この記事では、七五三詣におすすめの神社として京都府京都市右京区にある「車折(くるまざき)神社」をご紹介します。
車折神社は、境内末社のひとつに「芸能神社」があることで有名な神社です。本殿には平安時代後期の儒学者・清原頼業(きよはら よりなり)が祀られており、学業成就や試験合格などのご利益があるパワースポットとしても大変人気を集めています。
今回は車折神社の権禰宜(ごんねぎ)・丸山さんにインタビュー取材を行い、七五三のご祈祷の流れやいただける授与品の内容、境内の見どころなどについてお話を伺いました。ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
学業や芸能にご利益のあるパワースポット「車折神社」
観光地「嵐山」から約1km、京福電鉄嵐山線の車折神社駅からすぐのところに位置する「車折神社」。20台収容可能な駐車場も完備されており、電車でも車でもアクセスしやすいロケーションです。
850年ほど前から鎮座する古社であり、御祭神は平安時代後期に活躍した学者・官僚である「清原頼業(きよはらのよりなり)」。頼業公の学徳から学業成就にご利益があるとされるほか、『約束を違えないこと』を守る神様としても崇敬されており、商売繁盛や恋愛成就などにもご神徳があるといわれています。
頼業公は桜を好んでいたことから、創建当初から多くの桜が植えられて「桜の宮」とも呼ばれていました。現代においても早咲きから遅咲きまでさまざまな品種の桜が咲き、長くお花見を楽しめる名所として親しまれています。
また、境内には多くの芸能人の方が参拝に訪れる「芸能神社」があることでも有名です。著名な俳優やミュージシャンのほか、七五三詣をされるくらいの年齢の子役の方もたくさん参拝されています。
車折神社における七五三詣の特徴
ここからは、車折神社の権禰宜・丸山さんに七五三のご祈祷の流れや授与品の内容、人気撮影スポットなどを伺っていきます。
ご祈祷の流れ:社務所で受付→ご祈祷→授与品の受取
車折神社における七五三祈祷の流れについて教えてください。
まずは社務所にて受付をし、申込書の記入をお願いします。なお、事前に手水舎で手や口を清めておいてください。
お待ちの方がいらっしゃらない場合はすぐにご案内いたしますが、混雑している場合は待合所でお待ちいただくか、境内で写真等をお撮りになってお待ちいただいても構いません。順番が来ましたらお声をかけさせていただきます。
また、一度出られて戻って来られることも可能ですので、その際は戻られましたら社務所にお声がけください。
当社では1組ずつご祈祷を行っており、所要時間は15分ほどです。ご祈祷後に授与品をお渡しし、終了となります。
ご祈祷への参加人数に制限はありますか?
特に決まりはございません。拝殿の収容人数は25人程度の広々とした空間ですので、ぜひご本人やご両親だけでなく、ご親戚の方もお誘いあわせのうえでお越しください。
拝殿内には長椅子を用意してございますので、膝等のお悪い方でも安心してお上がりいただけると思います。
授与品:千歳飴・御守・箸・「おたのしみふくろ」
車折神社の七五三祈祷後には、どのような授与品をいただけますか?
千歳飴・御守・箸・「おたのしみふくろ」をお渡ししており、箸と「おたのしみふくろ」は男の子・女の子で種類が異なります。なお、「おたのしみふくろ」にはノート・えんぴつ・消しゴム・色えんぴつ(クーピー)が入っております。
▲車折神社オリジナルの七五三御守
▲こちらは男の子用の授与品に含まれるお箸です(一例)
▲男の子にはこのような「おたのしみふくろ」が配られます
▲女の子用の「おたのしみふくろ」はこちらのような内容です
記念撮影:本殿・拝殿前や表参道付近が人気!
車折神社の境内で、七五三の記念撮影にぴったりな場所があれば教えてください。
本殿・拝殿前は小さい広場になっており、朱に塗られた「障壁(しょうへき)(※)」のそばには紅葉もございますので、そちらでお写真を撮られる方が多い印象です。また、境内にはそのほかにもいくつか紅葉があり、タイミングが良ければ美しい紅葉をバックに風情ある写真を撮影できますよ。
※仕切りのための壁のこと
さらに、真っすぐのびる表参道も人気の撮影スポットで、テレビのロケや雑誌、写真集等にも多く利用されています。参拝者が少なければほかの方が写り込まず、素敵な写真に仕上がるのではと思います。
▲表参道を歩いている様子を撮影する方がたくさん♪
境内にプロのカメラマンが同行して撮影を行うことは可能でしょうか?
もちろん可能ですが、他の参拝者の迷惑にならないようご配慮ください。また、本殿内・ご祈祷中の撮影はご遠慮いただくようお願いいたします。
車折神社における境内の見どころ
続いては、車折神社の境内における「観光としての見どころ」について伺いました。
丸山さんが思う、車折神社の見どころをご紹介ください。
当社の境内には「芸能神社」があり、芸能人がよく訪れる神社として有名です。芸能神社周辺には芸能ごとをされている方がお名前を奉納した「朱塗りの玉垣」がございますので、ぜひ注目してみてださい。
2023年9月時点では4,000枚ほど奉納されており、なかには大変有名な芸能人の方や人気アイドル、声優、ユーチューバーなどのお名前もございます。遠方から子役の芸能上達・人気上昇等で参拝される方も多くいらっしゃるため、もしお子さまが子役や俳優、アイドル等を目指されている場合はぜひご参拝いただければと思います。
▲有名人の名前がずらり!お子様が知っている名前があるかどうか、一緒に探してみては?
車折神社からのメッセージ
最後に、車折神社での七五三詣に興味をお持ちの方へメッセージをお願いします。
当社では、1組1組誠意を持って、心を込めて祈祷をさせていただいております。予約も必要ございませんし、服装も自由でございますので、気負わずに楽なお気持ちで七五三詣をお楽しみください。
また、境内には芸能神社もございますので、子役を目指されている方、現在芸能活動をされていて芸の向上等を願われる方、芸能界を目指されている方、音楽等をされている方など、この機会にぜひあわせて参拝していただければと思います。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
車折神社の七五三祈祷はプライベート感覚で受けられて、特別感たっぷりですね。また、七五三シーズンでは境内に紅葉が多くみられ、紅葉×風情ある建造物の素敵な風景のなかで記念撮影を楽しめることも魅力的だと思いました。
丸山さん、本日はたくさんのお話をありがとうございました!
車折神社の口コミ・評判
ここでは、車折神社で七五三詣を行った方の口コミをいくつかご紹介します。
こちらは1組ずつご祈祷を受けられ、わが子1人に対して祝詞を読んでいただけることに感激しました。また、ほかの方の目を気にする必要もないので、赤ちゃん連れでも安心でした。
子どもがアイドルへの夢を抱いており、芸能神社もあるこちらで七五三詣を行いました。「朱塗りの玉垣」に数々の有名人の名前があり、大人も子どもも大興奮でした。
ちょうど紅葉が綺麗な時期だったため、映える写真をたくさん撮影できて良い記念になりました。ご祈祷時の心のこもった対応や、充実の授与品にも大満足です。
七五三祈祷時の対応や授与品の内容、境内の雰囲気など、さまざまな点において満足の声が挙がっていました。特に、ご祈祷を1組ずつ受けられる点が決め手となって参拝する方が多いほか、芸能神社を目当てに訪れる方も多い印象です。
車折神社の料金(初穂料)・予約・混雑状況
初穂料 | 5,000円~(熨斗袋等は不要) |
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予約 | 不要 |
混雑しやすい日 | 11月15日前後の土日 |
※熨斗袋等持参の場合は、「初穂料」または「玉串料」と記載
車折神社では、七五三のご祈祷を10月から受け付けています。9月・12月も基本的に授与品があれば対応してもらえますが、事前に電話等で確認できると安心です。
なお、事前予約は不要で当日受付を行うことから、タイミングによっては待ち時間が発生する場合もあります。1組15分程度なので、たとえば4組待っている場合は約1時間待ちです。
もしその場で待たずに一旦外出したい場合は、社務所で受付をした際に「〇時頃にまた来ます」と伝えて出直すとよいでしょう。
混雑状況としては、例年11月15日前後の土日に人気が集中しやすく、平日はそれほど混まない印象です。時間帯としては午前中、特に11時頃が混み合うため、空いているタイミングを狙いたい場合はお昼後や午後に訪れることをおすすめします。
車折神社の基本情報(アクセス・受付時間)
住所 | 〒616-8343 京都府京都市右京区嵯峨朝日町23 |
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連絡先 | 075-861-0039 |
アクセス | 京福電鉄「車折神社駅」からすぐ |
社務所の対応時間 | 9:30~17:00 ※祈祷受付は10:00~16:00 |
駐車場 | 20台 |
公式URL | http://www.kurumazakijinja.or.jp/ |
※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。