生徒に寄り添う学校「明星学園中学校」が実施する、自主的に学びを深める授業とは

中学受験を検討中のお子さん・保護者に向け、注目の学校を取り上げる本企画。この記事では、東京都三鷹市にある「明星(みょうじょう)学園中学校」について紹介します。

2024年度で創立100周年を迎える同校は、伝統を大切にしながらも、時代の変化や生徒たちに合わせて指導方法を磨き続ける学校です。

探究学習では1〜2年生で資料の選び方や情報リテラシーを学び、3年生では原稿用紙(400字詰め)20枚ほどの論文を作成します。さらに木工・工芸の創作活動に力を入れ、ものづくりを通して生徒たちの創造力・思考力・忍耐力などを育んでいます。

今回は、副校長の石井先生と司書教諭の伊藤先生、木工・工芸担当の山元先生と河野先生にインタビュー取材し、同校の教育理念と図書活用を活かした探究学習、ものづくりから感性・心を磨く教育について詳しく教えていただきました。

明星学園中学校が目指すのは「生徒に寄り添い続ける学校」

「明星学園中学校」の工芸室での作業風景

編集部

最初に、明星学園中学校の教育理念をお聞かせください。

石井副校長

本校は1924年の設立から変わらず、「個性尊重」「自主」「自由平等」を教育理念に掲げています。特に大切にしているのは、子どもたちに寄り添った指導です。本校の考える「寄り添った指導」は、生徒の学びを深める授業に体現されています。

たとえ指導スキルが高くても、先生が一方的に話す授業だと、生徒の思考にはつながりません。集団での学び(グループ学習も含む)を通して友達の考えに耳を傾けることで、生徒たちは「そういうアイデアもあるのか」と、新たな視点に気付きます。この「気付き」が生徒たちの学びを深めていくんですね。

そのため、本校は授業の上手さではなく、生徒の試行錯誤につながるような指導をブラッシュアップし続けています。学校生活の大部分を占める「授業」に磨きをかけていくことが、生徒たちの充実した学びにつながると考えているからです。

「明星学園中学校」の石井副校長

▲取材に対応いただいた石井副校長

編集部

指導方法をブラッシュアップし続けているとのことですが、どのような特徴があるのでしょうか?

石井副校長

本校は、文部科学省が指定する教科書だけでなく、約100年かけて積み上げてきた明星学園オリジナルのテキストを使っています。ということは、各教科毎に研究会を持ち、学年を超えて教員同士、授業の悩み・課題点を共有していきます。

これまでの経験から「どの学年でどの内容をどのように伝えていくのか」を試行錯誤し、独自の授業を日々展開しています。

やはり入学してすぐの頃は、生徒たちは「教科書がない!」とびっくりしていますが、自分の気付きをノートに記録していくとやがてそのノートが自分だけの教科書になります。これは明星学園ならではだと思います。

また、本校は生徒一人ひとりがタブレットを持ち、授業でも活用しています。担当教員がこまめにタブレットや一人ひとりのノートを確認し、生徒たちの理解度を確認しながら授業を進めていますね。

情報活用力・思考力を育む!明星学園中学校の探究学習

「明星学園中学校」の図書室

探究学習を重視する明星学園中学校には、独自教科の「総合探究科」があります。ここからは、総合研究科の内容を中心に、同校の探究学習に迫ってみましょう。

情報に惑わされない「自由な学習者」を育成

「明星学園中学校」の伊藤先生

▲探究学習について教えてくださった司書教諭の伊藤先生

編集部

御校が独自で設定している「総合探究科」は、どのような教科なのでしょうか?

伊藤先生

「総合探究科」は探究学習に関連した教科で、3年間をかけて生徒たちを「自由な学習者」に育てていきます。1〜2年生で探究に必要な情報活用スキルなどを学び、3年生で卒業研究に挑戦する流れです。「自由な学習者」とは、自ら情報を集め、「何が必要か」を取捨選択できる人を指します。

情報に接する機会が少ない「情報弱者」が問題視されていますが、本校の生徒たちはむしろ、情報があふれた「情報過多」の状況にあると思います。情報過多で注意しなければならないのは、「まことしやかに流れている情報」です。

例えばインターネットは便利な一方、だれでも簡単に投稿できるため情報の正しさには疑問が残りますよね。一方、書籍は内容が整理されていて、何重にもチェックがはいっている傾向にあります。インターネットを否定するわけではありませんが、「情報が全て正しい」を信じ込むのは危険です。そのため総合探究科で情報の収集・選択・活用に関する基礎知識を学び、情報に惑わされない力を育みます。

1年生では、本・インターネットの情報収集をメインに学習

「明星学園中学校」の図書館の活用方法に関する問題

▲「図書館と情報」の授業で活用しているワークシート

編集部

ここからは、各学年の授業内容について詳しく教えてください。1年生では、どのような学習をするのでしょうか?

伊藤先生

1年生では「哲学対話」「図書館と情報」の授業(それぞれ週に1時間)を通し、探究の基本を学びます。私が担当している「図書館と情報」では、1学期に図書館の活用方法について指導します。

図書館の使い方についての指導の有無は小学校ごとに異なり、中には本の探し方を知らない生徒もいるんです。もちろん目当ての本を瞬時に探し出す「検索システム」もありますが、本のタイトルや著者名が分かっていることが前提です。そのため「理科系の本を見てみたい」という場合には、「図書ラベル」を参考にして本を探す必要があります。

図書館の本をよく見ると、「400/ア」のように数字を記載したラベルが貼られていますよね。あれを「図書ラベル」と呼ぶのですが、「自然科学に関する本は『4』」というように、数字には意味があるんです。この数字は日本十進分類法に基づいてつけられています。日本のほとんどの図書館がこの方法で本を分類をしていますので、これから大学などに進んだ時にも、図書ラベルの知識があるだけでも資料探しがスムーズになります。

編集部

授業で取り上げることは大切ですね。そのほかには、どのような内容を学習するのでしょうか?

伊藤先生

必要な資料を効率良く見つけられるように、「資料の読み方」について指導します。生徒たちの多くは、「情報を見つけるためには、資料全てを読む必要がある」と思っているんですね。ただ、本の「目次」には章ごとの内容が書かれているので、テーマに近い章を見ることで欲しい情報に近付けます。

また、本の最後にある「奥付(おくづけ)」には、タイトル・著者名・出版年月日などの基本情報が記載されています。3年生で卒業論文作成を見越して、「参考にした資料のタイトル・著者名などを書く」「できる限り最新の情報を使用する」といった引用のルールも指導しているところです。奥付には出版元が書かれていますが、どのような著者が執筆したか、いつ発行されたか、でも信頼性が変わってきます。

編集部

論文作成の知識は、社会人になってからも役立ちますね。1年生の2学期以降には、どのような学習をするのでしょうか?

伊藤先生

2学期には、インターネットを使った検索方法について学びます。インターネットは情報が莫大な分、「AND検索(※1)」「OR検索(※2)」などの検索方法を知っておくことが大切です。
(※1)複数のキーワードの間に「AND」を入れる検索方法。ANDでつないだキーワードを全て含む情報を絞り込むことが可能
(※2)複数のキーワードの間に、「OR」を入れる検索方法。ORでつないだキーワードのいずれかを含む情報を絞り込むことが可能

また、コピペ(※3)を中心とした「情報リテラシー」についても指導します。
(※3)パソコンなどで、表示された文章・画像の一部を切り取って貼り付けること

3年生で論文を作成した後は生徒たちが著作権を持つ側になるので、「著作権」に関する法令などを併せてコピペはなぜよくないことなのか、理由を考えてもらっています。堅い話になってしまうので、著作権の法令を使ったクイズ作りをするケースもありますよ。情報リテラシーの指導が、しっかりと体系立てられているのは本校の強みだと思います。

編集部

SNSなどが身近な現在、ネットリテラシーは必須の知識といえますね。インターネットの情報検索について学んだ後には、どのような活動をするのでしょうか?

伊藤先生

ひと通りの知識を得た後には、2,000〜3,000字程度の簡単な論文に挑戦します。2023年度は「フェイクニュース」について記載された新聞記事を活用しました。記事の要点をまとめてから本・インターネットで関連する情報を集め、自分の考えを加えて論文に仕上げます。

1年間のまとめを兼ねているため、論文の最後に参考文献(参考にした本)や、参考資料(インターネット上の資料)の一覧を記載してもらいます。

テーマを見ると、フェイクニュースに関する記事を使ったこともあり、「発信側のリスク」について調べた生徒が多かったですね。SNSを利用している生徒たちからは、「投稿する前に、人を傷つける内容になっていないかを確認しようと思う」といった声が挙がりました。

そのほか、「資料の内容が偏っている可能性があるので、複数の資料を確認したほうがいい」と、情報の客観性に目を向けた生徒もいましたよ。

2年生は実践が中心!グループで地域・学校などの課題解決に取り組む

編集部

ここまで1年生について伺ってきましたが、2年生の学習内容についても教えていただけますか?

伊藤先生

2年生になると「探究実践」と称し、テーマについて調べるグループワークを進めます。具体的には、本校のある三鷹市の現状・課題を調査する「みたか探索プロジェクト」を中心に、合計で3つのプロジェクトに挑戦するんです。

石井副校長

1年生の「哲学対話」もですが、「探究実践」では「グループワーク」を取り入れ、自分以外の意見に触れられるようにしています。友達の考えにじっくりと耳を傾けることで、「そんな考え方もあるのか」「もっといい方法はないかな」と、自分の思考が深まっていくんです。本校では、この「立ち止まって考える」時間を大切にしています。

編集部

友達の意見に触れて視野が広がるのは、集団で学ぶ醍醐味でもありますね。副校長先生はどのような場面で、生徒さんの「傾聴力」が育っていると感じますか?

石井副校長

自分の考えを持ちつつも、相手の意見を受け入れ、そこから言葉を発する姿勢が見えたときに「傾聴力」が育っていると感じます。ちょうど今日、「学校の課題を解決する」というテーマの探究実践で、2年生の生徒から相談を受けたところです。彼女は校内放送の聞きづらさに課題を感じたようで、「放送機器そのものに問題があると思うのですが、先生はどう感じますか?」という質問をされました。

放送機器を交換するのは簡単ですが、それでは生徒たちの学びにはなりません。そこで「放送する側が日常会話のようなスピードで話すと、聞き取りにくいのではないかな?」と提案しました。同時に、教室内の騒がしさが放送の聞きやすさに関係はないか指摘したんです。

すると彼女は、「私たち生徒も、もっと改善できるところがあるし、それをどう伝えていけば良いか…」「自分たちの改善点も含めてグループで話し合っていきます」と言っていました。課題に向けて一歩近づいた生徒たちが、どのようなアイデアを考えていくのかが楽しみですね。

3年生では、年間を通した「卒業研究・論文作成」に挑戦

「明星学園中学校」の生徒たちの卒業研究報告集

編集部

総合探究科の集大成といえる3年生では、どのような活動に取り組むのでしょうか?

伊藤先生

3年生は1年間をかけて、自分の好きなテーマに沿った「卒業研究」に取り組み、調べた内容を8,000字(原稿用紙20枚)以上の論文にまとめます。ひとりで完成させるのは難しいため、全ての先生が3年生の生徒を4〜5人ずつ担当し、論文作成をサポートするんです。完成した論文は「卒業研究報告集」として生徒たちに配布されるほか、本校の図書館にも保管されます。/p>

3学期にホールで実施される「発表会」では、3年生・約150人の中から選ばれた代表(約8人)がそれぞれの研究内容を発表します。この発表会には1年生、2年生が参観するのですが、先輩の発表を見て資料の扱い方などを学んでいくようです。

編集部

1年生にとっては、自分たちの2年後の姿を見る機会になりますね。2023年度の卒業研究では、どのようなテーマがありましたか?

伊藤先生

2023年度は、「やる気を出す方法」から「ギフテッド(※)」まで、研究のテーマにも個性が現れていました。
(※)勉強・運動・芸術・リーダーシップなどの面において、同年代の子どもに比べて突出した才能を持つ人

私が特に面白いと感じたのは、「教科書会社ごとの歴史認識」に注目した女子生徒の研究です。彼女は歴史が大好きで、もともとは戦国時代などの武将を調べていました。調べていくうちに、教科書によって登場する武将が違う点に気付いたそうです。

学習指導要領などを読み込んだ彼女には、「教科書会社には、リベラル・保守があるのではないか?」という新たな問いが生まれます。思想が分かりやすい戦争時代を中心に、追加で調査したようです。

彼女の場合は「推しの武将」という好きなことから、学びを深めていった点がユニークでしたね。調べていくうちに疑問が生まれ、思わぬ発見につながるのは探究の醍醐味といえます。歴史認識の違いは深いテーマなので、高校生・大学生になってからも追求していってほしいと思います。

「明星学園中学校」の生徒が作成した論文

▲教科書ごとの歴史認識に注目した論文。写真を使って分かりやすくまとめられている

明星学園中学校の「木工・工芸」の授業で育つ発想力や忍耐力

「明星学園中学校」の工芸室での作業風景

▲工芸室での作業風景

明星学園中学校のもうひとつの特徴は、ものづくりから養われる感性・心を磨く創作活動です。全学年で必修になっている木工・工芸の授業を中心に、同校が重視する創作活動について教えていただきます。

手作りの創作活動を通し、ものづくりの喜び・大切さを味わう

「明星学園中学校」の山元先生と河野先生

▲ものをつくることについて説明してくださった、木工担当の山元先生(左)と工芸担当の河野先生(右)

編集部

明星学園中学校は、生徒さんのものづくりから養われる感性・心を磨く教育にも力を入れているそうですね。具体的に、どのような取り組みをしているのでしょうか?

河野先生

美術科とは別に、週に2時間の「木工・工芸科」を設け、生徒たちの感じる心を育てています。水彩画などの平面作品が中心の美術科とは異なり、木工・工芸科では素材を活かした「ものづくり」に挑戦するんです。手作業で「ものづくり」をするには、アイデアを生み出す「発想力」から制作の順序を決める「計画性」、イメージした作品に近づける「技術力」「忍耐力」などが求められます。

今は欲しいものが比較的手に入りやすい時代のため、自分の手で何かをつくりだす機会は少ないと思います。木工・工芸では、自分の好きなデザインや機能性を取り入れた作品を創り出せます。頭の中で思い浮かべたアイデアを、素材を組み合わせて形にする喜びを体験してほしいと思っています。

山元先生

買い物・食事と同じぐらいに、「ものづくり」は生活を豊かにするものだと思います。時間をかけて手作りしたアイテムを使うのは、既製品では味わえない満足感があります。少しでも多くの子どもたちに、世界にひとつしかないオリジナルの作品を生み出す楽しさを感じてもらいたいですね。

じっくり時間をかけて、木を使った作品づくりを体験

「明星学園中学校」の木工室の作業風景と置かれた工具

▲道具がそろった「木工室」では、スペースを確保して制作に取り組める

編集部

ここまで教科の特徴を伺ってきましたが、授業内容についても教えてください。木工・工芸を、週に1時間ずつ学ぶのでしょうか?

河野先生

1クラスを「木工グループ」「工芸グループ」に分け、少人数制(15〜20人ほど)で2時間続けて授業をします。前期・後期の区切りで木工と工芸を入れ替えるため、年間で両方の授業を受けられますよ。

山元先生

木工グループの生徒たちは、木工室で木材を使った創作活動に取り組みます。木を素材としたものづくりは、人間の長い歴史から現在に続く本質的な活動といえます。

初回の授業では、世の中にある木で作られている様々なものをできるだけ多く出し合い、どれだけ木が人間の生活に密着しているかに気付いてもらうんです。その後、樹種や組織の特性などを学び、木について理解を深めます。

そもそも「なぜ木でものを作るのか」という疑問に対して、木で出来たものがいかに生活により良い効果を生み出す存在なのかを学習した上で創作活動をスタートするので、生徒たちも自分が作れる良いものとは何かを考えながら積極的に取り組みます。

私は2年生以上を担当していますが、2年生はそれぞれがオリジナルの器を制作しているところです。3年生では「卒業制作」として、1年間をかけて椅子づくりに挑戦します。卒業制作は8〜10人のグループ活動で、アイデアを出し合ってひとつの椅子を完成させるのが特徴です。

「明星学園中学校」の木工室に飾られた生徒たちの作品

▲卒業制作「椅子」には、グループの個性が現れる

編集部

机・本棚などの家具がある中で、なぜ「椅子」を制作するのでしょうか?

山元先生

人間にとって、椅子が最も身近な家具だと考えたからです。食事や勉強はもちろん、ひと息つきたいときにも椅子を使いますよね。さらに椅子は体の一部が触れる家具なので、自分に合った座り心地や高さなどをイメージしやすい傾向にあります。

座るという行為は、一見シンプルながら様々なシチュエーションで行われる奥深い家具です。そのため、デザインを考える時もどのように使用できる椅子にするのかコンセプトから考えていきます。

椅子はサイズも大きい分、生徒たちからは「思った以上に大変だった」という声が挙がります。ものづくりは楽しい一方で、たくさんの時間や労力を要します。卒業制作の授業時間は合計で24時間ほどなので、それぞれが役割分担をして協力しながら計画的に進めていきます。

制作を体験することで作り手の思いに気付き、「これからは、もっと持ち物を大切にしようと思った」と話す生徒も多いです。

工芸の授業では大作を仕上げる生徒も。校内に飾られて鑑賞できる

「明星学園中学校」の工芸室

編集部

ここまで木工について伺ってきましたが、工芸の授業内容も詳しく教えていただけますか?

河野先生

工芸の授業は、必要な用具がそろった「工芸室」で実施します。糸を染める「染色」も扱いながら、自作の織り機を使った織物制作を中心に取り組みます。個人での制作が基本で、2年生までは小作品を通して織りの基本を学びます。

3年生の卒業制作では、1〜2年生で培った織物の技術を活かし、サイズの大きなマットや、縫製が必要なクッションやバッグづくりに挑戦する生徒も多いです。自作の織り機はサイズに限界があるため、大きいアイテムを作る場合は本格的な織り機を使います。

卒業制作は時間をかける分、1つひとつの工程もきめ細やかなんですね。ときには「細かい作業ばかりで疲れた」と弱音を吐きながらも、生徒たちは最後まで作品づくりに取り組みます。大変だからこそ完成したときの喜びは大きいようで、「無事に仕上げられて良かった」とホッとした表情を見せる生徒もいます。

「明星学園中学校」の生徒たちの工芸作品

▲生徒たちが作った織物作品。色づかいや模様にもアイデアが光る

編集部

卒業制作で取り組んだ木工・工芸の作品を、みんなで鑑賞する機会はありますか?

河野先生

もちろんです。美術の作品も合わせて展示スペースを設け、卒業式の際に鑑賞できるようにしています。同級生や先生方はもちろん、保護者にも自由に作品を見ていただけます。

生徒たちは友達の作品を見て、表現方法の面白さに気付くようです。「自分には思いつかないデザインだな」「こんな表現の仕方もあるんだ」など、友達の良さを指摘する声をたくさん聞きますね。

明星学園中学校からのメッセージ

「明星学園中学校」の木工室での作業風景

編集部

明星学園中学校に興味を持っているお子さん・保護者に向け、メッセージをお願いします。

石井副校長

中学生の3年間は小学校の6年間よりも、さらに「自立」が進み親の懐から飛び出してはまた抱かれに戻る、複雑で多感な時期でもあります。「大人の階段を登っていく子供たちの後ろ姿をどう見守れるのか?」が重要になっていきます。

「我が子につらい思いをさせたくない」と思う親心から、保護者の皆さまも「どういった距離感で子供と向き合っていくのか?」と、悩まれることもあるかと思います。困難や悩みが人を成長させる面もあります。困難や悩みに対して先回りして導くのだけではなく、私たちと一緒にお子さんの成長を見守っていただけると幸いです。

縁あって本校に集う生徒たちだからこそ、多感な中学校時代に自分を見つめ直し「人を大切にする心=自分を大切にすること」を一緒に学んでいきたいです。教職員一同、皆さんのご入学を楽しみにしています。

編集部

お話からも、独自のカリキュラムで生徒さんの人間力を育てている御校の様子が伝わってきました。傾聴を重視した集団での学びは、コミュニケーション力も鍛えられるでしょうね。

本日は、貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!

明星学園中学校の保護者からの口コミ

「明星学園中学校」のグラウンド

最後に、明星学園中学校の保護者から寄せられた口コミを紹介します。

自由な校風だが、進路や行事などでも「自分で考えて行動する」ことを大切にしている。

制服や指定のカバンがなく、体操着も自由。個性を尊重し合える雰囲気だと思う。

先生と生徒の距離が近く、学習に対する意欲を引き出してもらえる。

口コミからも、生徒の自主性を尊重しながらも温かく見守る先生たちの様子がうかがえます。そのほか、「住宅街の中にあり、静かな環境で学習できる」と、環境面を評価する口コミも見られました。

明星学園中学校へのお問い合わせ

運営 学校法人「明星学園」
住所 東京都三鷹市井の頭5丁目7-7
電話番号 0422-43-2196
問い合わせ先 【問い合わせフォーム】
https://www.myojogakuen.ed.jp/junior_high_school/contact/contact?frompage=23790
公式サイト https://www.myojogakuen.ed.jp/junior_high_school

※詳しくは公式ページでご確認ください