「ほ~っといっぷく陽だまり工房」で親子一緒に繭(まゆ)細工を体験!制作の内容や魅力も紹介|宮城県

この記事では、親子で参加可能なワークショップを開催している、宮城県伊具郡丸森町の「ほ~っといっぷく陽だまり工房」をご紹介しています。

「ほ~っといっぷく陽だまり工房」は、丸森町伝統の養蚕文化を伝承していくことを目指して、蚕(かいこ)の繭(まゆ)で作る工芸品を展示・販売しているお店です。

工芸品の制作を体験可能なワークショップも開催されており、小さなお子さま~大人まで、未経験でも手ぶらで気軽に参加できますよ。

いつもと違う休日を過ごしたいファミリーや、モノ作りに興味を抱くお子さま・夏休みの自由工作などを探しているお子さまを連れた親御さんにも、ぴったりの制作体験になるでしょう。

繭細工の工芸品制作体験ができる「ほ~っといっぷく陽だまり工房」

「ほ~っといっぷく陽だまり工房」の正面エントランスと立て看板

▲手作り感満載の、ほんわかした温かみを感じるエントランスも魅力!

「ほ~っといっぷく陽だまり工房」は、宮城県・丸森町の古くからの特産品である、蚕(かいこ)の繭(まゆ)で作られた工芸品を展示・販売しているお店です。

地元産の和紙や竹、柿渋などと天然の繭を組み合わせて制作される工芸品は、素朴な温もり感や優しげな風合いが魅力。ほっこりした愛らしさの中にも、繊細な技を感じる仕上がりとなっています。

何より、こちらのお店では、お子さまと一緒に、繭細工の工芸品を制作体験することも可能です。犬や猫、うさぎ、金魚など、モチーフ(題材)のバリエーションも豊富なので、親子で和みのひと時を過ごしながら、制作を楽しめるかと思います。

「ほ~っといっぷく陽だまり工房」で展示・販売されている繭細工の工芸品(兎)

▲可愛らしい繭細工の工芸品。こちらは兎

お店は、阿武隈急行線・丸森駅からバス・タクシー利用で5分ほど、徒歩だと約25分の町の中心部に位置しており、お隣は丸森町観光案内所「やまゆり館」です。近くには、江戸後期~昭和初期にかけて栄えた豪商の屋敷「齋理屋敷」もありますよ。

公式:丸森町観光案内所
公式:蔵の郷土館 齋理屋敷

お子さま連れファミリーが週末にのんびりと散策するのにも、ぴったりのエリアではないでしょうか。

今回は、「ほ~っといっぷく陽だまり工房」の代表である安島さんにインタビュー取材をお願いし、制作体験の内容や親子での利用などについて、お話を伺ってみました。

養蚕文化を後世に残したい思いからワークショップを開催

編集部

最初に、「ほ~っといっぷく陽だまり工房」さんで、繭細工の工芸品制作のワークショップを始めたきっかけについて、お聞かせいただけますでしょうか。

安島さん

1920年代、かつて日本の養蚕(ようさん)・蚕糸(さんし)業が盛んだったころには、全国各地で蚕の繭が生産されており、日本経済を支える国の基幹産業となっていました。

「ほ~っといっぷく陽だまり工房」で展示されているアイテムの数々

▲店内で展示中のアイテム。丸森町での養蚕業の歴史についても触れることができる

こちら丸森町でも、養蚕は長らく農家さんの大切な収入源になっていたんですよ。最盛期の昭和初期には、町内の世帯のおおよそ半分・約2,000戸が養蚕業に従事して、稲作とともに、人々の暮らしを支えていました。

時は流れて、国内の他の地域と同様、養蚕業を営む農家さんは激減しましたが、丸森町内では、現在(2023年12月時点)でも4戸の養蚕農家さんが、地元の伝統産業を今に伝えてくれています。

そこで、養蚕に関連した活動を少しでも後世に残していきたい、小さなお子さま~大人まで繭の工芸品制作を体験できる場を創りたいという強い想いから、こちら「ほ~っといっぷく陽だまり工房」を起ち上げました。

学校や企業さんなどに出張して、繭の工芸品制作をお教えすることもできますし、制作体験に参加しなくても、お気軽にお店に立ち寄っていただき、お茶を飲んでお喋りしていただくのも大歓迎ですよ。

「ほ~っといっぷく陽だまり工房」店内のくつろぎの風景

▲店内でくつろぐ皆さん。お茶を飲んで、お喋りを楽しむために立ち寄るのも大歓迎だそう

小学校の卒業式で毎年使われるコサージュの制作支援も!

編集部

制作体験はお子さまでも参加可能とのことですが、「ほ~っといっぷく陽だまり工房」さんとして、これまで親子にフォーカスした活動もされてきたのでしょうか。

安島さん

はい、町内の小学校の卒業式で使うため、バラのコサージュを卒業生親子が繭で毎年制作しています。そこで、コサージュのキット作成や、いくつかの小学校に出張して制作をレクチャーするなど、ご支援する活動もしてきたんですよ。

「ほ~っといっぷく陽だまり工房」の制作体験の魅力

「ほ~っといっぷく陽だまり工房」で展示・販売されている繭細工の工芸品(猫)

▲人気の繭細工の工芸品「陽だまりにゃんこ」。ちょっとしたプレゼントにもおすすめ!

地元産の繭を使った手作り作品を制作できる「ほ~っといっぷく陽だまり工房」では、お子さま連れファミリーの来店も大歓迎してくれます。ここからは、親子での楽しみ方にフォーカスしてお話を伺ってみましょう。

写真撮影も可能!親子で繭の工芸品の制作体験を楽しめる

編集部

「ほ~っといっぷく陽だまり工房」さんでは、繭細工の制作体験ができるとのことですが、どのような内容なのか、具体的にご紹介をお願いします。

安島さん

はい、私ども「ほ~っといっぷく陽だまり工房」では、繭を使った工芸品の制作を体験できます。繭の自然な温かみや風合いを活かした、地元ならではの手作りの細工ものです。

「ほ~っといっぷく陽だまり工房」による出張制作体験の一コマ

▲制作体験の様子。学校などへ出張しての制作レクチャーも行っている

お時間やご予算に応じて、お作りになる作品を見本から選んでいただいてから、制作体験となります。地元で生産される和紙や竹、柿渋などを素材として組み合わせ、世界で唯一の「猫」や「お雛さま」、「ウサギ」などの作品を制作可能です。

「ほ~っといっぷく陽だまり工房」で展示・販売されている繭細工の工芸品(お雛さま)

▲繭で作られた温かみあるお雛さま。使う繭の個数などで、体験料金が異なってくるのだとか

映画の登場人物などを繭で制作された方もいらっしゃいましたね。お作りいただいた作品は、お部屋や玄関に飾っても可愛らしく、空間がグッと引き立つかと思います。

お子さまと一緒に制作体験にご参加いただけますので、親子での大切な思い出作りにもなるのではないでしょうか。写真や動画の撮影も自由にしていただけますよ。

ちなみに、必要な道具類は、すべてこちらに揃えておりますから、ぜひお気軽に手ぶらでご参加くださいね。

お子さまの感性を大切に!3歳くらいから制作体験に参加可能

「ほ~っといっぷく陽だまり工房」で展示・販売されている繭細工の工芸品(人参を持った兎)

▲人参を持った兎。お子さまの持つ個性・感性を大切にしてあげたいと思う

編集部

繭で作る工芸品の制作体験は、私のような手先が器用でない完全初心者も参加できるでしょうか。また、お子さまと一緒に参加する場合、何歳くらいから可能と思われますか。

安島さん

工芸品制作の経験がない、まったくの初心者の方のご参加も大歓迎です。実際、ほとんどの方は、未経験でのワークショップ参加となっていますから、何もご心配は要りませんよ。

私どもも皆さんの作業の進捗を見ながら、適切にサポートに入りますので、どなたでも問題なく作品を完成できます。

「ほ~っといっぷく陽だまり工房」店内のスタッフの皆さん

▲親切な地元スタッフの皆さん。初めてでも、優しく教えてもらえる

小さなお子さまの場合も、3歳くらいから制作体験に参加可能ですよ。どのお子さまも皆、一生懸命に繭細工に取り組んでくれます。作品には、お子さまそれぞれの個性が出て、それを横で眺めるママ・パパも楽しいのではないでしょうか。

参加される親御さんには、お子さまが上手に作れるように意識するよりも、ご本人の自由な感性を大切にして、一緒に楽しんでいただければ大丈夫ですよ、とお伝えすることもありますね。

親子で立ち寄る「ほ~っといっぷく陽だまり工房」の周辺スポット

「ほ~っといっぷく陽だまり工房」で展示・販売されている繭細工の工芸品(梟)

▲繭細工のユーモラスな梟(ふくろう)。周辺スポットでの遊びと制作体験を組み合わせるのもアリ!

編集部

「ほ~っといっぷく陽だまり工房」さんでの制作体験に参加する前後に、お子さまと一緒に立ち寄れる周辺スポットを思い付かれましたら、ぜひご紹介をお願いします。

安島さん

そうですね、当店から徒歩2~3分のところには、地場産品や工芸品などの直売所「丸森物産いちば八雄館(はちゆうかん)」がありますよ。

公式:丸森物産いちば八雄館

「齋理屋敷」の向かい側に建っていて、直売所コーナーには、丸森町内で採れた新鮮な野菜類のほか、加工品やお惣菜なども購入可能です。工芸品など地元ならではのお土産品も並び、ご家族でお買い物を
楽しめます。

もう一つ、ご紹介しましょう。当店から車で南に10分弱下っていただきますと、通年で開いている「不動尊公園キャンプ場」があります。四季折々の豊かな自然と、場内を流れる内川のせせらぎが魅力です。

公式:不動尊公園キャンプ場

コテージやシャワー室も整備されていますので、アウトドア初心者のママ・パパも、お子さまと不安なくキャンプを体験できますよ。キャンプ体験の流れで、当店のワークショップに参加されてもいいですね。

また、スポットと言うよりも、お子さまと参加したいアクティビティになりますが、「阿武隈ライン舟下り」もおすすめしておきます。当店から徒歩15分ほどの阿武隈川沿いから乗船可能です。

公式:阿武隈ライン舟下り

お子さまと屋形船に乗ってのんびりと阿武隈川を下りながら、数々の歴史が刻まれた名勝や奇岩を眺めて、季節のお食事を堪能していただけるプランもありますよ。日々お仕事や育児に奮闘されているママ・パパにも、リフレッシュできる時間になるでしょう。

編集部

今回初めて「ほ~っといっぷく陽だまり工房」さんにお邪魔して、制作体験のお話を伺いましたが、周辺スポットと併せて楽しめるワークショップだと感じました。

お子さま連れのファミリーも、四季折々の自然と郷土の歴史を体感しながら、たっぷり丸森町の魅力を満喫できそうですね。

安島さん、いろいろなお話を聞かせていただきまして、本日はどうもありがとうございました。

「ほ~っといっぷく陽だまり工房」の口コミ・感想

「ほ~っといっぷく陽だまり工房」で展示・販売されている繭細工の工芸品(兎と花)

今後、お子さま連れで「ほ~っといっぷく陽だまり工房」を訪れようとしている親御さんの参考になるよう、実際に同店の制作体験に参加した皆さんが残した口コミ・感想もチェックしておきましょう。

初体験ですが、親子で楽しいひと時でした。作品が予想以上によい出来栄えで、かなり満足しています。

店内に展示されている作品が可愛らしく、素敵です。スタッフの皆さんも優しく親切で、温かい気持ちになれました。

所要1時間ほどでしたが、子供と一緒によい時間を過ごせました。繭で作る作品も、犬や猫、うさぎ、金魚とバリエーションが豊富です。

評判のよいワークショップだと感じました。とりわけスタッフの皆さんが温かで、優しく対応してくださること、出来上がる作品が可愛らしく素敵であることには、多くの皆さんが触れています。

初めて親子で制作体験に参加したとしても、リラックスして楽しいひと時を過ごせそうです。

体験の料金・対象年齢・所要時間・予約

「ほ~っといっぷく陽だまり工房」の正面外観

▲「ほ~っといっぷく陽だまり工房」の正面外観。左奥に見えるのは、丸森町観光案内所「やまゆり館」

体験料金  一人700円~
※使用する繭の個数や材料により異なる
対象年齢  3歳程度~
所要時間  30~60分程度
予約 【事前予約を推奨】
Web:じゃらん予約サイトより
電話:0224-75-2852
※安島代表宅

※記事中の金額は、すべて税込の表示です。

「ほ~っといっぷく陽だまり工房」の基本情報(アクセス・営業時間)

住所 〒981-2163
宮城県伊具郡丸森町字町東82
※丸森町観光案内所「やまゆり館」の隣
電話番号 0224-75-2852
※安島代表宅
アクセス・最寄駅 【公共交通機関】
阿武隈急行線:丸森駅にて下車し、バス・タクシー利用で約5分/無料レンタサイクル利用で約10分/徒歩で約25分
丸森町民バス/ウィークエンドバスるんるん号:本町バス停にて下車し、徒歩約1分
※ウィークエンドバスるんるん号は、4月上旬~12月上旬の土・日・祝祭日のみ運行

【車】
常磐自動車道:山元ICより約25分/新地ICより約20分
駐車場 なし
※隣接する丸森町観光案内所「やまゆり館」の無料駐車場を利用可
営業時間 10:00~15:00
※土・日・祝祭日のみ営業
※時短営業となる場合あり(事前予約を推奨)
定休日 平日・毎年12月末~1月ころまで
※土・日・祝祭日でも休みとなる場合あり(事前予約を推奨)
公式URL https://marumori.jp/spot/hidamari-kobo/

※最新の情報は、公式サイト等で都度ご確認をお願いします。
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