この記事では、滋賀県愛知郡にある「旗神 豊満神社」の七五三に関する特徴や流れ、おすすめの撮影スポットなどを紹介します。
縁結び・美人祈願の神社として知られる豊満神社は、のどかな町はずれに位置し、地元の人たちから「旗神(はたがみ)さん」「御旗(おはた)さん」と呼ばれ、親しまれている神社です。境内には「美人の木」や「ハート石」などの見どころがたくさんあるほか、国指定重要文化財の「豊満神社四脚門(とよみつじんじゃしきゃくもん)」など、写真映えするスポットがあります。
また、七五三祭では、御祈祷のほか、紙芝居や着ぐるみとの写真撮影などユニークなイベントが人気です。それ以外の日にも、記念に残る美しい写真が撮影できたり、パワースポット巡りなども楽しめたりすることから、毎年多くの家族が七五三詣に訪れます。
今回は豊満神社の宮司・大橋さんにインタビュー取材を行い、七五三詣の方法や境内の見どころなどをお伺いしました。滋賀県近郊で映える七五三詣の場所を探している方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
美や勝運のパワースポット「豊満神社」
▲歴史の風格を感じる神社は七五三詣に最適
豊満神社は滋賀県滋賀県愛知郡に鎮座し、大国主命(おおくにぬしのみこと)、足仲彦命(たらしなかつひこのみこと)、息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)、誉田別命(ほんだわけのみこと)の四柱を祀っている由緒正しい神社です。
豊満神社は勝運や縁結び、厄除けのほか、全国でも珍しい美人祈願ができる神社としてられているため、県外からも七五三詣や良縁祈願のご祈祷や参拝の方々が訪れています。
豊満神社の詳しい創祀年代はわかっていませんが、古くから地元の氏神として祀られていたと伝えられています。もともとは、勝運・縁結びの神として崇敬されていた豊満神社ですが、近年は「豊満」が「ほうまん」と呼べることから、「スタイル向上の神様」という噂が広まり、注目されるようになりました。
豊満神社のシンボルともいえるのが正門の「豊満神社四脚門」で、国の重要文化財に指定されています。豊満神社四脚門は2021年の年末に保存修理が完了、色鮮やかな朱色の姿は見ごたえ抜群です。
▲豊満神社の「顔」となっているのが国の重要指定文化財「豊満神社四脚門」
豊満神社では、季節ごとにさまざまな行事を開催し、地元の人々を楽しませています。中でも、毎年8月14日・15日に行われる「萬燈祭(まんどうさい)」や節分厄除祭、例祭などは地域の代表的なお祭りとして親しまれています。
豊満神社における七五三詣の特徴や過ごし方
▲緑に囲まれた豊島神社の拝殿は写真映えスポットのひとつ
豊満神社ではお子様の健やかな成長を願う「七五三」の御祈祷を受けることができます。ここからは豊満神社における七五三詣の流れや授与品といった特徴についてお話を伺ったので、その内容をご紹介しましょう。
御祈祷の流れ:社務所で受付→拝殿で御祈祷
豊満神社で七五三詣をする際の、基本的な流れを教えてください。
豊満神社の七五三詣は二通りございます。大人数で御祈祷をする「七五三祭」と、1組だけで行う御祈祷です。
毎年11月15日近くの休日に行われる「七五三祭」の時はご予約の必要はなく、9:30頃~10:00までに社務所で受付をして、初穂料をお納めいただけば、10:00から拝殿で行われる御祈祷祭に参列いただけます。七五三祭の時は、大人数での御祈祷となることや、巫女神楽や宮司の紙芝居も行われることから、受付を含め1時間ほどかかる場合がございますのでご了承ください。
ご祈祷の後には、神社からのおさがり「撤下品(てっかひん)」をお渡しいたしますのでお持ち帰りください。
それ以外の日にご祈祷を希望される場合は、電話もしくはメールで七五三詣のご予約をお願いいたします。当日はご祈祷予約時間の10分前くらいに社務所へお越しいただけたら、係の者がご案内いたしますので、受付にて初穂料をお納めいただきます。その後、拝殿で御祈祷を行います。
御祈祷自体は20分程度ですが、受付やご案内の関係で、30分程度見ていただけるとありがたいです。ご祈祷の後は、七五三祭と同じく撤下品をお渡しいたします。
初穂料は、七五三祭が3,000円、それ以外の日にご祈祷を希望される場合は5,000円です。
授与品:おもちゃや文具セット絵馬などが入ったかわいい撤下袋
▲かわいいイラストの撤下袋も子供たちに大人気
七五三の授与品はどのような内容ですか?
七五三専用の撤下袋を用意しております。中には子供用のお守りや千歳飴、七五三の絵馬、文具やおもちゃのセットのほか、神社のパンフレットが入っています。
▲盛りだくさんの授与品がもらえるのも子供たちのお楽しみ
記念写真について:境内は写真撮影OK!近くには着付けのお店も
▲豊満神社は記念撮影OK!七五三祭では着ぐるみと写真が撮れる
豊満神社で七五三の写真撮影におすすめのスポットがあれば教えていただけますか?
国指定重要文化財の豊満神社四脚門の前や、毎年七五三詣のシーズンに開催している「菊花展」で展示されている菊の花の前がおすすめです。色鮮やかで美しい写真が撮れますよ。
▲美しい菊の花をバックにすれば最高の写真が撮れそう
また、七五三祭の日は、天気が良ければかわいい着ぐるみが登場しますので、一緒に記念撮影を楽しんでいただけます。
▲着ぐるみとの写真撮影は豊満神社の七五三祭名物
境内で、写真スタジオなど他業者同行での七五三記念撮影は可能ですか?
本殿の中や社務所内など、一部撮影禁止の場所はありますが、基本的には可能です。撮影の際は、他の参拝者の皆様のご迷惑にならないよう、よろしくお願いいたします。
七五三詣の写真撮影のために、レンタル衣装や着付けサービスを希望する方もたくさんいると思います。豊満神社の近くには、貸衣装や着付け、ヘアメイクなどのサービスを提供しているお店がありますか?
町内や氏子地域内に、数件フォトスタジオや着付けのお店がございます。詳しくは神社社務所に問い合わせていただければご案内いたします。
七五三詣前後におすすめの食事処:近隣にお食事処が数件あり!
七五三詣の日にお祝いの食事会をするご家庭も多いと思います。豊満神社の近くで参拝の前後に利用できる、おすすめの食事処を教えていただけますか?
少々場所が離れているところもありますが、和食、イタリアン、中華などのレストランが数件ございます。神社社務所におたずねいただければ、詳しくご紹介いたします。
観光地としての豊満神社の楽しみ方
▲豊島神社の玄関口第一鳥居。くぐると厳かな気持ちになる
続いて、観光地としての豊満神社の楽しみ方を教えていただきました。
境内のパワースポット:「勝運伝説の竹藪」「美人の木」「ハート石」
▲四脚門をくぐってパワースポット巡りを楽しもう
豊満神社はにはいくつかパワースポットがあると聞いています。詳しく教えていただけますか?
まずは、四脚門を出て参道左脇にある「勝運伝説の竹藪」です。その昔、神功皇后(じんぐうこうごう)の一軍が、朝鮮討伐の際にこの竹藪の竹で作った旗竿を持参したところ、見事勝利を収めたという伝説があります。以来、源頼朝をはじめ数々の武将がこの竹藪の竹を求めた、と言われています。
2つ目のパワースポットが本殿の裏社の「美人の木」と呼ばれる木です。樹齢約300年と言われるムクの大木で、根の部分が地上から約3m伸びあがった珍しい形をしています。まっすぐに伸びる姿が女性の美脚のようだと言われており、美肌になることを願って木肌に触れる人もたくさんいますよ。
3つ目は、拝殿左側の軒下に奉納されている、ハート型の石「ハート石」です。愛知川で氏子の方が見つけたんですよ。参拝される方は、良縁の願いを込めて石を撫でています。
おすすめ企画:幸運の5つのアイテム探し
豊満神社では「幸運の5つのアイテムを探そう」という企画もされていると聞きました。どういうものか教えていただけますか?
神社の境内に「鬼」「桃」「鳩」「鹿」「6つのハート」にちなんだ5つの縁起物があります。5つすべて見つけた方は幸運が訪れるかもしれません。参拝に来られた際にはぜひ探してみてください。どうしてもわからない場合は、職員におたずねください。
豊満神社の境内における楽しみ方:「コスプレ撮影」「占い」「紙芝居」
ほかにも、豊満神社境内でのおすすめの楽しみ方はありますか?
境内で大きなお祭りがなく、職員が在社しているときには、コスプレ撮影を楽しんでいただけます。また、宮司による占いや紙芝居なども有料でお受けしております。申し込み方法などはホームページでご確認ください。
公式:豊満神社公式ホームページ
▲宮司さんによる楽しい紙芝居(有料)も好評
人気の授与品:「美人絵馬」「美人守」
豊満神社はさまざまな楽しみ方ができるのが魅力ですね。連日大勢の方が訪れていると思いますが、お土産として人気の授与品があれば教えていただけますか?
美人になって恋愛成就を願う絵馬「美人絵馬」や着物を着た美しい女性の後ろ姿を描いたお守り「美人守」がご好評をいただいております。新聞やテレビ、雑誌にも取り上げられたことがあるんですよ。
▲多数のメディアに取り上げられた「美人守」。お土産にもおすすめ。
豊満神社の口コミ・評判
七五三で豊満神社を訪れた方からはどのような感想が寄せられていますか?
七五三祭に参列した方からは、「着ぐるみがかわいかった」「宮司さんの紙芝居が面白かった」というお声をいただいております。
個人で参拝された方々からは「静かな境内で丁寧に祈祷してもらえて感動した」というお声がよく聞かれ、とても嬉しく思います。
豊満神社からのメッセージ
最後に、豊満神社で七五三詣を検討している方へのメッセージをお願いします。
当神社は滋賀県ののどかな田舎にある小規模の神社で、職員の数も少なく、参拝者様にご不便をおかけすることもあるかもしれません。しかし、ご祈祷やご御神授与所では丁寧な対応を心がけております。境内にはいくつものパワースポットや見どころなどもありますので、是非一度お詣り下さい。
七五三祭では着ぐるみとの撮影や紙芝居が楽しめるので、お子さまも大喜びですね!また、国の重要指定文化財の「四脚門」をバックに撮影すれば、とても美しい写真が撮れますね。パワースポット巡りや幸運のアイテム探し、美人絵馬や美人守の授与品など、豊満神社ならではの魅力も盛りだくさんで、御家族みんなの心に残る七五三詣ができそうです。
大橋さん、本日は貴重なお話をたくさんありがとうございました!
御祈祷予約・料金(初穂料)
初穂料 | 5,000円~ (但し七五三祭に参拝の場合はお一人様3,000円~) |
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予約 | 事前に要電話・メール予約 E-mail toyomitu@kme.biglobe.ne.jp |
七五三祭以外の日に豊満神社での七五三詣を希望される場合は、電話もしくはメールにて事前予約を行いましょう。
メールの場合は、返事が数日遅れることがありますので、日程に余裕を持ってご予約ください。
1回の御祈祷につき30名まで拝殿にあがることができます。豊満神社や約30社の宮司の兼務神社がお祭りの時、また宮司が出張の場合などはご祈祷は受け付けていないため、ご注意ください。
豊満神社の基本情報(アクセス・受付時間)
住所 | 〒529-1321 滋賀県愛知郡愛荘町豊満392 |
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連絡先 | 0749-42-3448 |
アクセス・最寄駅 | ・近江鉄道 湖東近江路線(本線)・愛知川駅より東へ徒歩20分(タクシー5分) ・名神湖東三山インターから車で約10分 ・国道8号線から車で約5分 |
受付時間 | 10:00~17:00 |
駐車場 | 神社境内及び近辺に無料駐車場あり(普通車約10台 大型車約2台分) |
URL | https://toyomitu.jimdofree.com/ |
※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の情報は2023年7月25日時点のものです。