生徒発プロジェクト多数!「かえつ有明中・高等学校」の革新的な教育とは|中高一貫校

特色ある教育プログラムで、次世代を担う人材を育成する学校に迫るこの企画。今回紹介するのは東京都江東区の私立中高一貫共学校「かえつ有明中・高等学校」です。

かえつ有明中・高等学校は全校生徒の約25%が帰国生という、非常に多様なバックグラウンドを持つ生徒が多いのが特徴です。そのため授業において対話や協働の過程を多く取り入れ、お互いの個性や価値観を尊重し合う関係性の構築に力を入れています。

またオリジナル科目として中学校の「サイエンス科」や高校の「プロジェクト科」を実施しており、探究活動を通じた生徒の主体的な学びの姿勢を培っています。さらに高校では、従来の教育の常識を覆すような新しい教育に取り組む「高校新クラス」というコースを設けており、生徒発の独自性あるプロジェクトが数多く生まれています。

今回はそんなかえつ有明中・高等学校の教育方針や「サイエンス科」「プロジェクト科」、そして「高校新クラス」の特徴について、教頭の足立満先生に詳しくお話を伺いました。

新しい社会を切り拓くことを目指したかえつ有明中・高等学校の教育方針

かえつ有明中・高等学校教頭の足立先生

▲インタビューにご対応いただいた教頭の足立先生

編集部

はじめに、御校の教育方針を教えてください。

足立先生

本校では「怒るな働け」という、本校の前身である嘉悦女子中学校・高等学校の創立者である嘉悦孝が唱えた校訓を掲げています。

開校当時の1903年という女性の社会進出が進んでいなかった時代において「単に不平不満を抱くのではなく、経済の知識や技能をしっかりと身につけ社会を好転させる意気と実力を持つべき」という新しい女子教育の在り方を示しています。

本校は2006年に「かえつ有明中・高等学校」に改称し、同時に共学化しました。しかし開校当時の「パイオニアとして新たな社会を切り拓いていこう」という思いは現代まで引き継がれており、学校全体で新たな学びに挑戦する姿勢を持って教育を展開しています。

多様性の中で認め合う“関係性”にフォーカスした教育活動を展開

かえつ有明中・高等学校の校舎内観

編集部

御校の3つの教育の特色として掲げられている「ダイバーシティ」「ディープラーニング」「グローバル」にはどのような意図があるのでしょうか?

足立先生

まず、「ダイバーシティ」は多様な価値観を理解して多くの人と協働してほしい、「ディープラーニング」は能動的な学びを通して興味を持ったものを深堀りしてほしい、「グローバル」は世界に目を向け、吸収することによって、自身の幅を広げて成長してほしいという願いがあります。

この3つの本質は、心理的安全性、つまり安心・安全な関係性を築くというところにあります。

本校が教育において大切にしているのは、生徒の「知りたい、学びたい」というモチベーションを引き出し、主体的・自発的な学びの姿勢を培うことです。そのためには、多様な価値観を持つ集団の中で、自分の考えを臆せず発信できる環境が不可欠であると考えています。

かえつ有明中・高等学校の生徒は全体の約25%が帰国生ですが、クラスを分けず混合クラスとしています。異なるバックグラウンドを持つ生徒と触れ合うことは、生徒の視野を広げる一方で、価値観や考え方の違いに直面することもあるでしょう。それは必ずしも帰国生だからというわけではなく、同じ日本で育ってきた者同士であっても価値観の違いを感じる瞬間はあると思います。

そういうときに異なる価値観を否定するような環境があると、生徒が自由な自己表現ができなくなってしまい、自主的、主体的な学びを阻害することにつながります。だからこそ本校では、自分が自分のままで心から安心して居られる場所をつくる“関係性の質を良くすること”に重点を置いて日々の教育活動を進めています。

編集部

学校生活の中で関係性の質を良くする上で、どういった点を意識されていますか?

足立先生

自分と相手の感情に向き合い、どう感じているのかを意識するという「非認知能力」にフォーカスしていくために、授業では対話や協働の機会を多くつくることを意識しています。

特徴的なのが、「聴くこと」に重きを置いた“共感的コミュニケーション”のトレーニングを取り入れていることです。「相手の話を否定せずただ聴く」という経験を通じて、その人を丸ごと受け入れる姿勢を培っています。さまざまな考え、価値観の人がいる中でも、そうやって受け止め合える空気感が醸成されることで、生徒が安心して自分を表現できるようになるのだと考えています。

生徒同士の学びだけでなく、教員や保護者の学びも意識

かえつ有明中・高等学校の掲示板

編集部

そういった安心して自分を開示できる関係性というのは、生徒同士だけでなく教員と生徒の間にも築かれているのでしょうか。

足立先生

おっしゃる通り、本校の教員と生徒は、ただ「勉強を教える、教えられる」という関係性ではなく、共に学び合える関係性を構築しています。

教員自身が積極的に学んでいるのも特徴で、他の学校に行って授業を見学するなど外ともつながりながら日々新しい教育に活かしています。今後、「交換授業」という、他の学校と協力して教員を交換するという取り組みも実施予定です。

また本校では教員、生徒だけでなく保護者との関係づくりも重要視しています。校長が行った保護者向けのワークでは、先ほどお話した「聴くこと」に専念する共感的コミュニケーションや対話型の授業など、生徒が体験している本校の授業を保護者の方に体験していただきました。300人という多くの保護者の方にご参加いただき、本校の教育方針を体感いただく良い機会になったのではないかと思います。

加えて、保護者の方が学ぶ機会である「ペアレンツプロジェクト」も行っています。こうした活動を通して、より一層かえつ有明中・高等学校への愛着を深めながら、学校全体で学び合う環境をつくっていけたらと考えています。

独自の探究が生まれる「サイエンス科」「プロジェクト科」

かえつ有明中・高等学校教頭の足立先生

編集部

かえつ有明中・高等学校では、どのような探究型学習を行っていますか?

足立先生

本校のオリジナル科目として、中学校では「サイエンス科」、高校では「プロジェクト科」という教科で、探究的な活動を行うワークショップ形式の授業を導入しています。この2つの授業で目標としているのは「学び方を学ぶ」「自分軸を確立する」「共に生きる」の3つです。

「学び方を学ぶ」というのは、分からないから教えてもらうというのではなく、分からないことに対して自ら情報収集してそれを分析し、他者に伝えるという探究に必要なスキルを習得すること。「自分軸を確立する」というのは自分の考えを他者に伝え、その振り返りを行う中で自分が何者かを見出していくこと。「共に生きる」というのは先ほどもお話しした、対話や協働を通じて安心できる関係性を築くことを意味します。

サイエンス科、プロジェクト科は情報収集・分析から自分の意見を他者にプレゼンテーションするという一連のプロセスを実践していくことになりますが、それにプラスして振り返りの過程を非常に重要視しています。授業を通じて何を学んだのか、自分は何に気づいたのかを、必ず授業の最初、あるいは最後に時間を取ってしっかりと振り返っています。

中学校の「サイエンス科」ではコミュニケーションや探究活動を通じて探究・協働のスキルを育む

かえつ有明中・高等学校のサイエンス科で実施しているリーディングプロジェクトの様子

編集部

中学校で実施されている「サイエンス科」について詳しく伺います。こちらは具体的にどのようなプログラムなのでしょうか。

足立先生

サイエンス科ではコミュニケーションや探究活動などのさまざまなプログラム体験を通じて「学び方」の基礎を培う授業を実施しています。例えば先ほどお話した共感的コミュニケーションのトレーニングもサイエンス科の授業の一環で行っており、カードゲームなどを用いて伝え方のトレーニングを行うこともあります。

その一例に「価値観カード」というゲームがあります。「大切にしたいもの」が書かれたカードから3枚引き、自分にとって優先度の低いものを1枚捨てて次の人に回し、最後に残ったカードを使って自己紹介を行うというワークです。自分自身を見つめ直すことにもつながりますし、他者を深く知ることにもつながるゲームとなっています。

かえつ有明中・高等学校のオリジナルゲーム「価値観カード」

▲かえつ有明中・高等学校のオリジナルゲーム「価値観カード」

足立先生

また国語の授業では本を通じて新たな学びを得る「リーディングワークショップ」も実施しています。生徒からは「読書によって考える力が身につく」「他の人がどんな本を読んでいるのかも共有されるため学びが得られる」という声が挙がっています。

かえつ有明中・高等学校の国語で実施しているリーディングワークショップの様子

▲「リーディングワークショップ」で題材にした本

編集部

さまざまなワークを通じて身に付けたスキルを実践する場もあるのでしょうか?

足立先生

はい。サイエンス科では各学年で学期ごとに3つ程度のプロジェクトに取り組み、チームで探究活動を行います。

例えば中学1年生では東京臨海地区のリーフレットの制作、2年生では海外からの旅行者向けの旅行企画の提案、そして3年生ではサイエンス科の学びの集大成として越境プロジェクトを行い、校内プレゼンテーションを行っています。

高校の「プロジェクト科」では、学校外とも積極的につながるプロジェクトが多数生まれている

かえつ有明中・高等学校の「アリアケミコシ」

▲プロジェクト科で商業施設と連携して作成した「アリアケミコシ」

編集部

高校のプロジェクト科の取り組みについても教えていただけますか?

足立先生

高校のプロジェクト科では、自分自身の興味・関心があるテーマを見つけ、他者と対話を行い、チームで探究活動を行うという一連のプロセスに取り組んでいます。生徒自身が課題設定して取り組むため、数々のユニークなプロジェクトが立ち上がっていますよ。

編集部

その中でも印象的なプロジェクトを教えてください。

足立先生

高校3年生の生徒が取り組んだ「合理的配慮」(※)をテーマにしたプロジェクトは、生徒が主体となって学校外にも飛び出しながらテーマを掘り下げていったという点で非常に印象的でした。
※合理的配慮…障害のある方に対して不自由のない学校生活、社会生活を保障する上で、障害特性に応じて行われる配慮のこと。

まず「合理的配慮」のテーマで、生徒が教員に対してワークショップを行ったんですね。そこから1か月後くらいに渋谷区で場所を借り、社会人向けの合理的配慮に関するワークショップを行いました。さらにその結果を踏まえ、クラスの生徒に対しても同じテーマでワークショップを行いました。回数を重ねるごとに、振り返りを踏まえて内容をブラッシュアップしていったのもとても印象的でしたね。

編集部

ワークショップを繰り返す中で、内容はどのように変化していったのですか?

足立先生

最初に教員に対して行ったワークショップでは、識字障害を持つ子どもたちが学校生活を送る上で必要な条件を示した上で「この学校ではどこまで提供できるのか」を教員に問う、という内容でした。しかし実際にやってみて「もう少し原点に立ち返るべきではないか」ということになったんです。

そこで社会人向けのワークショップでは「そもそも合理的配慮とは何か」という、概念自体を考える内容に発展させていました。

編集部

先ほどおっしゃった「振り返り」が活きている例ですね。

足立先生

その通りです。やっただけで満足せず、必ず振り返って発展させていくというまさに「ディープラーニング」が体現された学びだったのではないかと思います。

「合理的配慮とは何か」という答えのない大きな問いとしたことで生徒にはモヤモヤが残った部分もあったようですが、生徒から「このプロジェクト科は答えを出すことを目的にしているのではなく、私たちに考えさせる場、あるいは次につながる場を提供するものなんですよね」と言われたんです。プロジェクトを通じてそういう学びの本質を掴んでいってくれたことにも感心しました。

編集部

高校生が社会人に向けたワークショップを行うというのはすごい挑戦だと思うのですが、そういった学校の外とつながるプロジェクトも多いのでしょうか?

足立先生

本校では学びを学校内の枠に限定せず、積極的に外とつながっています。その中でも地域とのつながりを活かした地域活性化プロジェクトが数多く生まれているのが特徴です。

例えば2022年度には有明ガーデンという商業施設と連携し、病院にアートを媒介としたコミュニケーションスペースをつくる「ホスピタルアート」というプロジェクトが生まれました。

そこでできた有明ガーデンとのつながりを活かして次年度に生まれたのが、有明ガーデンが開催する夏祭りに神輿をつくって参加する「ミコシプロジェクト」です。どういう神輿をつくるのかというところから生徒主体で企画し、この地域らしさが出るものを、ということで海に関連するデザインの神輿を制作していきました。

かえつ有明中・高等学校の「アリアケミコシ」の制作工程の分かる看板

▲アリアケミコシの制作工程がわかる表示

足立先生

また別の例として、同じ地域にキャンパスを構える武蔵野大学と連携した例もあります。有明キャンパス3号館屋上の屋上菜園で実施されている養蜂活動の見学に行き、そこで得た知識をもとに本校でも養蜂を始めました。

編集部

学校の外とつながる活動からはどのような学びが得られると考えられますか?

足立先生

企業など社会とつながることで、企画力やプレゼンテーション能力といった、将来社会に出てからも活きるスキルが獲得できるのがポイントです。また学校の外に飛び出すプロジェクトは挑戦するのにも勇気がいるものですが、だからこそチャレンジしてやり遂げることに意味があるのだと思っています。

当たり前を疑い、学びを変革する!「高校新クラス」の取り組み

かえつ有明中・高等学校の授業風景

編集部

御校では高校から3つのタイプのクラスに分かれていくとのことですが、その中でも「高校新クラス」は非常にユニークな取り組みをされていると伺いました。高校新クラスの特徴について教えてください。

足立先生

かえつ有明高等学校では、座学中心で、一般選抜で大学進学を目指す「トラディショナルクラス」と、座学と探究学習を両立する「オーセンティッククラス」、そして「高校新クラス」の3つのコースに分かれます。

高校新クラスは「決まったことをルールの中でこなすような、受動的に学ぶ従来の認知型の授業を覆し、生徒が学びの本質に気づけるような新しい教育の機会を提供していこう」ということを目的に2015年に新たに生まれました。

高校新クラスの生徒たちは既存のルールに捉われない、非常に自由度の高い学びを実践していくことになります。一方で、自分が何を選び、どう学んでいくのかを摸索していくことには責任も伴います。

そういう学びに踏み出す第一歩として行っているのが、毎年5月に実施しているケンブリッジ研修です。現地にホームステイして語学研修やさまざまなプロジェクトを行うこの研修を通じて、今までの日本の教育での常識をわきに置いて、当たり前を疑う姿勢を身につけてもらえたらと考えています。

編集部

実際に高校新クラスで行われた取り組みで印象的なものはありますか?

足立先生

本当にたくさんあるのですが、一例を挙げると生徒自身でツバルに行くプロジェクトを立ち上げ、クラウドファンディングを実施して達成した例があります。ツバルではエネレ・ソポアンガ首相にも会って話をしたり、現地のごみ問題を目の当たりにしたりと大きな学びを得て帰国しました。

他にも、何の伝手もなくフィリピンに行って1か月間滞在した生徒や、6日間かけて女子生徒2人で青春18きっぷを使って鹿児島から北海道まで行った例もあります。こちらの想定していた枠を軽やかに超えていくような挑戦が数多く生まれていますね。

編集部

そういった行動力、アイディアを持つ生徒さんが育つ要因というのは何だと思われますか?

足立先生

学校として生徒のアイディアを否定せず、寛容に受け止めて背中を押す姿勢があることが大きいと思います。先ほどの青春18きっぷの旅の例でも、学校として「女子生徒2人だと危ない」という理由でストップをかけるようなことはしませんでした。

従来の学校の在り方と照らして「こうあるべきだ」「これはしてはいけない」という制限をしないというのは、生徒たちがのびのびと挑戦できる理由になっていると思います。

かえつ有明中・高等学校の授業風景

▲新クラスの授業の一コマ。

高校新クラスの存在が、学校全体に「挑戦」の機運を波及

編集部

高校新クラスの存在は、他のコースの生徒さんに影響を与えているのでしょうか。

足立先生

高校新クラスは、設立当初は「特別なクラスだ」という認識がありましたが、今は高校新クラスと他のクラスの共同プロジェクトも増えてきました。徐々に垣根がなくなりつつある中で、学校全体に新しいことに挑戦しやすい空気が醸成されていると感じます。

学校のSNSでも生徒主体の取り組みを積極的に発信していますし、実際に企業とつながったり海外にいったりと挑戦する生徒たちの姿を間近に見ることで「自分もやってみよう」という機運が自然と生まれているのだと思います。

実際に、高校新クラスではないクラスの生徒が日本最大級のアクティブラーナー育成イベント「チャレンジカップ」に挑戦し、優勝した例もあります。高校新クラスの常識にとらわれない学びが学校全体に広がり、学校を飛び出して行うさまざまな取り組みにつながっている好例といえるでしょう。

学びにワクワク感を生む、かえつ有明中・高等学校の施設

かえつ有明中・高等学校の施設「ドルフィン」

▲学びの中心地となるドルフィン。「ドルフィン」という名前は、イルカの賢さと、生徒が知識の海原を泳ぐ様子をイメージしてつけられた

編集部

御校の施設の特徴について伺います。「ドルフィン」という施設があるそうですが、こちらはどういった場所なのですか?

足立先生

ドルフィンは図書館に学習スペースを備えた、本校の学びのシンボルとなる場所です。5万冊の蔵書を誇り、さらに電子黒板やiPadなど協働学習にも活用できる空間となっています。

ドルフィンにはサイエンス科で使用するカードゲームを含め、本校オリジナルの学びのツールがあるため、ドルフィンで授業を実施することも多くなっています。

編集部

2024年に完成した新校舎についても教えてください。

足立先生

2024年3月に完成した新芸術教室棟「BLOOM」は、いくつかある部屋を授業内容に合わせて自由に使える空間となっています。例えば国語の授業で「リラックスして読書をしたい」ということであればクッションがある部屋を使用することになります。

音楽室や美術室といった特別教室のように教科を限定せず柔軟な使い方ができるのが「BLOOM」の特徴です。

かえつ有明中・高等学校の施設「BLOOM」

▲「BLOOM」での授業の様子。この名前は個性の象徴である「花」と、興味関心が花開いていく「開花」をイメージし、生徒が考案した

足立先生

「こういう目的で使うもの」と学校がルールを決めるのではなく、良い空間にしていくために生徒も一緒に考えていこう、というのがBLOOMのスタイルです。当たり前を疑い、常識を取っ払っていこうという本校らしさが活きた空間といえるでしょう。

編集部

BLOOMでの授業の様子はいかがですか?

足立先生

「BLOOM」を使った授業では、生徒みんなとてもわくわくした様子です。ドルフィンでの授業もそうですが、やはり状況や場所を変えることで生徒の授業に対する姿勢が変わるのではないでしょうか。積極的に意見が出たり意欲的に取り組んだりと、非常に前向きなエネルギーが生まれていますね。

かえつ有明中・高等学校からのメッセージ

かえつ有明中・高等学校教頭の足立先生

編集部

最後に、かえつ有明中・高等学校での学校生活に興味を持った読者の方に向けてメッセージをお願いします。

足立先生

お子様たちはいろいろな可能性を持っています。その可能性を花開かせることができるのは、自由にチャレンジできる環境です。

本校は学校全体に、生徒たちのアイディアを寛容に受け止め後押しする雰囲気があります。生徒たちがさまざまなチャレンジの中で気づきを得て自主性を育んでいける機会があると思いますので、そういう学校生活に魅力を感じる方はぜひ本校に来ていただけると嬉しいです。

編集部

足立先生、本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!

かえつ有明高等学校の進学実績

かえつ有明中・高等学校の施設「BLOOM」

2024年度のかえつ有明高等学校の合格実績を見ると、さまざまなプロジェクトや探究型学習に重点を置いていることから、総合型選抜の入試方法を選択する生徒が多くなっています。

進学先では卒業生の約9割が私立大学に進学しており、中でも最難関私大である早慶上理ICU(※)には合格者数373人中50人を超える合格者を輩出しています。国公立大学でも国内最難関の東京大学をはじめ、名古屋大学など難関大学への合格者が出ています。また約20人が海外大学に合格しているのも特徴です。
※早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、国際基督教大学の頭文字を取ったもの。

■かえつ有明中・高等学校の進路・進学(公式サイト)

https://www.ariake.kaetsu.ac.jp/education/support/

かえつ有明中・高等学校の生徒・保護者の口コミ

かえつ有明中・高等学校の校内のグラフィティ

▲校内のグラフィティが描かれた壁。部活動では「アート部」があり、芸術面でも個性を発揮している

ここでは、かえつ有明中・高等学校に寄せられた生徒・保護者からの口コミを一部抜粋して紹介します。

(生徒)施設が充実しており、勉強の空間が整っている。特に図書館が充実していてとても満足している。

(生徒)ただ教えるだけでなく、生徒の創造性を大切にして、将来に生きる力を身につけられる授業を行っている。プレゼンテーション能力が上がるようなプログラムがたくさんあるのも魅力。

(生徒)先生と生徒の距離が近く、安心して相談できる。

(保護者)生徒だけでなく先生たちの学ぶ姿勢があるのがとても素晴らしいと思う。だからこそ、教育が常にアップデートされていると感じる。

(保護者)帰国生が多いが、帰国生クラスがないためクラス内に多様性が生まれている。英語の学習にも良い環境だし、多様性を理解するプログラムがあるからこそ生徒同士も個性を認め合っている。

生徒の多様性や個性を認め合う環境があることが口コミからも伝わってきました。また教員に対する声が多く寄せられており、生徒との関係性や教員自身が学ぶ姿勢について多くの高評価の声が聞かれました。

かえつ有明中・高等学校へのお問い合わせ

かえつ有明中・高等学校の校名

運営 学校法人嘉悦学園
住所 東京都江東区東雲2-16-1
電話番号 03-5564-2161(広報室) 
問い合わせ https://www.ariake.kaetsu.ac.jp/inquiry/
公式ページ https://www.ariake.kaetsu.ac.jp/
公式SNS https://www.instagram.com/kaetsu_kouhou/

※詳しくは公式ページでご確認ください