この記事では、赤ちゃん連れや子ども連れにおすすめのお出かけスポットとして、兵庫県姫路市にある「兵庫県立こどもの館」をご紹介します。
こどもの館は館内、屋外ともに遊びのプログラムが充実している体験型の児童館です。子どもが楽しめるメニューはもちろん、親子で参加できるイベントも多く開催されているので、リピート訪問される方やお弁当を持参して一日中利用する方も多いとのこと。
今回は兵庫県立こどもの館の広報担当の方にインタビュー取材を行い、施設の魅力や楽しみ方、イベント情報などについて教えていただきました。未就学児や小学校低学年のお子さまがいらっしゃる方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
遊び体験から楽しみや創造力を育む「兵庫県立こどもの館」
広大な自然に囲まれた場所にある「兵庫県立こどもの館」は、子どもたちが遊びを通して楽しみを発見し、創造力を身につけていくことができる施設です。子どもの興味を惹きつけるイベントも随時開催され、館内だけではなく、屋外に設置された手作りの遊具を使って自然の中でいろんな遊びを体験することもできます。
ここからは広報担当者のお話をもとに、兵庫県立こどもの館について詳しくご紹介します。
年齢別のおもちゃや企画が魅力!「兵庫県立こどもの館」
はじめに「兵庫県立こどもの館」の特徴や人気スポットなどについて教えていただけますか?
こどもの館の館内にはさまざまな部屋があります。まず、乳幼児連れの親子に人気なのは、0歳から未就学児のみ利用できる「親子遊戯室」です。フロアマットを敷き詰めたスペースになっていて、大型ソフト積み木やトランポリン、すべり台やボールプールなどを設置しています。こちらは、お子さまだけで入室していただくことはできませんので、必ず保護者の方と一緒に利用していただいています。
▲「親子遊戯室」は未就学児のみ利用可能なので、親子でのんびりと遊べますね!
続いて「あそびのひろば」では、大型オセロや木のパズルをはじめ、お弁当セットやカロム(おはじきビリヤード)(※)、木のレールやけん玉など昔ながらのおもちゃで遊んでいただくことができます。畳のスペースもご用意しているので、年齢差のあるご兄弟でも同じ場所で過ごすことができますし、それぞれが好きなおもちゃを選んで楽しく遊んでいただけるかと思います。
(※)ビリヤードに似たゲームで、打ちコマをおはじきのように指ではじき、自分のコマをコーナーに落とす遊び
▲「あそびのひろば」の木のおもちゃは、たくさん種類があって楽しそう!
「多目的ホール」では、季節のテーマにあわせたさまざまな運動と遊びを家族で一緒に体験する「チャレンジサーキット」を開催しています。こちらは幼児に人気のイベントで、マットや跳び箱などを使い、体を動かしながら親子や兄弟でゴールを目指していただく内容です。
▲「チャレンジサーキット」では、家族で一緒に楽しく参加できる種目がいっぱい
そして小学生から人気が高い「工作室」では、身近にある紙や木などの材料を使って、おもちゃなどを作っていただけます。工作には「チャレンジ工作」と「アイデア工作」の2種類があり、参加される方は当日の15:30までに受付を済ませていただくようにお願いしています。
「アイデア工作」は、牛乳パックやペットボトルなど、無料のリサイクル材を使って自由に紙工作していただくことができるプログラムです。
また、毎月メニューが変更になる「チャレンジ工作」では、作り方を見ながら季節にちなんだ作品作りに挑戦していただけますよ。夏休みには貯金箱や木のおもちゃを作るため、小学生の利用も多いですね。こちらは「アイデア工作」とは違い、参加いただく際には別途材料費が必要になります。
▲無料のリサイクル材を使う「アイデア工作」では、こんな素敵な作品が作れちゃいます♪
ほかにも「音楽スタジオ」では、太鼓や鉄琴、キーボードやシンバルなどさまざまな楽器で自由に演奏を楽んでいただくこともできますし、絵本や児童書など約5万冊を所蔵する「図書室」では、貸出はもとより紙芝居や読み聞かせのイベントなども開催しています。
▲「音楽スタジオ」では、子どもが興味を持った楽器を自由に演奏できますよ!
こどもの館の周囲は自然散策にぴったり!親子で季節を感じよう
次に、こどもの館の屋外遊びについても、詳しく教えていただきたいです。
屋外では、川横芝生に設置した木や竹で作った手作りのアウトドアサーキットで自由に遊んでいただくことができますよ。
▲アウトドアサーキット内にぶら下がっている竹を叩いて、オリジナルのメロディーを奏でてみよう♪
また、こどもの館では開館当初から児童彫刻アイデア国際コンクールを行ってきましたが、優秀作品は世界的な彫刻家の新宮晋氏に造形していただき、館外に22体配置しています。その彫刻を巡るウォークラリー「こどもの館のアートを発見しよう!」も随時開催していますので、春は桜、秋はイチョウやもみじの紅葉に囲まれながら、親子で栗の実やどんぐりを拾いながらのんびり散策していただくのも良いですよ。
▲「こどもの館のアートをさがそう」でスタンプを全部集めた人は、記念品がもらえるそうです
楽しみ方は無限大!スタッフがいる部屋では遊び方のレクチャーも
こどもの館にはたくさんの遊びが用意されているので、一日で遊び尽くすのは難しいように思います。来館される方は、どのように施設を楽しんでいらっしゃいますか?
ちょっと立ち寄って絵本を借りて帰るという方もいらっしゃれば、お弁当持参で一日ゆったり過ごす方もいらっしゃいます。工作を楽しんだり、図書室で本を読んだり、あそびのひろばの畳の上で過ごしたりと、それぞれのペースで各部屋を上手に利用しながら楽しまれる方が多いですね。ほかにも、室内遊びが充実している施設なので、雨の日のお出かけ先として活用される方もいらっしゃいます。
楽しんでもらうためには安全であることが大切なので「親子遊戯室」の入室を未就学児とその保護者のみに限定したり、多目的ホールと音楽スタジオではスタッフが遊び方や演奏のフォローを行ったりもしています。
室内&屋外ならではの魅力を詰め込んだ親子イベントを随時開催
▲いつもと違ったお外遊びに、子どもたちはもちろん親も一緒にワクワク
こどもの館はたくさんの遊びや体験ができる施設だと感じました。そのなかでも、親子で一緒に参加できるイベントなどがあれば、ぜひ教えていただきたいです。
未就学児とその保護者を対象としたプログラム「まちの子育てひろば」と「森の子育てひろば」を開催しています。「まちの子育てひろば」では、ふれあい遊びやかわいい動物のパペットを使った人形劇、季節に合わせたわらべうたなど、家に帰ってからも親子で一緒に楽しめる体験活動を行っています。
そして毎月第2・第4日曜日に開催している「森の子育てひろば」では、自然の中での親子あそびを通して子どもたちの感受性や運動能力を高め、よりよい親子関係作りのサポートをしています。葉っぱでドレスを作ったり、水辺の生き物を観察したりなど、自然を生かしたプログラムを親子で体験していただくことができますよ。
ほかにも、未就学児を対象とした参加型の演劇「親と子のこころぽかぽか劇あそび」も定期的に開催しています。子どもたちの新たな才能を引き出すため、楽しみながらそれぞれの役になりきっていただいています。
また全年齢対象イベントとして、毎月第1土曜日に「かみしばい会」、毎月第3土曜日に「絵本のおはなし会」も図書室にて開催していますので、そちらもご参加いただけると嬉しいです。
各イベントの開催日時は、公式サイトのトップページにある「月間カレンダー」から確認していただくことができます。
兵庫県立こどもの館公式サイト:https://kodomonoyakata.jp/
パパ・ママ向け!「兵庫県立こどもの館」おすすめポイント
児童館に行く際、子どもが楽しめるかどうかはもちろん、ほかのパパママとどのように交流していけばよいのか気になる方も多いと思います。こどもの館では、親同士の交流はどのような感じで行われているのでしょうか?
毎月開催しているイベントなどには常連の親子も多くいらっしゃるので、自然に仲良くなり、そのままお友だちになる…というケースはよくあるように思います。ほかにも、子ども同士が一緒のおもちゃで遊び始めたことをきっかけに、その親同士がお話される場面もよく見かけますね。
パパ参加のイベントあり!初めての方でも気軽に利用できる雰囲気
▲森の子育てひろば「森の運動会~おとうさんといっしょ~」では、子どもたちを見守るパパがいっぱい!
こどもの館は、初めての方やパパでも利用しやすいでしょうか?
こどもの館は建築家の安藤忠雄氏がデザインした迷路のような建物なので、初めて訪れた方が館内で迷われることも多いです。ですが、館内のスタッフが積極的にお声かけをし、目的地までご案内させていただいていますので、安心してご利用いただけるかと思います。
またこどもの館では、パパがお子さまを連れてくることは自然なことですし、土日はママよりパパの利用が多いくらいです。「森の子育てひろば」では、「パパ参加の日」のイベントもご用意していますし、男性用トイレのすべてにおむつ交換台も設置していますので、ぜひお子さまと一緒に来ていただきたいです。
スタッフへの子育て相談が受けられるイベントあり
こどもの館では、スタッフの方へ育児相談などをすることは可能でしょうか?
「まちの子育てひろば」の開催時には、参加親子の不安や悩みの相談に対し、必要に応じて情報提供を行ったり、適切な専門相談機関を紹介したりするなど、子育てに関わる支援を行っています。また毎月第3土曜日に開催している「まちの保健室」では、お子さまの身長や体重測定(20kgまで)、発育や予防注射など、子育てにまつわる相談に保健師や助産師、看護師が対応しています。保護者の方の血圧測定や健康に関する相談にも乗ってもらえるので、ぜひ親子で気軽にご利用いただきたいです。
「兵庫県立こどもの館」での飲食について
▲おべんとうひろばの畳スペースは、ねんね期の赤ちゃん連れにも嬉しい!
子ども館はたくさんの遊びが体験できる場所なので「一日中遊びたい」という親子もいらっしゃるかと思います。館内や屋外に飲食できるスペースなどありますでしょうか?
館内、屋外ともに飲食していただけるスペースがございます。館内での「おべんとうひろば」では畳スペースとちゃぶ台、「展望ロビー」にはテーブルといすをご用意していますので、持参いただいたお弁当を食べることができますよ。「展望ロビー」には木とのふれあいコーナーもあるので、食後に遊ぶお子さまを見守りながら、保護者の方も一息ついていただけるかと思います。
屋外はレジャーシートがあればどこでも食べていただけますが、川横芝生にはテーブルとベンチも用意しています。お天気の良い日には、ぜひ利用していただきたいです。
また、アイスクリームと飲み物の自動販売機も設置していますので、そちらもご活用いただければとお思います。
「兵庫県立こどもの館」から赤ちゃん連れ・子ども連れファミリーへのメッセージ
最後に「兵庫県立こどもの館」の利用を検討している方へ、メッセージをお願いします。
平成元年に開館した「こどもの館」は、子どもの健やかな成長を願って建設された大型児童館です。建物は迷路のようで分かりづらく、コンクリートの壁は一見冷たい印象を与えるかもしれません。でも、なんでも遊びにできる子どもたちは、迷路に迷うことを楽しみ、自由な発想や創造力で館内をいきいきと活動しています。
「考える・見る・遊ぶ」を通して、子どもたちが豊かな人間性や生きる力を培う遊具やプログラムをご用意していますので、ぜひお子さまと一緒にお越しください。
「兵庫県立こどもの館」の口コミ・感想・評判
ここでは、実際に「兵庫県立こどもの館」を利用した方の口コミをいくつかご紹介します。
お弁当を畳で食べることができるので、小さい子どもが一緒でも利用しやすいです。
トイレなどの施設が改修されているので清潔で気持ちよく、安心して子ども達を遊ばせることができます。
室内で安全に遊べるので、また子どもと利用したいです。
窓が大きく、室内から外がよく見えるので気持ちよく過ごせました。
子どもたちがのびのびと活動できるのはもちろん、畳が敷かれた「おべんとうひろば」や清潔なトイレなど、館内の設備に関する評価が高くなっています。
小さい子どもと一緒にお出かけする場合、お世話のしやすさや衛生面を重視して行き先を決めることも多くなるかと思います。その点、「兵庫県立こどもの館」はどちらの条件もクリアしているので、親子ともに楽しく利用できる児童館ではないかと感じました。
「兵庫県立こどもの館」の対象年齢・設備・おすすめの持ち物
対象年齢 | 0~18歳 |
---|---|
施設の常備品 | ・ベビーカー ・車いす |
オムツ替えスペース | あり |
授乳スペース | あり |
ベビーカーの持ち込み | OK |
利用時間・回数の制限 | 利用時間:9:30~16:30 回数制限:なし |
おすすめの持ち物 | ゴミ袋 |
こどもの館は未就学児から小学校低学年の親子連れが多く利用していますが、高校生などが企画・運営するイベント「ふれあい体験ひろば」が開催される際には、10代のお兄さん、お姉さんも多く来館されるとのことです。
また館内にはゴミ箱の設置がないため、利用する際にはゴミ袋の持参が必須です。おむつ交換や食事で出たゴミなどは各自で持ち帰るようにしましょう。
「兵庫県立こどもの館」の基本情報(アクセス・駐車場)
住所 | 〒671-2233 兵庫県姫路市太市中915-49 |
---|---|
アクセス | 【車】 ・山陽自動車道「姫路西I.C」より約30分 ・姫路バイパス「太子東I.C」より約10分 【公共交通機関】 ・神姫バス(日赤病院経由太市行き)の「こどもの館前」バス停下車、徒歩約20m |
営業時間 | 9:30~16:30 |
休館日 | 毎週火曜日、月の末日、年末年始 ※火曜日が月の末日にあたる場合は、翌日も休館 ※火曜日が祝日にあたる場合は、翌日以降の休日を除く最初の日が休館 |
駐車場 | 約100台 ※妊婦や体の不自由な方が利用できる「兵庫ゆずりあい駐車場」の設置あり |
料金 | 無料 ※工作室やイベントに参加する場合、一部材料費の実費が必要 |
公式URL | https://kodomonoyakata.jp/ |
※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です。