この記事では親子でのスポーツ観戦におすすめしたい、沖縄県の卓球チーム「琉球アスティーダ」の魅力をご紹介します。
琉球アスティーダはTリーグに所属する男子卓球チームで、沖縄県をホームタウンに活動しています。東京オリンピック代表選手としても活躍した張本智和選手を擁し、2度Tリーグ優勝を遂げるなど確かな実力と実績で注目を集めるチームです。
琉球アスティーダのホームゲームは、バスケットボールワールドカップ2023の舞台となった「沖縄アリーナ」や「那覇市民体育館」といった沖縄県内のアリーナを中心に開催されており、試合はもちろんグルメや応援などさまざまな楽しみ方ができるのが特徴です。
今回は琉球アスティーダの運営会社である琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社の代表取締役会長兼社長、早川周作さんにインタビューを行い、琉球アスティーダが大切にする価値観や試合の見どころなどについて詳しくお話を伺いました。
この記事の目次
3年目で優勝。2度のTリーグ優勝を遂げている琉球アスティーダ
2013年に実業団として設立された琉球アスティーダは、2018年にプロチームとしてTリーグに参入しました。当時、丹羽孝希選手(リオデジャネイロオリンピック・東京オリンピック出場)をはじめ世界ランク上位の選手を擁していた琉球アスティーダはTリーグでの善戦が期待されていましたが、結果的にそのシーズンを最下位で終えることになります。
しかし次のシーズンから復調。好成績を収めるようになり、Tリーグ3年目となる2020-21シーズンには見事優勝を果たしました。さらに2022-23にも2シーズンぶり二度目のTリーグ王者に輝いています。
選手にはオリンピック代表の張本智和選手、役員には福原愛さんがいるなど、日本の卓球界を代表する著名人を擁するのも琉球アスティーダの特徴です。明るく元気な雰囲気と、2度の優勝を果たし2023-24シーズンも常にトップ争いを繰り広げるなどの確かな実力を有するチームとなっています。
まずはTリーグで快進撃を続ける琉球アスティーダが、チームとしてどのような価値観を大切にしているのか、それに基づいてどのような活動を展開しているのかについて伺っていきました。
琉球アスティーダの強さの秘訣は、ミッション・ビジョン・バリューなどの価値観の徹底
琉球アスティーダ二度のTリーグ優勝を果たし「強いチーム」として世間的な評価が確立してきたように感じます。チームを強くしていく上で、どういったことを意識されているのでしょうか。
琉球アスティーダでは企業理念としてスローガン、ミッション、ビジョン、バリュー、スピリットを明文化して掲げています。これをチーム全体に徹底していることが、琉球アスティーダが強く成長していく上で大きな影響をもたらしていると思います。
スローガンは「世界を獲りいくよ」。沖縄県から世界で戦う選手を送り出し、「誰だって夢は叶う」ということを証明したい、とうのが琉球アスティーダが活動する目的です。
その大きな考え方に基づき、ミッションに「夢への道を拓き、明日を照らす光となる。」、ビジョンに「だれもが夢をあきらめない社会をつくる。」、バリューに「共創・熱狂・勇気・成長」を掲げています。
このミッション・ビジョン・バリューを叶えていくんだ、という意識をチーム全体が持っており、そのためにどう行動すべきか、どのような結果をもたらすべきなのかを、選手たちは常に意識しながら戦ってくれています。
スピリットは「夢や志を胸はって語る。恩義恩情を大切にする。GIVE GIVE GIVE TAKE.スピーディーに決断し、行動する。地道にまさる王道はなし。おもしろ楽しく、いつもご機嫌に。諦めずに、やりきり超MAX!」。
ミッション・ビジョン・バリューを叶えていく上で大切にする精神を指しますが、その中でも特に重要なのが「楽しむ」意識を持つことです。
2023-24シーズンも非常に厳しい戦いが続いています。しかしそんな一戦一戦ものすごいプレッシャーがかかる環境の中でも、楽しんでやっているチームが一番勝つことができるんだと私は考えています。このスピリットが選手たちに落とし込まれているからこそ、Tリーグのトップを戦えているのだと考えています。
それは事業経営でも同様です。私自身、実は会社内で一度も怒ったことがない程「楽しむ」ことに重点を置いているんです。クラブ運営をする上でのその私の姿勢が、チーム全体にも浸透してくれていることが、琉球アスティーダのチームとしての強さを支えているのではないでしょうか。
子どもたちに夢を与えることに重点を置いて活動する
琉球アスティーダでは卓球という枠組みを超えてさまざまな取り組みを進めていらっしゃいますよね。今おっしゃったミッションやビジョン、バリューを体現するような特徴的な取り組みがあれば教えてください。
琉球アスティーダの「アスティーダ」というのは、「明日」と沖縄の方言で太陽を表す「ていだ」を組み合わせた言葉です。“未来を照らす太陽のような存在”になるという思いを込めています。そういう思いを持って活動する上で、特に子どもたちに焦点を当てた取り組みには注力しています。
例えば、夢に向かって頑張る子どもたちに笑顔を届ける「琉球アスティーダスマイルプロジェクト」の一環としてホーム戦の試合へ沖縄県内の子どもたちの無料招待を行い、来てくれた子どもたちと選手との交流機会を設けました。他にも子どもの貧困対策として、アンダーアーマーさんと協力して沖縄県内の児童養護施設に衣料品を寄附するなどの活動も行っています。
卓球はラケットとボールだけでできるスポーツです。誰でもできる卓球というスポーツを通じて、琉球アスティーダでは子どもたちとコミュニケーションを取りながら夢を与えていきたいと考えています。
琉球アスティーダを応援しよう!観戦の楽しみ方
続いて、琉球アスティーダの試合を観戦する際のポイントなどについて伺っていきました。
琉球アスティーダの生観戦では「球の回転」と「選手間の駆け引き」に注目!
琉球アスティーダのホームゲームを観戦する際、どのようなところに注目するとより楽しめますか?
もしかすると卓球というのは地味なイメージをもたれているスポーツかもしれません。しかし実際に生で観戦するとめちゃくちゃ迫力があって面白いんですよ。もう格闘技くらいの迫力なんです!点数が入りやすいので、展開が速く分かりやすいのもポイントです。
その中で特に注目いただきたいのは、「球の回転」。サーブも何気なく打っているように見えて、普通に返球しようと思うとあっちこっち飛んでいってしまうんです!サーブだけでなくスマッシュの際の球の回転にもご注目いただくと、いろいろな方向に回転しているのがお分かりになると思います。
そしてもう一つ注目いただきたいのが、試合の中での選手間の駆け引き。一本のサーブや一本のレシーブが命取りになる、ものすごくプレッシャーのかかる環境の中で、選手たちは常に考えてプレーをしています。
「前々回はロングサーブを打ったことによってこう返された」「前回はYGサーブで得点できた」ということを考えながら、じゃあどういうサーブをするか、どういうレシーブをするか駆け引きしているんです。そんな選手の様子にぜひご注目いただくと、試合がさらに楽しめると思います。
・プロのサーブがどれほどすごいかが良くわかる琉球アスティーダのTikTok動画はこちら!:https://www.tiktok.com/@asteeda_official/video/7300870953117011202
試合前の「本番台練習」や、珠玉の肉グルメで試合前からテンションアップ!
試合中以外でも楽しめるポイントがあれば教えてください。
試合前には「本番台練習」といって、実際試合をするところでチームが練習を行っています。試合中は真剣そのものの選手たちのリラックスした素顔を見るチャンスです!
また琉球アスティーダは沖縄県内で肉バルを約10店舗経営しているので、グルメにも力を入れています。中でも「牛レアかつ」が乗ったかつカレーはおすすめ。「日本で一番おいしいのでは?」という声もあがる程です(笑)。
おすすめ応援グッズはタオル。「チョレイ」グッズも展開中
琉球アスティーダのおすすめの応援グッズを教えてください!観戦のときに持っていると会場との一体感がより味わえるものだと嬉しいです。
卓球の試合ではタオルを掲げて応援することが多いので、タオルはおすすめです!
グッズは種類豊富に展開しているので、探していただくとおしゃれなものも、面白いグッズも見つけていただけると思います。面白いグッズでいうと「チョレイ」グッズもありますよ。張本智和選手が得点した際に叫ぶ「チョレイ」をモチーフにしたグッズで、チョレイTシャツ、チョレイタオルなどいろいろな展開を用意しています!
・琉球アスティーダ公式オンラインショップはこちら:https://ryukyuasteed.official.ec/
選手のレアグッズや交流チャンスもゲットできる「ライブオークション」
琉球アスティーダでは選手とファンの交流機会もあるのでしょうか?
はい。いろいろな機会でファンとの交流、ふれあいの機会を持てるよう取り組みを行っています。試合後にはサイン会も行っていますし、選手入場時のエスコートキッズを募集することもありますよ。沖縄県でホームゲームをする際はプロの選手と卓球を打ち合う体験レッスンを開催することもあります。
これらの選手との交流機会への参加は事前申し込みが必要だったり、グッズを購入した特典だったりするのですが、もう一つ特徴的なのが「ライブオークション」の商品にもなっていることです。
「ライブオークション」はアビームコンサルティングさんと合同で実施している琉球アスティーダ独自の取り組みで、選手が使用したものや、選手との写真撮影権などを落札することができるという仕組みになっています。このライブオークションの仕組みを活用し、選手とファンの交流機会を創出しているのも琉球アスティーダの特徴です。
琉球アスティーダの試合を観戦した人の口コミ・感想
琉球アスティーダの観戦に訪れた方からよく聞く感想などはありますか?
「卓球ってリアルでみたらこんなに面白いんだ!」という声はよく聞きますね。また選手との交流機会も多いので、近くで選手と触れあった方からは「卓球選手って案外ごついアスリート体型なんだ」という感想を聞くこともあります。
一般的に卓球選手は細いイメージがあるのかもしれないですが、張本選手なんかも近くで見ると良い体格をしているんですよ。試合もそうですし、選手も生で見たら迫力があるようです。
また琉球アスティーダの試合を観たことで「沖縄の看板を背負って戦ってくれて、すごく勇気づけられた」「かっこよかった」という声もいただきます。
琉球アスティーダの試合によって前向きな気持ちになっていただけるというのは、最初にお話した琉球アスティーダの目指すべきところでもあるので、そういったお声をいただけるのはありがたいですね。
琉球アスティーダから子ども連れファミリーへのメッセージ
最後に、琉球アスティーダのホームゲーム観戦を考えている子ども連れファミリーに向けてメッセージをお願いします。
沖縄は多くのプロ野球選手を輩出しているのですが、それには沖縄がプロ野球のキャンプ地となったことが大きく影響していると思います。つまり沖縄の子どもたちにとって、プロ野球選手が身近な存在としてあり、目指すべき存在になっているということですね。
琉球アスティーダもプロの卓球選手の姿を子どもたちに見せていくことで、子どもたちが夢を持つきっかけになれたらと思っています。1人でも多くの子どもたちに試合に来ていただけたらと思っているので、お待ちしています!
今回お話を伺って、琉球アスティーダの試合を観る人に夢を与えたいという大きな目標に向かってクラブチーム一丸となって取り組んでいらっしゃるんだな、という印象を強く受けました。琉球アスティーダの迫力のある試合を、たくさんのファミリーにぜひ生で観戦していただければと思います!
琉球アスティーダのチケット料金
琉球アスティーダのチケット料金の目安は以下の通りです。ただし試合会場・席種によって料金設定が異なるため、詳細はTリーグサイトを参照ください。
チケット料金 | 1,000円~12,000円 |
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チケット購入が必要な年生 | 小学生以上 |
・Tリーグチケットサイトはこちら:https://tleague.jp/team/ryukyu/ticket/
琉球アスティーダの基本情報(アクセス・駐車場)
ホームアリーナの住所 | 【沖縄アリーナ】 〒904-0034 沖縄県沖縄市山内1丁目16-1 |
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問い合わせ先 | 098-851-8701 |
ファンコミュニティ | 【琉球アスティーダオフィシャルサロン】 https://community.camp-fire.jp/projects/view/211110 |
公式URL | https://ryukyuasteeda.jp/ |
※記事中の金額はすべて税込表示です。
琉球アスティーダの子ども向けスクール情報
琉球アスティーダでは子ども向けの卓球スクールを開催しています。スクールでは「沖縄からTリーグ、世界を目指す」というテーマのもと、超一流のコーチが指導を行っているのが特徴です。
琉球アスティーダのスクールではプロの選手が直接指導を行う機会もあります。スクールに参加している子どもの保護者からは「沖縄県内でトップレベルの選手と触れ合うことはなかなかないので良い機会になっている」「プロと接すると子どものモチベーションが大きく変わる」という声があがっており、プロ選手とのふれあいが子どもたちの大きなモチベーションアップにつながっているようです。
プロの姿に刺激を受けながらモチベーションを上げて卓球に打ち込むことができます。沖縄から強い選手を生み出していくためには、卓球人口の裾野を広げることが必要。その入口としてジュニアはとても重要です。無料体験レッスンもあるため気になった方はぜひご参加ください。
スクールの詳細情報(月謝・対象年齢)
運営会社 | 琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社 |
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月謝 | 週1回:6,200円 週2回:8,700円 週3回:10,700円 週4回:12,300円 週5回:14,300円 週6回:16,300円 |
スクール所在地 | 【琉球アスティーダアカデミー卓球場】 〒901-2424 沖縄県中頭郡中城村字南上原823-4 |
公式サイト | https://ryukyuasteeda.jp/business/table-tennis-school/ |
※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
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