ランドセル工房生田のランドセルを背負った2人の女の子

MYランドセルができる様子を見られる「ランドセル工房生田」のオーダーメイドランドセル

子どもが6年間を通して使うランドセル。ランドセルのほうが大きく感じる1年生の時から思春期を迎える高学年までを共に過ごすからこそ、しっかりと納得のいく品質、そして飽きのこないデザインを探したいものです。

そこで今回は、そんなラン活中の方に向けて、「ランドセル工房生田」のランドセルの魅力を紹介します。

大阪府に本社を構えるランドセル工房生田は、本革を使った手作りランドセルを長年届けてきた老舗革製品メーカーで、オーダーメイドのランドセルを作っています。そんな同社では、なんと自分のランドセルが作られる様子を見られる、粋な取り組みをしているんです。

ここからは、ランドセル工房生田代表取締役の長井さんにランドセルへのこだわりや魅力について詳しく伺いました。

系の色まで選べる。ランドセル工房生田のオーダーメイドランドセル

ピンクとキャメルのランドセル工房生田のランドセルを背負った2人の女の子

▲自分らしさを表現できる豊富なカスタム

編集部

ランドセル工房生田のランドセルは、オーダーメイドが特徴だと伺いました。この点について詳しく教えていただけますか?

長井さん

うちの場合、オーダーできる項目がかなり多く10項目ほどあります。まず色ですね。それから内装、背中の部分、かぶせの蓋の鋲、金具の色など。お客様の好みに合わせて選んでいただけます。

基本となるランドセルを一つ選んでいただき、そこから変えたい部分を選んでいくという形でオーダーしていただきます。例えば、糸の色を変えたいとか、コンビカラーにしたいとか。そういった細かな部分まで変更できるんです。

編集部

ベースとなるランドセルにはどんな種類があるんですか?

長井さん

大きく分けて3種類あります。一般的なベーシックなデザインの「アース」、横にお花が付いた女の子向けの「ハナ」、そしてコバ塗りを施したシックなデザインの「コバ」です。

家族で楽しむランドセル選びの新しいかたち

編集部

オーダーメイドとなると、子どもさんも一緒に選ぶんでしょうか?

長井さん

そうなんです。多くの場合、まずお子さんが自由にいろいろ選んでいきます。ただ、そのままだとちょっと派手になりすぎることもあるので(笑)、最後はご家族みんなで調整していくことが多いですね。

編集部

家族みんなでランドセル選びを楽しむ、という感じですね。

長井さん

そうですね。実は、ランドセルそのものの機能面では他社とそこまで大きな違いはないかもしれません。でも、私たちはランドセル選びをどう楽しんでもらうかをすごく重視しているんです。

編集部

具体的にはどんな工夫をされているんですか?

長井さん

例えば、大阪の本店の横に庭を作っているんです。お店と同じくらいの広さの40坪ほどの庭なんですが、そこで実際にランドセルを背負って歩いてもらったり、中に何か入れてもらったりしています。

ある程度長い距離を歩いたり、走ってみたりすると、お子さんの気持ちも全然違うんですよ。ちょっとお兄ちゃんお姉ちゃんになったような気分になるみたいで。閉鎖された空間ではなく、開放的な外で実際の使用感を体験してもらうことを大切にしています。

組み合わせは無数。ランドセル工房生田の人気傾向

編集部

ランドセル工房生田さんの人気モデルやカラーについて教えていただけますか?

長井さん

私たちのランドセルはオーダーメイドが基本なので、組み合わせの数は本当に多いんです。でも、やはり人気の傾向というのはありますね。

男の子に人気なのは主にブラック、ネイビー、そしてグリーンです。

実は、うちのグリーンはかなり評判がいいんです。お客様から「いろんなところでグリーンを見たけど、最終的に生田のランドセルを選びました」という声をよく聞きます。

編集部

生田さんのグリーンには何か特徴があるんですか?

長井さん

色の濃さや明るさなど、完全にオリジナルのカラーなんです。深い落ち着いた色合いのグリーンで、他社にはない独特の魅力があると思います。

編集部

女の子に人気カラーはどうでしょうか?

長井さん

女の子の場合は、ラベンダー、アイスブルー、そしてキャメルが人気ですね。

特にキャメルは、うちの特徴的なカラーの一つだと思います。革のイメージが強いからかもしれませんが、本革の良さを最大限に引き出すキャメルの色味が好まれるんじゃないでしょうか。かわいらしさの中にも、ちょっとした大人っぽさや高級感があるんですよ。

ランドセルを選びに来られるお父さんお母さんも、キャメルを見て「かわいい」と言ってくださることが多いですね。

ランドセルへの愛着が深まる。工房見学と限定イベント

ランドセル見学ツアーのようす

編集部

ランドセル工房生田さんでは、ランドセルを購入するだけでなく、特別な体験ができると伺いました。その点について詳しくお聞かせください。

長井さん

私たちは単にランドセルを販売するだけでなく、お客様に特別な体験をしていただきたいと考えています。小学校生活のスタートを、より思い出深いものにしてほしいんです。

そんな思いから、工房見学と限定イベントを開催しています。

自分のランドセルができる様子を見れる工房見学

編集部

工房見学はどんな内容なのでしょうか?

長井さん

ランドセルを注文していただいたお客様に、大阪にある私たちの工房に来ていただきます。そこで、自分のランドセルが出来上がっていく様子を実際に見ていただくことができるんです。

編集部

それは貴重な体験ですね。お客様の反応はいかがですか?

長井さん

とても好評です。私の知る限り、こんなに大変なことをやっているのはうちくらいだと思います(笑)。でも、お客様にとっては本当に特別な体験になるんですよね。

編集部

具体的にはどんなことが見られるんでしょうか?

長井さん

ランドセルの製作過程を間近で見ていただけます。職人が丁寧に革を裁断したり、縫い合わせたりする様子が見られます。

そしてタイミングが合えばですが、お子さんに簡単な作業を手伝ってもらうこともあります。職人と一緒に少しだけランドセル作りを体験できるのですが、これが子どもたちにはとても人気なんですよ。

抽選でランドセル作りに参加も。ランドセルに愛着が湧限定イベント

ランドセル作りを体験するこども

編集部

限定イベントはどういうものでしょうか?

長井さん

実は抽選で当たった方限定で、お子さんが自分のランドセルの一部を実際に作ることができるイベントをご用意しています。

職人と一緒に、自分のランドセルのパーツを1つ作ります。例えば、ランドセルの前ポケットや、肩ベルトの一部を作ったりします。そのパーツを私たちが預かって、実際のランドセルに組み込んでいきます。

編集部

それは本当に世界で一つだけのランドセルになりますね。人気はいかがですか?

長井さん

ものすごい人気です。毎回、6、7倍の倍率があるんですよ。

参加してくれたお子さんたちは、それはもう、目を輝かせて取り組んでくれます。自分で作ったパーツが実際のランドセルになるわけですから、愛着も格別なんです。お父さんお母さんからも、「ランドセルへの思い入れが全然違う」という声をよくいただきます。

編集部

そういった体験を通じて、ランドセルへの愛着が深まるんですね。

ランドセルづくりを体験した家族の写真

長井さん

そうなんです。ランドセルは6年間使うものです。その6年間を通じて大切に使ってほしいという思いがあります。こういった体験が、ランドセルへの愛着が深まり、大切に扱ってもらえるきっかけになっています。

ランドセルは単なる道具ではなく、小学校生活の大切な相棒。その相棒づくりを、家族みんなで楽しんでほしいですね。

子供が壊しても無償修理。ランドセル工房生田の充実アフターサポート

インタビューに答えてくださったランドセル工房生田の長井社長

▲インタビューに答えてくださったランドセル工房生田の長井社長

編集部

ランドセルの購入後のサポートについて伺いたいと思います。御社ではどのようなアフターサポートを行っているのでしょうか?

長井さん

はい、私たちは購入前から卒業後まで、お客様に寄り添うサポートを心がけています。特に力を入れているのが、修理保証ですね。

私たちは6年間の完全無償修理保証を提供しています。これは他社でも似たようなサービスをしているところもありますが、うちの場合は本当の意味で「完全無償」なんです。

編集部

「本当の意味で完全無償」とは?p

長井さん

そうですね。例えば、お子さんが自分で壊してしまった場合でも、無償で修理します。基本的に、修理でお代金をいただくことはほとんどないんです。

編集部

それは心強いですね。でも、そこまでのサービスを提供して大丈夫なんでしょうか?

長井さん

私たちの製品の品質に自信があるからこそ、このようなサービスを提供できるんです。お客様に安心して使っていただきたいという思いがあります。

ランドセルは6年間使うものですから、その間の安心感は大切だと考えています。

リピート率40%が物語る高い顧客満足度

ランドセルを持つ双子の写真

編集部

そういった手厚いサポートの成果は出ているのでしょうか?

長井さん

具体的な数字で言えば、年間の販売数に占めるリピーターのお客さまの構成比が40%となっています。正直、他社と比較してどうなのかは分からないんですが、全体の販売数の40%近くがリピーターのお客様だというのは、私たちにとってはとても意味のある数字だと思っています。

リピートしていただけるということは、一度使っていただいて、その品質やサービスに納得していただいたということですよね。「ここなら間違いない」という安心感を持っていただいているんだと思います。そして、そのご家族の中で弟さんや妹さんのためにまた選んでいただける。これは本当にありがたいことです。

弊社ではワークショップなども開催しているため、購入後もお客さんと関わる機会があります。そういった場で直接お声を聞くことができるのですが、そこでお客様のニーズや要望を常に把握し、製品やサービスの改善に活かすことができています。これも高いリピート率につながっている要因の一つだと考えています。

6年間、そしてその後も、お客様と良好な関係を保ち続けたいと思っています。それが私たちの誇りであり、喜びでもあるんです。

ランドセル工房生田のランドセル作りへのこだわり

編集部

ランドセル工房生田さんのこだわりについて教えてください。

長井さん

私たちが最も大切にしているのは、本革へのこだわりです。70年以上、本革だけを使ってランドセルを作り続けています。

編集部

本革にこだわる理由は何でしょうか?

長井さん

まず第一に耐久性の高さです。例えば、ランドセルのかぶせ部分のへたり具合や、まち部分の箱の潰れ具合が、人工皮革とは全然違うんです。それに、本革ならではのフィット感も魅力ですね。

フィット感については革靴を想像してもらうとわかりやすいかもしれません。最初はちょっときつく感じても、使っていくうちに足に馴染んでくるでしょう?ランドセルも同じなんです。特に肩ベルトは、使っているうちに子どもの体型に合う形になりますよ。

革製品は重たいイメージがあるかもしれませんが、フィット感が高いと体感重量も軽く感じられます。うちのランドセルは1320グラムで革製のランドセルとしてはかなり軽い方ですが、耐久性も十分あります。

職人技が光る「コバ塗り」の魅力

編集部

御社のランドセルには「コバ塗り」という技法が使われていると伺いました。これについて詳しく教えていただけますか?

長井さん

コバ塗りは革の耐久性を高め、水が入りにくくするための処理なんです。昔からある技法ですが、最近は機械で1、2回塗って終わりというところも多くなっています。でもうちは、このコバ塗りにこだわりを持っているんです。

編集部

コバ塗りの具体的な作業はどのようなものですか?

長井さん

まず、下地作りが大切です。革の表面をきれいに整えてから塗りを重ねていきます。下地をしっかり作ることで、表面に綺麗な丸みが生まれて、きれいな仕上がりになるんです。

職人が手作業で塗っており、今は2人の専任職人がいて、技術を継承しています。ただ、全員ができるように2、3年に1回ローテーションしながら訓練もしています。

編集部

手作業と機械での作業では、どんな違いが出るのでしょうか?

長井さん

機械だと表面がでこぼこになりやすいんですが、職人が行うとより滑らかな仕上がりになります。それから塗りの丸みも違いますね。上手な塗りは、少し丸みを帯びているんです。この丸みによって、見た目の表情も変わってきます。

ランドセル工房生田からラン活中のご家庭へメッセージ

ランドセル工房生田のワークショップで黙々とポーチ作りに励む親子

編集部

最後に、ランドセル工房生田のランドセルに興味を持ったお子さんやご家族に向けて、メッセージをお願いします。

長井さん

生田は、70年以上ものあいだ本革のランドセルにこだわりを持ち続けてきました。そして現在も、15人の職人たちが確かな技術力でランドセル作りに励んでいます。

だからこそ、生田のランドセルは、「本物のランドセルを選びたい」と思ってくださる方にぴったりだと思っています。もちろんそういう方々に選んでいただけたらなにより嬉しいですね。

夏休み期間中には、ランドセル作りを簡略化したミニポーチを作るワークショップを毎日開催しています。結構難しいんですがお父さんお母さんと一緒に頑張って作ることで、大きな達成感が得られるようでとても好評です。年少さんから中学生まで幅広い年齢の子が楽しんでくれているので、ぜひ遊びに来てください。

ぜひ一度、生田のホームページをご覧いただき、お店や展示会にお越し頂けたらと思います。ランドセル選びがご家族みなさんのかけがえのない思い出になるはずです。

編集部

こだわりを詰め込んだランドセルを通じて、家族の愛おしい記憶を届けていらっしゃることが深く理解できました。貴重なお話をありがとうございました!

ランドセル工房生田のワークショップで作成できる本革ポーチ

▲ワークショップで作成できる本革ポーチ。

ランドセル工房生田のランドセルを購入した方の感想

ここでは、実際に「ランドセル工房生田」でランドセルを購入したご家族の感想をまとめました。

色々なメーカーの革見本を取り寄せて、傷を付けて比較してみたのですが、生田さんのものは有名ブランドのものと比べても遜色なく、しかも価格がお手頃。うちはコバハナのミントベリーを選んだんですが、お花の刺繍は他でもあるんですが、なかなかこの色はないでしょう?うちの子はもう年長の時にはピンクを卒業しているのでこのカラーが気に入って購入しました。

生田さんのランドセルを使っている甥の実物を見せてもらうと、5年生になっているのに型崩れもなく、とてもしっかりしていたんです。ランドセル購入時期が近づく頃、地域の子どもたちの通学の様子を気にして見ていると、革が変形していたり、肩ベルトの革がヒビ割れていたり、糸が部分的にほつれてきたりしているのもあって。6年間使うものだから確かなものを選びたいと、思い生田さんにしました。

私はオーダーメイドランドセルにしました。娘はピンクが大好きなのですが、お店でいろいろと背負わせてみると、娘の雰囲気にはキャメルがとても似合っていて。その場では「キャメルもよく似合うよ」とさり気なく提案しておいて、家に帰って生田ランドセルのホームページで「セレクトオーダーシミュレーション」をやってみました。表革はキャメル、内装や背中をピンクに、と親子で納得いくまで試した結果、娘の雰囲気にすごく合ったオーダーメイドができて。子どものテンションも上がって、ものすごく喜んでくれました。

購入された方々の感想には、ランドセル工房生田のオリジナルカラーに満足していることが伺えます。また、長年使っても型崩れのない丈夫さに感動している声もあがっていました。

ランドセル工房生田の基本情報

会社所在地 【株式会社生田】
〒544-0011 大阪府大阪市生野区田島6-2-16
店舗所在地 ■ランドセル工房生田 大阪本店 
大阪市生野区田島6-2-16
※詳細:https://www.randsel.jp/shop/
営業時間・定休日 平日 10:00 ~ 17:00
土日祝 10:00 ~ 18:00

《店舗》水曜日(閑散期除く)・年末年始
《工房》第1・第3土曜及び日曜・祝日・年末年始
公式サイト https://www.randsel.jp/
問い合わせ https://www.randsel.jp/contact/