この記事でご紹介するのは、長野県上水内郡信濃町にある家族で一年中楽しめるキャンプ場「ラボランドくろひめ」です。
同キャンプ場には、大人数での利用も可能なロッジやテントサイトがあります。仲良し家族との合同キャンプやペット同伴でのキャンプなど、目的に合わせていろいろな過ごし方ができるキャンプ場です。また、近隣には野尻湖や複数のスキー場があり、観光スポットも充実しています。どの季節に訪れても美しい自然が望めるのも同キャンプ場の大きな魅力です。
今回は、そんな「ラボランドくろひめ」の魅力と、最大限に楽しむためのおすすめの過ごし方について紹介します。
この記事の目次
自由度の高さが魅力の「ラボランドくろひめ」
「ラボランドくろひめ」は、長野県の北部にある黒姫山の山麓にあるキャンプ場です。鉄道なら「しなの鉄道北しなの線」黒姫駅下車(ラボランドまでは送迎可能)、車なら上信越自動車道・信濃町ICより約7分で辿り着くことができます。
およそ10万㎡という広大な敷地に大きなロッジが点在していて、屋外のスペースを広々使えるのも大きな魅力です。また、ロッジ内にはお風呂とトイレも完備されているため家族連れにも利用しやすく、毎年多くの家族連れがキャンプに訪れます。
また、長野県のキャンプ場では珍しくオールシーズン利用できるため、冬場には雪化粧をした美しい森の中で過ごすこともできます。
そんな「ラボランドくろひめ」の魅力や、家族連れでどんな楽しみ方ができるのか、今回は支配人の道上さんに、詳しくお話を伺ってみました。
子連れキャンプデビューにピッタリ!ロッジに宿泊しつつ、外でテント泊もできる
▲広々としたBタイプロッジのリビング(1F)
まずは「ラボランドくろひめ」のロッジについて教えていただけますか?
ひとつのロッジは、一般的なご家族1組では十分すぎるくらいの広さで、2~3家族が一緒に訪れた際でも、同じロッジに宿泊することができます。ロッジが2階建てなので1階と2階を家族で分けたりと上手に活用されていますよ。
ロッジにはお風呂とトイレもついているので、幼いお子さんのいるご家族も利用しやすいようです。実際、ご利用される方のおよそ半分がご家族連れです。一部のロッジはペット同伴での利用が可能なので、大切なペットと一緒に宿泊されるご家族も多くいらっしゃいます。
ロッジは広々とした室内空間だけでなく、ロッジ同士の間隔が十分に確保されているため、他の宿泊客を気にせずプライベートな時間を過ごせるのも魅力です。ロッジ周辺も広々と開放的にご利用いただけますので、場所を広めにとっても他の利用者の方と重なる心配はほとんどありません。まさに、プライベート感溢れるキャンプ体験をお楽しみいただけます。
ロッジに宿泊する場合、食事はどこで準備するのでしょうか?
ロッジには、キッチンがありIHコンロや電子レンジやその他調理器具もございます。食材も自由に持ち込むことができるので近隣で買い物をして持ち込まれる方が多いですが、ロッジには冷蔵庫があるので保管も可能です。
また、ロッジの周辺で自由に自炊ができます。リピーターさんの中には、タープやテントなどを一式持ってきて、ロッジの前に設営してBBQなどをする方々も多いですね。
▲ロッジの外にタープテントを張ってBBQ
ロッジの外でテント泊もできるのでしょうか?
はい、可能です。例えば、家族で利用される場合、お父さんは子どもたちとテント泊をしたいけれど、お母さんは屋内で寝たいというようなこともありますよね。そのようなことも可能なので喜んでいただいています。
お風呂やトイレが付いたロッジがあれば、外で一緒にバーベキューを楽しんで、子どもが眠たくなったらロッジで寝かせるというように、幼いお子さんがいるご家族は便利に利用していただいています。それにテント泊やタープを使用しても、宿泊料だけで追加料金はかかりませんので、家族連れに気に入っていただけている点なのかなと思います。
こういった「ラボランドくろひめ」の自由度の高さを、利用される方に喜んでもらえることが多いですね。
▲大人数での利用にも適した大きなお風呂
「子ども達が怖がってテントで眠れなかったらどうしよう」という心配をせずに、テント泊にもチャレンジできるというわけですね。
子ども連れで初めてのキャンプを計画している家族なら、ロッジに宿泊しつつ外でテント泊も体験してみて、慣れたらテント泊のみの本格的なキャンプをするという使い方もいいですね。
そうですね。「ラボランドくろひめ」にはテント泊エリアもありますが、区画を分けていないフリーサイトなので、自由に設営していただけます。1日の受付は25組以内に制限しているので、ゆったりとアウトドアライフを楽しんでいただけます。トイレも水洗でエリア内はWi-Fiも完備しています。
地元の食材や日本海の海の幸も!立地を活かして食材を調達する”通”な過ごし方
食材の持ち込みが自由ということですが、近くにスーパーマーケットなどはあるのでしょうか?
スーパーマーケットは車で約10分のところにあります。また道の駅「しなの」が、最寄りの信濃町ICすぐのところにあり、地元の野菜等が手に入ります。また車で30分ほどで新潟県まで行くことができるので、日本海の美味しい魚介類も買うことができます。「ラボランドくろひめ」には、食事が付くプランもありますが、リピーターの方々はほとんど素泊まりプランで、好きなように食材を調達して料理をされています。
リピーターの方のなかには、ネット等で各地のこだわりの食材を注文されて、こちらでその食材を事前に預かっておくということもありました。受付棟には大型の冷蔵・冷凍庫もあるので、そういったお客様からの要望にもお応えできます。
「ラボランドくろひめ」が最大限に堪能できる過ごし方
ここからは、子どもと一緒に「ラボランドくろひめ」を最大限に満喫できる、おすすめの過ごし方を紹介します。
好きなものを作るワークショップやアスレチック。子どもが大満足のアクティビティ
「ラボランドくろひめ」のおすすめのアクティビティはありますか?
「森の秘密基地プロジェクト」という企画で、好きな物をつくるワークショップを1~2ヶ月に一回程度(年7回)、日曜日に開催しています。
ワークショップでは、ナイフやのこぎり、インパクトドライバーなどの工具を使用するので、プログラムの前半にまず、道具の使い方をレクチャーします。そして後半を好きな物をつくる時間にあてています。参加する子どもたちは、ブランコ、滑り台、はしご、椅子のほか、板に車輪をつけて台車のようなものをつくるなど個性豊かな作品づくりに没頭しています。
このワークショップを開催して3年目になりますが、リピーターの子どもたちもたくさんいて、経験者が初参加者に教えたりしている場面も見かけるようになりましたね。
工作が好きなお子さんにとってはすごく楽しい時間になりそうですね。
その他、きのこの菌糸栽培で使われ古くなったオガクズを譲り受けて、腐葉土を作製してカブトムシがたまごを産めるような環境をつくったりしています。5月中旬ごろには、腐葉土の中には、カブトムシの幼虫が1000匹以上いたりします。幼虫を持ち帰った子どもたちが、その後自宅でカブトムシを羽化させ楽しんだということも聞きました。
また、ハイロープコースというアスレチックも人気です。これはアメリカの野外教育・体験教育のメソッドを取り入れたコミュニケーション力を育成するプログラムです。
▲ハイロープコース
140㎝の身長制限があるので、お母さんと下のお子さんは下から見ていて、お父さんと上のお子さんが参加しているケースもよくあります。樹高5~7mの高さに設置されているこのコースは、かなりチャレンジングなアクティビティになると思います。
2024年夏に新プログラム開始!子どもがビジネスを体験できる宿泊キャンプ
2024年8月に新しいプログラムとして、2泊3日の「子どものためのビジネスキャンプ」を開催します。このキャンプでは、子どもたちがキャンプ生活をしながら、ビジネスを体験することができる機会を作ります。
具体的にどのようなことをするのでしょうか?
起業家精神を育むことを目的としたこのプログラムでは、子どもたちは社会で働く大人たちさながらにビジネスを運営していきます。例えば、キャンプ中に友達を作ったり、課題をクリアすると報酬を得られるというシステムがあります。その報酬を使って、キャンプ内に設けられたマーケットで、食材や道具を仕入れることができます。
子どもたちはどのようなビジネスをするのでしょうか?
例えば、仕入れた食材でスパゲッティやおつまみなどの食事を作って大人に売る子どももいれば、マッサージ屋さんを始める子もいます。ただし、仕入れ、労働力、利幅を上乗せして販売しないといけないので、子どもたちは自発的にビジネスの仕組みを学ぶことができるんです。
職業体験などのような行事や仕事が体験できる施設などはすでに多くありますが、どちらかというと従業員という立場での体験になってしまいますよね。一方で、「子どものためのビジネスキャンプ」は、経営者としての起業家育成に主軸が置かれています。子どもたちが自分で行ったビジネスで売上が出たら、税金も徴収されます。保護者の参加は必須で、大人はお客さんの役割に徹します。子どもたちのビジネスへの口出しはNGです。
ものすごく本格的な内容なんですね。
このプログラムは、ティーンエイジャービジネス協会さんから提案いただいた企画です。いつもとは違う形で子どもたちと関われることを、私自身も非常に楽しみにしています。
雪だるま作り、かまくらの中での食事。冬ならではの雪中キャンプが楽しめる
▲一面雪化粧したテントサイト
冬ならではの楽しみ方があれば教えてください。
ロッジがあるので一年中利用できます。また近年は、雪中キャンプも人気なので、テントサイトも季節問わず予約が入っています。ロッジやテントの外は一面銀世界というロケーションで、ソリはもちろん、雪洞を掘ったり雪だるまを作ったり、ゲレンデではなかなかできない遊び方を親子で楽しまれています。
▲雪の上を歩くための道具「スノーシュー」を履いて銀世界を満喫
1月下旬ごろになると、私どもで3m程の高さのかまくらを作ります。かまくらの中でお鍋を食べるプランもあります。5~6人が入れる大きさのかまくらなので、作成はとても大変なのですが、頑張って作っています。
▲夜にライトアップされた美しいかまくら
「ラボランドくろひめ」からファミリーへのメッセージ
「ラボランドくろひめ」さんでキャンプを計画中のファミリーに向けて、何かメッセージがありましたら、ぜひお話しください。
広大な敷地で自由なキャンプを楽しみたいという方にぜひお越し頂きたいですね。そして可能でしたら、1泊ではなく2泊でのご利用を強くおすすめしています。
2泊をおすすめするのはなぜですか?
近年よく耳にするようになった「ウェルネス・ツーリズム」。元々はスパツーリズムなどが中心のようでしたが、昨今はもっと広い意味で使われ、その土地の自然、文化、アート、音楽、食べ物などに触れながら、健康で豊かな人生をおくるための滞在型の旅全般をさすようになってきています。「ラボランドくろひめ」でも、部屋でのんびりと過ごしたり、森を歩いたり、ハンモックに寝転んだりと、”ウェルネスな旅”を体験してもらいたいと考えるからです。そのためには、やはり2泊以上が必要かなと感じています。移動日以外の一日を加えるだけで、時間の流れ方がガラリと変わるはずです。
▲インタビューに応じてくださった道上さん
広大な敷地と自由度の高い過ごし方が叶う「ラボランドくろひめ」さんだからこそ、”ウェルネスな旅”も堪能できそうですね。
道上さん、いろいろなお話を聞かせていただきまして、本日はどうもありがとうございました。
「ラボランドくろひめ」の口コミ・評判
これから「ラボランドくろひめ」でのキャンプを検討しているお子さま連れファミリーの参考になるよう、実際に同キャンプ場を利用した皆さんが残した口コミ・感想もチェックしておきましょう。
ラボランドくろひめの大自然の中でのびのびと過ごせるロケーションや広いロッジを、多くの方が高く評価していました。
また、スタッフさんの丁寧な対応や充実したサービスに関しても評判が良いことから、キャンプ初心者やペット同伴の方、大人数で宿泊するなどの場合でも、充実した時間を過ごすことができるでしょう。
「ラボランドくろひめ」の料金・予約・混雑しない時期
料金 (全て素泊まり) |
【ご利用人数:1〜2名様】 ・1名様:8,910円〜 ・2名様:8,100円〜 ・ロッジ:Aタイプ、Bタイプ 【ご利用人数:3~5名様まで】 ・1名様:7,370円〜 ・ロッジ:Aタイプ、Bタイプ 【ご利用人数:6〜19名様まで】 ・1名様:6,930円〜 ・ロッジ:Bタイプ 【ご利用人数:20〜29名様まで】 ・1名様:6,710円〜 ・ロッジ:Cタイプ 【ご利用人数: 30名様以上】 ・1名様:別途お見積もり ・ロッジ:ご相談 【ご利用人数: ラボ・パーティ会員】 ・1名様:別途お見積もり ・ロッジ:ご相談 【ペット料金】 ・小型犬・その他:1,650円/頭/泊 ・中型・大型犬:2.200円/頭/泊 【テントサイト利用料金】 大人(小学生以上)2,530円~、幼児(未就学児)770円 ※3歳未満の方は無料 ※ペット無料 【日帰り利用】 大人(小学生以上)1,650円~、幼児(未就学児)770円 ※3歳未満の方は無料 |
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予約 | Web:公式サイト「ご予約」より |
混雑しない時期 | 4月~6月(GWを除く) |
「ラボランドくろひめ」の基本情報(アクセス)
住所 | 〒389-1303 長野県上水内郡信濃町野尻1848 |
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電話番号 | 026-255-5723 |
アクセス | 【車でのアクセス】 上信越自動車道・信濃町ICより約7分 【電車でのアクセス】 しなの鉄道北しなの線・黒姫駅下車 駅~ラボランドくろひめ間は車で無料送迎可(要事前予約) |
営業時間 | オールシーズン対応 定休日:毎週火曜日・水曜日(連休、夏・冬・春休みシーズンを除く) |
チェックイン チェックアウト |
【ロッジ利用】 チェックイン 15:00~ チェックアウト 10:00 【テントサイト利用】 チェックイン 13:00~ チェックアウト 11:00 |
子どもの利用可能年齢 | 0歳児~ |
日帰り利用 (デイキャンプ) |
可 |
ペットの宿泊 | 可(一部のロッジに限る) |
駐車場 | あり(無料) |
公式URL | https://www.laboland.jp/ |
※最新情報は公式URLをご確認ください。