注目の中高一貫校を紹介する「ぽてん」の好評企画。今回取り上げるのは、福岡県福岡市にある私立女子校の中高一貫校「福岡女学院中学校・高等学校」です。
2024年に創立139年を迎えたキリスト教主義学校で、母体となる福岡女学院は幼稚園から大学院までを有する総合学園です。聖書の教えに基づいたスクール・ミッションを掲げ、生徒一人ひとりが社会で生き抜く力を身に付けられるよう、さまざまな教育を行っています。
また、2025年度からは高等学校の音楽科がリニューアル。「演奏家コース」と「響創コース」が誕生します。
今回は、そんな福岡女学院中学校・高等学校の教育について、重枝一郎校長にお話を伺いました。
この記事の目次
福岡女学院中学校・高等学校の教育理念「知識と品格を備えた女性の育成」
▲お話を伺った重枝一郎校長
まず、福岡女学院中学校・高等学校の教育理念をお聞かせください。
本校では聖書の教えをもとに、「神と隣人への愛に生きることを要とする、インテリジェンスとエレガンスを備えた主体的人格」を持つ女性の育成を教育理念に掲げています。
また、キリスト教の教えに基づいた「大切なひとり」という言葉を重視しています。誰かの役に立つことで「自己有用感」を高め、「自分の存在意義」を強く感じてほしいとの願いが込められており、この考えをもとにしたカリキュラムを実践しています。
本校には中学生が約230名、外部進学生を含めた高校生が420名ほど在籍しています。多くの生徒が集う「学校」という場所では、さまざまなシーンで人のために働く機会を得ます。その経験を通して自分の価値を高め、自分で自分を認められる人間になってほしいと考えています。
気持ちを切り替え、前向きな気持ちを育む「朝の礼拝」
▲福岡女学院のチャペル「ギール記念講堂」には、日本唯一の中部ドイツ・バロック様式パイプオルガンが設置されている
「朝の礼拝」を重視されているとのことですが、その理由をお聞かせください。
本校では朝のホームルームを連絡事項の伝達程度におさえ、毎朝20分ほど、中高の全校生徒が参加する「朝の礼拝」を行っています。ときには、本校の部活動でもあるMissionクワイア(※1)が讃美歌を披露、ハンドベルクワイア(※2)が演奏を行うこともあり、とても神聖な雰囲気があります。
(※1)讃美歌を歌う聖歌隊/(※2)ハンドベルで讃美歌を演奏する、どちらも部として活動している
そんな厳粛な雰囲気のなか、讃美歌を歌い、聖書を読み、さまざまな教会の牧師の説教を聞くことから1日をスタートすることで、生徒たちは気持ちを切り替えることができ、積極的に学習に取り組む姿勢や自分を成長させるためのヒントを掴むきっかけを得られると考えています。
月に一度、校長である私も生徒に向けて講話を行っています。基本的には「自分はどうありたいか」という人としての“Being”についてを話しています。講話で話したことを振り返ってもらえるよう、講話は本校のホームページにも掲載しています。
生徒たちにとってプラスになる声がけを毎日聞くことが、前向きな思考や成長を促すマインドセット教育にもつながると期待しています。
自分を知り、地域や社会へと視野を広げるキャリア教育
福岡女学院中学校・高等学校では、社会で活躍する自立した女性の育成のためのキャリア教育「凜として 花一輪 プロジェクト(通称:はないちプロジェクト」)を、探究学習を通して実践しています。
ここでは、その活動の主旨や取り組みについて伺いました。
職業を通して課題解決にチャレンジする探究学習「はないちプロジェクト」
▲はないちプロジェクトの集大成として取り組む「大切なひとりプロジェクト」では、ステージでのプレゼンテーションも行います
御校の「はないちプロジェクト」とはどのような取り組みなのでしょうか。
中高の6年間を通して取り組む教科横断型の探究活動で、自分や周囲の仲間という限られた世界から社会全体へと視野を広げながら、自らのキャリアについて考える取り組みを行っています。
どのような探究活動を行うか、課題を決定するのは生徒自身です。さらなるブラッシュアップを図って翌年も同じ課題に取り組む生徒もいますし、社会情勢などを加味した大きなテーマに沿って課題を決定する場合もあります。各々1年間かけて探究活動を進め、学年末にはポートフォリオにまとめて発表します。
過去にどのような取り組みがあったのか、具体的な例を教えてください。
取り組み例を挙げると、中1ではさまざまな職業に就いている社会人の方々と対話を重ねることで気付きを得る体験をします。中2では職業体験や企業訪問を行い、その会社がどのような会社なのかということだけでなく社会にどのように貢献しているのかをSDGsの観点も踏まえて調査します。
中3から高校では、これまでの学びを踏まえた「より深い探究活動」を通して自分の生き方や将来のキャリアを少しずつ具体的にしていきます。
具体的には、社会課題解決のための取り組みをビジネスに結びつける中3の起業体験や、SDGsの視点から設定した社会課題などに取り組む高2の探究学習を通して、論理コミュニケーションのスキル(※3)を身に付けていきます。そのための取り組みが、6人ほどの少人数グループで行う課題解決型学習「大切なひとりプロジェクト」です。
(※3)自分の考えをわかりやすく論理的に相手に伝えたり、聞き取ったりするスキル
「はないちプロジェクト」の一環として行われる、プロジェクト型学習「大切なひとりプロジェクト」の取り組みについてもお聞かせください。
取り組む内容は年度によってさまざまです。2023年度の高2は、自分の興味関心を深める「探究コース」と、ビジネスプランを考案する「ビジネスコース」に分かれて探究活動を行いました。
「おおきなかぶは本当に抜けるのか?」をテーマに取り組んだグループが、一般社団法人CREATION DRIVE主催の「中高生探究コンテスト」で約1900組のなかからファイナリストに選出されるなど、対外的にも大きな成果をあげています。
絵本『大きなかぶ』は実現可能なストーリーなのかを物理学の見地からシミュレーションし、かぶに見立てたペットボトルが実際に抜けるかどうかをさまざまな条件下で実証したユニークなもので、「日本物理教育学会九州支部研究大会」で最優秀賞もいただきました。
その前年の2022年度は、ソーシャルビジネスを考える課題に取り組みました。そのうちの一組は、日本政策金融公庫主催の「高校生ビジネスプラン・グランプリ」で、応募総数約5000件のなかからファイナリストに選ばれ、優秀賞を受賞しました。
▲「高校生ビジネスプラン・グランプリ」での授賞式の様子
そのグループは、視覚障がい者が健常者の相談を受けコーチングを行う個室カフェやオンライン相談サービスを提案しました。視覚障がい者の持つ対話力や傾聴力、目が見える人とは違った価値観などの特性にフォーカスしたビジネスモデルは高く評価されました。
探究活動を通して身に付く「答えのない問い」へのアプローチ力、自己解決力
これらの活動を通して、生徒にはどのように成長してほしいとお考えですか。
それぞれが持つ可能性を無限に広げ、「先の見えない時代」といわれる現代社会を生き抜く力を身に付けてほしいと考えています。
探究活動は「答えのない問い」を突き詰めていく学習です。自分の課題解決に向かってまずは行動し、たくさんの人に意見を聞き、それらを糧にして自分がどう感じたかを見つめ、最後は自分で結論を出さなければなりません。
こういった探究学習に6年間繰り返し取り組むことによって、型にはまったやり方ではなく、よりデザイン思考で物事や学習に取り組む姿勢が育まれます。
また生徒たちには、社会人との対話など、自分とは境遇も考え方も違うたくさんの人と交流したり、普段とは異なるコミュニティに身を置いたりすることで、「たし算」になるような学びを得て「新しい自分」をたくさん作り上げてほしいと考えています。
生徒の成長を実感した出来事があればお聞かせください。
行事を行う際、前年度のやり方をただ踏襲するのではなく、必ずその年度独自の取り組みを入れるなどブラッシュアップさせている様子を見ると、本校での学びが浸透していることを実感します。
以前、コロナ禍で女学院祭(文化祭)の開催が危ぶまれた際に、どうしても開催したいと申し出た生徒会の生徒に「どうして開催したいのか」「なぜ開催できないのか」を考え、そのうえで実行計画を立てるようにとワークシートの課題を出したことがあります。
生徒たちから提出されたワークシートは、女学院祭開催の意義から感染対策までを網羅した素晴らしいものでした。結果として、学院の充実した施設を生かし、会場を複数に分けて密を避けるなど、生徒たちの提案したプランで女学院祭を開催することができました。
白か黒かだけで判断するのではなく両方の立場を踏まえて考える姿勢は、自分とは異なる人々との交流の際にも役に立ちます。そういった点でも「たし算」の学びにつながっていく能力が育まれているのを感じています。
芸術を身近に感じる校風と伝統が支える「芸術教育」
芸術教育に力を入れていることでも知られる福岡女学院中学校・高等学校。高校では音楽科を設けており、音楽大学や美術大学へ進学する生徒も多数います。
伝統的に芸術を重視する校風や取り組みについて伺いました。
専門性の高い外部講師のもと取り組む「音楽」と「美術」
福岡女学院中学校・高等学校では、芸術教育にも力を入れていると伺いました。
本校ではキリスト教の教えに基づいた生き方教育でもある「宗教教育」、「はないちプロジェクト」、そして「芸術教育」の3つを教育の柱としています。そのなかでも「芸術教育」は本校の要です。
中学では教育指導要綱に定められた授業数の約1.5倍を音楽や美術に当てています。中学では全員が同等に芸術教育を受けるため、他校よりも音楽や芸術に触れる機会がとても多いです。
キリスト教主義校であることから、讃美歌やパイプオルガンの響き、チャペルなどの特徴的な建築など学校生活のさまざまな場面で音楽や芸術を身近に感じられる環境のなか、伝統的に芸術を重んじる雰囲気が本校の風土を作り上げているといえます。
音楽の授業ではどのような取り組みをされていますか。
中学では、合唱などをはじめとした「歌」、そしてヴァイオリンに取り組むことが主な取り組みです。入学してはじめてヴァイオリンに触れる生徒がほとんどですが、高校の音楽科の教員や非常勤講師として来校されるプロの演奏家が授業を行うので、ハイレベルな指導を受けられます。
これは美術の授業にもいえることで、油絵やデザイン、陶芸など、高い専門性を有する非常勤講師を招いて指導していただいています。芸術教育が根付いているため美術部の活動も活発で、毎年度、美術大学へ進学する生徒が一定数います。
▲生徒の美術作品
発表の機会はあるのでしょうか。
中学では毎年3月に、保護者の方々など外部から観客を招いて「中学音楽発表会」を開催しています。ポピュラーソングから讃美歌まで、皆さんに馴染みの深い曲をセレクトし、合唱とヴァイオリン演奏で構成しています。生徒たちにとっては、練習の成果を披露する貴重な場です。
美術作品に関しては、校内のメインスペースに展示して生徒をはじめ来校者の方々の目にとまるようにしています。たくさんの方に鑑賞していただける環境です。
2025年度、高等学校の音楽科に「演奏家コース」「響創コース」を新設
今後、高校の音楽科がリニューアルされるそうですね。
本校の高校には普通科と音楽科があり、音楽科はこれまで、高校2年生から進路に合わせて「音楽大学コース」と「国立大学教育学部コース」に分かれていました。2025年からは、これまでの「音楽大学コース」「国立大学教育学部コース」は「演奏家コース」へ進み、それとは別に「響創コース」を新設することになりました。
新たに誕生する「響創コース」では、音楽という強みを生かしながら、大学進学の際に学部の選択肢が狭められることなく、さまざまな職業へと舵を切っていくことができるような学び方ができるカリキュラムを実践する予定です。
実はこれまでも、音楽に関係のない学部へ進学し、音楽科で培った知見を生かしながらさまざまな職業に就いている音楽科の卒業生が多くいます。国立音大に進学した卒業生は、聴覚心理学に興味を持ったことで大学院へと歩を進め、国内外の大学で研究員となった後、現在は九州大学芸術工学研究院で音響設計部門の助教授を務めています。
このように、音楽と他分野の知識を組み合わせることでキャリアの幅を広げ、自分らしく社会に貢献している卒業生が他にもたくさんいます。また近年、表舞台での活躍だけでなく舞台芸術や裏方の仕事に大きな魅力を感じている生徒も増えています。このような状況から、演奏家以外のキャリアを目指したい生徒により多くの可能性を示したい、という思いで「響創コース」が生まれました。
実際にはどのようなことを学ぶのでしょうか。
音楽の授業数が多いのはもちろんですが、「演奏家コース」よりも国語・英語・社会科目の授業数を増やすなど、文系私立大学への進学に対応したカリキュラムを実施し、音楽という自分の強みを生かしながら、新しいジャンルを創出し、社会が抱えるさまざまな課題を解決していく女性の育成を目指していきます。
多角的なアプローチで生徒の会話力を高めるグローバル教育
福岡女学院中学校・高等学校では、英語習得に必要不可欠な「読む・聞く・書く・話す」の4技能を無理なく伸ばしながら、留学生との交流や海外研修などを通して生徒たちの視野を広げるグローバル・リーダー教育にも力を入れています。
ここでは、その多彩な取り組みについてお話を伺いました。
日常的に行う多読やチームティーチングで自然に英語力が身に付く
英語学習において、工夫されていることがあればお聞かせください。
英語力を向上させるために、ネイティブ講師と英語教員とのチームティーチングでさまざまな取り組みを行っています。特徴的なのは、洋書の多読やトークセッション、エッセイライティングに全学年が日常的に取り組んでいることです。
本校では全校生徒の多読に対応できるよう、洋書が約15,000冊、そのなかでも音声付きのものが約9,000冊と、蔵書は豊富です。また洋書に関しては英語レベルがラベルで分かるようになっており、自分のレベルに合わせて無理なく読み進めることができます。これによって、生徒の英語学習へのハードルを下げると同時に、さまざまな英語表現や単語を身に付けることにもつながっています。6年間の多読習慣で、ハイレベルな内容の本を原書で読めるようになる生徒もいるほどです。
トークセッションについても、具体的な内容を教えていただけますか?
トークセッションでは、あえて日本語が混じっても良いという条件で行っています。完璧な文章でなくても、コミュニケーションのツールとして英語を操れるようになるのが一番の目的だからです。そうすることで、生徒たちは構えずに英語を話せるようになります。
英語の達成度や評価についても「回答の正しさ」だけでなく「挑戦すること」に重きを置いています。その結果、生徒たちはより難易度の高い表現を使い、積極的にコミュニケーションをとることを重視するようになりました。また、多読や繰り返し行うトークセッションでのインプットの成果として、エッセイライティングでの使用単語数も飛躍的に増えました。
どのようなアプローチが英語学習のモチベーションになるかは生徒一人ひとり違うため、学びにバリエーションを持たせることで楽しんで英語を習得できるよう指導しています。
世界とつながる研修や交流会で生徒の視野を広げる
海外研修の実施や留学生の受け入れなども行っていらっしゃるそうですね。
海外研修は長期休暇中などに希望者を募って行っています。例えば8月の夏季休暇には、中学2年生から高校1年生を対象とした、オーストラリア語学研修や5泊中2泊でホームステイを行う「タイ・ミッション・スタディ・トリップ」、2〜3週間滞在するニュージーランド・カナダへの短期留学など、訪問先や取り組み内容もさまざまです。
2024年3月には、中学2年生から高校2年生の希望者で、シンガポール・マレーシアへ語学研修に赴きUSM(国立マレーシア科学大学)を訪問するなど、さまざまな体験をしました。英語でのコミュニケーションに果敢に挑戦するとともに、異国文化に触れる貴重な体験になったようです。
また、中学の希望者に向けて、校内で英語漬けの3日間を過ごす「English Day Camp」も好評です。高校では、さまざまな国からの留学生の受け入れも積極的に行っています。長年親交のある韓国三聖女子高校などとの異文化交流会も定例化し、毎年生徒同士がとても楽しそうに語らう姿を見ることができます。
このように、教室で学んだ英語を実際に生かす機会や、グローバルな視野を獲得するチャンスも豊富に用意しています。
福岡女学院中学校・高等学校からのメッセージ
最後に、この記事をご覧になっている受験生の皆さんや保護者の方々にメッセージをお願いします。
本校には、のびのびと自分を成長させることができる穏やかな雰囲気があります。それは、生徒一人ひとりに時間をかけて寄り添い、生徒のより良い学びのために主体的に指導にあたる教員の姿勢があってこそ作り出されるものだと感じています。
学校は集団生活の場ではありますが、本校では「個々」を重んじ、一人ひとりが自分の持ち味に気付き、成長することに重きを置いています。そのためか、学内外に限らず、個々での活動で注目を集める生徒も多く、その生徒を皆で応援し見守る雰囲気があります。
また、本校は歴史ある女子校でもあります。まだ女性の社会的地位がしっかりと確立される前の時代に「女性が学べる場所を作る」というのはとても大きなチャレンジだったはずです。そのマインドを引き継ぎ、学力面だけでなく精神面での学びや成長も重視しています。
本校の校風と、異性の目を気にせずのびのびとチャレンジしたりリーダーシップを発揮できる女子校の良さ、その両方を存分に生かした教育を実践しています。ぜひ、本校で自分を大きく成長させてください。
福岡女学院中学校・高等学校が実践するすべての教育活動が、一貫して教育目標でもある「大切なひとり」を生徒に伝え、彼女たちの可能性の芽を大きく育てる取り組みであると感じました。新設される音楽科の「響創コース」は、その名の通り、新しいキャリアを音楽を通して創出する卒業生が多く輩出されるのだろうと思います。
福岡女学院中学校・高等学校の進学実績
福岡女学院高等学校からは系列校である福岡女学院大学・福岡女学院大学短期大学部、福岡女学院看護大学へ進学する生徒が多く、国公立大、有名私立大学への進学も目立ちます。また、音楽科があることから、国立音楽大学や桐朋学園大学、大阪音楽大学などの音楽大学、芸術大学への進学も。
音楽大学を含む多くの指定校推薦枠は160校以上。一定の成績基準を満たせば、系列校へ学内推薦が受けられます。
◾️近年の大学合格者数(福岡女学院中学校・高等学校公式サイト)
https://www0.fukujo.ac.jp/js/achievements/
福岡女学院中学校・高等学校の卒業生・保護者の声
ここでは、福岡女学院中学校・高等学校に通うお子様をもつ保護者や卒業生の声をお届けします。
※2024年度「福岡女学院高等学校リーフレット」より一部抜粋
キリスト教主義校ならではの取り組みに魅力を感じている声を多く聞かれました。
福岡女学院中学校・高等学校へのお問い合わせ
運営 | 福岡女学院中学校・高等学校 |
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