“自信がついた”子ども多数!「こども夢の商店街」で体験できるお店屋さんとオシゴトの魅力

この記事では、子どもにおすすめのイベントとして「こども夢の商店街」をご紹介します。

「こども夢の商店街」は、小学生が自分のお店を開いたり、こども夢の商店街の運営に携わるオシゴトに挑戦したりしながら『働くことの楽しさ・難しさ』を体験できるイベントです。安心して失敗できる環境にて保護者のサポートなしでチャレンジするなかで、責任を持つことの大切さや役に立つ喜びなどを体感できます。

今回は「こども夢の商店街」実行委員会事務局の一般社団法人ユメ・フルサトで代表理事を務める吉田さんにインタビュー取材を行い、イベントの概要や魅力、参加方法などを詳しく教えていただきました。ぜひ参考にしてみてくださいね。

『生きる力』が楽しく身につく!「こども夢の商店街」

こども夢の商店街で呼び込みを行っている女の子

全国各地の商業施設で開催されている「こども夢の商店街」は、文部科学省や環境省なども後援するキャリア教育イベントです。自分のお店を持てる「お店屋さん」やさまざまな職業を体験できる「オシゴト」へのチャレンジを通して、働くことのやりがいや大変さ、お金の大切さを学ぶことができます。

お店屋さんやオシゴトに参加すると、「おむすび通貨(※1)」と呼ばれる専用の通貨を稼ぐことが可能です。稼いだおむすび通貨は「こども夢の商店街」の各種お店で使えるほか、会場内のお米屋さんでお米と交換できたり、提携店(中小事業者)にて本物のお金と同じように利用できたりします。
(※1)1むすび=どんぶり約1杯分のご飯を炊けるお米の価値

▼おむすび通貨提携店はこちらでチェック!
公式:こども夢の商店街「おむすび通貨を使う」

そんな子どもの夢や希望がたっぷりと詰まった「こども夢の商店街」について、まずはイベントの魅力をたっぷり教えていただきました。

自分のお店を経営できる「お店屋さん」

こども夢の商店街でお店屋さんにチャレンジしている子どもたち

自分で考えたお店を出店できる「こども夢の商店街」のお店屋さん体験。どのような事を経験できるのか、人気があるお店はどのようなものなのか、などについて教えていただきました。

自分が考えたお店で“商売”にチャレンジ!

編集部

「こども夢の商店街」でのお店屋さんでは、どのような体験ができますか?

吉田さん

自分のお店を開いて好きなものを販売し、売れるとおむすび通貨を稼げます。販売品はハンドメイドのものや不要になったおもちゃ・本・ゲームなどで、販売価格も自分で考えます。

当日は保護者の方のサポートなしでお店屋さんにチャレンジしていただきますが、事前準備は保護者の方と一緒に行っているお子さまが多いですよ。たとえばハンドメイド品のお店であればアクセサリー作りを一緒に行ったり、ハンドマッサージ店であればマッサージの仕方を一緒に調べて練習したりといった具合です。

何を売るかは自分次第!定番のお店をするもよし、ユニークさで勝負もよし

こども夢の商店街のアクセサリー屋さん

編集部

どのようなお店が多いでしょうか?

吉田さん

定番なのは、アクセサリーなどのハンドメイド品や、射的や釣りなどのゲーム系のお店です。過去にはパソコンやタブレットを持ち込んで自分でプログラミングしたゲームをやらせてあげるお店や、ダンボール製の「人力・ワニワニパニック」といったユニークなものもありました。

こども夢の商店街における射的ゲームのお店屋さん

▲射的ゲームのお店は男の子のお客さんに大人気!

また、その場で似顔絵を書いてあげるお店や、巫女さんの格好をして神社をやってるお子さまもいらっしゃいましたよ。神社はお参り後におみくじを引いてもらい、手づくりのお守りをあげるといった内容です。

毎回あっと驚く発想のお店があるので、スタッフ一同ワクワクしながら当日を迎えております

自分で考え、営業し、売れた時の喜びは絶大!安心して失敗できるのも「こども夢の商店街」ならでは

編集部

お店屋さんはオシゴト体験に比べて難しそうな印象ですが、やはりチャレンジされる方は低学年ではなく高学年のお子さまのほうが多いのでしょうか?

吉田さん

そうですね、オシゴト体験はどちらかというと低学年の参加者が多く、お店屋さんは高学年の参加者が多い傾向があります。ただ、低学年でお店屋さんにチャレンジするお子さまもたくさんいらっしゃり、なかには1年生でひとりでお店を出す方もみられますよ。

特に初めて「こども夢の商店街」に参加される場合はハードルの低いオシゴト体験を選ばれる傾向があるのですが、私達スタッフのおすすめはお店屋さんです。自分が創意工夫をして開いたお店にお客さんが足を運んでくれて、見事買ってもらえたときの喜びはお店屋さんならではの魅力だと思います。

お仕事体験のイベントは他にもあると思いますが、自分のお店を開いて自分の力で営業を行い、安心して失敗できる場所はなかなかありません。ぜひお店屋さんにチャレンジして、貴重な経験を存分に楽しんでいただけたら嬉しいです。

逮捕される!?ハラハラ・ドキドキの「警察制度」あり

編集部

「こども夢の商店街」のお店屋さんには、警察による逮捕システムがあると伺いました。どのような制度なのかご紹介ください。

吉田さん

警察制度は、ルール違反をされたお子さまを逮捕するシステムです。たとえばお店の枠内に大人の方が手出しをされたり、決められた枠から物がはみ出したり、会場内を走ったりした場合に警察官が取り締まりを行います。

逮捕されると会場内の「牢屋」で一定時間お待ちいただき、その後は再びお店屋さんに戻っていただくことが可能です。しっかりとルールを守りながら営業することの大切さを学んでいただきたい、といった想いから警察制度を実施しております。

逮捕されて泣いてしまうお子さまもいらっしゃいますが、ぜひ「鬼ごっこでつかまってしまった」ような感覚で楽しんでいただけたらと思います

気になる職業を体験できる「オシゴト」

こども夢の商店街でお米屋さんのオシゴト体験を行う子どもたち

続いては、「こども夢の商店街」で体験できるオシゴトの特徴についてお話を伺いました。

警察官やお米屋さん、チラシ配りなどが人気!複数のオシゴトが体験可能

こども夢の商店街のオシゴト体験(警察官)

編集部

「こども夢の商店街」でのオシゴトでは、どのような体験ができますか?

吉田さん

オシゴトの内容は会場によっても異なりますが、一般的にはアナウンサーやリポーター、警察官、銀行員、モデルなどの職業体験ができます。モデルさんのみ、出演枠の関係であらかじめ予約をしていただく必要がありますが、それ以外のお仕事に関しては当日の会場内にある「ハローワーク」にてやりたいものをご自身で選ぶ形です。

なお、オシゴトは午前/午後の完全入れ替え制となっており、午前・午後ともに2時間20分の制限時間が設けられています。基本的に1回のオシゴトは20分間で、終了後に次のオシゴトを探して体験していただきます。大体お1人につき2~3回ほど体験されている印象です。

編集部

子どもたちから特に人気のオシゴトがあればご紹介ください。

吉田さん

警察官やお米屋さん、インフォメーションセンターで館内放送をするオシゴトなどが人気です。仕事内容だけでなく、「あの衣装を着たいからやりたい」といった理由で選ぶ子も多いですよ。

また、親目線で見たときに「それを選ぶの?」といった仕事も意外と人気です。たとえば「広告店」という、会場で「こども夢の商店街」のチラシを配る仕事があるのですが、そういった派手さのない裏方のような仕事も子どもたちの興味関心を集めています。

なかには2枠仕事をする場合は倍のお給料をもらえたり、チラシ配りなどで一定の数を超えるとお給料が増えたりする場合もあり、そういった割りの良いオシゴトも人気です。

やりたい仕事をいくつか決めておくとスムーズに参加できる

編集部

やりたい人が殺到する人気のオシゴトもあると思います。先着順でオシゴトを選べる形式でしょうか?

吉田さん

基本的には会場内の「ハローワーク」にて看板に求人票を貼り出しており、その紙をお子さまが並んでいる順番で手に取って該当のオシゴトの場所へ行く形です。1回のオシゴトが20分間なので、20分後にそのお仕事の次の回の求人票が貼り出されてどんどん更新されていくため、「早く来たから有利」というわけではありません

とはいえ、どれにしようか迷っていると後ろの子に希望の求人票を取られてしまうこともあります。やりたいオシゴトをいくつか決めてから参加すると、スムーズに選べて効率的にオシゴト体験を楽しめると思いますよ。

「保護者はそっと見守るスタイル」が子どもの成長を促す!

編集部

「こども夢の商店街」のオシゴトは基本的にお子さまのみ参加できるそうですが、保護者の方はどこでどのように過ごしていらっしゃいますか?

吉田さん

少し離れたところからオシゴトの様子をご覧になる保護者の方が多いです。「ハローワーク」もお子さまのみ入室可能となっており、基本的に保護者の方がサポートすることはできません。

ぜひオシゴト中もお子さまと会話されたりサポートされたりはせず、そっと見守ってあげてくださいね。なかには「ひとりで大丈夫かな?」と不安を感じる方もいるかもしれませんが、そういった機会を与えてあげることで自分で考え、行動する力を高められるメリットがありますよ

編集部

シャイなお子さまもいると思いますが、そういった子でも問題なく楽しめますか?

吉田さん

もちろんです。実際に、広告店のオシゴトを選ばれたすごくシャイな女の子の保護者の方が「うちの子にできるのかな」と不安に思われたそうですが、いざ始まると「お仕事だからしっかりやらなきゃ」といった表情で堂々とチラシ配りをされていて、「うちの子ってこんなことできるんだ!と驚きました」との感想をいただいたことがあります。

そのような普段とは違ったお子さまの姿をご覧いただけると思いますので、ぜひ楽しみにしていてくださいね。

「こどもサポーター」のお兄さん・お姉さんもいるから安心♪

こども夢の商店街のオシゴト体験を行う子どもとこどもサポーター

編集部

「こども夢の商店街」のオシゴト体験では、何をやろうか迷っている場合や上手にできない場合などにスタッフによるサポートを受けることは可能でしょうか?

吉田さん

もちろん可能です。迷っているお子さまには、スタッフが「これはどうかな?」といったお声掛けをさせていただいております。

また、中学生から大学・専門学校生による学生ボランティアの「こどもサポーター」がインストラクターを務めており、子どもたちの様子に合わせて優しく話しかけたり、説明がうまく伝わらないときは実際にやってみせたりとサポートしてくれています。そういったお兄さん・お姉さんの工夫もあって、みなさん不安を感じることなく思い切り楽しんでいらっしゃいますよ

今や大人気イベントになった「こども夢の商店街」誕生のきっかけ

こども夢の商店街のおむすび通貨

編集部

「こども夢の商店街」のイベントを始められたきっかけや理由について教えてください。

吉田さん

活動のきっかけとなっているのは、私ども一般社団法人ユメ・フルサトで発行している地域通貨の「おむすび通貨」です。地域の中小事業者さんで使用できたり、お米と交換できたりする商品券のようなもので、地域の人の繋がりを強めること、地域のコミュニティを活性化させることを目的として発行しております。

その仕組みを活用することで『大人だけではなく子供たちにも働くことの喜びや面白さを知ってもらえる機会を作れないか』と考え、「こども夢の商店街」の実施へと至りました。

会場からの逆オファーも増えている大注目のイベント

編集部

「こども夢の商店街」は全国各地の商業施設で行われていると伺いました。会場はどのように決定されているのでしょうか?また、年間の開催回数についても教えてください。

吉田さん

私どものほうから、各会場に「こういうイベントをやらせていただけませんか?」とお声掛けしております。近頃は、他会場での評判を聞かれて「自分のところにも来て欲しい」とご依頼いただくケースもぐんと増えてきました

なお、2023年は年間50回ほどの開催となる見込みです。北は北海道から南は沖縄まで広く実施しておりますので、お住まいの地域での開催時にはぜひ足を運んでいただけたら嬉しく思います。

「こども夢の商店街」からのメッセージ

編集部

最後に、「こども夢の商店街」に興味をお持ちの方に向けてメッセージをお願いします。

吉田さん

「こども夢の商店街」は、お店屋さんやオシゴト体験を通じてお金や経済の仕組みを楽しく学べるイベントです。保護者の方にとっても、普段とは違ったお子さまの姿をみられる貴重な機会になると思います。

全国各地のさまざまな商業施設で実施しておりますので、ぜひ定期的に開催情報をチェックしてみてください。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。

編集部

「こども夢の商店街」では、働くことの大切さやお金を稼ぐことの大変さなどを遊び感覚で気軽に学べそうですね。しっかりとしたルールがあり、スタッフや学生サポーターによるサポートを得ながら安心してチャレンジできる点も魅力的だと感じました。

吉田さん、本日はたくさんのお話をありがとうございました!

「こども夢の商店街」の口コミ・評判

こども夢の商店街のお店屋さんの準備を行っている女の子たち

ここでは、「こども夢の商店街」に参加された方からの口コミをいくつかご紹介します。

「こども夢の商店街」のお店屋さんに小3の娘が参加し、親子で手づくりしたビーズアクセサリーを販売しました。働くことやお金の価値について楽しみながら学ぶことができ、すばらしい経験になったと思います。

小2の息子がオシゴト体験に参加しました。普段はついつい口出しをしてしまうのですが、終始自分の判断で行動するたくましい姿をみられて感激です。「これからは子どもの自主性を尊重できる接し方をしよう」と強く思いました。

娘は人と話すことが苦手だと思っていましたが、「こども夢の商店街」では知らない人に話しかけながら精一杯お店屋さんを頑張っていて感動しました。その経験で自信がついたようで、その日から積極性が高まったと思います。

全体的に満足の口コミが多く、特に「子どもの新たな一面を発見できた」「子どもへの接し方を見直すきっかけになった」といった声がたくさん挙がっていました。

参加されたお子さまからは、「楽しかった」との意見はもちろん、「自信がついた」といった感想も多い印象です。特にお店屋さんに参加されたお子さまは、ご自身の好きなものでお店を開き、それをお客さんが買ってくれる喜びや成功できた達成感などを体感することで、大きな自信へとつながっているように感じました。

「こども夢の商店街」の対象年齢・料金

「こども夢の商店街」の対象年齢・料金は以下の通りです。

お店屋さん 【対象年齢】
店長さん:小学生以上18歳未満
店員さん:小学生

【出店料】
店長さん:700円(おむすび通貨:9むすび付き)
店員さん:300円(おむすび通貨:4むすび付き)
オシゴト 【対象年齢】
小学生

【参加料】
半日で300円(おむすび通貨:4むすび付き)

なお、お買い物(お客さん)に年齢制限はなく、大人や未就学児も参加可能です。その際は、当日会場にておむすび通貨を購入してお買い物を楽しみます。

「こども夢の商店街」への参加方法・予約

お店屋さん 事前予約制
※各イベント情報に記載されている「お申込みはこちら」をクリックして予約申請
オシゴト 予約不要
※キッズモデルのオシゴトのみ要事前予約

「こども夢の商店街」の基本情報

運営組織 一般社団法人ユメ・フルサト
問い合わせ方法 ▼以下の問い合わせフォームあり
https://coubic.com/dpreserve/contact
開催場所 ▼以下の「イベント開催情報」をチェック
https://www.f-money.com/event/
公式URL https://www.f-money.com/

※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。