この記事では、北海道標津(しべつ)郡標津町にある観光スポット「標津サーモン科学館」の魅力についてご紹介します。
標津サーモン科学館は、サケ科魚類と標津周辺に生息する魚たちを展示している施設です。メインとなる「魚道水槽」では、2〜5月には海に旅立つ前のシロザケの稚魚群泳を、9〜10月には遡上の様子を、11月には産卵行動を観察でき、タイミングが合えば産卵の瞬間を見られることもありますよ。
また、チョウザメの「指パク」やドクターフィッシュ、魚へのエサやりといった体験メニューも充実しており、大人も子どももワクワク・ドキドキの時間を過ごせます。
今回は標津サーモン科学館の副館長・西尾さんにインタビュー取材を行い、施設の魅力や子ども連れでの楽しみ方などを教えていただきました。親子で楽しめるお出かけスポットをお探しの方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
この記事の目次
サケの生涯について楽しく学べる「標津サーモン科学館」
標津サーモン科学館がある標津町は、北海道の東、知床半島の付け根に位置する小さなまちです。産業としてはサケ・ホタテをメインとした漁業と酪農が主体で、特にサケ漁は道内でも有数の水揚げ量を誇ります。
標津サーモン科学館は、そんな『サケの町しべつ』のシンボルとして1991年に開館した”サケの水族館”です。まずは、標津サーモン科学館の展示内容について詳しくお話を伺いました。
展示:多彩なサケ科魚類や標津町周辺に生息する魚、チョウザメ類など
標津サーモン科学館では、サケを中心としたさまざまな展示を鑑賞できるそうですね。具体的にどのような展示を楽しめるのか教えてください。
当館では水槽での生体展示・パネル展示等を通して、シロザケをメインとしたサケ科魚類を数多く展示しております。また、標津町周辺の海や川で見られる生き物、チョウザメ類の展示も豊富です。
さらにサケに関する漁業や食文化についても幅広くご紹介しており、サケの町・標津町ならではの水族館となっております。
サケのライフサイクルに触れられる「魚道水槽」に注目!
特におすすめの展示があればご紹介ください。
サケのライフサイクルに合わせて季節ごとの展示を行っている「魚道水槽」です。2~5月は海に旅立つ前のシロザケの稚魚約1万匹を展示しており、9~10月は標津川へと遡上するサケたちをガラス越しに間近でご覧いただけます。
▲2~5月に鑑賞できるサケの稚魚たち
▲9~10月には標津川とつながり、遡上するサケたちを目の前で観察できます
そして、11月はシロザケのペアを展示しており、産卵行動を観察していただくことが可能です。1日に1〜3回ほど産卵させており、運が良ければ産卵の瞬間に立ち会えるかもしれません。
▲11月は水槽内でサケが産卵し、タイミングが良ければ産卵の様子を見学できるかも!
また、2020年に文化庁の日本遺産に認定された【「鮭の聖地」の物語~根室海峡一万年の道程~】のエキシビションルームもおすすめです。二隻一双の「標津箱館図屏風」をはじめ、日本遺産のストーリーや構成文化財をご紹介しており、はるか1万年前から鮭に笑い、鮭に泣いた人々の歴史と文化に触れられます。
▼「鮭の聖地」の物語~根室海峡一万年の道程~について詳しくはこちら
標津サーモン科学館における子ども連れでの楽しみ方
続いて、標津サーモン科学館を子ども連れで訪れた場合の過ごし方を教えていただきました。
チョウザメの指パク体験やドクターフィッシュ体験で思い出作り♪
標津サーモン科学館で、子ども連れファミリーに人気の展示や体験などはありますか?
お子さま連れの方には体験コーナーが人気です。水槽に手を入れると魚たちが古い角質を食べてくれる「ドクターフィッシュ体験」や、イトウをはじめとした魚への「エサやり体験」をお楽しみいただけます。
▲「川の広場」では、イトウをはじめとする魚たちにエサやりを行うことができます
なかでも歯のないチョウザメに指をパクっとされる体験ができる「指パク体験」は、標津サーモン科学館ならではの体験メニューとして評判ですよ。
▲大人も子どもも体験できる「指パク体験」!うまくできると証明書を発行してもらえます
水族館は「見るだけ」で終わりがちですが、当館ではそういった「体験できる」コーナーを充実させておりますので、ぜひお子さまと一緒に楽しんでいただけたらうれしいです。
食事&お土産:サーモンプラザ内にレストランやお土産コーナーあり
子ども連れファミリーにおすすめの食事処やお土産売り場などがあればご紹介ください。
サーモン科学館が位置する一角は「標津サーモンパーク」として整備されており、当館の隣にレストラン・お土産・観光情報機能を備えた「まちの駅・標津サーモンプラザ」があります。
カフェ&レストラン”テラス”では、サーモンフライバーガーや標津産ホタテと鮭のカルボナーラといったご当地グルメを味わえるので、ぜひランチタイムに訪れてみてください。また、物販スペースでは標津町特産品を種類豊富に取り揃えており、お土産選びを満喫していただけますよ。
公式:標津サーモンプラザ
周辺スポット:標津サーモンパーク内の公園やポー川史跡自然公園など
標津サーモン科学館の周辺で、子ども連れでのお出かけにぴったりなスポットはありますか?
標津サーモンパーク内には町のイベントが開かれる広場芝生や遊具スペースなどがあり、「子どもがのびのびと遊べる!」と大人気ですよ。
また、当館から車で7分ほどのところにある「ポー川史跡自然公園」もおすすめです。『北海道開拓以前の文化的景観を体験・体感できる場所』をコンセプトに国指定史跡の「伊茶仁カリカリウス遺跡」や国指定天然記念物の「標津湿原」、「歴史民族資料館」、「開拓の村」で形成されているスポットで、知床周辺の歴史や自然、文化についてじっくりと学ぶことができます。
公式:ポー川史跡自然公園
標津サーモン科学館が位置するサーモンパーク内にはレストランやお土産売り場、子どもの遊び場があるほか、近隣にも魅力的なお出かけスポットがあり、標津周辺の自然や文化、歴史に触れる充実の時間を過ごせそうですね。狭いエリア内で多彩な体験ができるので、「あまり移動をせずに丸一日楽しめるような場所に出かけたい」とお考えのファミリーにもぴったりだと感じました。
西尾さん、本日はたくさんのお話をありがとうございました!
標津サーモン科学館の口コミ・評判
ここでは、標津サーモン科学館を利用した方から寄せられた口コミをいくつかご紹介します。
サケ・マス類の展示を中心に、ヒトデやクリオネ、チョウザメなどの実物展示が充実していました。展望タワーもあり、大自然のパノラマビューも楽しめました。
ドクターフィッシュ&チョウザメの指パク体験が楽しかったです!指パク体験の証明書をもらえて、良い記念になりました。
珍しい体験メニューがあり、子どもが大好きなスポットです。周辺にレストランや遊び場などもあるので、丸一日飽きずに過ごせます。
利用者の方からは、展示内容の充実度に対して高評価の口コミが集まっていました。特にチョウザメの指パク体験やドクターフィッシュ、エサやりに関して「楽しい!」「癒される」といった声が多く挙がっており、見学と体験を通じて海や魚の不思議に触れられる魅力的なスポットだと思いました。
標津サーモン科学館の料金・予約・所要時間
料金 | 一般:650円 小中学生:200円 ※幼児、および標津町在住の小中学生と70歳以上の方は無料 ※車椅子・ベビーカー貸出有り |
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予約 | 不要 |
所要時間 | 約1時間 |
標津サーモン科学館の基本情報(アクセス・駐車場)
住所 | 〒086-1631 北海道標津郡標津町北1条西6丁目1番1-1号 標津サーモンパーク内 |
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電話番号 | 0153-82-1141 |
アクセス | 【車】 ・中標津空港から約20分 ・野付半島から約30分 【バス】 ・阿寒バス「標津バスターミナル」下車徒歩約20分、または「サーモンパーク入口」下車すぐ ※「サーモンパーク入口」を通る便は数が少ないため注意 |
営業時間 | 9:30~17:00(入館受付は16:30まで) |
休館日 | ・5月~10月:無休 ・2月・3月・4月・11月:水曜日(水曜日が祝日の場合は翌日休館) ・12月・1月:冬季休館 |
駐車場 | あり(無料) |
公式URL | http://www.s-salmon.com/ |
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