ぽてんをご覧の皆様に、注目の学校をご紹介する本企画。今回ご紹介するのは、茨城県日立市に位置する私立の学校「茨城キリスト教学園中学校高等学校」です。同校は、県内唯一の中高一貫型キリスト教校として、キリスト教精神に基づく教育を実践しています。
同校は1948年の創立以来、「心豊かで実力のある自立した国際人の育成」を教育目標に掲げ、生徒一人ひとりの個性を大切にしながら、グローバル社会で活躍できる人材の育成に力を入れています。また、創立当初から国際教育に注力しており、茨城県内で初めて共学を導入した先進的な学校でもあります。
近年のトピックとして、2022年に完成した新4号館には最新の学習環境を整備しているほか、探究学習や協働学習を支援する充実した設備がそろっています。県内随一と評される図書館に加え、同じ敷地内にある茨城キリスト教大学の図書館が利用可能な環境は、生徒たちの知的好奇心を大いに刺激します。
今回、茨城キリスト教学園中学校高等学校の教育理念やカリキュラムの特徴について、校長のヴォス先生と高等学校の「総合的な探究の時間委員会」委員長を務める丹治先生にお話を伺いました。
この記事の目次
70年以上の歴史が培う「茨城キリスト教学園中学校高等学校」の教育理念
まず、御校の母体である「茨城キリスト教学園」の歴史について教えていただけますか?
本学園の歴史を振り返ると、第二次世界大戦の前にまで遡ることになります。戦前からこの地域に暮らし、戦争中は帰国を余儀なくされたアメリカ人宣教師たちがいたのですが、戦後はすぐに日本に戻り、1948年に本学園の設立に至りました。
そのときは食べ物も家もない、医療も不足している過酷な状況で、宣教師たちと地元の方々が話し合って、この地域の再建のために何が一番必要かを考えたそうです。
話し合いの結果、「二度とこういった戦争が起こらないよう平和を築き上げていくためには、子どもたちの教育が一番大事だ」という結論に達したそうです。
本校の教育目標「心豊かで、実力のある、自立した国際人の育成」には、そういった設立に込められた思いと、実践すべき教育がすべて表現されています。
▲学園のシンボルであるキアラ館は、建築家・白井晟一(1905~1983)が手掛けた唯一の礼拝堂
御校のスクールモットー「Peace Truth LOVE(平和と真理と、愛)」には、どんな思いが込められているのでしょうか?
これは本校の根幹を成す理念です。まず「Peace(平和)」ですが、これは学園の設立理念そのものです。二度と戦争を起こさない、平和を求める人材を育てるという思いが込められています。
「Truth(真理)」は、真理を追究する姿勢を表しています。単に知識を詰め込むだけでなく、物事の本質を見極める力を育てたいという思いがあります。
「LOVE(愛)」は、キリスト教の精神に基づいた隣人愛を意味しています。神様を愛し、同時に周りの人たちを自分と同じように愛するという教えが根底にあります。
70年以上経った今でも、その理念を大切にされているのですね。
そのとおりです。時代は変わっても、この「Peace Truth LOVE」という理念は今でも大切にしています。これが本学園の教育の柱となっているのです。
▲第2代学園総長ローガンJ.ファックス(日立市特別名誉市民)と学園のあゆみ
「県内唯一の中高一貫型キリスト教校」の豊かな人間性を育む取り組み
▲中高エリアにあるローガン・ファックス記念講堂で行われる中学のクリスマス礼拝では、生徒による聖書の朗読や全校生徒による讃美歌を披露
茨城県唯一の中高一貫のキリスト教校として、その精神を軸に心を育てる教育に力を入れている茨城キリスト教学園中学校高等学校。
学園全体で参加する朝の礼拝をはじめ、平和教育や国際教育を通して多文化や多様性を理解する心を育むことを重視する環境で、生徒たちは「自分を愛するように、他人を愛する」キリスト教の精神を自然と身につけていきます。
同校が取り組む心の教育について、ヴォス先生に伺いました。
学園全体で参加する毎朝の礼拝が培う「思いやりの心」
▲小礼拝堂での吹奏楽部による「讃美礼拝」
キリスト教精神に基づく教育について、具体的にどのような取り組みをされているのでしょうか?
まず本校では、毎朝礼拝を行っています。朝のホームルームのなかの7〜8分程度ではありますが、内容は充実していますね。礼拝堂に移動する1クラスを除き基本的に各教室で放送を聞く形で参加し、讃美歌や聖書の朗読のほか、クリスチャンの先生の講話を行うこともあります。
生徒だけでなく、先生方も参加されるのでしょうか。
はい。中学、高校の生徒はもちろん、すべての教員、理事長や総長も中高エリアで一緒に参加します。学校全体で、その日のテーマについて考える時間になっているのです。
また、月に一度はハンドベル部や吹奏楽部、コーラス部の生徒たちが礼拝堂で音楽を中心とした「讃美礼拝」を行うこともあります。そのときは各教室で映像とともにその音色に聞き入ります。
▲クリスマス礼拝でキャンドルを持つ生徒たち。厳かな雰囲気のなか行われている
「思いやり100」を目指す教育アプローチとは
▲正門の石碑には学園聖句「求めよ」の文字が
キリスト教精神に基づく教育で特に大切にしていることをお聞かせください。
私たちが最も大切にしているのは、「思いやり100」という考え方です。よく教育現場では「いじめゼロ」を目指すという話を聞きますよね。しかし、本校では少し違うアプローチを取っています。
「いじめゼロ」というのは、悪いことをしないように促すような、どちらかというと消極的なニュアンスの言葉です。しかし、「思いやり100」は人を大切にすることに焦点を当てた、前向きで積極的な行動を促す印象ですよね。
なるほど。人を大切にすれば、自然といじめもなくなるという考え方なのですね。
そのとおりです。キリストの教えのなかでもっとも大切なのは、神様を愛し、同時に隣人を自分と同じように愛することです。思いやりの心をもち、周りの人を大切にするというキリスト教精神を基に教育を行う本校だからこその考え方だと思います。
こういった考えは、礼拝をはじめとする日々のキリスト教教育を通して生徒たちに根付いていると感じます。例えば、クラスに障がいのある生徒がいる場合、その生徒を自然に受け入れ、サポートする雰囲気が生徒たちのなかにあります。
他校での勤務経験のある教員からは、本校の生徒たちは素直で思いやりがあるという声をよく聞きます。もちろん、人間ですから完璧にできているわけではないでしょう。しかし、この「思いやり100」という目標に向かって、生徒たちも教員も一緒に努力を重ねています。
多様性を重視した教育環境がかなえる「平和教育」と「国際教育」
▲アメリカ・オーストラリアなど姉妹校との充実した国際教育プログラムや長期留学生との交流も盛ん
茨城キリスト教学園中学校高等学校では、平和教育も大切にされていると伺いました。
はい。戦後すぐに設立された本校では、キリスト教教育と同時に平和教育を大切にしてきました。戦争のない平和な世界を実現するために、多文化や多様性を理解する国際教育が欠かせないと考えています。
実は、本校は茨城県内初の共学校でもあります。多様性を学ぶことにつながるとの考えから、当時としては珍しい男女共学制を取り入れました。
また、設立当時、本校の授業は国語以外のすべての科目をアメリカ人の宣教師たちが英語で行っていました。かなり前から、英語教育や国際教育が自然と行われていたんです。
その必要性が重要視されるずっと以前から、グローバル教育を実践されていたのですね。
そうですね。本校には国際教育プログラムが豊富にそろっています。またアメリカやオーストラリア、カンボジアなどさまざまな国の学校との交流も盛んです。
しかし、単に英語が話せる、外国に行ったことがあるというだけではなく、自分と違う文化、価値観、考え方をもつ人ともしっかりとコミュニケーションをとることができる真の「国際人」の育成こそが、本校の最終目標です。
これは外国の方々とのコミュニケーションに限った話ではありません。日本人同士でも、関西の人と関東の人では考え方や文化が違いますよね。隣に住んでいる人とだって、価値観が違うかもしれない。
身近な日本人同士で、お互いの考え方や価値観を理解し合い、認め合って仲良くできないのなら、言葉も歴史も文化も異なる外国の人々と分かり合えるはずがありません。本校では、国際教育は隣人との関係性からはじまると考えています。
例えば、私自身がその一例かもしれません。私は外国人ですが、40年近く前に本校に教員として採用されました。当時はまだALT制度もなく、外国人の教員がいる学校はとても珍しい時代でした。しかし、私を日本人教員とまったく同じ待遇で採用してくれました。
当時としては、それはとても画期的なことだったのでしょうね。
そのとおりです。そして今、私は本校の校長を務めています。「外国人だから校長になることができた」のではなく、「外国人でもまったく気にしていない」という捉え方で、私は今ここにいます。これこそが、私たちが目指す真の国際教育の姿です。
▲英会話室などを有する「国際教育館」
「大人とは何か」を問い続ける探究学習で、大きく成長する3年間
▲生徒たちなりの「大人とは」をスライドにまとめ学年末に発表する高1の探究学習
高等学校では、キャリア教育を軸とした段階的な探究プログラムを実践する茨城キリスト教学園中学校高等学校。3年間を通して取り組むテーマは「『大人』とは?」です。
家族や教員といった身近な大人たちへのインタビューを通して、その数だけある人生や価値観に触れる高1の取り組みを皮切りに、地域社会での課題解決に取り組む高2のグループ学習につなげ、段階的に探究を深めていきます。
高等学校での探究学習について、丹治先生に詳しく伺いました。
キャリア教育を軸とした探究活動で身近な大人の人生や価値観に触れる
御校の探究学習について伺いたいのですが、いったいどのような取り組みをされているのでしょうか。
高等学校での探究学習の大きなテーマは「大人とは何か」です。この問いを軸に、生徒たちは3年間の探究活動のなかで自分なりの答えを見つけていきます。
このテーマは教員同士での議論から生まれました。よく先生が生徒に「大人になりなさい」といいますよね。しかし、「大人とは何か」と聞かれたら、意外と明確に答えられないことに気づいたのです。
確かに、答えは際限なく出てきそうですね…。
試しに生徒に質問してみると、「自立している」「お金を稼げる」といった漠然としたイメージしかもっていないことがわかりました。
しかし実際は、大人の数だけ答えがあるはずです。そういった多様な「大人」の姿に高校生のうちに触れて、「自分はどう生きていきたいか」を考えることが、生徒たちの「生きる力」になるのではないかと考えたのです。
具体的にはどのように進めていくのでしょうか?
3年間を通して段階的に進め、高1ではじっくりとインプットの時間を取ります。まず、親や祖父母といった身近な大人へのインタビューからスタートし、できるだけ多くの大人の人生観や価値観に触れる機会を設けたいと考えています。
多感な年齢だからこそ、一番身近な大人と深く話すことで生徒たち自身はもちろん、親子や家族関係においても、さまざまな思いや感想をもつことでしょう。
また、教育実習生にも話をしてもらいます。彼らは大人の仲間入りをしたばかりの生徒たちにとって年齢の近い先輩です。現役の大学生の話は生徒たちにとってすごくリアルに響くだろうと思います。
さらに、教員からも話を聞きます。それぞれが違う学部学科の出身で、同じ教科の教員であっても各々まったく異なる経験をしています。
例えば私は国語の教員ですが、文学部出身なのか教育学部出身なのかで、教わってきたことも経験も違ってきます。教員歴が長ければ、また違った視点での経験談を聞くことができるでしょう。そういった多様な経緯を持つ教員たちの話を聞くことで、生徒たちの視野を広げていきます。
この取り組みでは、その人の人生を棒グラフのような形で可視化して、さまざまな人生があることがひと目でわかるようにしています。話す方も、自分の人生を振り返り、それを言語化して話すことで、新しい発見があります。
生徒だけでなく、教員にとっても発見や気づきがあります。ともに学びを深めることができるということは、探究活動を行うなかでとても大切にしている点でもあります。
地域の課題解決にチャレンジする高2のプロジェクト型学習
▲高3では、3年間の探究学習の成果をまとめ、プレゼンテーションを行います
高2・高3の学年ではどのような活動をするのでしょうか。
高2では地域に目を向け、自分たちで課題を見つけ、解決策を考え、実際にアクションを起こす少人数グループでのプロジェクト型探究学習を行います。
続いて高3では、これらの活動結果について言語化し、理解を深め、最終的にはプレゼンテーションという形で発表します。
具体的な取り組みの実例をお聞かせください。
例えば、2024年度の高2年のあるグループは、コミュニティビジネスをテーマに活動しています。最初は地元の特産物であるブルーベリーに注目しました。余剰収穫物の廃棄など、何か課題が見つかるのではないかと考えたようです。
ところが意外なことに、大きな課題は見つからなかったそうです。例えば、落ちたブルーベリーは食品ロスになるのではないかと農家の方に伺ったところ、いい肥料になるそうで、課題と見なされてはいませんでした。
▲高2では、積極的に校外活動を行い地域の課題解決のためのアクションを起こします
すぐに結果に結びつくわけでなくても、実態を知ることを含めて探究活動の学びといえそうですね。
そのとおりです。実際にアクションを起こしたからこその気づきは、探究活動の醍醐味でもあります。
その後、予想が外れた生徒たちは諦めずに別の特産品「干し芋」に目を向けました。注目したのは、干し芋を作る過程で出る皮の部分「端っぽ」です。廃棄される部位であり、臭いが強くて処理に困るという課題を抱えていることを発見しました。
今、この「端っぽ」を何か別の食品に加工できないか、実際に「端っぽ」に着目して活動している人たちがいないか、リサーチを進めています。
実際の地域の課題に取り組んでいくわけですね。
そうです。自分たちが思ったことを実際にアクションに移し、現実を知り、新たな課題を見つけ、次の活動に役立てる、これこそが探究活動です。生徒たち自身が、地域社会が抱える課題を通してこのサイクルを体験しているといえます。
進路への影響も。探究学習が切り拓く生徒自身の未来
▲高校3年生の探究発表「メタバースを使った地方創生の試み ネオ日立」
御校の探究活動での経験は、生徒たちの今後にも生かされそうですね。
そう思います。先日、この探究活動を経験した卒業生が久しぶりに来校してくれました。その卒業生は、高校時代の探究活動で日立駅のバーチャル空間作りに取り組みました。
CGを使用し、実際に地域を歩いているような体験ができる仮想空間を制作したのです。大学へ進学後も、高校時代の探究活動に関連した勉強を続けています。
探究学習が将来の進路に直接つながったのですね!
そのとおりです。その生徒が「あの探究活動の経験がなかったら、今の自分はないです」と言ってくれたのを聞いて、もっとこの活動を充実させていきたいと改めて思いました。
最新の学習環境が支える生徒の主体的・協働的な学び
茨城キリスト教学園中学校高等学校にある2022年竣工の新4号館には、大きな階段型のホールや壁一面がホワイトボードになっている教室など、生徒の協働的で主体的な学びを支える施設が満載です。
また、茨城県随一の充実ぶりとの呼び声も高い図書館や、同じ敷地内にある系列大学の図書館が使えることなど、生徒たちの知識欲を満たす充実の環境があります。ここでは、新4号館での生徒の学びについて伺いました。
生徒の学びを深める工夫が満載の「新4号館」が2022年に竣工
▲生徒の協働的な学びを支える新4号館。写真は斬新な階段型のホールで実施された東京大学主催「高校生と大学生のための金曜特別講座」の様子
2022年に新4号館が完成したと伺いました。新しい施設はどのように活用されているのでしょうか?
はい。新4号館にはすばらしい設備が整っています。特に大きな階段型のホールと、壁一面がホワイトボードになっている教室が特徴的です。
壁一面のホワイトボードには、例えばグループ活動の際に、自分たちの考えをどんどん書き出していきます。KJ法(※)を使ったり、アイデアを思いつくままに書き連ねたりと活用法はさまざまです。思考を可視化できる空間といったところですね。
(※)付箋などにアイデアを一つひとつ書いて、カテゴリに分けてグループごとに整理することで言語化していく手法
東京大学教養学部と協定を結び、オンライン配信による「金曜特別講座」を校内で受講することができます。多くの中高生が参加し、第一線で活躍する研究者等から各専門分野について学ぶ貴重な機会を得ています。
生徒たちの反応はどうですか。
とても好評です。自由に書ける広いスペースがあることで、アイデアが広がりやすくなっているようです。また、ほかのグループの発想を見ることができるので、お互いに刺激し合える環境になっています。
ホールの方はどのように使われているのでしょうか?
ホールは多目的に使っています。発表の場としてはもちろん、普段の探究活動でも活用しています。広いスペースを活かして、異なるクラスや中高一貫コース・高校入学コースの生徒たちの「交流の場」にもなっています。協働性を育むうえでも重要な役割を果たしているといえます。
▲ 生徒の協働的な学びを支える新4号館。写真は斬新な階段型のホール
「県内随一(※)」と評される充実した図書館は「思わず来たくなる」工夫が満載
▲蔵書数が多く、国内外のさまざまな本がそろう図書館は、まさに「知の宝庫」
(※)県内随一:第 41 回(2018)全国学校図書館研究大会・第 36 回(2021)関東地区学校図書館研究大会 茨城県代表校、 いばらき読書フェスティバル 2023 表彰
図書館も充実していると伺いました。「茨城県で一番ではないか」という声もあるそうですね。
素晴らしい図書館だと自負しています。蔵書の数と質が充実しているだけでなく、図書館の司書教諭が工夫を凝らし、生徒たちが「入りたくなる」空間づくりを行っています。単に本を借りに行くだけの場所ではなく、そこで過ごしたくなる、図書館の先生に相談したくなる、そんな雰囲気があります。
図書館が学びの中心になっているのですね。
まさにそうです。探究学習を進めるうえでも図書館は重要な役割を果たしており、自分たちの研究テーマに関する知識を得たり、新しいアイデアのヒントを見つけたりと多様な目的で使用されています。図書館は「知の宝庫」として、生徒たちの主体的な学びを支えているのです。
また、同じ敷地内にある茨城キリスト教大学の図書館を使用することもできます。中学生のうちから大学レベルの専門書に触れることができる環境があるというのは、大きな強みです。
こういった環境が、生徒たちの知的好奇心を刺激し、より深い学びへと導いていると感じています。新4号館の設備と合わせて、本校の学習環境は生徒たちの主体的な学びを全力でサポートしているのです。
茨城キリスト教学園中学校高等学校からのメッセージ
▲ 取材にお答えいただいた校長のヴォス先生(左)と丹治先生(右)
最後に、これから中学や高校を選ぶ子どもたちやその保護者の方々へ、メッセージをお願いします。
まず強調したいのは、学校選びは人生のなかでも本当に大きな選択だということです。特に中高一貫校の場合は、その影響力はさらに大きいといえます。だからこそ、学校の方針をよく調べることが大切です。
まず、その学校の教育理念が、自分の家庭の教育方針と一致しているかどうかを確認してください。特に私立学校の場合は、それぞれに独自の「味」があるはずです。公立学校との大きな違いはそこにあります。
次に、伝統と改革のバランスが取れているかどうかも重要です。長い歴史をもつ学校ならば、時代の変化に対応できているかどうか。逆に、新しい取り組みばかりで、基本的な教育がおろそかになっていないかといった点も見てほしいと思います。
さらに、安全で安心できる環境かどうかも大切です。生徒たちが伸び伸びと学べる場所であることが重要です。
茨城キリスト教学園中学校高等学校は、今おっしゃったポイントについて実践していらっしゃるわけですね。
そうありたいと思い、努力を続けています。キリスト教では、人間は偶然にこの世に生まれてくるのではありません。神様が一人ひとりに、これからの世界に必要な才能や能力を与えてくださると考えます。
その考えをもとに、本校では生徒がもつ才能や能力を見出し、それを伸ばすことを重視しています。このような理念や取り組みに共感していただけたなら、ぜひ入試説明会や見学会などのイベントに参加いただければ嬉しいです。
他者を思いやる心を学ぶキリスト教教育を受けることは、多感な年頃の生徒たちにとって生きる指針となるだろうと感じました。
このような環境で他者理解を学び、キャリア教育探究活動に没頭することは、多様性や多文化理解に力を入れる同校の教育を後押しし、ヴォス先生のおっしゃる「真の国際人」の育成に大いに役立つだろうと思います。本日はありがとうございました!
茨城キリスト教学園中学校高等学校の進学実績
▲ 「高校進路指導室」大学入試必須の赤本等が揃っており、進路実現に向けて多くの受験生が活用しています
茨城大学をはじめとする国公立大学の合格者が多く、2024年度は72名の実績を残しました。また、GMARCHといった難関私立大学に毎年合格者を出しています。
併設校である茨城キリスト教大学への特別推薦枠があり、他大学との併願も可能です。青山学院大学などの有名私立をはじめ、指定校推薦を利用できる大学も多数あります。
また、海外大学への進学サポートも充実しており、アメリカなどにある提携大学へ優先的に入学できるシステムがあります。
※茨城キリスト教学園中学校高等学校の合格実績(公式HP)
https://www.icc.ac.jp/ich/intro/sinro/2024_index.html
茨城キリスト教学園中学校高等学校の卒業生・保護者・在校生の声
▲自然体験キャンプやスキー教室など行事も多数実施
ここでは、茨城キリスト教学園中学校高等学校に寄せられた卒業生・保護者・在校生の声をお届けします。
英語学習や留学制度、キリスト教教育など、同校の特徴ともいえる教育内容に対して、評価の声が多く寄せられました。また、こども園、中高大がワンキャンパスに集う広大な敷地や新4号館など環境の充実に言及する声も聞かれました。
▲活発な部活動も茨城キリスト教学園中学校高等学校の特色のひとつ
茨城キリスト教学園中学校高等学校へのお問い合わせ
▲茨城キリスト教学園中学校高等学校の校舎、中高制服、高校4号館ホール、ローガンファックス記念講堂
運営 | 学校法人茨城キリスト教学園 |
---|---|
住所 | 茨城県日立市大みか町6-11-1 |
電話番号 | 0294-52-3215 |
問い合わせ先 | https://www.icc.ac.jp/ich/toiawase.html |
公式ページ | https://www.icc.ac.jp/ich/ |
※詳しくは公式ページでご確認ください