「世田谷学園中学校・高等学校」の仏教・禅の精神に基づく人間教育とは|中高一貫校

この記事では、中学受験を検討しているお子さん・保護者へ向け、東京都世田谷区にある私立「世田谷学園中学校・高等学校」を紹介します。

1592年に開設された曹洞宗・吉祥寺の学寮から発展した同校は、仏教・禅の精神に基づく人間教育を実践する男子校です。中学校から本科コース・理数コースの2コース制をとっております。理数コースでは中学1年生から幅広い実験・観察を体験し、理系大学への現役合格を目指します。また、両コースとも海外の姉妹校や国内のインターナショナルスクールなどとの交流を通し、生徒たちの思いやりや、国際感覚を育てています。

今回は、広報部長の宝地戸先生と国際部長の鈴木先生、理科主任の瀬川先生にインタビュー取材し、同校の教育理念や理数コースのカリキュラム、グローバル教育などについて、詳しく教えていただきました。

世田谷学園中学校・高等学校の教育理念は「Think&Share」

「世田谷学園中学校・高等学校」の行事風景

▲体育祭の様子

編集部

最初に、世田谷学園中学校・高等学校の教育理念をお聞かせください。

宝地戸先生

本校は「Think&Share」という教育理念を掲げ、仏教・禅の精神を軸にした人間教育を展開しています。「Think&Share」はお釈迦さまの「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」を簡潔な英語で表現した言葉です。

「唯我独尊」と聞くと自分本位に感じるかもしれませんが、「この世の中には、私だけが持っているかけがえのない価値がある。同じように、あなたにもあなただけが持っているかけがえのない価値がある」と、自分と他者を尊重する心が込められています。

本校は「Think&Share」の教育理念に基づき、「明日をみつめて、今をひたすらに」「違いを認め合って、思いやりの心を」という2つのモットーを掲げました。

私たちが目指す人物像は、自立心にあふれ知性を高めていく「智慧の人」、喜びを多くの人と分かち合える「慈悲の人」、地球的視野に立って積極的に行動する「勇気の人」です。中学校・高等学校の6年間で「智慧の人・慈悲の人・勇気の人」を育てるべく、カリキュラムを組んでいます。

特別な実験・フィールドワークが好評!世田谷学園の理数コース

世田谷学園中学校・高等学校は理数教育に力を入れており、中学入試の時点で本科コース・理数コースを選択します。1学年5クラスのうち、4クラスが本科コース、1クラスが理数コースになっています。

ここからは、理数コースの内容について詳しく教えていただきましょう。

「土曜プログラム」や独自の行事で、研究の土台を築く

「世田谷学園中学校・高等学校」の特別実験風景

編集部

世田谷学園中学校・高等学校は、中学1年生からコースに分かれて授業を進めるそうですね。理数コースとは具体的に、どのようなコースなのでしょうか?

瀬川先生

理数コースは主に、理系への進学に特化したコースです。理系へ進学を希望している生徒が集まり、中学1年生から高校1年生までは理数系のカリキュラムに沿って授業が実施されます。高校2年生以降はより受験に特化した内容を学習し、志望大学への現役合格を目指します。

月〜金曜日のコアカリキュラムでは通常授業を実施し、土曜日の「土曜プログラム」では幅広いジャンルの実験や、フィールドワークに取り組むことが特徴です。特に中学1〜2年生は学校以外の場所に出向き、本物の自然などに触れる活動をたくさん設けています。

例えば、近くに借りている農場での農業体験や、埼玉県ふじみ野の「山富今昔村」での環境学習を行います。また、理科教員が引率し、神奈川県の三浦半島に位置する「城ヶ島」で自然探究会も実施しています。そのほか、理数教育アドバイザーをお願いしている東京理科大学の川村康文教授が来校し、「電源なしで点灯するライト」「簡易分光器」など、電力に関する講義をしてくださる日もありますよ。

編集部

中学1〜2年生で「本物に触れる体験」を取り入れているのには、どのような理由があるのでしょうか?

瀬川先生

幅広いジャンルの実験や観察を通して、自分の興味・関心を見極めてほしいからです。理数コースには、好きなテーマで研究に取り組む「世田谷サイエンスプロジェクト(SSP)」があります。

「好きなテーマでの研究」は自由な一方、「自分が何に興味があるのか」が分からない生徒にとってはハードルが高いんです。まずは土曜プログラムで幅広い実験・観察を体験し、自分の好きなことを見つけるきっかけにしてほしいと思っています。

理数コースの生徒たちからは、「教科書や図鑑、映像では分からないリアルな体験ができる」「幅広い体験ができ、自分の好きなことを見つけるヒントになった」など、体験の多さが好評です。

「世田谷学園中学校・高等学校」のサマースクール風景

▲伊豆大島で開催した「サマースクール」

編集部

土曜プロジェクト以外に、生徒さんたちの興味・関心を引き出す活動はありますか?

瀬川先生

理数コースの生徒を対象にした、独自の行事を設けています。例えば、中学2年生の夏休みには「サマースクール」と称し、伊豆大島を舞台にした2泊3日の研修旅行を実施します。地層の断面を見学したり、三原山の火口を歩いて一周したりと、広大な自然に触れられる行事です。火山付近の空気や火口の様子など、教科書では分からない火山活動を体感してもらいます。

中学3年生の「鹿児島修学旅行」は、平和・宇宙・生命を柱にした行事です。第二次世界大戦中に多くの若者が飛び立った「知覧特攻平和会館」を見学し、科学者の要となる平和への意識を高めます。その後、JAXAの「種子島宇宙センター」でロケットエンジンについて学び、屋久島の「白谷雲水峡」ではトレッキングにも挑戦します。

「世田谷学園中学校・高等学校」の生徒が種子島宇宙センターを訪れたときの様子

▲修学旅行で訪れた種子島宇宙センター

研究・発表スキルを鍛える「世田谷サイエンスプロジェクト(SSP)」

編集部

先ほどお話のあった「世田谷サイエンスプロジェクト(SSP)」について、詳しく教えていただけますか?

瀬川先生

SSPは大きく中学1・2年次に行うものと、中3から始まる継続研究に分かれており、中学1年生から高校2年生までの5年間で研究・発表スキルを鍛えられます。中学1年生の夏休みに、自分の興味に沿った「自主研究」を進めます。2学期以降の土曜日に全員が研究について発表する機会を設け、教員や他の生徒たちから質問を受けたり、改善点を指摘してもらったりします。

私たち教員は「やってみる」という研究への意欲を重視するため、中学1年生の段階では専門的すぎる指摘はあまりしません。一方で同じく研究に取り組む生徒たちからは、「もっとこんな風にしたらいいのではないか」「この部分を詳しく説明してほしい」などの意見が飛び交います。いずれも研究を良くするためのアドバイスなので、生徒たちは素直に受け止めて中学2年生の研究に活かしていますね。中学2年生でも1年次と同じように研究・発表を行い、さらに磨きをかけていくんです。

編集部

質問や改善点が活発に出てくることからも、生徒さんたちの学習意欲の高さがうかがえますね。もうひとつの「継続研究」についても、説明していただけますか?

瀬川先生

「継続研究」は中学3年生から高校2年生までの3年間で、自分で決めたテーマに関する研究・発表に取り組む活動です。選んだテーマを年単位で研究し、成果や課題を論文にまとめて発表します。

校内の「SETA学会」で優勝した生徒は、「紙飛行機」をテーマに研究を進めました。紙飛行機の研究は定番ですが、彼の場合は本格的な設計図を作成したり、オリジナルの紙飛行機を考えたりした点が評価されたようです。発表用のスライドはもちろん、飛行距離を試す実験も、中学生とは思えないほどクオリティの高い内容でした。

あまりの熱心さに、クラスの生徒たちが「紙飛行機のことは〇〇くんに聞こう」と話していました。

理数コースは2021年にスタートしたコースで、1期生がまだ高校1年生なんですね。彼らが高校2年生になったら、作成した論文を外部団体に発表してもらおうと考えています。

国内・国外のつながりをフル活用!世田谷学園のグローバル教育

世田谷学園中学校・高等学校のもうひとつの柱は、国内・国外のつながりを駆使したグローバル教育です。国内のインターナショナルスクールや、海外の姉妹校などと連携し、中学1年生から高校2年生までの生徒がネイティブの英語に触れる機会を提供しています。

ここからは、同校のグローバル教育について迫ってみましょう。

中学生は国内・アジアを中心に、ネイティブの方々と交流

「世田谷学園中学校・高等学校」の生徒たち

▲海外の生徒たちと交流

編集部

世田谷学園中学校・高等学校は、グローバル教育にも力を入れているそうですね。具体的にどのような活動をしているのか、教えていただけますか?

鈴木先生

本校のグローバル教育は、「異文化交流を通し、違いを認める思いやりの心や、地球的視野に立って行動する心を養うこと」を目標にしています。中学生の間は日本とアジアを中心に、高校生以降は欧米諸国へと、少しずつ範囲を広げていくのが特徴です。

中学生を対象にしたプログラムは、全てが希望制になっています。中学1年生では、東京都のお台場にある「東京英語村(TGG)」に出向き、ネイティブの方による英会話講習を受けられます。毎年150人ほどの枠があるので、希望した生徒は全員が参加できますよ。

編集部

ネイティブの方々との交流は、自分の英語力を試す機会にもなりますね。日帰りの行事について伺ってきましたが、宿泊型の行事はあるのでしょうか?

鈴木先生

もちろんです。中学2年生の3月に実施する「シンガポール研修」は、40人前後が参加できる4日間の宿泊行事です。毎年75人ほどの希望者がいるため、シンガポールに関する知識と英語力を考慮して参加者を決めています。

シンガポールは、日本と同じくアジア圏に属する国です。さまざまな文化に接する多民族国家ともいわれており、国内にはインド人街・アラブ人街・中華街などがあります。滞在中はホームステイを経験し、現地の方々と一緒に生活してもらいます。

生徒たちは現地の方々とのコミュニケーションを通して、「外国から見た日本」に気付いていきます。シンガポールと日本の歴史的な関係や、シンガポールの方々が考える「日本」を知り、客観的に自分が生まれた国を見つめてほしいと思っています。

編集部

現地の方々と話をすることで「そのような考え方もあるのか」と、視野がグッと広がりそうですね。中学3年生では、どのような活動を実施していますか?

鈴木先生

中学3年生では、「ブリティッシュスクール・イン・トウキョウ(BST)」との交換交流を実施しています。BSTは東京都に複数のキャンパスを有するインターナショナルスクールで、生徒の多くがイギリス国籍を持っているのが特徴です。

まずはブリティッシュスクールの生徒たち(6〜7人ほど)が3日間、本校の授業に参加します。授業はもちろん、給食・掃除などの学校生活を共にするうちに、「もっと彼らと話したい」と、生徒たちの英語に対する意欲が高まっていくようです。

3日間の交流を終えると、次は本校の中学3年生(6〜7人ほど)がブリティッシュスクールの授業に参加します。授業から日常会話までが全て英語で展開されるので、生徒たちにとっては厳しい環境です。知っている単語を使って話したり、相手の思いを汲み取ったりと、短期間ながらコミュニケーション力が鍛えられますよ。

高1の「海外研修」は全員参加!ニュージーランドかカナダでのホームステイを体験

「世田谷学園中学校・高等学校」の生徒とホストファミリー

編集部

ここまで希望制のプログラムについて伺ってきましたが、生徒全員が参加できる海外体験はありますか?

鈴木先生

はい。9日間の「海外研修」は、本科コース・理数コースの高校1年生全員が参加します。滞在期間中は全員がホームステイを体験し、本校の生徒用に組まれた英語の授業を受け、現地の生活や文化に触れてもらいます

2024年度は7月から8月にかけて、ニュージーランドのオークランドとカナダのビクトリア(いずれも本科コースが対象)、カナダのトロント(理数コースが対象)の3都市に分かれて実施する予定です。オークランドチームの生徒たちは、現地の「オネハンガ・ハイスクール」と交流し、同校の通常授業にも参加させてもらうことになっています。

ビクトリアチームの生徒たちは、1985年から親交を深めてきた姉妹校の「グレンライオン・ノーフォーク・スクール(GNS)」の高校生や卒業生と交流する機会があります。理数コースの生徒が集まったトロントチームは、滞在期間中のプログラムも理数に特化した内容です。

具体的には、名門「トロント大学」の教室を舞台に、ロボティクス・医療・環境保護などについて英語で学びます。また、ナイアガラの滝に足を運び、滝の水力を活用した発電所を見学する機会もありますよ。

「世田谷学園中学校・高等学校」の生徒たちと現地の方々

▲ネイティブの方々の案内で、約187メートルの長さを誇る「キンソル・トレッソル橋」からのパノラマビューを堪能

編集部

いずれの地域でも、滞在期間中にネイティブの方々と交流できるんですね。海外研修の前に、生徒たちが現地の文化・歴史などを学ぶ機会はあるのでしょうか?

鈴木先生

もちろん、ありますよ。海外研修は高校1年生で実施しますが、準備は中学3年生から始まります。具体的には中学3年生の英会話の授業で、海外研修で訪れたい地域を挙げてもらいます。生徒たちの希望を取り入れて地域を決めた後は、ニュージーランドチーム・カナダチームごとに授業を進めていく流れです。

授業ではいくつかのグループに分かれ、滞在する国の著名人・社会制度・エンターテイメント・歴史などの基本情報を調べます。調べた内容をグループごとに発表し、訪問する国に関する知識を深めていきます。

編集部

中学3年生からチームごとに学習していると、海外研修までにメンバー同士の絆も強まりますね。生徒さんは、どのような内容を調べていますか?

鈴木先生

調べる内容は自由なので、生徒たちからは署名人やエンターテイメントが人気なんですね。ただ、社会制度や歴史も知っておく必要があるため、生徒から出てこない場合は私たち教員が調べます。過去には資料を用意し、カナダは医療費が無料なため、病院がひっ迫状態に陥っていることを伝えました。

中学3年生から事前準備に取り組むので、滞在する国の文化・歴史・社会制度などの知識がある状態で海外研修を迎えられます。

編集部

ある程度、その国について知っていると、ネイティブの方々との話も盛り上がりそうですね。海外研修に向け、生徒さんたちの英語力を鍛える授業などはありますか?

鈴木先生

中学3年生と高校1年生の希望者(それぞれ100人程度)は、オンラインでの英会話講習を受けられます。海外の外国人講師とマンツーマンで英会話ができ、アイコンタクトや間の取り方についてもアドバイスしてもらえます。自宅からも受講が可能で、6〜3月の8カ月間で合計20回のレッスンを受講できます。

さらに本校は中学1年生から英会話の授業が必修なため、高校1年生の時期には、英語で自分の意見を伝えられるようになっている生徒が多いです。

「世田谷学園中学校・高等学校」の生徒とホストファミリー

▲ホームステイ先のホストファミリーとの記念写真。写真の雰囲気からも仲の良さが伝わってくる

編集部

海外研修の期間中は、全ての生徒さんがホームステイを体験するそうですね。異国の地で10日間近く生活するのは大変なようにも感じますが、生徒さんの反応はいかがですか?

鈴木先生

ご指摘の通り、半分ほどの生徒は外国でのホームステイを不安に感じるようです。育った国や言葉が違う初対面の人の家に宿泊するわけですから、無理もありません。

ただ、広大な自然やネイティブの方々の温かさに触れるうちに、「もっとこの国での生活を楽しみたい」と思うようです。普段はスマホに夢中になっている生徒も、海外研修を機にスマホを見る頻度が減りますね。言語が違う相手と会話をするのは大変な一方、思いが伝わったときの喜びはひとしおです。視線を合わせて話をしたり、ジェスチャーから相手の思いを汲んだりするなど、対面のコミュニケーションの面白さに気付いていくのだと思います。

出発前には不安を抱いていた生徒たちの多くが、海外研修を終えた後には「もっと向こうで過ごしたかった」と話します。ホームステイ先のホストファミリーと抱き合って別れを惜しんだり、帰りの飛行機で涙ぐんだりする生徒も少なくありません。言語・文化を超えた「人間」としての絆を強めているようで、全体の8〜9割の生徒が「また海外へ行きたい」と答えています。

派遣留学・短期講座で、ネイティブに通用する英語力を磨く

「世田谷学園中学校・高等学校」の生徒と外国の方々との交流風景(左)、生徒たち(右)

▲「テンプル大学」の生徒との交流

編集部

ここまで短期間の海外体験について伺ってきましたが、長期の留学制度はありますか?

鈴木先生

はい。高校1年生の3学期から高校2年生の1学期にかけて(約3カ月間)、希望制でニュージーランドの「ダーフィールド・ハイスクール(DHS)」もしくは「ランギオラ・ハイスクール(RHS)」への派遣留学を実施しています。DHS・RHSと本校はいずれも15年以上の交流があるので、それぞれが毎年約6人ずつ、生徒の留学を受け入れてくれるんです。

留学中はホームステイをしながら、現地の生徒たちと一緒に授業を受けます。約3カ月間、英語がメインの生活になるので、ネイティブに近い英語力を身につけられます。派遣留学は東京都私学財団からの奨学金を受けられることもあり、例年、12人の枠に35〜40人ほどの生徒が申し込むんですよ。シンガポールの研修と同じく、希望者が多い場合はニュージーランドに関する知識や英語力をチェックして参加者を決めます。

編集部

派遣留学以外に、海外の授業を体験できる機会はあるのでしょうか?

鈴木先生

ニュージーランドとは異なりますが、アメリカ式の授業を体験する機会があります。具体的には、高校2年生の希望者は、アメリカの名門「テンプル大学」の日本校が主催する「英語スキルアップ講座」への参加が可能です。本校からテンプル大学日本校までは歩いて10分ほどの距離ということもあり、毎年、本校の生徒用に「特別枠」を用意していただいています。

英語スキルアップ講座は8月中旬の5日間、テンプル大学の校舎で実施されます。ネイティブの講師や大学生、大学院生とのグループワークやディスカッションなどを通し、英語の活用力を特訓してもらえますよ。

世田谷学園中学校・高等学校からのメッセージ

「世田谷学園中学校・高等学校」の鈴木先生(左)、宝地戸先生(中)、瀬川先生(右)

▲インタビューにご対応いただいた鈴木先生・宝地戸先生・瀬川先生

編集部

世田谷学園中学校・高等学校に興味を持っているお子さん・保護者に向けて、メッセージをお願いします。

鈴木先生

本校は1学年が200人ほどの学校ですが、全体的に礼儀正しい生徒が多いです。教員はもちろん、先輩も後輩に礼儀・マナーを教えるため、中学1年生の夏ごろには敬語を使えるようになっていきますね。海外の方々と交流する上で重要な「相手に対する敬意」を、しっかりと身につけられる環境です。

宝地戸先生

中高一貫校の本校には、中学生・高校生が一緒に取り組む行事もあります。例えば6月に東京体育館で実施する体育祭は、中学校・高等学校合同の行事です。

高校2年生が中心になって行事を作り上げていくので、指示がなくても行動する「自主性」や、仲間と協力する「協働性」などが養われます。高校生のリーダーシップを間近で見て、「自分も先輩たちのようになりたい」と決意する中学生も多いです。

また、土曜プログラムは理数コースに限らず、本科コースでも実施しています。本科コースでは小説の創作や世田谷線沿線巡検、調理実習、ダンスなどの楽しい体験を通して、生徒たちの知的好奇心を育んでいるところです。

中学・高等学校の6年間をかけ、お子さんの良さを引き出し、希望の進路に向けてサポートしていきます。中学受験を検討している方はぜひ、本校を候補に加えていただけると幸いです。

編集部

海外の方々との交流や土曜プログラムなど、カリキュラムが充実した御校なら、幅広い経験を積みながら自分に合った道を見つけられそうですね。

本日は、貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!

世田谷学園中学校・高等学校の進学実績

「世田谷学園中学校・高等学校」の外観

世田谷学園高等学校の卒業生の多くは、国公立・私立大学への進学を選択します。2023年度の卒業生たちは、東京大学や京都大学、一橋大学、東京工業大学といった難関大学に合計で10人近くがストレートで進学しています。

私立大学へ進学するケースも多く、関東エリアで難関といわれる早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学には合計で120人以上、東京理科大学へも約70人が現役合格を果たしました。医療系の日本医科大学・順天堂大学・昭和大学・東京医科大学などに進学している実績からも、生徒たちの学習意欲の高さと、難関大学の入試に対応したカリキュラムがうかがえます。

公式:世田谷学園中学校・高等学校

「世田谷学園中学校・高等学校」の図書館

▲図書館

世田谷学園中学校・高等学校の保護者からの口コミ

「世田谷学園中学校・高等学校」の行事風景

最後に、世田谷学園中学校・高等学校に通う生徒の保護者から寄せられた口コミを紹介します。

常識の範囲内で自主性を尊重する校風なので、生徒たちがのびのびと活動している。

部活動は生徒主体で、体育系・文化系ともに活発だと思う。

個性を認め合う雰囲気の学校で、友達と切磋琢磨しながら成長できる。

口コミからも、ある程度の規律を保ちながらも自由を尊重する校風がうかがえます。「テストの結果次第では補習をしてもらえるので、助かっている」と、学習面のサポートを評価する声も見られました。

「世田谷学園中学校・高等学校」のサッカー風景

▲人工芝のグラウンドでスポーツに打ち込む生徒も多い

世田谷学園中学校・高等学校へのお問い合わせ

東京都世田谷区にある「世田谷学園中学校・高等学校」の校名表示

運営 世田谷学園
住所 東京都世田谷区三宿1丁目16-31
電話番号 03-3411-8661
問い合わせ先 問い合わせフォーム:https://www.setagayagakuen.ac.jp/contact/
公式サイト https://www.setagayagakuen.ac.jp/

※詳しくは公式ページでご確認ください