今回は、大阪府大阪市天王寺区の天王寺動物園をご紹介します。大阪の中心部にあるこの動物園には、およそ180種1,000点の動物が生息しており、まさに都心のオアシスです!子供たちはもちろん、大人も癒しの時間を過ごせること間違いなしですよ。
また、園内で開催されているイベントに参加したり、動物園グルメを満喫したり、買い物をしたり…と色々な楽しみ方ができるのも、天王寺動物園の魅力です。
そんな天王寺動物園について、運営課係員の上村さんにインタビューを行い、ファミリーにおすすめの見学コースや子供が喜ぶおすすめポイントについて、詳しくお話を伺いました。
この記事の目次
開園100周年超え!動物の自然な姿が観察できる天王寺動物園
大阪市天王寺区にある天王寺動物園は、なんと開園100年を超える動物園です。
約11ヘクタールの敷地内ではおよそ180種1,000点の動物たちが飼育されています。また、生態の特徴を活かした展示方法で、動物たちが自然に暮らす様子を間近で観察できるのも魅力です。
そんな天王寺動物園のコンセプトや見どころなどについて、上村さんにお話を伺いました。ここからは上村さんに伺ったお話を紹介します。
天王寺動物園といえば、キリンやライオンのバックにあべのハルカスが見える、自然と都心がコラボレートしたような不思議な光景が話題です。
動物園や展示に関するテーマやコンセプトは決められているのでしょうか?
園内では動物の生息地の景観を可能な限り再現した「生態的展示」を行っています。
水中展示を取り入れた「ペンギンパーク&アシカワーフ」、爬虫類生態館「アイファー」、カバやキリン、ライオンたちが暮らす「アフリカサバンナゾーン」などでは、さまざまな生き物が暮らす自然環境を感じていただけますよ。
どの動物も野生動物さながらの迫力なので、その迫力満点な姿にご注目ください。
また、天王寺動物園の園路は岩山に囲まれているため、まるで実際のサバンナを歩いているような雰囲気を体感していただけます。
生息地に近い環境を再現しているからこそ、野生に近い状態の動物たちを観察できるのですね。天王寺動物園の動物たちがイキイキしている秘密がわかりました!
動物が生き生きと生活!天王寺動物園の見どころ
▲日本では天王寺動物園でしか見られないキーウィは必見!
独自の展示方法で人気を集める天王寺動物園は、珍しい動物に会えたりさまざまなイベントに参加したりできるのが魅力です。上村さんに、さらに詳しくご紹介いただきましょう。
ホッキョクグマにキリン・ライオン…人気の動物たちのキュートな姿は必見!
▲園で人気のホッキョクグマ。プールに飛び込んだりお昼寝したりして過ごす姿は必見!
天王寺動物園では約180種もの動物を飼育しているそうですが、主にどのような動物に会えますか?他では見られない珍しい動物がいれば、ぜひご紹介ください。
ライオン、キリン、カバ、ホッキョクグマ、レッサーパンダなど人気の動物をご覧いただくことができます。
また、キーウィ、ドリル、キガシラコンドル、チュウゴクオオカミは、日本では天王寺動物園でのみ飼育している動物です。ぜひご覧ください。
▲国内では天王寺動物園でだけ見られるドリル
どの動物も魅力的ですが、特に子供たちから人気の高い動物を教えていただけますか?
ホッキョクグマは、天王寺動物園にいる動物たちの中でも特に人気です。おもちゃで遊んだりプールに飛び込んだりと、元気でかわいらしい姿は見ていて飽きません。また、ライオンやキリンも、子供たちから好かれています。
ペンギンやアシカが泳ぐ姿を直近で観察できる!
▲見上げればそこには優雅に泳ぐペンギンの姿!
天王寺動物園では、目的や年齢に合わせたさまざまな遊び方ができると思うのですが、子供連れの家族におすすめのエリアはありますか?
ペンギンとアシカが暮らすエリア「ペンギンパーク&アシカワーフ」で太平洋横断の旅を味わっていただきたいですね。
エリア内では躍動感あふれるフンボルトペンギンやカルフォルニアアシカが自由に泳ぎ回る海洋景観を、じっくりと観察していただくことができます。
また、ペンギンたちを観察できるスポット「海流ビュー」からは、活発に泳ぎ回るフンボルトペンギンと、水の中を自由に回遊するカルフォルニアアシカをガラス一枚を挟んだ近さで味わっていただけますよ。
雨の日ならではの姿は必見!雨宿りをしながら動物を観察できるエリア多数
▲雨宿りをしながら爬虫類を観察できる「アイファー」
天王寺動物園では、季節や天気、訪れる時間によってそれぞれどんな楽しみ方ができますか?
季節によって開催しているイベントや動物の暮らし方も異なりますので、何度来園しても新鮮な気持ちでまわっていただけると思います。
雨の日に屋外の動物園に行くのは濡れそうで嫌だな、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、天王寺動物園には、「ペンギンパーク&アシカワーフ」、「爬虫類生態館(アイファー)」や「鳥の楽園」など、動物を見ながら雨宿りできるエリアが多数あります。
また、雨に当たらないように雨宿りをするキリンなどもいれば、雨が好きでここぞとばかりに当たりに行く水鳥やカバなどもいて、雨の日にしか見られない動物の生態を見られるかもしれませんよ。
雨の日ならではの楽しみ方もたくさんあるんですね。これはぜひ、雨の日を狙って行ってみたくなります。
さらに深く動物の魅力に触れられる!天王寺動物園のイベント
天王寺動物園で開催しているイベントについて教えてください。
天王寺動物園では、年間を通じてさまざまなイベントを開催しています。
例えば、飼育員が動物たちに食事やおやつを与える「ごはんタイム・おやつタイム」では、担当スタッフのガイドやエサを食べる動物たちの生き生きとした姿をご覧いただけます。
この他、季節に合わせたイベントもご家族に人気です。特に、期間限定で開催される「ナイトZOO」は、普段見られない動物たちの夜の姿が観察できるので、おすすめです。
▲ライトに照らされたカバの幻想的な写真。こんな風景が見られるのもナイトZOOの魅力
「生命の尊さ」に触れるイベントを随時開催
天王寺動物園では、さまざまなイベントも人気があるそうですね。どのようなものが開催されているのか教えていただけますか?
園内にある「ふれんどしっぷガーデン」では、年間を通じて有料イベント「みんなでつくる、あそびじかん」を開催しております。
参加者の皆様には、動物たちのおやつを入れるフィーダー(給餌器)の準備をしていただき、飼育担当者の解説を聞きながら、動物が工夫しておやつを食べる様子を観察していただきます。
もう一つのイベント「テンジクネズミのかんさつじかん」では、テンジクネズミたちのエサをフィーダーに入れて設置、食べる様子を観察していただきます。こちらのイベントは無料ですが、参加推奨年齢は小学校低学年以上です。
どちらも動物を間近に観察することによって生命の尊さを知ることができるイベントなので、ぜひ参加していただきたいです。
▲エサを食べるテンジクネズミ。お腹いっぱい食べるためにどんな工夫をしているのか注目。
「動物に触れる」イベントはよく耳にしますが、動物が餌を食べる姿を観察することで「生命の尊さに触れる」イベントは珍しいですよね。子供たちは「生きるとはどういうことか」を学べるいい機会になります。
まだまだある!天王寺動物園おすすめポイント
▲動物園グルメを堪能できる「FooZoo」。SNS映えする外観にも注目!
せっかく動物園に出かけるのだから、グルメやショッピングも楽しみたいものです。もちろん天王寺動物園には、美味しいメニューがずらりと並ぶフードコートやオリジナルグッズが買えるお店も充実しています。
その他、子供連れにうれしい設備がそろっているのも魅力です。
フードコートの人気メニューは動物をモチーフにした可愛いメニュー
続いて、園内の施設についてお伺いします。天王寺動物園にレストランなど食事をとれる施設はありますか?もしあれば、子供におすすめのメニューはありますか?
新世界ゲートを入ってすぐの建物内に、フードコート「FooZoo(フーズー)」がございます。
キリンの柄を模したアメリカンドッグ「きりんドッグ」や、ホッキョクグマの赤ちゃんのような見た目の「しろくまクレープ」など、天王寺動物園オリジナルメニューが好評ですので、ぜひお楽しみください。
キーウィのぬいぐるみなど、可愛いお土産が買えるショップも必見
▲お土産を買うのもお忘れなく。オリジナルグッズは全部買いたくなること間違いなし
お土産などの買い物を楽しめるお店をご紹介いただけますか?子供たちに人気の商品も教えていただきたいです。
新世界ゲートを入ってすぐの建物にあるグッズショップ「GooZoo(グッズー)」や、てんしばゲート出口のお店「ZOOQLE(ズークル)」などでお買い物を楽しんでいただけます。
店内には、天王寺動物園でのみ飼育されているキーウィのマスコットキーチェーンやホッキョクグマのぬいぐるみなど、色々なオリジナルグッズをお買い求めいただけます。オリジナルグッズはどれも、お子様に好評ですよ。
▲お土産にぴったりの可愛いオリジナルグッズがたくさん!
ホッキョクグマのぬいぐるみなんて、とっても可愛いですね。思わず周りに自慢したくなっちゃいます。子供たちも記念に残るアイテムが買えて大満足ですね。
絶滅危惧種の剥製などが見られるミュージアムもあり
他にも子供連れで天王寺動物園をより楽しめる施設やエリアはありますか?
園内にある学習棟「TENNOJI ZOO MUSEUM(てんのうじズーミュージアム)」に是非お立ち寄りいただきたいです。
この施設では、当園で飼育していたアジアゾウの「ユリ子」の全身骨格標本と半身のレプリカや、歴代飼育していたアジアゾウの解説パネル、絶滅の危機にある動物種の剥製などを展示しています。
▲アジアゾウの骨格標本は大迫力の大きさ!
またミュージアム内には、動物に関する子供向け図書を中心に配架した、キッズライブラリーも開設しています。動物について学ぶことで、より興味を持っていただけると思います。
動物についての知識を深めるいい機会になりそうです。夏休みの自由研究にも役に立ちますね。
子供連れに嬉しい施設やサービスを紹介!
園内には子供連れに便利な施設やサービスはありますか?
動物園の西側入口「新世界ゲート」から入って左手、東側入口「てんしばゲート」入って左手すぐ、の2か所にコインロッカーを設置しています。
コインロッカーに入らない荷物は、新世界ゲート側ベビーカー貸出場所にて有料でお預けできますので、身軽に動物園内を散策いただけますよ。
子供連れのお出かけとなると、どうしても荷物が増えてしまうので、コインロッカーはありがたいサービスです。では、子供連れで訪れる際に、「これは持参した方がいい」という持ち物はありますか?
新世界ゲートから入ってすぐのところに、無料の給水スポット「水色スイッチ」を設置しています。マイボトル(水筒)をお持ちいただければ、無料でご利用いただけますよ。
園内は広いので、水分補給のためにぜひご活用ください。
▲無料の給水スポットで水分補給も万全
子供たちは活発に動き回ってすぐに汗をかくので、無料で水分補給できるのはありがたいですね。ぜひ、マイボトル持参で遊びに行きたいと思います。
天王寺動物園からファミリーへのメッセージ
この記事を読んで、「天王寺動物園に行きたい」と思っているファミリーも多いと思います。そんな方たちへのメッセージがあれば、お願いします。
天王寺動物園は交通の便の良い立地にあり、子ども連れファミリーの方々にも気軽にご来園いただけます。都心にいながらさまざまな動物に出会える「日常の中の非日常」をぜひ体感していただきたいです。ご来園、心からお待ちしております。
本日は、上村さんに貴重なお話をたくさんお伺いできました。ありがとうございます。
天王寺動物園周辺にある家族向けお出かけスポット
天王寺動物園は、他府県から訪れる方も多い人気スポットです。大阪の中心部にあるため、周辺には大阪の有名観光スポットがたくさんあります。
例えば、日常とは違うのんびりとした時間を過ごすことができる芝生広場「てんしば」や、“食い倒れの街・大阪”を代表する「新世界」、大阪のシンボル「通天閣」など。
また、「あべのハルカス」や「あべのキューズモール」などの商業施設も立ち並んでいます。「茶臼山(ちゃうすやま)」や「慶沢園(けいたくえん)」といった歴史を感じさせるスポットも見応えがありますよ。
天王寺界隈は街全体で「遊び・憩い・味わう」ことができるテーマパークのような場所です。家族で大阪観光を満喫するなら、ぜひ上記のスポットにも足を運んでみてくださいね。
躍動感ある動物の姿に感激!天王寺動物園の口コミ
天王寺動物園は、子供だけでなく大人も楽しめると評判です。ここで、実際に訪れた方たちから寄せられている感想や、インターネットに投稿されている主な口コミをピックアップしてご紹介しましょう。
生態展示は、動物たちの本来の姿が見られるので興味深かったです
目の前で色々な動物が見られて子供は大はしゃぎしていました!その姿を見た私も嬉しい気持ちになりました
動物の名前と特徴が展示されているので、子供が「もっと知りたい!」と興味を持つきっかけづくりになりました
活発に動き回る動物たちの躍動感がすばらしいです!こちらも元気をもらえます
ゆったりと動物が見られるし、色々なところにベンチもあるので、休憩をとりながらまわれます。子供連れには最適ですね
口コミでは「大満足!」という高評価が多数見られます。特に、動物たちの伸び伸びとした姿を見られて子供たちがとても喜んだ、という声が多いようです。
ぜひ皆さんも、天王寺動物園のすばらしさを親子で体感してみてください。
天王寺動物園の料金・予約・所要時間
料金 |
大人…500円 |
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WEBチケット | 事前購入制度あり https://www.tennojizoo.jp/info/reserve/ |
所要時間 | 約2時間 |
天王寺動物園では、インターネットで購入できる非接触型のWEBチケットを導入しています。土日祝日など混雑が予想される日については、WEBチケットを事前購入しておくとスムーズに入園できるため、おすすめです。
ベビーカーでお越しの場合は、およそ2時間半見ていただければ、各エリアを周遊するだけでなく、ランチやお買い物など、色々な楽しみ方を満喫していただけると思います。
天王寺動物園の基本情報(アクセス・営業時間)
住所 | 〒543-0063 大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1−108 |
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アクセス | 動物園西側入口(新世界ゲート) 最寄り駅:Osaka Metro「動物園前駅」、Osaka Metro「恵美須町駅」、JR「新今宮駅」、南海「新今宮駅」 各駅から徒歩5分~10分(エレベーター使用時は10分~15分) 動物園東側入口(てんしばゲート) 最寄り駅:Osaka Metro「天王寺駅」、JR「天王寺駅」、近鉄南大阪線「大阪阿部野橋駅」 各駅から徒歩5分~10分(エレベーター使用時は10分~15分) |
営業時間 | 9時30分~17時(入園は16時まで) ※5、9月の土・日・祝日は18時まで(入園は17:00まで) |
休園日 | 毎週月曜日(休日にあたる場合は翌日) 年末年始(12/29~1/1) |
駐車場 | 天王寺公園地下駐車場(500台) 天王寺公園茶臼山エントランス駐車場(70台) 料金の詳細は各駐車場にお問い合わせください。 |
公式URL | https://www.tennojizoo.jp/ |
※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です。
※記事中の情報は2023年6月29日時点のものです。