだけでなく保護者同士のつながりが生まれるのも特徴です。保護者同士で情報交換をしたり、「うちの子練習しないんです」といった愚痴を言い合ったり、子どもだけでなく親同士もすごく楽しそうにしているのが印象的ですね。
▲オーケストラでは海外演奏者との共演や他の楽器との出会いがあるのも魅力
「楽しく世界に羽ばたく」クニトInt’lストリングスクールのコンセプトとは
▲インタビューにご対応いただいた西谷国登さん
クニトInt’lストリングスクールのコンセプトを教えてください。
クニトInt’lストリングスクールが目指すのは、「楽しく世界に羽ばたくバイオリン教室」です。特に「楽しさ」という部分を大切にしているのが、当スクールならではの特徴です。日本の教育は基本的に「駄目な部分を探して、それを修正していく」という指導を前提としており、バイオリン界でもその傾向が色濃くあります。しかし私は良いところを見つけて褒めて伸ばすというポジティブな教育を志しています。
一般的に、世界的に活躍する日本の音楽家などは、従来の日本式の厳格な指導で育てられてきたイメージがあるのではないでしょうか。そのため、厳しい指導で育った演奏者こそ大成すると思われがちです。私も厳しい指導法は、生徒を簡単に集中させられ、確かに上手くなる一つの指導法だと考えます。ですが!私は楽しく褒めて伸ばす教育でもしっかりと結果を出せると考えています!
実際に本教室の生徒がコンクールで数々の賞を受賞していることが、それを証明してくれていて私の自慢でもあります。
「世界に羽ばたく」という点については、私自身が海外で演奏家として活動しているため、クニトInt’lストリングスクールからも世界に羽ばたいて演奏をできるような生徒を育てていきたいと思いからきています。世界を舞台にバイオリンだけで生計を立てていける一流のプロ奏者を100人以上育てていきたいというのが私の目標です!
楽しいから長く続く。演奏を通じて人生を豊かにできる教室
▲高校生になっても続けて通う生徒が多いという
クニトInt’lストリングスクールにはどのような目的で通われるお子さんが多いのでしょうか。
現在は初心者から始められる方を受け付けることは少なく、既にバイオリンを学んでいてもっと実力をつけたいというお子様が当スクールに通われるケースが多いです。そのため体験レッスンを受けていただく段階でも、楽器を所有していることが前提になります。
クニトInt’lストリングスクールはコンクールでの実績が多いこともあり、コンクールに入賞できる実力をつけることを目的に通う生徒も少なくありません。ですが、逆に、他のお教室でコンクールに疲れて、もう一度楽しく1からバイオリンを練習したい!という目的で通う生徒さんもいらっしゃいます。また私がバイオリンと指揮をつとめる「クニトInt'lユースオーケストラ」というオーケストラがあるため、そこにオーケストラに入って演奏したいという生徒さんもいます。
クニトInt’lストリングスクールに通われている方の年齢層も教えてください。
クニトInt’lストリングスクールはお子様だけでなく大人の方も対象としているため、3歳から80歳までの幅広い方が通われています。お子様は落ち着いてレッスンができる4、5歳からが基本ですが、兄弟の方と一緒に通われる場合などは3歳のお子様から対象としています。
本スクールは長く通ってくれるお子様が多いのも自慢の1つなんです。受験などをきっかけに習い事を辞めてしまうお子様も多い中、クニトInt’lストリングスクールには中学生になっても高校生になっても、多くの生徒が通い続けてくれています。
多くの生徒さんが長く通い続ける理由は何だと思われますか?
クニトInt’lストリングスクールが「楽しさ」を大切に指導していることが大きいと思います。もちろんプロの演奏者になる、コンクールで良い成績をおさめるという目標のためには厳しい練習が不可欠ですが、バイオリンが苦しくなって途中でやめてしまっては元も子もありません。そのため「通い続けたいな」と思ってもらえるような楽しいレッスンを心がけています。
「一芸は身を助ける」という言葉があるように、たとえバイオリンの道に進まなかったとしても、バイオリンを続けて身についた技術やテクニックは、この先の人生で必ず活きてくるでしょう。せっかくバイオリンという楽器に出会って手に取ってもらったのだから、演奏を通じて生徒たちの人生を豊かにしていけるよう導くのが私の使命だと考え、日々指導にあたっています。
▲普段のレッスンが行われている教室
クニトInt’lストリングスクールからのメッセージ
最後に、クニトInt’lストリングスクールに興味をもったお子様や保護者の方に向けてメッセージをお願いします。
クニトInt’lストリングスクールでは幼稚園から小学校、中学校、高校まで幅広い年齢層に対応してレッスンを行っています。また英語でのレッスンにも対応しているため、帰国子女やインターナショナルスクールの生徒も含め、さまざまな生徒の方に来ていただけたらと思います。
もっと上達したい、コンクールで賞を取りたいという希望のある方も大歓迎です。厳しい指導ではなく、褒めて指導する楽しい雰囲気があるのがクニトInt’lストリングスクールの魅力です。楽しい雰囲気の中で上達していきたいという方は、ぜひクニトInt’lストリングスクールにお越しください。
西谷さん、本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!
クニトInt’lストリングスクールのレッスンに通う生徒、保護者の感想
ここでは、クニトInt’lストリングスクールに寄せられた声を一部抜粋して紹介します。レッスンの楽しい雰囲気や音楽を通じたお子様同士の交流など、クニトInt’lストリングスクールの魅力を感じられる内容となっているため、入会をご検討される方はぜひ参考にしてみてください。
※保護者の方々の声は、公式サイトから引用しています。
https://nkunito.com/violinlesson/
クニトInt’lストリングスクールの料金・基本情報
教室名 | クニトInt’lストリングスクール |
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住所 | 東京都練馬区石神井町7丁目 |
料金 | レッスン料金は時期等によって変動があるため、教室にお問い合わせください。 お問い合わせ先 |
公式サイト | https://nkunito.com/violinlesson/ |
※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。