多様な体験を通じて「使命」と向き合う東京純心女子中学校・高等学校の教育プログラム|中高一貫校

ぽてん読者の皆さまに、特色ある教育プログラムで注目を集める学校を紹介するこの企画。今回紹介するのは、東京都八王子市にある私立中高一貫女子校「東京純心女子中学校・高等学校」です。

東京純心女子中学校・高等学校は、1964(昭和39)年に開校した、カトリック系「純心聖母会」を設立母体とするミッションスクールです。自らの使命を見つけ、他者のために貢献できる女性の育成に取り組んでいます。

2023年度からは、生徒の興味・関心・使命を見つける「FIND YOUR MISSION」という独自の教育プログラムをスタート。13時までにICTの力を活用してを効率的に行い、14時以降は個人の関心に合わせた講義を選択して受講できる体制を整えています。

今回は、東京純心女子中学校・高等学校の教育理念や独自の教育プログラム、実践的な探究学習について、校長の森先生、入試広報部で探究科の松林先生にお話を伺いました。

「聖母マリアのように」東京純心女子中学校・高等学校の教育理念

東京純心女子中学校・高等学校の森校長(左)、入試広報部の松林先生(右)

▲取材に応じてくださった東京純心女子中学校・高等学校の森校長(左)、入試広報部の松林先生(右)

編集部

まずは東京純心女子中学校・高等学校の建学の精神や教育理念について、教えてください。

森校長

建学の精神をご紹介するにあたり、まずは東京純心女子中学校・高等学校の成り立ちをご紹介させてください。

本校は、純心聖母会という長崎に本部を置く女子修道会を設立母体とするカトリック系の女子校です。1935年、長崎市に純心女学院という前身となる学校が創立されました。しかし、10年後の1945年8月9日に長崎に原爆が投下され、学校が全焼。その際、学徒動員されていた生徒・教職員214名が亡くなるという、大きな悲劇を経験しています。

初代校長であるシスター江角ヤスも負傷し、廃校を考える中、犠牲になった生徒の保護者からの嘆願で継続を決意します。ご遺族の方より、「純心で育った娘の最期は立派だった。自分も苦しい最中にありながら、家族への感謝や周囲への心配の言葉を口にしながら亡くなった。ぜひ娘のためにも学校を復興してほしい」との声があったのです。シスター江角は遺族の言葉を胸に、大変な苦労の中から復興を果たしました。

編集部

学校が全焼し、多くの生徒や教師が失われた中での復興は、想像もできないほどのご苦労があったと思います。

森校長

そうですね。長崎での学校復興を実現させたのち、シスター江角は純心の精神を持つ生徒を首都である東京でも育てたい、東京から平和な未来を創る人材を育てたいという想いから、東京八王子に東京純心女子高等学校を創立しました。

編集部

辛い体験をされたからこそ、学校が大切にしている平和への想いや教育理念を広めたいと考えられたのですね。東京純心女子中学校・高等学校の「純心の精神」とは、具体的にどのような想いなのでしょうか。

森校長

当校が掲げる「純心の精神」は、「聖母マリアのように神様にも人にも喜ばれる、清く、賢く、優しい女性」です。この精神を体現する有名な校訓として「マリア様 いやなことは私がよろこんで」があります。これは創立者のシスター江角がずっと伝え続けてこられた言葉で、本校の校舎のいたるところに掲げられているだけでなく、長崎や鹿児島の姉妹校でも大切にされています。

編集部

「マリア様 いやなことは私がよろこんで」には、どのような想いが込められているのでしょうか。

森校長

人間はすぐ易きに流れて楽をしようとする弱い生き物ですが、他者を想って、恐れを感じることでも行動する女性を育てたいという想いが込められています。教員が生徒に「嫌なことでもやりなさい」と命じるのではなく、周囲の笑顔や幸せのために自ら貢献できる女性であってほしいという願いから生まれた言葉だと思います。

自分がしり込みをしてしまうことを、進んで実践するのは大変なことです。しかし、東京純心女子中学校・高等学校の生徒たちは「いやなことは私がよろこんで」の言葉を作文などでよく使用しています。卒業生が社会人になってから、「この言葉だけは忘れられない」「みんながやらないことも私がやろうと思える」と言ってくれたこともありましたね。

編集部

東京純心女子中学校・高等学校での生活の中で、御校の精神が生徒たちに浸透しているのですね。生徒たちには、実際にどのような想いで指導されていますか。

森校長

本校の教員は常に、聖母マリアのように神様にも人にも喜ばれる、優しく賢く清らかな女性を目指し、そして平和に貢献する人になりましょう、という想いで生徒たちと接しています。純心の精神を生徒たちが身につけ、後世に引き継いでくれていることを嬉しく思います。

編集部

長崎での原爆被害という悲劇を経て、純心聖母会の想いが力強く東京純心女子中学校・高等学校の生徒たちの中に息づいていると感じました。

約90の講座を通じて自分の使命を見つける「FIND YOUR MISSION」プロジェクト

東京純心女子中学校・高等学校の「FIND YOUR MISSION」プロジェクトの一環であるボードゲーム研究会の活動

▲体験活動系の講座としてボードゲームを作って発表する生徒たち

編集部

東京純心女子中学校・高等学校では、2023年4月より「FIND YOUR MISSION」プロジェクト(以下、「FYM」)という独自の教育プログラムを提供されています。まずは「FYM」を始められた背景を教えてください。

森校長

「FYM」は、東京純心女子中学校・高等学校の前校長で現理事長を務めるシスター松下みどりが提言された取り組みです。神様から与えられた固有の使命を見つけるため、人と出会い、使命を見つける時間を持ってほしい、そんな場を学校内に作りたいという想いからスタートしています。

普段の勉強ももちろん大切ですが、生徒それぞれの将来につながる実践的な学びを得られる機会を提供したいという願いから、今までの教育プログラムを大きく改革する取り組みになっています。

編集部

「FYM」は、具体的にどのような学びのシステムなのでしょうか。

松林先生

「FYM」では、1日を一般的な正課授業を受ける午前の時間と、リアルな体験学習を重視した午後の時間に分けて、生徒たちに学びの場を提供するプログラムです。

午前の時間では、1コマ45分の授業を13時まで実施し、一般的な学習カリキュラムをこなします。そして午後は14時から15時30分までの90分を1コマとし、生徒が自分の興味のある講座を受講する充実した放課後活動の時間としています。

編集部

午後の時間を自分の関心に沿ったアクティビティに使えるのは、面白い取り組みですね。しかし、正課授業にかける時間が従来より短くなることで、学習面で問題はないのでしょうか。

森校長

正課授業は13時までに終了しますが、通年で見たときに総時間数はこれまでと同じように確保できているんです。「FYM」を始めるにあたって、学習の遅れが一番危惧されることでした。そこで、定期試験の数を減らしたり、ICTツールを活用した積極的な学びによって、本来のカリキュラムを問題なくこなせる体制を確立しました。

定期試験を減らした分、小テストに重きを置いて生徒がスモールステップで学びを定着できるよう工夫しています。また、授業時間を1コマ50分から45分に短縮したことで、より集中して学習できる環境作りを行っています。

編集部

効率的に正課授業を受けられる環境を整えることで、安心して午後の時間に取り組むことができますね。充実した放課後活動の時間の具体的な取り組み内容を教えてください。

森校長

充実した放課後活動の時間は、生徒自身のやりたいことや進路、使命を見つけるためにたくさんの講義を準備し、生徒が選んでいくスタイルになっています。講義の内容は、学力養成系が約40講座、体験活動系が約50講座で合計約90の講座を用意しています。(2024年6月取材時点)

編集部

90もの選択肢から自分の関心に合う講座を選べるのはワクワクしますね。

森校長

そうですね、生徒たちからもとても好評です。講座は通年で実施しているものもあれば、3カ月単位の講座、季節限定講座などもあります。学校側が用意するものだけでなく、生徒の希望から生まれた講座もあるんですよ。例えば「デジタルイラスト同好会」は、生徒たちの投票によって実現した講座です。学校の規模が小さいので、講座内容を柔軟に対応できるのが強みですね。

編集部

生徒たちの声で新しい講座が生まれることもあるのですね。他にはどのような講座がありますか。

松林先生

音楽科の私が担当している講座に「ハンドベルクワイア」があります。現在は毎週木曜日に実施し、外部講師の先生にもお越しいただいています。通年で参加して、どんどん演奏スキルを上げていく生徒もいますね。音楽系では他にもミュージカル作品を探究し、作中の曲を全編英語の歌詞でうたう「ミュージカル・スタディ」という講座も人気です。

それから「滝山自然観察会」という講座もあります。秋から冬にかけて学校裏の滝山に定点カメラを設置し、そこに暮らす動物や植物を観察するんです。最終的には観察記録をまとめてプレゼンテーションとして発表します。この講座も、通年受講したり2期連続で受講したりする生徒の多い講座です。

編集部

本当に多種多様な講座があるのですね。たくさんの講座があると選択に迷う生徒もいると思うのですが、先生方がアドバイスをされているのでしょうか。

松林先生

「FYM」というタイトルの通り自分の使命を見つけることを重視しているため、中学1年生から高校1・2年生くらいまでに体験活動系の講座を積極的に受講しましょう、と指導しています。

それから近年の傾向として、興味があってもなかなか自分から積極的に一歩踏み出せない、勧められないと動けない生徒もいます。ですから担任が生徒一人ひとりと向き合い、「あなたにはこんな講座が合うんじゃないかな」「せっかくだからやってみよう。やって違うなと思ったら、3ヶ月後にまた新しいチャレンジをすればいい。きっと好きになると思うよ」など、面談時にポジティブな声掛けをするようにしています。

生徒からは、「実際にやってみるとすごく楽しかった」「始めるまではあまり興味がなかったのに、今はすごく好きになった」といった声が聞かれています。「FYM」の取り組みが、新しい自分の興味・関心を見つけるきっかけになっていると実感しますね。

編集部

東京純心女子中学校・高等学校の「FYM」は、生徒一人ひとりが固有の使命を見つけるきっかけとなる、大事な体験の場になっていることがわかりました。

企業とタイアップした社会貢献につながる体験プロジェクト

難民キャンプに送る古着を集めるUNIQLO主催「届けよう、服のチカラプロジェクト」活動

▲ユニクロのプロジェクトに賛同し難民キャンプに送る古着を1,000着以上集めた生徒たち

編集部

「FYM」では、企業と連携した体験プログラムもあるとうかがいました。これまでにどのような活動がありましたか。

森校長

本当にたくさんの活動があるのですが、1つの例としてアパレルブランド「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング社様との連携プロジェクトを紹介させてください。

ファーストリテイリング社様では、「届けよう、服のチカラプロジェクト」と題し、着なくなった服を集めて難民キャンプに送る活動を実施されています。東京純心女子中学校・高等学校の生徒たちもこの活動に賛同し、自分たちで子ども服を集めるプロジェクトを始めたんです。

編集部

社会貢献につながる素晴らしい活動ですね。

森校長

はい。800枚の子ども服を集めるという目標を立て、実際に1,000枚を超える衣類を提供することに成功しました。ただプロジェクトを開始した段階から、多くの人に協力してもらうためにどのように認知を広めれば良いのか、とても苦労したようです。自分たちでSNS発信をしたり、地域の方が参加される「純心祭」でお持ちいただけるように宣伝したり、工夫していましたね。

東京純心女子中学校・高等学校で「届けよう、服のチカラプロジェクト」の広報活動の準備風景

▲学校の文化祭「純心祭」にて活動の広報と今日を呼びかけるための展示物を制作

編集部

活動を通して、生徒たちにも達成感があったのではないでしょうか。

森校長

そうですね。思うように服が集まらず、生徒たちはとても苦労したようです。しかし、自分たちで一歩一歩問題を乗り越えて活動してくれました。2023年度の活動発表でプレゼンテーションをする生徒たちの姿を見て、とても成長を感じましたね。

編集部

企業の活動と連動したプロジェクトで、より社会に直接貢献できる学びを生徒たちが得ている様子が伝わりました。

卒業生による学習サポート「チューターのいる自習室」

東京純心女子中学校・高等学校の卒業生チューターのいる自習室の学習風景

▲卒業生チューターのサポートを受けながら自主学習に取り組む生徒たち

編集部

「FYM」の学力養成系アクティビティの1つ、「チューターのいる自習室」についても教えてください。

松林先生

東京純心女子中学校・高等学校では、生徒が自走して学習できる姿勢を身につけることを目的に、卒業生にチューターとして自主学習をサポートしていただく「チューターのいる自習室」を実施しています。

自習室を訪れた生徒は、チューターとともにその日の学習目標を立てます。その後各自で学習を進め、わからないことがあればその場でチューターに質問できます。自習の後はチューターにその日の学習内容を伝え、チューターからの質問に回答するなどして学びを深めていきます。

編集部

無計画に自習するのではなく、チューターのサポートを得ながら目標も持って学習に取り組んでいるのですね。

松林先生

はい。学習の終わりには、次回「チューターのいる自習室」を訪れるまでの自主学習の計画も立てます。自分で計画を立て、自分で学習を進める力が身につく場になっています。

編集部

年齢の近い卒業生から支援してもらえるのは、生徒たちにとって良い刺激になりそうですね。

松林先生

そうですね。自習室を利用する生徒からは、「自分で計画して学習を進める力が身についた」「一人だと誘惑に負けてしまうけど、チューターさんが見守ってくれるので集中して学習できた」などの感想が聞かれています。

在校生をサポートしたいという卒業生の大きな愛と伴走力に、心から感謝しています。

編集部

教員のみならず、東京純心女子中学校・高等学校の卒業生による積極的なサポートにより、生徒たちに自主的な学習姿勢が身についていることがわかりました。

実践的な探究スキルを習得し使命と向き合う東京純心女子中学校の探究学習

東京純心女子中学校の授業風景

▲問いに対して情報を集め正確性を見極めるリテラシーを中学生から身につける

東京純心女子中学校では、科目を横断した実践的な探究スキルの習得に力を入れています。自ら問いを立て適切に情報を集めたり、実際にフィールドワークで知見を深めたりすることで、自分自身の使命を見つけるきっかけにつながります。

ここからは、東京純心女子中学校で進化し続ける探究学習についてお話を伺いました。

図書館と協働した科目を横断する「探究スキル」の習得

東京純心女子中学校・高等学校の図書館での学習風景

▲図書館で探究に取り組む生徒たち

編集部

東京純心女子中学校・高等学校では、図書館と協働した探究スキルの強化に注力されています。具体的に、どのような活動をされていますか。

松林先生

東京純心女子中学校・高等学校では、「総合探究の時間」を活用し「学び方」という授業を行っています。

中学1年生では、6月から中学図書館を活用して図書や情報の調べ方を勉強します。情報の正確性の見極め、情報源の信頼度の確認、参考文献の書き方など、情報の取り扱いについて本格的に学びます。

編集部

中学1年生から、情報リテラシーをしっかり身につけることができるのですね。

松林先生

はい。実践的に学んでもらうために、例えば絵本の1ページを取り上げ、どの国のイラストなのかを調べてもらいます。イラストから読み取れるキーワードから、図書やインターネットで情報を検索します。「誰が一番早く見つけられるかな」と、楽しく取り組める仕掛け作りも工夫していますね。

このように「学び方」の授業を介して、各教科の学びにつながっていくことを意識しています。

編集部

具体的に、各教科と学び方の授業が結びつくことでどのような効果が生まれるのでしょうか。

松林先生

私は音楽科の教諭ですが、鑑賞授業を行う際に生徒の学びの力が発揮されていると感じます。生徒たちはバッハやベートーベンの音楽を聴く際、「作曲家は何を考えてこの曲を作ったのか」「何を伝えたかったのか」といった新しい問いが生まれる考え方をしています。その問いに向き合ううちに、「バッハが生きた時代に世界で何が起こったのか」と世界史の授業へ関心が繋がるなど、科目を横断した学びに発展しています。

編集部

自分たちで疑問を持って考える力がついているからこそ、1つのテーマからいろいろな問いが生まれるのですね。

松林先生

そう思います。例えばベートーベンの作曲活動は、ナポレオンから大きな影響を与えたといわれています。教員から言及しなくても、生徒たちから「ナポレオンがウィーンを占領した際に作られた曲ですよね」という言葉が出てくるようになるんです。「学び方」の授業がハブとなり、他の科目にどんどん良い影響が伝わっていく。これが東京純心女子中学校の学習のスタイルですね。

編集部

生徒たちが探究心を発揮し、科目を横断して知識をつなげて学ぶことを楽しんでいるのですね。

松林先生

はい。実は「学び方」の授業には、成績がつきません。生徒の中には、成績がつかないなら一生懸命やってもしかたない、と思う生徒も初めはいると思います。しかし、取り組む中で生徒自身が夢中になっていくんですよね。知ることの面白さを実感するのだと思います。

編集部

探究スキルを身につけたり、「学び方」を考えたりすることで、科目の垣根を超えた総合的な学びが実現していると感じました。

中学3年生で取り組む学びの集大成「卒業研究」

東京純心女子中学校の3年生が卒業制作のためのグループワークを行うようす

▲卒業制作に向けて図書室でグループワークを行う生徒たち

編集部

中学1・2年生で探究スキルを身につけた後、中学3年生ではどのような取り組みをされるのですか。

松林先生

中学3年生では、一般の学校で高校2・3年生が行うような探究活動を「卒業研究」として実施しています。自分の興味・関心のあるテーマに対して1年間のフィールドワークを実施し、「学ぶ力」を生かして探究していきます。

実際にどんな探究テーマを取り上げるか悩む生徒も多いのですが、「FYM」で受講した体験活動系アクティビティからヒントを得て、フィールドワークにつなげ、探究活動にすることができます。司書教諭と連携して「まずは先生と一緒に図書館を歩こう」と見て回る中から、テーマを見つける生徒もいますね。

編集部

「FYM」や図書館を活用した学習スタイルが、探究活動のテーマ探しにも生きているのですね。生徒たちの探究テーマには、これまでにどのような内容がありましたか。

松林先生

例えば、食べることの好きな生徒が、図書館を巡る中で食事に関する本を選んだことがありました。そこから、「和食の定義って何だろう」「和食と呼ばれる食べ物には何があるだろう」「和食以外に、どんな料理のジャンルがあるんだろう」と問いが発展していきます。

編集部

実社会につながる深い探究ができているのですね。探究活動を行うにあたり、先生方が注意されていることはありますか。

松林先生

前任の中学司書教諭から「常に発展させること、常に変わり続けていく探究でいい」という言葉があり、時代とともに変化していく探究活動を意識しています。時代が変われば生徒たちの興味・関心も変わりますし、去年響いたテーマが今年は響かない、ということもあります。決まったレールを走るのではなく、常に発展し続ける探究学習であることを大切にしています。

編集部

探究する力の育成や、自分の興味・関心・使命を見つける「FYM」、図書館と各教科との協働など、東京純心女子中学校のあらゆる取り組みが生徒の探究学習につながっていることがわかりました。

東京純心女子中学校・高等学校からのメッセージ

東京純心女子中学校・高等学校でグランドホッケーに挑戦する生徒の様子

▲「FYM」の講座の1つ「グラウンドホッケーを楽しもう!」に参加する生徒の様子

編集部

最後に、東京純心女子中学校・高等学校に関心のある小学生や保護者のみなさまへ、メッセージをお願いします。

森校長

東京純心女子中学校・高等学校は生徒たちを大事にする学校です。生徒たちのそばで、生徒たちの成長を見守っていく学校ですので、どうぞ安心しておまかせいただければと思います。

中学3年生の最後には生徒一人ひとりと面談を実施していますが、何人もの生徒が「人前で話すのが苦手だったけど、探究学習を通じて緊張せずに話せるようになった」「コミュニケーション力がついた」などと話してくれます。本校で過ごすうちに、それぞれが感じている壁を超えられるようになることは、本当に大きな宝だと思っています。

松林先生

東京純心女子中学校・高等学校では、「FYM」も部活動も中高生が一緒に取り組んでいます。まるで姉妹のように、良い関係を築いてくれていますね。

また、教師と生徒の距離が近いのも本校の特徴です。カトリック校であるために、お互いが愛をもってて接することが大事だと思っています。愛があるから希望になります。学校に来る希望、学校が楽しい、勉強が楽しい、先生に会える、友達に会える喜びがあって、良い関係でつながっています。

ぜひ東京純心女子中学校・高等学校に足を運んでいただき、当校の雰囲気を感じていただけたらと思います。

東京純心女子中学校・高等学校の進学実績

東京純心女子中学校・高等学校の授業風景

東京純心女子高等学校の特進コースは、2022~2024年度の3年間で国公立、難関私立大学の合格率が287%という高い実績を残しています(3年間在籍生徒数合計46名)。

3年間で9名の学生が国公立大学に、13名が早稲田・慶應・上智・東京理科大学・国際基督教大学に、56名が名門私立大学であるGMARCHに合格しました。三女子大学と呼ばれる津田塾大学、東京女子大学、日本女子大学にも、3年間で36名の合格者を輩出しています。

また、セレクトコースの在籍生徒数45名に対して49名分のGMARCH・医療系・三女子大指定校推薦枠があり、生徒たちの進路選択の可能性を広げています。

公式:東京純心女子中学校・高等学校「進路状況」

東京純心女子中学校・高等学校の卒業生・保護者・在校生の口コミ

最後に、東京純心女子中学校・高等学校の卒業生、保護者、在校生の口コミをご紹介します。

(卒業生)とても過ごしやすい環境が整えられている学校だと思います。高校から入学したのですが、イメージしていた「女子校」とは違い、とても穏やかで、元気で、ありのままの自分でいることができる空間でした。

(保護者)先生方も職員の方もとにかく優しくてフェアで、どんな子もその子のペースで成長するのを温かく見守ってくれる学校です。子どもも親も、心配なことはいつでも相談できるオープンな雰囲気があり、また相談したことに対してどのような対応をとってくれたのか、こまめに親にフィードバックもくださり、安心感しかありません。

(在校生)先生とこんなに仲がいい学校はないと思います。先生と距離が近いことは何がいいかというと、なんでも相談できることです。

生徒間や生徒と教師の人間関係の良さ、一人ひとりに合ったきめ細やかなサポートを評価する声が多数見られました。

東京純心女子中学校・高等学校へのお問い合わせ

運営 東京純心女子中学校・高等学校
住所 東京都八王子市滝山町2丁目600番地
電話番号 042-691-1345
問い合わせ先 https://www.t-junshin.ed.jp/contact/
公式ページ https://www.t-junshin.ed.jp/

※詳しくは公式ページでご確認ください