この記事では、“いま注目の学校”として「学校法人 角川ドワンゴ学園 N高等学校・S高等学校」を紹介します。2016年4月に開校した「N高等学校」のNにはNEW・NET・NEUTRALなどの意味があり、「さまざまな“N”を生徒一人ひとりが見つけ自分だけのNを創れるように」という願いが込められています。
5年後の2021年には、生徒数が1万5,000人を超えたことに伴い、N高等学校と同じシステムで学習できる「S高等学校」が誕生しました。2校の合計生徒数は現在約2万8,000名にのぼります(2023年12月時点)。
N高等学校・S高等学校は通信制ながらキャンパスに通うコースもあり、生活や学習スタイルにあわせてコース選択をすることができます。
プログラミングや動画制作などの課外授業にも力を入れており、「自分の好きなスタイルで高校生活を送りたい」「将来の可能性を広げたい」というお子さまや、保護者からも注目されています。
今回は、通学コース運営部・部長の沖田さんから、N高等学校・S高等学校の方針やカリキュラム、部活動の内容などを詳しく伺いました。
この記事の目次
オンラインで進級・卒業を目指せる「N高等学校・S高等学校」
▲インタビューに対応いただいた沖田翔吾さん
まずは、N高等学校・S高等学校がどのような学校なのかを簡単に教えていただけますか?
N高等学校・S高等学校(通称:N高・S高)は、「学校法人 角川ドワンゴ学園」が運営するオンライン教育に特化した"ネットの高校"です。N高、S高は本校の場所が異なるだけで、カリキュラムや学費などに大きな違いはありません。
N高、S高はいずれも通信制高校となり、オンラインでほとんどの学びが完結します。そのため大半の生徒は、オンラインで進級・卒業を目指す「ネットコース」に所属しています。
通信制の高校というとパソコンを使った自宅学習が一般的ですが、N高等学校・S高等学校も同じ形でしょうか?
もちろん、パソコンを使った自宅学習も可能です。一方でN高、S高では、オプションでさまざまなコースを選択できます。
例えば、今お話させてもらっているキャンパスも、オプションとして所属できる「通学コース」を選択したN高、S高の生徒たちが通うためのものです。週に1回・3回・5回から自由に登校日数を選べるので、ライフスタイルに合わせた通学が可能です。
キャンパスでは、どのようなことを体験できるのでしょうか?
通学コースの生徒は、キャンパスに登校し、対面で仲間と共に学びます。生徒同士でアイデアを出し合うような課題解決型学習ができるところが特徴です。
「高校生活を楽しく過ごしたい!」という思いからキャンパスへ通学する生徒が多いので、イベントなどを定期的に開催し、仲間との出会いや思い出作りを後押ししています。購入は任意ですが、通学時などに使えるオリジナルの制服やリュックもありますよ。
通学コースに所属すると、全日制のような高校生活が体験できそうですね。通学コース以外には、どのようなコースを選択できますか?
「通学コース」以外でしたら、「ネットコース」のほか「通学プログラミングコース」や「オンライン通学コース」、個別指導コース(2024年4月新設)の5つのコースからお選びいただけます。通学プログラミングコースは、エンジニアからスキルを学べるコースです。
オンライン通学コースはキャンパスには出向かず、Zoomを使ってネットに生徒が集い、学習を進めます。課題解決型学習やグループワークなどの内容は、基本的に通学コースと同じになっています。
N高等学校・S高等学校の画期的なカリキュラム
N高等学校・S高等学校の設立母体であるドワンゴは、動画やゲーム・音楽配信など多数のネットサービスを展開する企業です。N高等学校・S高等学校のカリキュラムにも、ネットサービスに関わる先端技術が取り入れられています。
ここからは、N高等学校・S高等学校のカリキュラムについて詳しく教えていただきます。
教材にイメージをプラス!VRを取り入れた授業
▲バーチャルとの高校生たちが集う
N高等学校・S高等学校では、具体的にどのような授業を受けられるのでしょうか?全日制にはないような取り組みがあれば、ぜひご紹介ください。
VR(バーチャル・リアリティ)を取り入れた授業は、N高、S高ならではの取り組みです。N高、S高の進級・卒業に必要な学習の学び方には、「普通科」と「普通科ベーシック」があります。学び方は生徒たちが自由に選択できますが、普通科は映像学習のほかに、バーチャル学習が利用できます。
バーチャル学習はN高、S高が力を入れているカリキュラムで、授業の質が高まるのはもちろん、バーチャル遠足や修学旅行といったイベントも体験できます。N高、S高に入学するならぜひ、バーチャル学習ができる普通科を選んでいただきたいです。
「授業の質が高まる」という点について、詳しく教えていただけますか?
VRを活用することで授業内容に立体感がプラスされ、イメージを膨らませやすくなります。教科書や映像では物足りなく感じる生徒でも、興味を持って学習に取り組めると思いますよ。
専用のゴーグルをつけるとバーチャル空間上で授業がスタートする流れです。例えば化学の授業だと、金属成分をガスバーナーで加熱すると炎の色が変わる炎色反応の実験などをバーチャル空間上で体験できます。
▲化学の実験風景。ガスバーナーに火をつける・消す動作もバーチャル体験
数学の授業では、バーチャル空間内で関数のグラフを再現できます。ボタンを押すと図や文字が拡大・縮小される仕組みです。
▲作図にもデジタルを活用。ボタンをクリックするだけで拡大・縮小が可能
古文の読解問題では、建物やイラストなどがバーチャル空間上に浮かび上がり、物語の登場人物の心情に迫りやすくなっています。
▲「源氏物語」を題材にした古文の授業
地学基礎の授業だと、ナウマンゾウやアノマロカリスといった古代生物の特徴を3Dで学べます。世界史の授業では、バーチャル空間内で自分で地球儀を持って動かしながら、大航海時代の航路を学ぶことも可能です。
▲つかむ・触るなどの動作も可能!リアリティのある雰囲気で授業を受けられる
すごい!これなら、より理解を深められそうですね。また、授業も楽しく受けられそうです。
AIを活用した「スマートチューター」で、英会話スキルを伸ばす
英語の授業では、VRに加えてAIも活用しているそうですね。活用のシーンを詳しくお聞かせいただけますか?
英語では英会話の授業で、「スマートチューター」というAIが搭載されたアプリを使います。
▲表示された英文を読み上げる
人の場合は講師によってフィードバックに差が出てしまう可能性がありますが、AIは発音や話すスピードなども正確に採点します。具体的かつ細やかなフィードバックをもらえるので、英会話のスキルアップにも効果的です。
また、英会話においては話し相手とのアイコンタクトも重要です。視線のタイミングや相手の目を見て話しているかといったコミュニケーションの基本もチェックしてもらえます。
他にも、スマートチューターを利用するメリットはありますか?
相手が人でないことで、変に緊張したり、失敗を恐れる心配がないことでしょう。また、納得がいくまで何度でも練習することが可能です。
N高、S高の生徒向けに用意された専用コンテンツもあるので、飽きずに反復学習に取り組める点もメリットだと思います。また英検の二次試験対策コースもあり、アバターの試験官と面接の練習をすることができます。
大手予備校・塾の講師が集結!理解度に合わせて学べる「N予備校」
N高等学校・S高等学校の英語学習は、コミュニケーションがメインなのでしょうか?
N高・S高の英語学習では基本的に、「話す(スピーキング)」「聞く(リスニング)」「書く(ライティング)」「読む(リーディング)」の4技能をトレーニングできます。
スピーキング・リスニングに関してはスマートチューターを使いますが、それ以外の文法や読解、単語などは「N予備校」というアプリ内で学習する仕組みです。
N予備校は、どのようなアプリなのでしょうか?
N予備校はN高生・S高生のために開発されたアプリで、高校卒業資格取得のための必修授業・課外授業の両方で使用します。さまざまなコースや講義の動画があり、大学受験の対策も可能です。
例えば英語の授業では、文法・長文読解・ボキャブラリーなどが学習でき、トータル的な英語力を養えます。もちろん英語だけではなく、国語・数学・理科・社会などの授業も受けられますよ。
N予備校で受講できる講義は、どのような講師が担当されているのでしょうか。
科目ごとにプロの講師を招いています。大学受験対策や、難関大向け指導で結果を出している大手予備校の講師が多く、学習指導にも長けた方ばかりです。
N予備校では、基礎学習や復習も可能なのでしょうか?
もちろん可能です。実際に、中学の復習や高校の基礎学習を希望される生徒も少なくありません。難関大指導に限定せず、小学生・中学生向けの塾講師もお呼びし、幅広いニーズにお応えできるように努めています。
アプリでの学習だと、講師からの一方的な授業になるのでしょうか?
授業はライブ配信されるものもありますので、「ニコニコ生放送」のように好きなタイミングでコメントやリアクションができるようになっています。親しみやすい人柄の講師が多いので、コメントを拾ったり、反対に「これはどう思う?」と3択などで生徒たちに呼びかけたりする場面もあります。
▲発言するのが恥ずかしい場合は「なるほどボタン」を使ったリアクションも可能
一方的な授業にならないように意識している講師が多いため、疑問点や意見も遠慮なく言える雰囲気です。
課外授業も充実。社会に通用するスキルを養う
N高、S高では、課外授業にも力を入れているそうですね。課外授業では具体的に、どのようなことを学べるのでしょうか?
課外授業でしたら、プログラマー・イラストレーター・Webデザイナー・動画クリエイターなど、ネット系の仕事に役立つ授業も受けることができます。こちらも「N予備校」アプリで受講が可能です。
そのほか、提携校である「バンタン」の「Vantan FLIP CHANNEL(バンタンフリップチャンネル)」も好評です。こちらでは、バリスタ・メイクアップ・コミック・デザイン・声優・グラフィックなど、専門学校で学ぶような内容を、その道のプロが丁寧に分かりやすく解説しています。
公式:N高等学校・S高等学校「Vantan FLIP CHANNEL」
教科以外の課外授業は、進級・卒業には関係しませんよね。なぜ、必須とはいえない課外授業を充実させているのでしょうか?
N高、S高に通う生徒には、余った時間で教科学習以外の趣味や興味のある分野を学び、将来の可能性を広げてもらいたいからです。
N高、S高のような通信制の学校は、全日制よりも自由な時間が取りやすい傾向にあります。必要な単位を取ると卒業できる分、時間的な余裕も生まれますよね。学歴が全てとはいえない現代において、専門性のあるスキルを持っておくことは大きな武器になると思います。
課外授業は、「こういうことがやりたい!」と将来の夢が決まっている生徒が多く利用しているのでしょうか?
もちろんそのような生徒もいますが、反対に「やりたいことが分からない」からこそ、さまざまなことに挑戦して自分の目標を見つけていく生徒も多いです。
充実した授業と力のある講師陣がそろったN高、S高は、活用次第でいかようにも可能性を広げられる学校です。3年間の高校生活の中でさまざまな課外授業を試し、本当にやりたいことを見出していってもらいたいと思っています。
N高等学校・S高等学校のキャンパス生活
▲代々木キャンパスの風景。生徒同士で集まれるスペースもある
ここからは、代々木校のキャンパスを歩きながら、通学コースの生徒さんたちの学校生活についてお話を伺っていきます。
目標・好みに合わせて学習を進められる
キャンパスで授業を受ける場合の、基本的なスケジュールを教えていただけますか?
通学コースの生徒たちは9:30までに登校し、16:15ぐらいまでキャンパスで学習するのが一般的です。授業の受け方には、「時間割に沿うタイプ」と「時間割を決めないタイプ」の2パターンがあります。
時間割に沿うタイプの生徒は、午前中にグループワークをして、午後からは選択制の授業やN予備校で高校卒業資格取得のための必修授業や自分が興味のある課外授業をするというように、決められた範囲で学習を進めます。3コマ目は英語、4コマ目は中国語など、大まかな枠が決まっているので、「何を勉強すればいいか分からない」という生徒に向いています。
時間割を決めないタイプを選んだ場合は、どのように学習するのでしょうか?
時間割を決めないタイプの生徒は、自分の興味のある分野の学習に没頭していただいて構いません。例えば動画制作に興味がある生徒なら、手順について調べたり、撮影した画像を使って動画をつくったりしています。
N高、S高としては、生徒たちを時間割で縛るようなことはできる限り避けたい考えです。そのため、はっきりとした目標がないうちは標準的な時間割に沿って学習し、「やりたいことが決まったから、目標に向かって突き進みたい」という意欲と行動力のある生徒には、自分のペースで学習できる環境があります。
課題解決能力や創造性を育む!プロジェクト型のグループワーク
通学コースの特徴の1つともいえるPBL(課題解決型学習)について詳しく教えてください。
PBLでは企業・地方自治体・NPO団体などと連携し、課題解決や生徒たちのアイデアを引き出すような授業をグループワークとして行っています。
最近だと、「ウェルビーイングな文房具を考える」というプロジェクトが印象的でした。ユーザーの視点に立ち、身近な文房具に「使うことで得られる楽しみやメリット」といった付加価値を考える授業です。
N高、S高の通学コースでは4学期制を採用しているので、生徒たちは3か月かけて文房具を使うことで得られる楽しみやメリットを見出していきました。それ以外にも、大手旅行会社と連携して高校生視点のおすすめ旅行商品を考えたり、ペット問題の解決策をハンドブックにまとめたりと、多種多様なプロジェクトを実施しています。
プロジェクトなので期間とともに、ゴールが設定されているかと思います。生徒さんたちのどのような取り組みを、ゴールに設定しているのでしょうか?
例えば、3か月の期間でひらめいた自分たちのアイデアを企業の方にプレゼンしたり、課題に対する解決策を企画書にまとめたりなど、ゴール設定はさまざまです。
より高いゴールを希望する生徒たちには、3Dプリンターや画像編集ソフトなどを活用してアイデアを取り入れた商品を作ってもらうケースもあります。
さらにN高、S高では、PBLの授業に必ず講師を招き、専門家の話を聞く機会を設けています。
▲複数の教職員・TA(ティーチング・アシスタント)が生徒たちの学習をサポート
▲代々木キャンパスでの授業風景
講師を務める企業の方々から、プレゼンや企画書、試作品などに対するアドバイスをもらうことも可能です。
現場で活躍している企業の方々からのアドバイスは、卒業後の社会人生活にも役立ちそうですね。PBLには、オンラインでも参加できますか?
「オンライン通学コース」の生徒であれば、Zoomでの参加が可能です。PBLは通学コースとオンライン通学コース限定の授業となっています。
N高等学校・S高等学校は、生徒同士の交流も重視
オンラインが主流の学校だと、「友達ができるのだろうか」と不安な方もいることでしょう。ここからは、N高等学校・S高等学校における生徒同士の交流について詳しく教えていただきます。
プロが顧問を担当!個性的な部活動で気の合う仲間に出会える
N高等学校・S高等学校には、どのような部活動がありますか?
N高、S高の部活動は大きく、「楽しさや交流を重視するもの」と「専門分野を高いレベルで学ぶもの」に分かれます。楽しさや交流重視の部活には、音楽部やクイズ研究会、人狼部など、遊びやゲームの要素を取り入れたものが挙げられます。これらの部活はオンライン上のイベントが中心で、顧問を務めるプロからフィードバックをもらえるのが特徴です。
顧問の中には、アナウンサーやプロ棋士、ゲーム開発者など、その道で現役で活躍されている方もいらっしゃいます。日常生活では話をする機会がないような方々なので、たくさんの刺激がもらえると思いますよ。
専門分野を高いレベルで学ぶものには、どのような部活がありますか?
専門分野を高いレベルで学ぶ部活には政治部・投資部・起業部・研究部などが該当します。こちらは選抜となる場合もあります。
個性的な部活動がそろっていますね。政治部では具体的に、どのような活動ができるのでしょうか?
政治部の部員たちは、国会議員や首長といった政治家などから対話型の講義を受けられます。ゲスト講義はニコニコ生放送やYouTubeなどの動画コンテンツでも配信されていますが、政治部の部員は講義会場への参加も可能です。
過去には自由民主党の麻生太郎さんを招き、「経済と日本の未来」というテーマで話していただいたり、野党3党の代表にお越しいただき、「野党の役割」と言った題材でゲスト講義を開催したこともありますよ。
1年間の集大成として実施する「成果発表会」では、1年間を通じ、チームで調査研究した政策を提案し、現職の国会議員の方々からフィードバックをもらいます。生徒たちが真剣に考えた政策のため、政治家の方々も熱く語ってくださり、まるで国会討論のような雰囲気です。
高校生の年代で、政治家と対話できるのは貴重な体験ですね。最近はどのような政治家が講義されたのでしょうか。
最近だと、前・明石市長の泉房穂さんからお話を伺いました。この講義は、生徒たちが「泉さんのお話を是非聞いてみたい」という声から実現したと聞いています。
政治家の方に直接質問をしたり、自分の意見を主張したりすることができるのも政治部の特徴です。
政治部だけでなく、投資部もかなり珍しい印象ですが、こちらは実際にお金を使った運用をするのでしょうか?
投資部では、投資部の顧問をお願いしている村上世彰(よしあき)さんが運営する「村上財団」や角川ドワンゴ学園から提供された20万円をもとに、「東京証券取引所上場銘柄」の株を運用します。
最終結果報告月に利益が出た場合は、その利益額はその部員のものになります。一方、損失が出た場合は、その損失額を返す必要はありません。実際に20万円という金額を動かすので、生徒たちの緊張感や本気度が違います。
利益を出すために日経新聞を読んだり、村上さんに株の運用方法を質問したりと、真剣に取り組んでいます。
投資にはリスクがつきものですが、失敗しても金銭的な負担がないと、思う存分にアイデアを試せそうですね。「利益分をもらえる」という点も、投資部の生徒さんたちの成功体験につながっているのではないでしょうか。
バーチャル修学旅行も!定期的にイベントを開催
生徒同士が交流できるような取り組みはありますか?
通学コースの場合は、学期に1回ほどのペースで七夕・ハロウィン・クリスマスといった季節のイベントを開催しています。主に放課後の時間を活用し、生徒同士が交流できる機会を増やしているところです。
オンライン上でも、生徒同士の交流ができるのでしょうか?
N高、S高では開校以来、多くの企業で利用されている、迅速なチームワークを実現させるためのビジネス向けコミュニケーションツール「Slack」を使っています。
生徒たちにとってSlackを開くことは学校に登校するような感覚です。メンターや友だちとチャンネル〔※〕ごとにホームルーム・ネット部活、雑談などさまざまな交流が行われています。
※チャンネル:目的別の部屋のような機能
課外授業でも「プロジェクトN」という授業の中で、複数のキャンパスをつないで生徒たちが交流することが可能です。違うキャンパスの生徒とグループを組んだり、一緒にプレゼンをしたりできます。
その他、バーチャル空間上ではバーチャル修学旅行や体育祭など様々なバーチャルイベントを実施し、生徒同士が同じ空間で交流できる機会を数多く提供しています。
全生徒が参加するスクーリングで、友達づくりをサポート
オンラインでやり取りできるのはうれしい反面、対面よりは距離が縮まりにくい印象です。コースに関係なく、対面で生徒同士が交流する機会はありますか?
年に数日間の「スクーリング」でも、生徒同士が交流する機会を積極的に設けています。スクーリングは進級・卒業に必要な対面指導や面接指導で、全ての生徒に参加が義務づけられています。
ネットコースの生徒は特に、みずからイベントに参加しなければ、生徒同士で交流する機会が少ないので、「友達がなかなかできない」「イベントに申し込むのはハードルが高い」といった声をいただくこともありました。
解決に向けて話し合った結果、「全生徒が参加するスクーリングで、私たち教職員が間に入って友達づくりをサポートしよう」ということになったんです。
確かに全員が参加するスクーリングなら、コースに左右されずに同年代の人と出会えますね。実際に、スクーリングで友達ができた生徒さんは多いのでしょうか?
ネットコースの生徒に友達ができたきっかけを問うと、「スクーリング」と答えるケースが1番多いです。具体的には、交流を目的としたボードゲームや謎解き、体を動かすプログラムが用意されていたり、”オフ会”では趣味や関心が近いもの同士で自由に交流することができます。
▲キャンパス内には楽しそうなボードゲームがズラリ。遊びながら交流を深める
少人数で遊ぶボードゲームは、勝負を通して自然と会話が生まれやすいのが特徴です。教職員やTA(ティーチング・アシスタント)も一緒に遊ぶこともあり、「恥ずかしくて自分から声をかけられない」という生徒も自然とゲームに参加できていますよ。
N高等学校・S高等学校からお子さま・ご家族へのメッセージ
N高等学校・S高等学校に興味を持っている子どもたちやご家族に向けて、メッセージをお願いします。
「自分に合ったスタイルで学習したい」「楽しい高校生活を過ごしたい」という方は、ぜひN高、S高に来てください。当校は学校の規模が大きい分、多様なジャンルの授業があり、学ぶ手段も豊富です。通常の高校生活では難しいような学びや経験ができます。
また、N高、S高では複数人のメンターが生徒をサポートする「メンター制度」をとっており、「担任」という言葉を使いません。指導するというよりも伴走するイメージで、生徒たちが親しみやすい距離感を心がけています。日々の学習進捗確認や個人面談など、所属コースにかかわらず全ての生徒に複数のメンターがつき、高校生活をしっかりとサポートいたします。
環境とサポート体制が整っているN高、S高なら、きっと自分らしい学びを重ねながら、楽しい高校生活を送っていただけるはずです。
続々とN高、S高のキャンパスが増えており、2024年4月には全国31都道府県、69か所にまで拡大される予定です。2024年4月からは個別指導コースも新設されるので、併せてご検討ください。
VR・AIなどの技術を活用し、オリジナリティあふれる部活動や課外授業を展開しているN高等学校・S高等学校は、時代を先取りした教育を実践していますね。通学スタイルや学習内容を自由に選択できるので、自分に合った学び方が出来そうです。
本日は、貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!
N高等学校・S高等学校の進学実績
N高等学校・S高等学校は、東京大学や京都大学、大阪大学といった国公立はもちろん、早稲田大学や慶應義塾大学などにも多数の合格者を輩出しています。医学部や美術大学、芸術大学など、専門性が求められる分野にも実績があるのが特徴です。
最近では、海外の大学に進学したり、留学を選んだりする生徒さんも増えてきているそうです。卒業生の進学実績からも、N高等学校・S高等学校のカリキュラムが大学入試に十分通用することがうかがえます。
N高等学校・S高等学校に通う生徒の保護者からの声
続いて、N高等学校・S高等学校の生徒の保護者から寄せられた声をまとめて紹介します。
実際にふたりを通わせてみて面白いなと思ったのは、子どもの自発性が重んじられているなということ。良くなるのもダメになるのも本人次第。そこが素敵だなと思いました。(一部抜粋)
入学後、娘は投資部に入部しました。投資部と聞いて、始めはチャートの見方などのテクニカルな部分を勉強するのかと思っていましたが、娘や他の部員の子たちが部活動に力を入れていく様子を見て、投資部の本質が見えた気がします。娘は投資部での活動を通して、投資とは何か、企業とは何かを考え、お金に対する概念も考えるようになりました。会社というものの定義、社会への責任など、今後社会人になるにあたり大切なことを学んでいたようです。(一部抜粋)
学園ホームページから引用:https://nnn.ed.jp/about/interview/parents_message/
保護者の感想では、N高等学校・S高等学校の型にはまらない教育を評価する声がたくさん見られました。また、卒業後の社会人生活を見据えた取り組みにも、多くの保護者が満足しているようです。
お問い合わせ
問い合わせ先 | 学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校・S高等学校 |
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住所 | 【N高等学校(本校)】 〒904-2421 沖縄県うるま市与那城伊計224 【S高等学校(本校)】 〒300-4204 茨城県つくば市作谷578-2 |
電話番号 | 0120-0252-15(入学相談窓口) ※平日10:00〜19:00 |
公式サイト | https://nnn.ed.jp/ |