長野県北安曇郡(きたあづみぐん)小谷村(おたりむら)にある、子ども連れを歓迎するキャンプ場「雨飾(あまかざり)高原キャンプ場」を紹介します。
「子どもと一緒に山登りをするのが夢」という方にいち押しなのが、雨飾高原キャンプ場です。
雨飾高原キャンプ場があるのは、日本百名山のひとつである雨飾山の登山口のすぐ横!雨飾山は標高1,963mあり急登が続くのでとてもしんどいですが、キャンプと登山を楽しみたいご家族にはぴったりです。
下山後にキャンプ場でいただくバーベキューは格別ですし、お腹が満たされたら、頭上に広がるきらびやかな星を見上げて親子でゆっくりくつろげます。
今回は、「雨飾高原キャンプ場」のスタッフ・血原さんに、施設の魅力を詳しくうかがいました。
この記事の目次
空気がきれい!大自然に囲まれる雨飾高原キャンプ場
雨飾高原キャンプ場は、新潟県と長野県にまたがる妙高戸隠連山国立公園の中にあるキャンプ場です。そのため周囲を山に囲まれていて、大自然の中でのキャンプ体験が叶います。
なお、冬は5m以上も積雪するため、雨飾高原キャンプ場を利用できるのは6月中旬〜10月末。期間が限られるからこその特別感も、思い出をさらに深めてくれるはずです。
では早速、「雨飾高原キャンプ場」の血原さんにお話をうかがいましょう。
まさにファミリー向き!広々した区画サイトは2種類あり
まず、雨飾高原キャンプ場のサイトについて、詳しくご紹介いただけますか?
雨飾高原キャンプ場のサイトは、元々の地形を利用して整備されています。
サイトの主な種類は、次の3つです。
- 区画ありのオートサイト
- 区画ありのウッドデッキサイト
- 区画なしの登山者用フリーサイト
区画ありのサイトは全て、車1台分の駐車スペースを設けています。サイト内に乗り入れ、すぐ横にテントを張れるので、設営と撤収がとても楽ですよ。
▲雨飾高原キャンプ場のオートサイトは、駐車しても十分に広い!
期間が限られますが、設営済みの常設テントに泊まれるプランもあります。
▲常設テントのプランは、テント設営に自信のない方はもちろん「着いてすぐ遊びたい」ファミリーにもぴったり!
雨が降ってもぬかるまず快適!おすすめはウッドデッキサイト
好みのキャンプスタイルがまだ確立されていない方ですと、どのサイトにしようか迷ってしまいそうですが、雨飾高原キャンプ場のサイトの中でおすすめなのはどちらですか?
ウッドデッキサイトです。ウッドデッキサイトなら、雨が降っても足元がぬかるみませんよ。また、ウッドデッキプランをご利用のお客さまにはウッドデッキ専用のペグを無料でお貸ししていますので、新しく購入する必要はありません。
ちなみに、リピーターの方には、ウッドデッキサイトの中でも特にうさぎサイトの8・9番が人気です。景色の抜け具合が良く、星空を見るのにちょうど良いとご好評いただいています。
▲「空って、こんなに広いんだね」と子どもが喜びそう!
あいにく、サイトの場所は施設側で決めているのですが、うさぎサイトの8・9番になると皆さんとても喜んでくださるんです。
気軽に登れる山もある!雨飾高原キャンプ場の魅力
ズバリ、雨飾高原キャンプ場のウリはどのような点でしょうか?
標高1,200mに位置しているため、涼しくキャンプをできる点は雨飾高原キャンプ場の魅力だと思います。夏でも、30℃を大きくこえることはほとんどありません。
また、雲のない夜には頭上に満天の星が広がり、肉眼でも天の川が見える点も自慢です。
雨飾高原キャンプ場には街灯が一切なく、夜にはライトがなければ足元も見えないほど真っ暗になり怖いかもしれませんが、その代わりに数えきれない星を見られます。本来の自然の姿を、教えてあげてください。
小さなお子さまがいて雨飾山の山頂まで登るのは難しいというご家族は途中の荒菅沢(あらすげざわ)という所まで登るのはいかがでしょうか。片道2,5㎞で所要時間も片道2時間ほどですがしっかり達成感を感じる事ができると思います。
▲荒菅沢は涼しい風が吹きぬける心地良い休憩適地。
▲紅葉を眺めると、黄色・赤・オレンジそれぞれが1色きりではないことに気づく。
自然ならではのアクティビティをさまざまできるのも、雨飾高原キャンプ場ならではです。雨飾山はもちろん、付近には気軽に登れる大渚山もありますので、お子さまの登山デビューにぴったりだと思います。
なお管理棟では、登山に関する情報をお伝えしていますので、登山をする前に一度管理棟へ足を運んでみてください。
人気の季節は夏!周囲の木々が美しく染まる秋キャンプもおすすめ
雨飾高原キャンプ場は、季節ごとにどのような良さがありますか?
雨飾高原キャンプ場の始まる6月中旬は、新緑がまだとてもきれいです。以降、7月上旬までは涼しく、かつキャンプ場の利用者が少ないので、のんびり静かに過ごせますよ。
▲新緑の時期は、キャンプ場中が草木の芽吹くパワーで包まれる。
7月中旬~8月末は、キャンプ場の利用者が増えもっともにぎわう時期です。予約しにくくなることもありますので、予定が決まりしだい早めに予約してくださいね。
9月になると日に日に寒くなり、焚き火好きのキャンパーにうってつけの時期が到来します。紅葉を見たい方には、9月後半以降がおすすめ!周囲の山々が、黄色や赤へと染まっていきます。
10月はいよいよ寒くなり、中旬には紅葉のピークを迎えます。特に混み合う週末には交通規制がされる場合もあるので事前にHPなどをご確認ください。
10月下旬には雪が降ることもあります。かなり寒くなりますので防寒対策を万全にしてお越しください。
好評!雨飾高原キャンプ場のレンタル品・設備
雨飾高原キャンプ場には、どのようなレンタル品がありますか?
テント・タープ・テーブル・チェア・シュラフ・マット・ランタン・焚き火台を始め、キャンプ道具はほぼ一式レンタル可能です。必要なものが揃った手ぶらセットもあります。
ただし、バーベキュー用の食材の販売は行っていません。お好きなものを持ち込んでいただけたらと思います。
「子どもにさまざまな経験をさせたい」と、家族が増えてからキャンプに興味をもつ方も多いようです。とはいっても、キャンプ道具を初心者がひと通り揃えるのはなかなか大変ですので、手ぶらセットは重宝するでしょうね。
シャワールームがあるので川遊びでどろんこになっても問題なし
雨飾高原キャンプ場は、共有スペースがきれいに管理されている点が良いと聞きました。トイレやシャワーなど、場内の設備について詳しく教えてください。
どの設備も、いつも気持ちよく使っていただけるよう気を付けているので、きれいと言っていただけるのは嬉しいです。
トイレと炊事棟は、管理棟の周辺とうさぎサイトに2カ所ずつあります。いずれも24時間利用可能です。
シャワールームは管理棟内にあります。合計4基で、料金は15分あたり300円です。シャワールームは、管理棟が営業している9:00~18:00のみ使えます。なお、シャンプー等の備え付けをしていませんので、各自でお持ちください。
▲管理棟内の洗面所には、洗濯機もある。
子ども連れファミリーが雨飾高原キャンプ場を満喫するコツ
ここからは、雨飾高原キャンプ場での遊び方や、ファミリー向けのイベントについて聞いていきましょう。
無料で借りられる!小さい子はライフジャケットを着て川遊び
雨飾高原キャンプ場を訪れた子どもたちは、どのように遊べますか?
体力があるお子さまには登山がおすすめですが、付近を散策するだけでも十分にワクワクすると思います。キャンプ場すぐ近くの大海川には天然のイワナがいて、管理棟で遊漁券を購入すれば釣りもできます(一部禁漁区あり)。また、木々をよく観察して運が良かったらオトシブミが作った葉っぱのゆりかごを見つける事ができるかもしれません。
▲国立公園なので虫を持って帰るのは禁止。最後は捕まえた虫を虫かごから逃がして自然に帰してあげよう。
鎌池も、草木や生きもの観察にうってつけです。
暖かい時期は、川遊びも良いと思います。大海川は流れが穏やかで、小学生ですと膝下ほどの浅さなのでまさにお子さま向けです。それでも心配な場合は、ライフジャケットを無料でお貸ししますので管理棟へお越しください。
なお、川遊びができるポイントは、雨飾高原キャンプ場から歩いて約5分のところにあります。
新しい友だちを作ろう!ファミリー向けのキャンプイベントあり
雨飾高原キャンプ場では、子ども連れファミリー向けのイベントは行われていますか?
7月と8月に、お子さま連れの方向けのキャンプイベントを開催します。事前申し込み制で、その日限りの企画がさまざま行われ、すごく盛り上がるんです。
ご家族同士で交流を深めやすいような雰囲気作りを意識しているので、お子さま方はいつの間にか仲良くなって遊んでいます。
虫対策を万全に!子どもが暑がりでも長袖の服をお忘れなく
子ども連れで雨飾高原キャンプ場を訪れる際、あった方が良い持ちものや忘れがちなものはありますでしょうか?
キャンプはアウトドアのレジャーなので、ついつい半袖・短パン・サンダルという格好で過ごしがちですが、長袖のインナーか薄手のパーカーなどがあると良いでしょう。
自然の中でずっと肌を露出していると、いつの間にか蚊やブヨ、アブに噛まれます。お子さまは経験が少ない分、噛まれるととてもびっくりするでしょう。
忘れものの代表格は、ドライヤーです。ドライヤーは管理棟にもありますが、お貸しできるのは営業時間内のみですので、遅くまで川で遊んでいると髪の毛を乾かせなくなります。
お家へ帰るまで、体調を崩すことなく笑顔でいるためにも、注意してくださいね。
キャンプの前後に立ち寄れるおすすめ周辺スポット
雨飾高原キャンプ場の近くに、バーベキュー用の食材の買い出しにおすすめのお店はありますか?
近隣にスーパーはなく、一番近いコンビニでも車で30分以上かかります。ですので、白馬村か糸魚川市(いといがわし)のスーパーに立ち寄るのが良いでしょう。
小谷村の食材をご希望なら、「道の駅おたり」がおすすめです。地元の農作物のほかお土産品も買えますし、レストランもあるので、キャンプ前にランチをしたいときにも便利だと思います。
公式サイト:道の駅おたり
貴重な源泉かけ流し!温泉で汗を流してから帰路につこう
雨飾高原キャンプ場の近くに、入浴施設はありますか?
雨飾高原キャンプ場から車で15分のところにある、「小谷温泉 大湯元 山田旅館」がおすすめです。登録有形文化財に指定される建物が6棟あり、昔ながらの趣深い雰囲気でお子さまは喜ぶでしょう。
源泉掛け流しのお風呂を日帰り利用できるのは、10:00〜15:00です。
公式サイト:小谷温泉 大湯元 山田旅館
雨飾高原キャンプ場から子ども連れファミリーへのメッセージ
雨飾高原キャンプ場の利用を検討している方へ、メッセージをお願いします。
雨飾高原キャンプ場が、サイトの場所の指定をお受けしていないのは、お子さま連れの方とソロキャンプの方が隣り合わせになるのを防ぐためです。
お子さま連れの方・ペット連れの方・ソロの方などその日の予約状況を考慮した上で、皆さまがある程度ストレスなく過ごせるようにまとめています。
小さいお子さま連れの方は、できるだけ管理棟やトイレに近い場所になるような配慮もしていますので、きっと良い休日になるはずです。
登山に川遊び、そして星空鑑賞と、自然にさまざまな形で親しめる点が特に印象的です。子どもに「足腰の育つ経験をさせたい」「自然ならではの良さを教えたい」と考えている方には、とても魅力的に映ることでしょう。
施設の方でサイトの場所を決めるスタイルは珍しいように思いましたが、来場者への配慮あってこそと知り納得がいきました。元気いっぱいな子も、きっとのびのび過ごせるだろうと思います。本日はどうもありがとうございました。
絶賛の声、多数!雨飾高原キャンプ場の口コミ・評判
ここからは、雨飾高原キャンプ場を利用した方の口コミを紹介します。
何度も訪れているが、スタッフの対応にいつも感激。受付は手際良く、帰る時には心遣いがあり気持ちが良い
売店には、生ビールやちょっとした調味料などがある。生ビールは、ジョッキまでキンキンに冷えていて嬉しかった
トイレや洗面所が、思っていたよりきれいだった
サイトはしっかり区切られていて、隣との距離が適度にある。周囲の視線はほぼ気にならない
夜空が、プラネタリウムのように美しくて驚いた。年に一度は訪れたい
サイトの周辺に、自然があふれている点がお気に入り。静かな環境でゆっくりできた
「何度もリピートしている」「年に一度は訪れたい」など、大満足の声がたくさんありました。
その理由として、大自然が広がっている点や丁寧な整備もあげられますが、もっとも大きなポイントはスタッフの方の対応の良さだと感じます。どの方も親しみやすく、予約時から帰る時まで気持ちの良い対応をしてもらえるようです。
キャンプ初心者でも温かく応じてもらえそうなので、ハードルが高く感じる初めての子連れキャンプも、きっと大成功をおさめられるでしょう。
料金・予約・混雑しにくい日
料金 | 【施設利用料(人数分)+サイト利用料が必要】 ■施設利用料 中学生以上:1,100円/人 小学生:550円/人 小学生未満:無料 ペット同伴:550円/匹 ■オートサイト利用料 バリューシーズン:3,300円 レギュラーシーズン 4,400円 ハイシーズン:5,500円 ※いずれも車1台分の駐車料金含む。 ※プランによって変動あり。 ■アーリーチェックイン/レイトチェックアウト料金 1,100円/2時間 ※状況により対応不可の場合あり。 |
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予約 | 公式サイトより可能(電話受付不可) 公式サイト:ご予約ページ |
混雑しにくい日 | 平日 |
雨飾高原キャンプ場の基本情報(アクセス)
住所 | 〒399-9511 長野県北安曇郡小谷村中土18926-1 |
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電話番号 | 0261-85-1045 |
アクセス | 【車】 安曇野ICから約90分 糸魚川ICから約50分 長野ICから約80分 【公共交通機関】 南小谷駅から、おたり村営バス「雨飾高原」で下車後、徒歩で約1時間(約3km) |
定休日 | なし ※営業は6月中旬〜10月末頃のみ |
チェックイン チェックアウト |
チェックイン:13:00~17:00 チェックアウト:9:00~11:00 |
日帰り利用 (デイキャンプ) |
不可 |
ペットの宿泊 | 可(要リードの着用) |
駐車場 | 1サイトにつき区画内に1台駐車可能。2台目からは村営の登山者用の駐車場(無料)を利用すること |
車の乗り入れ | 可 |
公式URL | https://www.amakazari.com/ |
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