ぽてん読者の皆さまに、特色ある教育プログラムで注目を集める学校を紹介するこの企画。今回紹介するのは、奈良県奈良市にある中高一貫共学校「奈良県立国際中学校・高等学校」です。
奈良県立国際中学校・高等学校は、2020年に高等学校、2023年に中学校が開校したばかりの新しい公立学校です。国際バカロレアの中等教育プログラム、ディプロマ・プログラムの候補校である同校では、身近なテーマから世界につながる課題を見つけるグローバル探究学習を実践しています。
また、高校1年生で5つの言語を学んだり、ディスカッションする力を身につけたりと、多様な人々とグローバルにコミュニケーションを図れるスキルの育成に注力しています。
今回は、奈良県立国際中学校・高等学校の教育目的や、公立高校では珍しい独自のグローバル探究、多言語学習などについて、校長の中尾先生にお話を伺いました。
この記事の目次
グローバル教育で注目の奈良県立国際中学校・高等学校が掲げる「ミッション」とは
▲奈良県立国際中学校・高等学校の卒業生がグローバル探究の授業をする様子
はじめに、奈良県立国際中学校・高等学校の教育方針について教えてください。
開校して間もない本校ですが、実は学校が始まった当初より「校訓」を設けていません。「校訓」は教育指針を表すものですが、本校では教育のゴールを明確にするため、代わりに「ミッション」を掲げています。
奈良県立国際中学校・高等学校のミッションは4つあります。その中でも特に思いを込めた言葉が、「多様な人々との積極的なコミュニケーションを通して、グローバルな視点でものごとを捉えて、国際社会の平和と発展に貢献する資質・能力を育成する」です。
グローバル人材の育成を掲げる学校は多くありますが、本校では最終的に社会の平和と発展に寄与できる人材の育成を目指しています。
教育の在り方ではなく、ゴールを明確に掲げていらっしゃるのですね。生徒たちには、どのようにミッションを伝えているのでしょうか。
特に中学生に対してはミッションをそのままの言葉で伝えるのは少し難しいため、「ミライを創るのはわたしたち ~For a better and more peaceful world~」という合言葉で伝えるようにしています。
生徒たちには、これから30年先の未来を想像してほしい、その未来を良くするのも悪くするのもあなたたち次第だと常に話しています。生徒たちも、グローバルな視点や社会、未来への貢献について、日々意識してくれていると感じますね。
奈良県立国際中学校・高等学校では、30年後のより良い未来を作っていくために、グローバル視点で活躍できる生徒の育成を目指していらっしゃることがわかりました。
奈良県立国際中学校・高等学校のグローバル探究は、身近な課題から問いを見つける
▲生徒たちにとって身近なお菓子から世界につながる課題を発見する
奈良県立国際中学校・高等学校では、ミッションの実現に向け「グローバル探究」という取り組みをされています。御校のグローバル探究の特徴を教えてください。
私たちは、地球規模の課題を身近なテーマと紐づけて探究する取り組みとして、グローバル探究を実施しています。中学校では週2〜3時間、高校では週3時間のペースで取り組んでいます。
本校のグローバル探究で特に意識しているのは、探究のノウハウを指導するのではなく、生徒が自ら「問い」を見つけていくことです。これからの未来を見据えたとき、自ら問いを見つける力を育成することが、グローバルに活躍する人材にとって重要だと考えています。
具体的には、どのようなプロセスでグローバル探究を進めていらっしゃるのですか。
中学生では、まず「グローバル探究基礎」として自分たちの生活と世界との関わりを意識する活動から始めています。まずは身近なテーマから世界につながる「気づき」を得てもらうことが大切です。
まず中学1年生で取り組んでいるのが、「パーム油」の問題です。自宅からお菓子の袋を持参してもらうと、多くの商品は原材料に「パーム油」や「植物油脂」を含んでいることがわかります。生徒たちの多くはパーム油の存在を知らないのですが、実はパーム油を使うために、ボルネオ島の森林がどんどん破壊され、多くの動物たちが行き場を失っているんです。
普段何気なく食べているお菓子などが、実は世界の課題と繋がっていることに気づいてもらうきっかけになっています。
いきなり国際問題に取り組むのではなく、自分たちにとって身近なテーマから課題や問いを見つけていくのですね。課題に気づいた生徒たちは、その後どのような活動に取り組むのでしょうか。
当校では、課題をただ知った状態で終わらせることはありません。たとえば夏休みの期間を利用し、「自分には何ができるか」を考え、実践します。「できるだけお菓子を食べるのをやめる」という生徒もいれば、「パーム油の入っていない製品を選ぶ」という生徒もいます。
もちろん、生徒一人がパーム油の製品を控えることでこの問題が解決されるわけではありません。しかし、自分に何ができるかという視点で物事に向き合うことで、環境にやさしい製品を見つけたり、小学校を訪問して自分の学びを伝えたりと、具体的な行動を起こすきっかけになっています。
自分に何ができるかを考えることで、具体的な行動につながるのですね。
はい。探究学習というと、政府や自治体に提言して終わるようなパターンも多いと思います。しかし奈良県立国際中学校・高等学校では、中学生・高校生である自分たちが、世界の一部として今何ができるのかを大切にしています。
ただし、最終的に何かの行動に行き着くことがグローバル探究のゴールではないとも考えています。例えば問いを見つけ、具体的な行動に至らないまま卒業しても構いません。実際の行動は、大学進学後などになっても良いと考えています。すべての活動を無理に行動に結び付け、形式上は解決したような綺麗な探究活動にしてしまわないことを意識していますね。
探究のまとめとして、日本語と英語で卒業論文を執筆
あくまでも、未来を創る中学生・高校生たちが「問い」を見つけていくことに主眼を置かれているのですね。
はい。パーム油の問題の他にも、自分の服を持ち寄って製品ラベルを見る中で、身近なファストファッションがCO2の大量排出、海洋汚染などにつながっていることにも触れていきます。低学年で多様な社会問題に触れることで、個々の問題とそれらに共通する課題などに気づきます。
その後、自分が特に興味・関心のある分野を見つけていきます。中学2年生から、興味に応じたゼミに分かれ、探究を進めています。
高校でも大きな枠組みは同じで、まずは生活に身近なテーマを取り扱った後、ESD(※)のテーマごとにゼミに分かれてグローバル探究を進めています。最終的には、全員が日本語と英語で卒業論文を書き上げていますね。
(※)ESD:SDGsの達成に向け、持続可能な社会を築くための教育的手段のこと。Education for Sustainable Developmentの略。
奈良県立国際中学校・高等学校のグローバル探究では、日常生活から多様な社会課題に目を向けることで、グローバルな問題につながる「問い」を発見することに注力するプログラムであるとわかりました。
同じ関心を持つゼミの「ファミリー」と共にゴミ問題に向き合う
▲ゴミ問題に着目した高校生が、探究活動の一環として生ゴミから堆肥をつくる「コンポスト」を中学生に説明
先ほどおっしゃったESD関連のゼミについて、詳しく教えてください。
高校では、「環境」「人権」「平和」といったESDのテーマ別にゼミを設け、生徒たちが自分の関心に沿って探究を深めています。LGBTQを扱う生徒もいれば、エネルギー問題などに取り組む生徒もいます。
ゼミでは1人で探究を進める場合もありますが、他者と協働する力を身につける観点から、複数人の「ファミリー」と呼ばれるグループで取り組むことを推奨しています。
ゼミでの取り組みの中で、特に印象に残っている活動はありますか。
それぞれ精力的に活動しているのですが、今回はゴミ削減に問題意識を持って活動しているファミリーについてご紹介します。このファミリーでは、ゴミ削減のために、食べ残した食品を堆肥に変える「コンポスト」の存在を知り、それを導入している市にインタビューにいきました。しかし、普及率が低いことがわかっため、まずは、校内でより多くの人にコンポストについて関心を持ってもらうための活動を始めたんです。
学校主導ではなく、生徒たちの発案で校内にコンポストが設置されるといいですね。
はい。生徒たち主導で誰でも食べ残しを入れてもいいコンポストを設置し、実際に利用できるようになれば素晴らしいなと思います。課題意識をそのままにせず、解決策を模索した結果、実現した取り組みだと感じますね。
▲コンポストの取り組みはWWL(ワールドワイドラーニング)コンソーシアムの全国高校生フォーラムでも発表
ゼミを担当される先生方は、普段どのようなことを意識して生徒と向き合っていらっしゃるのでしょうか。
生徒自身が問いや解決策を見つけるために、とにかく「耐える」ことを大切にしていると聞いていますね。
教師の性分としては、生徒に対して正解を教えたくなります。しかし、それでは生徒自身の問いや解決策になりません。生徒が本気で探究に取り組むために、生徒自身のモヤモヤ感を大切にし、敢えて教員が口出しをしないことを意識しています。
教師から一方的に教え込まれた課題・問いではないからこそ、生徒自身が積極的に知識を吸収し、校外からアイディアを得てコンポストの取り組みが実現したのだと感じました。
地域の孤食を減らしたい。全国大会で優勝した「withキッチン」の取り組み
▲生徒発信で実現した「withキッチン」の取り組みが第3回全国高校生プレゼン甲子園で最優秀賞を受賞
ゼミの活動以外にも、生徒が自主的に始めた取り組みはありますか。
奈良県立国際高等学校の生徒発信の取り組みとして、「withキッチン」があります。withキッチンは、普段一人で食事をされている方に、他者と一緒にご飯を食べる機会を持っていただく活動です。ウェルビーイング(※)をテーマとした2023年度の第3回全国高校生プレゼン甲子園では、最優秀賞をいただきました。
(※)ウェルビーイング:心身ともに健康で幸福な状態を指す概念。WHO(世界保健機関)の憲章前文で「健康」の定義として用いられたことで、世界的に広まった。
学校生活に留まらず、地域の課題を解決するための取り組みを生徒が主体的に実行されたのですね。
はい。ウェルビーイングについて自分たちにできることを考えたとき、3人の生徒が「孤食」を減らしたいというテーマを掲げ、探究を進めました。
本校の周辺は新興住宅街が広がっていますが、中にはお一人で住まわれている高齢者の方もいらっしゃいます。そんな一人暮らしの方などに向けて、「一緒に食事をする楽しさを」というコンセプトでwithキッチンがスタートしました。
公民館をお借りし、実際に地域の方とお食事をする場を設けたんです。ご参加されたみなさま、地域の皆さまからも、「地域の宝だ」と大変ご好評をいただいています。
▲公民館などをお借りして、地域の皆さまと一緒に食べる楽しみを共有する「withキッチン」の取り組み
地域の公民館を借りる際などは、学外の方との連携も重要になったのではないでしょうか。
はい。公民館の方にご相談させていただくのはもちろんのこと、運営に際しては資金が必要になるため、いろいろな方に金銭面での支援をしていただくなど、たくさんのご協力をいただきました。一連の活動を、すべて高校生だけで進めていったんです。
生徒たちは、自分たちができる最大の可能性まで突き詰めて行動してくれたと思っていますね。このような活動が、やがて世界を変える力になっていくのだと感じています。
高校生のうちに、自分たちが見つけた課題を解決するため、周囲の力を借りながら行動する経験を積まれたのは素晴らしいですね。withキッチンの活動は、現在も続いているのですか。
はい。当初のメンバーは卒業後も参画していますし、後輩たちも先輩の意思を受け継いで運営を続けています。
奈良県立国際中学校・高等学校では、教員が一方的に生徒に方法論を教え込まないように意識しています。実際に行動を起こした先輩たちの姿は、現役の生徒たちにとって1つの大きなロールモデルになっていますね。
生徒の皆さんの問いや課題を見つけて行動する力が「withキッチン」として実現し、地域住民に喜ばれるだけでなく、後輩たちのロールモデルにもなっていることがわかりました。
1年間で「5か国語」を学ぶオリジナルのグローバル教育
奈良県立国際中学校・高等学校では、外国語教育にも注力されていると伺いました。具体的なプログラム内容などを教えてください。
私たちはミッションに掲げる「多様な人々とのコミュニケーション」の実現のため、英語に限らない多言語教育を実践しています。よく第2外国語として英語以外の言語をもう1種類学ぶ学校がありますが、本校では高校1年生で中国語、韓国語、スペイン語、フランス語、ドイツ語の5つの言語を学びます。
どれか1つではなく、5言語すべてを全員が学ぶのですね!
はい。設立前には選択制にしようと考えていたのですが、「多様な人々とのコミュニケーション」を実現するためには、できるだけ多くの言語を学ぶことが望ましいと考え直したんです。高校1年生の間は、5言語をそれぞれ8時間ずつ学ぶようにしています。
1年間で5言語を学ぶのは日本で本校だけだと思いますね。各言語8時間ずつ学ぶ中で、共通の挨拶や単語などを知ることができます。最終的には、簡単なあいさつや自己紹介などはできるようになります。また、言語を学ぶ中で、英語圏以外の国々の文化や考え方も知ることができます。
多言語学習は生徒たちにも大好評で、これを目当てに入学する生徒もいるくらいなんですよ。
複数の言語に触れることで、自分が興味のある国や言葉を見つけることができそうですね。
はい。実際に1年生で複数の言語を経験した後、2年生では一番自分が興味を持った言語を集中して学べるようにしています。
5つの言語に触れることで、生徒たちにはどのような変化が見られますか。
高校では海外留学に行く生徒が多いのですが、英語圏以外の国を留学先として選ぶ生徒がとても多いですね。学んだドイツ語やスペイン語を使える国を選ぶ生徒もいれば、さらに異なる言語を使う国に留学する生徒もいます。いろんな言語や文化を知ることの楽しみを知っているのだと思います。
また、卒業後に英語圏以外の国の大学に進学する生徒もいます。アメリカやイギリスなどではなく、マレーシアやベルギーなど、いろいろな国に進学しています。
高校生のうちに多数の言語を学ぶことが、生徒たちのその後の進路の選択肢を広げているのですね。奈良県立国際高等学校の多言語学習が、まさに「多様な人々とのコミュニケーション」を図れる人材の育成に直結していることがわかりました。
積極的な留学生の受け入れと、オンラインでのリアルな国際交流
▲海外からの留学生もクラスに交じって学んでいる
奈良県立国際高等学校では高校1年生で5か国語を学ぶとのことですが、実際に学んだ外国語を使う機会はあるのでしょうか。
はい。各言語の留学生を積極的に受け入れているほか、各学期に1回程度はそれぞれの言語ごとの連携校とオンライン交流会を実施しています。時差の少ない中国・韓国の連携校とは授業時間内に、時差の大きいヨーロッパの連携校などの場合は、朝や放課後の時間を活用して取り組んでいます。
オンライン交流会では、具体的にどのようなことをされているのですか。
取り組みが始まった当初は、全体でお互いの学校を紹介するプレゼンテーションを行っていました。しかし、この方法ではあまり盛り上がりが見られませんでした。それよりも、何のテーマも決めずに少人数同士で会話する方がみんな楽しんでいるんです。今では双方の学生2名ずつによる小グループを作り、フリートークを行っています。
テーマに制限はありませんが、どちらの言語を使うかは時間帯で区切るようにしています。前半は日本語、後半はフランス語、という感じですね。
学習している言語を母国語とする生徒たちと、実際に会話することができるのですね。交流では言葉がうまく通じずに苦労することも多いのではないでしょうか。
はい。本校の生徒はフランス語を習い始めたところ、先方の生徒も日本語を少し覚えたところ、といった状態であるため、身振り手振りを使いながらなんとかコミュニケーションを図っています。
うまく通じないことが多い分、伝わったときの感動や楽しさが大きいようですね。海外の生徒からは日本のアニメについて聞かれることが多く、楽しそうに話しています。どうしてもうまく伝わらないときは、英語で会話しているシーンも見かけます。
いろいろな手段を使って、お互いに意思疎通ができるように試行錯誤しているのですね。
そうですね。この取り組みを始めて、事前に用意した原稿をただ読むのではなく、一発勝負の会話でなんとかコミュニケーションを図る姿こそ、本当の国際交流だと感じるようになりました。生徒たちもフリートークの今のスタイルの方が、ずっと楽しんでいるようです。
ただ5種類の言語を学ぶだけでなく、実際にその言葉を話す同年代の生徒たちと交流する中で、リアルな国際交流を体験されているのですね。
ネイティブ教員の担任や現地の教科書を使うなど、本物の外国語学習を実践
▲フランス語などの外国語も学べる体制が整っている
5言語学習以外にも、奈良県立国際中学校・高等学校で特徴的なグローバル教育の体制、取り組みはありますか。
教員に占めるネイティブ教員の割合の高さや、英語学習において実際に英語圏で使用する教科書を用いている点などが特徴的だと思います。
まずネイティブ教員についてですが、奈良県立国際中学校・高等学校には他の教員と同じように採用試験に合格して採用された外国人教師が5名います。日本人の教員と同様、ネイティブ教員も単独で授業を行ったり、クラス担任や部活の顧問をしたりしていますね。その他にもALTの常勤講師が1名、非常勤講師が数名います。
中国語、韓国語、スペイン語、フランス語、ドイツ語を母国語とする先生もそれぞれいるので、かなり外国人の先生が多いんですよ。教員における外国人の割合は、かなり高い状態です。
ネイティブの先生と接する中で、日常的に外国語に触れることができそうですね。もう1つの特徴である、英語圏の教科書についても教えてください。
奈良県立国際中学校・高等学校では、文部科学省の教科書ではなく、海外の学校で実際に使用されている英語の教科書を使って学習します。教科書の内容はすべて英語で記載されています。
海外の教科書を用いることで、日本語を介さずに英語を英語のままで学習することができます。内容もより高度なものになりますから、先取り学習にもなりますね。卒業生から、進学後に大学で本校で使っていた教科書と同じものを利用していると聞くこともあります。
また、ディスカッションテーマが設けられているため、英語を使った議論の鍛錬にもつながっています。本校では英語の授業に限らず議論をする機会を多く設けているのですが、他校の方から「ディスカッションに強い」と評価をいただくことがよくありますね。
英語力だけでなく、海外の学生たちと同じようにディスカッションする力も育むことができるのですね。
はい。もともとはネイティブの先生が多いために、海外の教科書を使用するようになった経緯があるのですが、結果的に生徒たちにとっても学びの多い学習スタイルになったと感じています。
ネイティブの先生から、海外の学生と同じ教科書を活用して外国語を学ぶことで、生徒たちがよりリアルに言語を学ぶ環境が整えられていると感じました。
奈良県立国際中学校・高等学校からのメッセージ
▲お話を伺った奈良県立国際中学校・高等学校の中尾校長
最後に、奈良県立国際中学校・高等学校に関心のある学生や保護者に向けて、メッセージをお願いします。
奈良県立国際中学校・高等学校は、特徴的なグローバル教育を公立校として実践している学校です。国際バカロレアなどの質の高い学びの実現に向けて、公立校が提供しようと準備をしているという点が、本校の一番の特徴だと考えています。
また、すべての学びにおいて「何のために行っているのか」という目的意識を常に持ってもらうように心がけた指導を行っています。目的を見据えて行動しているからこそ、自らの言葉でしっかりプレゼンテーションできる力が身につきます。
実際に本校では7月に入学説明会を実施し、生徒たちが本校の紹介をする時間があるのですが、入学間もない中学1年生が立派にプレゼンテーションをする姿に、驚きの声をいただくこともあるんですよ。
生徒たちを多面的に育成・評価していくことにも注力しています。そのため、本校では中学・高校共に定期テストがありません。普段のテスト、プレゼンテーション、レポートや課題など、さまざまな観点から評価しています。
定期テストがない分、生徒たちは一夜漬けの知識だけでは評価されません。これからの世の中、暗記しただけの知識では不十分です。将来を見据え、より良い未来を作っていく生徒を育成したいと思っています。興味を持ってくださった方は、ぜひ足をお運びください。
奈良県立国際中学校・高等学校では、多様な人々とコミュニケーションを図れる真のグローバル人材を育成するために、先進的な取り組みを実践されていることがわかりました。ありがとうございました!
奈良県立国際高等学校の進学実績
奈良県立国際高等学校では、これまでに1・2期生が卒業し、国内外の大学等に進学するほか、ボートレーサーや女優など多様な進路を実現しています(2024年8月取材時点)。
国内の大学では、神戸大学や大阪公立大学などの国公立大学のほか、青山学院大学、明治大学などの有名私立大学、関西外国語大学や京都外国語大学などの外国語大学に進学した生徒もいます。
海外では、アメリカ、カナダのほか、中国、韓国、マレーシア、ベルギーなど、英語圏に限らない多様な国での合格実績を誇っています。
公式:奈良県立国際高等学校1期生合格実績(R6.6.21現在)
公式:奈良県立国際高等学校2期生合格実績(R6.5.20現在)
奈良県立国際中学校・高等学校の在校生の口コミ
▲閑静な住宅街に位置し、静かな環境で学ぶことができる
最後に、奈良県立国際中学校・高等学校の在校生の口コミをご紹介します。
奈良県立国際中学校・高等学校の外国語教育の質の高さや環境の良さ、学習プログラムの独自性などに関する好意的な口コミが複数見つかりました。
奈良県立国際中学校・高等学校へのお問い合わせ
運営 | 奈良県立国際中学校・高等学校 |
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住所 | 奈良県奈良市二名町1944番地12 |
電話番号 | 0742-46-0017 |
公式ページ | https://www.e-net.nara.jp/hs/kokusai/ |
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