今回、親子で楽しめるお出かけスポットとして紹介するのは、山形県鶴岡市にある果樹園「さくらん坊やの鈴木さくらんぼ園」です。
例年6月上旬~7月上旬までの1ヵ月間、大人気の佐藤錦を始め、6つの品種のさくらんぼ狩りを満喫できます。食べ比べてお好みの品種を見付けたり、直売所でお気に入りのお土産を探したりするのも楽しいひと時です。
しかも、清潔な男女別のお手洗いや休憩所、おむつ交換にも対応できるベビーベッドまで完備されていて、お子さま連れのファミリーに寄り添ってくれる果樹園となっています。
鈴木さくらんぼ園は、フルーツやアウトドアアクティビティが好きなお子さまはもちろん、植物に興味があるお子さまも楽しめる果樹園なので、ぜひ親子で訪れてみてください。
この記事の目次
「さくらん坊やの鈴木さくらんぼ園」はこだわりの土作りと心配りが魅力
▲どこか洗練された、明るい清潔感を感じる鈴木さくらんぼ園
山形県鶴岡市にある「さくらん坊やの鈴木さくらんぼ園」は、月山から連なる山の裾野、庄内平野の端の方に位置しています。豊かできれいな水・風・土に恵まれた土地です。
鈴木さくらんぼ園では、土づくりに力を入れており、植酸栽培(※1)・有機質肥料の施用に取り組むことで植物が本来持っている生命力を最大限に引き出すことに努めてきました。手間暇を惜しまず、一粒 一粒に愛情をこめてさくらんぼを栽培しています。
(※1)植物が生育するために、自らの根から分泌する有機酸の成分を利用して、植物自身の成長力と免疫力を発揮させる農法。
また、さくらんぼハウスの屋根がすべてビニールで覆われているので、天候に左右されることなくお子さまと一緒にのんびりとさくらんぼ狩りを楽しめます。
さらに、いつも清潔な水洗トイレ(男女別・ウォシュレット付き)も完備されている上、気軽に休憩できる東屋(あずまや)や、おむつ交換可能なベビーベッドも用意されているという、小さなお子さまがいるご家族に優しい果樹園です。
今回は、「さくらん坊やの鈴木さくらんぼ園」を運営している株式会社クラムピースの代表取締役・宮城さんに詳しくお話を伺いました。
朝摘みプランあり!鈴木さくらんぼ園なら食べ比べもOK
▲さくらんぼハウスはビニールで覆われている。天候に左右されることなくさくらんぼ狩りを楽しめて、スケジュールも立てやすい
今回初めて「さくらん坊やの鈴木さくらんぼ園」さんに伺っていますが、さくらんぼ狩りの特徴について、簡単にご紹介をお願いします。
私ども鈴木さくらんぼ園では、例年6月上旬~7月上旬までの1ヵ月間、さくらんぼ狩りをお楽しみいただけます。
大人気の佐藤錦を始め、紅秀峰や紅さやか、紅ゆたか、紅てまり、ナポレオンなど、10種類ほどの品種が栽培されており、いらっしゃるタイミングによっては、複数種類での食べ比べも可能ですよ。
さくらんぼ狩りのプランは、食べ放題で平日は60分、土日祝日は30分の設定となっています。最盛期には、朝摘み40分プラン(佐藤錦シーズンのみ・6:20~7:00に実施)もご用意しました。
先に触れましたように、さくらんぼハウスの屋根はビニールで覆われているのですが、ハウスの両側はネットになっており、風がよく通る構造です。その上、朝摘みプランならば、気温が低い涼しいうちにさくらんぼ狩りができます。
皮がパリッとして、ジューシーな味わいのさくらんぼを楽しめることに加えて、空いている広々とした園内を満喫できる点からも、朝摘みプランはおすすめですよ。
さくらんぼ狩りにお越しの際には、あらかじめ公式サイトでのご予約をお願いしております。
公式:さくらん坊やの鈴木さくらんぼ園・トップページ「さくらんぼ狩り」
「佐藤錦」だけじゃない!魅力あるさくらんぼの品種が目白押し
園内では、多くの品種のさくらんぼを栽培されているわけですが、それぞれの特徴などを具体的にご紹介いただけますか。
私ども鈴木さくらんぼ園では、10品種以上のさくらんぼを栽培しておりますが、おもな品種を収穫時期が早い順にご紹介しましょう。
まずは、「紅さやか」。例年6月初旬から収穫できます。アントシアニンを豊富に含み、爽やかな初夏の味わいです。収穫初期は酸味が強めなのですが、後期になって熟してくると紫黒色になり、酸味が抜けた濃厚な味覚を楽しめます。
▲さくらんぼ狩りの対象は、何と6種類!併設ショップ(直売所)には、手土産用のさくらんぼも!
次は、「紅ゆたか」で、庄内の気候風土にマッチした比較的新しい品種です。例年6月中旬から収穫でき、果皮は柔らかく、甘味が強くジューシー。大粒で食味もよいので、相当人気がありますよ。
そして、鉄板人気の「佐藤錦」です。例年6月中旬からの収穫となり、日本のさくらんぼを代表する品種と言っても差し支えありません。甘味と酸味のバランスが絶妙で、当園のさくらんぼ生産の約8割を占めます。まさに「さくらんぼの王さま」です。
さらに、例年7月初め前後に収穫可能となるのが「紅秀峰」。酸味は控えめで、甘味が強い品種です。近年は人気が急上昇中で、大粒で果肉がしっかりしており、日持ちもする品種ですよ。
「ナポレオン」も例年7月初めから収穫できます。古くから栽培されていて、昔懐かしいさくらんぼの風味が残っているということで、根強い人気がある品種です。酸味とコクがあり、ジャムにして召し上がるのもおすすめしています。
例年7月初めから収穫可能となる「紅てまり」は、先に出た紅秀峰と同様大粒なので食べごたえは十分です。独特の風味とコクがあって、魅力にハマってしまう方もいますよ。
食べ比べはタイミング次第で品種が変わってくるので、公式サイトにてご確認ください。
また、店頭で販売しているものとしては黄色いさくらんぼの「月山錦」や「やまがた紅王」があります。「月山錦」は一般市場にあまり出回らない品種であり、幻のさくらんぼとも呼ばれています。クリーミーな食感が特徴で、山吹色に熟すと糖度がとても高くなって、濃厚な味わいなんですよ。
「やまがた紅王」は店頭販売以外に少量ですが通販でも販売しています。
童心に帰るひと時!お子さまとお気に入りを探す楽しみ
▲お子さま連れのご家族もリラックスしてさくらんぼ狩りを楽しめる園内
さくらんぼ狩りをお子さま連れのご家族で楽しむ方法や、食べごろのさくらんぼを見分けるコツがありましたら、ぜひ教えてください。
さくらんぼの樹の幹には、品種名を記入した木札が下がっています。それを見ながらご家族で一緒に食べ比べをして、お気に入りの品種を探してみてください。それぞれのお好みが分かって、なかなか楽しめるのではないでしょうか。
気を付けながらステップ(脚立)を使って、樹の高いところのさくらんぼのもぎ取りにも挑戦できますよ。真っ赤に熟したハリのあるさくらんぼは、糖度も高くて格別な味わいです。
ちなみに、もぎとり方は2通りあります。実の部分だけをもぎ取るか、緑色の軸の部分も一緒にもぎ取るかです。さくらんぼの樹の枝は傷つけないよう、ぜひ大切に扱っていただければと思います。
園内には作業中のスタッフもおりますから、どの樹が食べごろになっているのかなど、ご遠慮なく尋ねてみてくださいね。
あと、さくらんぼの樹の下には、クローバーも育っています。お子さまと一緒に四つ葉のクローバーを探したり、シロツメクサの花で王冠作りをしたりするのも、思わず童心に帰って楽しいですよ。
さくらんぼは要冷蔵!スニーカー履きで、両手が自由になる服装で
お子さま連れのご家族がさくらんぼ狩りをする場合、おすすめの服装や持ち物などがありましたら、教えていただけますか。
服装は、動きやすい服装が一番だと思います。足元はスニーカーがおすすめです。日除けの帽子もお忘れなく。両手が自由に使えるように、カバンはショルダーバッグや、バックパックをおすすめします。
▲さくらんぼ狩りは、両手が自由に使えるかたちで、スニーカー履きでの参加がベスト!
また、園内は想像以上に広いですから、喉を潤す飲み物や、汗拭き用のハンドタオルもお持ちくださいね。
あと、さくらんぼは大変デリケートな果物です。お土産のさくらんぼのお持ち帰りに長時間かかりそうでしたら、クーラーボックスなどをご用意いただくといいでしょう。
ちなみに、ご自宅・ご宿泊先では冷蔵庫にて保管いただき、早めにお召し上がりください。さくらんぼを冷やすと糖度が高まり、皮もパリッとして果肉もしっかりしますから、よりおいしくご賞味いただけますよ。
併設ショップでお土産購入も!不定期のキッチンカーにも注目したい
園内には、お茶・軽食などを楽しめるカフェや、お土産などを購入できるショップはありますでしょうか。
残念ながら、当園にはカフェなどの附帯飲食施設はありません。
その代わりに、さくらんぼパフェや、さくらんぼかき氷、軽食などをご提供するキッチンカーがありますよ。不定期の営業になりますので、スケジュールなどの詳細は、公式サイトの「イベント情報」ページをチェックいただければ幸いです。
▲キッチンカーと東屋(休憩所)。さくらんぼ狩り以外にも楽しみは多い
他方、お土産品などは、園内の併設ショップ(直売所)でご購入いただけます。手土産用のさくらんぼはもちろん、さくらんぼのコンフィチュール(※2)など鈴木さくらんぼ園オリジナルの加工品や、関連グッズも販売中です。
(※2)あらかじめ煮詰めた果汁に、果物を加えて作られる。 果肉が溶けていない分サラリとしていて、果物の形が残っていることが特徴。他方、ジャムは果物の形状がなくなるまで十分に煮詰めて作るため、よりとろみがあり、濃厚な風味に仕上がる。
▲併設ショップ(直売所)の内部。こちらも清潔感にあふれ、リラックスできる雰囲気!
ちなみに、併設ショップでお買い求めいただいたさくらんぼは、地方発送も承っておりますよ。
さくらんぼ狩りと合わせて楽しめるお子さま向けスポットも
鈴木さくらんぼ園さんでのさくらんぼ狩りを楽しむ前後に、お子さま連れのご家族が立ち寄れるような、おすすめの周辺観光スポットがありましたら、ご紹介をお願いします。
そうですね、くらげ専門の「鶴岡市立加茂水族館」などは、世界的にもかなり珍しい施設だと思います。一度ご見学になるといいかもしれません。お食事処・売店なども整備されていますから、お子さま連れでのランチにもご利用になれます。
午前中は当園でさくらんぼ狩りをお楽しみいただき、お昼からくらげの水族館にお立ち寄りいただく、という観光プランはいかがでしょうか。当園からは、ご家族でドライブがてら、30分ほどの道のりです。
「さくらん坊やの鈴木さくらんぼ園」からお子さま連れご家族へのメッセージ
▲明るく清潔な雰囲気の果樹園だから、お子さま連れのファミリー層も気軽に訪れたくなる
鈴木さくらんぼ園さんでのさくらんぼ狩りを検討している、お子さま連れファミリーへのメッセージなどがありましたら、ぜひお話しください。
私ども鈴木さくらんぼ園は、お子さま連れのご家族が多く来園されています。清潔なお手洗いや休憩所、おむつ交換に対応できるベビーベッドなどもご用意していますので、リラックスしてさくらんぼ狩りをお楽しみいただけるでしょう。
なお、午前中早めの時間帯が涼しく、さくらんぼ狩りには最適です。土日祝日はどうしても混雑しがちですが、平日は食べ放題の時間も長めに設定しております。ご都合が付けば、平日午前中のご来園も検討なさってみてくださいね。
初めて鈴木さくらんぼ園さんにお邪魔しましたが、お子さま連れファミリーへの配慮も行き届いており、清潔な明るい雰囲気の果樹園だと感じました。
宮城さん、本日はたくさんのお話を聞かせていただき、大変ありがとうございました。
「さくらん坊やの鈴木さくらんぼ園」の口コミ・感想
▲画像は以前開催していたイベント”朝カフェ”のイメージ
お子さま連れファミリーのご利用の参考になるよう、実際に「さくらん坊やの鈴木さくらんぼ園」で、さくらんぼ狩りを楽しんだ皆さんの口コミ・感想をチェックしておきましょう。
トイレが清潔に保たれていて、子供と一緒に気持ちよく利用できました。大粒で甘みがあるさくらんぼが豊富です。
園内がきれいに整備されているので、リラックス気分でさくらんぼ狩りを楽しめます。
いろいろな品種のさくらんぼを食べ比べできます。すっかり、家族皆のお気に入りスポットです。
おいしいさくらんぼと園内の雰囲気に惹かれて、今シーズンは4回も訪れました。おすすめです!
とても評判のよい果樹園だと感じます。さくらんぼの品質が高く、大変おいしいことや、清潔に整備された園内環境には、多くの方が触れていました。小さなお子さま連れのファミリーでも、リラックスムードでさくらんぼ狩りを満喫できそうです。
さくらんぼ狩りの料金・制限時間・実施期間・予約
料金 | ・小学生以上:一人1,600〜1,800円(税込) ・小学生未満:一人800〜900円(税込) ・2歳以下:無料 ※時期によって、上記範囲内で料金が変動 |
---|---|
制限時間 | ・平日:60分 ・土日祝日:30分 ・朝摘みプラン(佐藤錦シーズンのみ):40分 ※いずれも、もぎ取り食べ放題となる |
実施期間 | 例年6月初旬~7月初旬の約1ヵ月間 ※作柄によって、実施期間を変更する場合あり(公式サイトを確認のこと) |
予約 | 【Webでの予約が必須】 ・Web:公式サイトのトップページ「さくらんぼ狩り」コーナー |
お問い合わせ | ・電話:080-6649-4715 |
※記事内に記載されている金額は、すべて税込表示です。
「さくらん坊やの鈴木さくらんぼ園」の基本情報(アクセス・駐車場)
住所 | 山形県鶴岡市西片屋片貝362 ※GoogleMapsなどで要検索(カーナビでは表示不可のため) ※赤川に架かる「櫛引橋」を目指すのがおすすめ |
---|---|
アクセス | 【車】 ・庄内空港:山形自動車道(酒田線)経由で約30分(庄内あさひIC利用) ・JR羽越本線:鶴岡駅から約25分 ・山形自動車道:庄内あさひICから約5分 |
駐車場 | 無料駐車場あり ※普通車30台分以上(正面駐車場・第一駐車場・第二駐車場の合計) |
開園時間 | 9:00~17:00 ※最終入園時刻は、16:00 ※朝摘みプランの実施時間は、例外的に6:20~7:00となる |
休園日 | 期間中は無休 |
公式URL | https://sakuranbouya.com/ |
公式SNS | ・Instagram |
※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です。