本記事で紹介するのは、神奈川県横浜市にある瀬谷区地域子育て支援拠点「にこてらす」です。
にこてらすは、子どもが遊べるだけでなく、大人がリラックスできる場所でもあります。スタッフが温かく見守ってくれていて、状況に応じて親同士をつなげてくれますし、気軽に悩み相談をしやすいんですよ。
初めて利用する人もすぐになじめるよう、さまざまな工夫がなされているので、瀬谷区で子育てしている方はぜひ訪れてください。自然とリラックスできますし、日ごろの育児疲れがリセットされるはずです。
今回は、にこてらすの広報情報提供担当を務める田中さんに、施設の魅力を詳しくうかがいました。
この記事の目次
お庭あり!にこてらすは屋内外で思いっきり遊べる施設
にこてらすは、神奈川県横浜市の中でも、自然が豊かで子育てしやすいと評判の瀬谷区にあります。
市内には、就学前の子どもとその保護者が遊んだり交流したりできて、子育て相談も可能な子育て支援拠点があちこちにありますが、中でもにこてらすは泥んこ遊びをできるお庭があるのが特徴。
温水シャワーも完備されているので、子どもを思いっきり遊ばせたいときにぴったりです。
では、にこてらすの田中さんにお話をうかがいましょう。
にこてらすは赤ちゃん&幼児にとってのパラダイス
まず、にこてらすの施設の特徴について教えてください。おもちゃや遊具は、どのようなものがありますか?
幼児向けのスペース「遊びの広場」には、大型ブロックやおままごと用のおもちゃ、プラレールなどがあります。
乳幼児向けのスペース「はいはいひろば」にあるのは、赤ちゃん向けのおもちゃです。体重計もあるので自由に使ってください。授乳室も備わっていて、ゆったり過ごせます。
にこてらすは、「絵本の樹」と名付けれらた本棚があるのも特徴的。絵本の樹は、子どもも手に取りやすいようにと棚の形状が工夫されているので、お子さんが自ら本を探しやすいんです。
さまざまな絵本がいっぱいあるので、絵本好きなお子さんも知らない物語を見つけられるでしょう。地域の方に寄付頂いた本を揃えた「森の図書室」では本の貸し出しも行っています。
歩けるようになったらお庭に出てダイナミックに遊ぼう!
子どもが喜びそうなものがたくさんありますが、にこてらすでもっとも人気があるのはどのような遊びですか?
あんよができるようになったお子さんには、お庭でのシャボン玉や泥んこ遊びが人気です。
お庭には築山があり、登ったり滑り降りたりとさまざまな遊び方ができますよ。夏は、たらいを使った水遊びも大人気です。
▲水遊び用の服やタオルを持っていこう。
きょうだい連れに嬉しい!赤ちゃんと幼児を並行して見守りやすい
赤ちゃんや小さな子どもの安全確保には、特に配慮されているのではないかと思いますが、にこてらすではどのような工夫をしていますか?
赤ちゃん向けのスペースと幼児向けのスペースの間にベンチを配置しているのは、実は休憩だけでなく安全の確保も目的としています。それぞれのスペースがゆるやかに分かれているので見通しがいいですし、特にきょうだい連れの方には利用しやすいと好評です。
つかまり立ちやよちよち歩きのお子さんは、絵本の樹の棚を使って伝い歩きをしたり、ゆるやかなスロープをはいはいしたりしていることが多いように思います。
また、夏休み期間には3歳以上の利用が増えるので、研修室を開放しています。安全への配慮は施設を運営する上での大前提ですよね。みなさんの様子や施設内の状況を見ながら、臨機応変に対応します。
いつ来ていつ帰ってもOK!赤ちゃんや子どものペースを尊重できる
にこてらすは遊びの幅が広いので、子どもが「1日中ここで遊びたい!」と主張することもあるだろうと思います。そのようなときは、1日滞在しても大丈夫でしょうか?
もちろんです!好きなだけ遊んでいってください。
にこてらすは、いつ来て、いつ帰ってもOKです。開館中ずっと遊んでいても構いませんし、午前中だけ遊んで帰ってお昼寝をする、幼稚園のお迎え帰りにちょこっと寄るなど、みなさんの好きなかたちで利用してもらえたらと思います。
メインは0〜2歳児向け!にこてらすはプログラムの種類が豊富
にこてらすでは、なにかプログラムは行われていますか?
普段のにこてらすは0〜2歳児の利用者さんが多いので、月齢の低いお子さん向けのプログラムがメインになっています。具体的には、地域のボランティアグループによる読み聞かせやお話会、保育士さんによるお楽しみタイムやプチリトミック、季節の行事などです。
▲お話が面白くって、子どもたちは夢中!
▲短冊は、見ているだけでワクワクが募るような素敵なデザインのものばかり。
プログラムを企画する際は、親子で遊ぶ際のヒントになるよう心がけています。
夏は幼稚園児が遊びに来てくれるので、ダイナミックな庭遊びや水遊びプログラムを開催。
▲手でお絵かきするなんて、お家ではなかなかできない!
また、パパ向けや外国につながる方との多文化交流プログラムなども行っています。
▲産前・産後参加できるヨガプログラム
沐浴体験ができるプレママ・プレパパ向け講座は、妊娠中の方はもちろん、ご家族やおじいちゃん・おばあちゃんも大歓迎です。
にこてらすは親への寄り添い方にもこだわりあり
にこてらすでは、親同士の交流は盛んに行われていますか?引っ込み思案な方でも打ち解けやすいよう、なにか工夫していることがあれば教えてください。
ひろばには子育て経験のある先輩ママスタッフがいて、年齢の近い親御さんが交流できるようきっかけを作っています。その甲斐あって、お子さんを見守る親御さん同士のおしゃべりが弾んでいる様子をよく見かけますし、時にはスタッフも入って話をつなぎ輪を広げていますので、どなたでもなじみやすいと思います。
ときには、お子さんが遊びの中でおもちゃの取り合いをすることもありますが、トラブルは成長のチャンス!必要に応じてスタッフが双方の親子の気持ちに寄り添い、先輩ママに「うちの子もそんなことあったよ」と言ってもらうようなこともあるんです。
また、子どもの年齢別など同じ立場の親同士のトークプログラムもありますし、親同士の交流は活発なほうではないかと思いますね。
子育て中の今を支え合うのはもちろん、お子さんが小学生になっても続く仲間を作れる場になれたら嬉しいです。
自然と場になじめる!初めて利用する人向けのプログラムが好評
にこてらすでは、初めて利用する方にはなにか特別な案内をしていますか?
初めていらした方には、施設内をひと通りご案内します。ひとまわりしながら、他の利用者さんとの共通の話題を見つけてコミュニケーションをとったり、常連さんに「よろしくね」と声をかけたりしているのも、にこてらすの日常風景です。
にこてらすのスタッフはみな、初めての方もいつでもウェルカムの気持ちでお迎えしていますので、緊張して来られた皆さんもすぐになじめるだろうと思います。
初めて利用する方には、「はじめてにこタイム」という初めての方向けのプログラムも好評です。はじめてにこタイムは毎月実施しています。初めての利用者さんが集まり、「自分以外にも初めての人がいる」とわかるとほっとするようですね。
男性スタッフが在籍!にこてらすはパパも利用しやすい
にこてらすには、子ども連れのパパも来ますか?
最近はパパとお子さんの利用が多く、土曜日ですと大人の半分近くがパパということもあります。最初はご夫婦で来て、慣れてきたらパパだけで来るといった方も多いですね。先輩パパによる講座もあるので、お気軽にお越しください。
にこてらすは子育ての悩みや発達で心配がある人にもおすすめ
にこてらすでは、子育て相談は行われていますか?
にこてらすでは、管理栄養士・薬剤師・育児支援専任保育士などの専門家が、無料で相談を受け付けています。関連機関と連携している「子育てパートナー」も常駐しているので、悩みによっては専門機関へおつなぎすることも可能です。
ひろばやお庭などお子さんが遊んでいるそばでお話をうかがうこともできますし、相談室も利用できますので、ご希望に合わせてお選びください。
なお、発達に心配があるときは、毎週行っている「にこポンテ」に参加すると良いでしょう。にこポンテは様々な経験を積んだ先輩ママがいて、言葉や遊び方についての不安などを気軽に相談しやすいですよ。
子育てにおけるちょっとしたお悩みでしたら、ぜひスタッフにも相談してください。にこてらすには子育て経験のある先輩ママスタッフがいます。親子で行ける公園や施設、保育園・幼稚園など地域の情報もお伝えできます。
また、にこてらすは地域ぐるみで子育てを支える会員制の有償の支え合い活動「横浜子育てサポートシステム」の事務局でもあります。「子どもを預けてちょっとリフレッシュしたい」というご相談から、地域の方に預かりをお願いすることもできます。
公式:横浜子育てサポートシステム http://famisapo.city.yokohama.lg.jp/
みんなで仲良くお昼をできる!にこてらすの飲食情報
にこてらすは、飲食は可能ですか?
12:00〜13:00の一時間は、ひろばにテーブルを出し食事をしてOKです。他のお子さんが食事するところを見るのは、刺激になりますよね。その他の時間は、館内に飲食可能なスペースがあります。
離乳食は、授乳室などでいつでもどうぞ。にこてらすでは、親御さん同士で離乳食作りのアイデアを交換していることもあります。
なお、にこてらすの近くにはコンビニなどがありません。館内販売もありますが、数に限りがあるので、昼食はお持ちください。
セルフドリンクコーナーには、スティックタイプのコーヒーなどを1杯50円で用意しています。昼食時はもちろんのこと、お子さんを見守りながらひと休みするときにも、利用してもらえると嬉しいです。
にこてらすから赤ちゃん連れ・子ども連れファミリーへのメッセージ
にこてらすの利用を検討している子ども連れファミリーへ、メッセージをお願いします。
のんびり遊びたいときや思いっきり遊びたいとき、少し疲れちゃったときや子育てでどうしたらいいか不安になったときも含め、いつでもふらっと来てほしいです。
近隣の子育て情報もたくさんあります。ぜひ遊びに来てください。
にこてらすは、子どもは思いっきり遊べて、親はほっとひと息つける素敵な施設ですね。
親同士のつながりが生まれるよう、さまざま工夫されているのも印象的でした。子育てが始まったばかりの方や瀬谷区に引っ越してきた方など、子育て中の仲間が欲しい方には特にぴったりだと思います。本日はどうもありがとうございました。
にこてらすの口コミ・感想・評判
ここからは、にこてらすを利用した方の口コミを紹介します。
他の親子やスタッフとおしゃべりすると、リフレッシュになる
にこてらすでたっぷり外遊びをして、午後はお昼寝。良い感じに生活リズムを作れている
わが子よりも年上の子が遊んでいるので、少し先の未来をイメージできて良い
同じ年齢の子のママや先輩ママから話を聞けるのが良い。参考になる
子どもと自分だけで家にいるのがつらいときに利用している。行くと、自然と心が落ち着いてくる
幼児用トイレがあるので、トイレトレーニング中も利用しやすい
子どもの遊び方の幅が広いにこてらすですが、口コミを見てみると「話を聞けるのが良い」「つらいときこそ頼りになる」など、親にとってもメリットが大きいことがわかりました。
赤ちゃんや小さな子どもを育てているときは、小さなことから大きなことまで、特にいろいろと悩みを抱えているものだと思います。そんなときこそ、にこてらすはぴったりなお出かけ先と言えるでしょう。
にこてらすの対象年齢・設備・おすすめの持ち物
対象年齢 | 未就学児とその親、妊娠中の方と家族 |
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施設の常備品 | 体重計・調乳用のお湯・電子レンジ |
オムツ替えスペース | あり |
授乳スペース | あり |
ベビーカーの持ち込み | OK |
回数の制限 | なし |
おすすめの持ち物 | 水分補給のための飲み物 外遊びする場合は着替え・タオル ※利用者の寄付による中古の衣類であれば、少し用意がある。 |
にこてらすは基本的に未就学児とその親を対象とした施設で、平日にいる子どもの年齢は0~2歳がメイン。一方、土曜日や長期休みになると3〜6歳の子どもが増えるとのことなので、さまざまな異年齢交流を期待できそうです。
また、小学生のボランティア(※)が時には活動しているのも、にこてらすならでは。小学生との交流からも、良い刺激をたくさん得られるでしょう。
※小学3年生までは保護者の同伴が必要。現在は、未就学児のきょうだい児のみ受け入れている。
にこてらすの基本情報(アクセス・駐車場)
住所 | 〒246-0021 神奈川県横浜市瀬谷区二ツ橋469せやまる・ふれあい館1階 |
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電話番号 | 045-391-8316 |
アクセス | 三ツ境駅より徒歩で約12分 |
営業時間 | 9:30~15:30 |
休館日 | 日・月曜日 祝祭日 年末年始 ※月曜日が祝日または振替休日の場合、翌火曜日も休館。 ※施設点検日などで臨時休館となる場合あり。 |
駐車場 | あり(無料) ※複合館の共通駐車場のため、混雑する場合あり。 |
料金 | 無料 ※初回利用時に登録する必要あり。 |
公式URL | https://www.nico-t.jp/ |
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