「稲毛神社」での七五三詣&見どころ!予約不要で随時ご祈祷を受けられる|神奈川県

この記事では、神奈川県川崎市にある「稲毛神社」での七五三詣に関する情報をご紹介します。

JR川崎駅・京急川崎駅から徒歩約8分の場所に鎮座する稲毛神社は、古くから『川崎の守り神』として親しまれている由緒正しき神社です。境内に樹齢一千年と伝えられる大銀杏のご神木があることからパワースポットとして人気があるほか、七五三詣などの各種儀礼時に利用する方も多くみられます。

社務所内には写真室が併設されており、衣装レンタルや着付、撮影を神社におまかせすることもできますよ

今回は稲毛神社にて権禰宜を務める長崎さんにインタビュー取材を行い、七五三詣の特徴や境内の見どころなどを教えていただきました。ぜひ参考にしてみてくださいね。

深い歴史を持つ川崎の守り神「稲毛神社」

稲毛神社のご社殿

JR川崎駅や京急川崎駅からほど近く、周囲には大きな通りや市役所、商店街があるなど便利なロケーションに位置する「稲毛神社」。一方で境内には緑や花といった豊かな自然があり、週末には親子連れの方、平日にはお昼休みのスーツ姿の方などが数多く訪れる、都会のオアシス的スポットです。

創建の年代は不確かではあるものの、ご神木の大銀杏が樹齢一千年以上といわれていることから、それほど歴史の長い古社だと伝えられています。また、江戸後期の名所が描かれた『江戸名所図会』にも稲毛神社の風景が描かれており、当時から川崎宿の名所として知られていたことがうかがえます。

稲毛神社のご祭神は、武甕槌神(たけみかつちのかみ)をはじめとする五柱の神様です。そのお力は「勝」と「和」とされており、勝負事や災い、病気などに打ち勝ち、さらには周りとの平和・調和を保ちながら豊かな生活を送れるようお守りくださるご利益があるといわれています。

なお、かつては「川崎山王社」の社名だったことから、現在も「山王さん」の通称で呼ばれたり、例祭(お祭り)が「川崎山王祭」と表現されたりといった名残がみられます。

稲毛神社における七五三詣の特徴や過ごし方

稲毛神社の七五三風景

稲毛神社は、3歳・5歳・7歳の子どもの健やかな成長を祈願する伝統行事の「七五三」の参拝先としても人気です。ここでは、御祈祷の流れや授与品、おすすめ撮影スポットなど、七五三詣の特徴や過ごし方について詳しくお話を伺いました。

七五三詣の流れ:社務所で受付→ご社殿でのご祈祷→授与品の受取

編集部

稲毛神社における七五三詣の流れを教えてください。

長崎さん

まずは社務所の受付窓口にお越しいただき、申込用紙への記入と初穂料の納付をお願いいたします。ご祈祷の受付時間は9:00~17:00までで、当日申込のみで承っており、事前予約はお受けしておりません。

受付が完了したら待合所で待機していただき、その後、神主がご社殿へとお連れいたします。ご社殿に入るとまもなくご祈祷が始まりますので、お子さまへの掛け着などは待機中にご用意ください。

ご祈祷自体は15~20分ほどで、ご祈祷が終わったらお子さまへのお守やお札・記念品をお渡しして終了です。

ちなみにご祈祷の開始時刻は決められておらず、前のご祈祷が終わり次第、次の回のご案内となります。1組のみお待ちの場合は単独でもご祈祷を行い、受付のタイミングが何組か重なっている場合はその時点で受付が済んでいる方々合同で行うシステムです。

ですので、待機している件数の大小による待ち時間の影響はほぼありません。15~20分周期で適宜ご案内が進んでいきます。

なお、参列者の人数は特別制限を設けておらず、11月の集中する時期などは社殿の胡床(こしょう)(※1)を増やして対応しております。ロビーには授乳室もございますので、ぜひ小さなお子さまもご一緒に、ご家族みなさまでお越しください。
(※1)胡床:神社仏閣などで使用されることの多い折り畳み式の椅子

授与品:お守り・お札・お菓子・絵本・トランプ・すごろくなど

編集部

七五三のご祈祷後にいただける授与品にはどのようなものがありますか?

長崎さん

ご祈祷を受けられたお子さまには、お守り・お札・お菓子・絵本・トランプ・すごろくなどをお渡ししております。なお、千歳飴は授与所で別途扱っておりますので、ご祈祷の記念品には含まれません。

衣装レンタル:社務所にて可能&写真撮影も行える!

編集部

稲毛神社では、七五三用の衣装レンタルや写真撮影プランなどを提供されていますか?

長崎さん

社務所内にある写真室にて、衣装レンタルや写真撮影を承っております。詳細は「川崎稲毛神社写真室」の公式サイトにてご確認ください。

公式:川崎稲毛神社写真室

なお、通りを挟んだ向かいにあるショッピングモール「パレール」の中にある「フォトスタジオメゾン」で貸衣装や撮影の手配をされる方も多くいらっしゃいますよ。

公式:フォトスタジオメゾン

人気の撮影スポット:ご社殿の正面や境内の鳥居付近

稲毛神社のご社殿前で七五三詣の写真を撮る様子

編集部

稲毛神社の境内で、七五三詣の写真撮影スポットとして人気の場所があれば教えてください。

長崎さん

ご社殿の正面や、境内の鳥居付近で撮影されている方がほとんどです。また、11月の七五三時期のみ待合場所を特設しており、そちらの金屏風の前で撮影されている方もいらっしゃいますよ。

ただ、特設の待合場所を設ける時期は不定であるほか、他の会合の都合などによってご使用いただけない日もあることをご承知おきください。

編集部

他業者同行で七五三の撮影を行いたい場合、境内での撮影も可能でしょうか?

長崎さん

神社施設内に写真室があるため、カメラマンの同行については公認はしておりません。ただ、お連れ様同士の撮影は自由にしていただいているので、他の参拝者の方々のご迷惑にならないようご配慮いただければ黙認しております

なお、ご社殿内は撮影禁止です。境内や待合場所については、周囲の方にお気を付けいただければ撮影自由です。

七五三詣の会食:川崎駅周辺がおすすめ

編集部

稲毛神社の周辺で、七五三詣の会食に適したお店はありますか?

長崎さん

神社の周囲に飲食店は多くありますが、お子さま連れで落ち着いてご利用いただけるお店は多少限られます。川崎駅のあたりですと多くの選択肢がございますので、駅周辺でお探しいただくとよろしいかもしれません

稲毛神社における境内の見どころ

稲毛神社のご神木

続いては、稲毛神社の境内での見どころについてお話を伺いました。

編集部

稲毛神社の境内には、どのような見どころがありますか?

長崎さん

樹齢一千年と伝えられるご神木の大銀杏は現在も生き続けており、見応え抜群です。戦火に見舞われる前の幹の部分も残っていて、以前もかなりの大木だったことを物語っていますよ。

大銀杏の周りには十二支の銅像が建っており、その愛らしい表情を楽しむ方も多くいらっしゃいます。

ご神木大銀杏の説明板

▲大銀杏には「周囲を回りながら願い事をすると願いが叶う」との言い伝えもあります

また、ご社殿の付近にある「天地睨みの狛犬」は、奈良県マスコットキャラクター・せんとくんの作者でもある籔内佐斗司先生の作品です。勇ましい顔で厄魔をにらんでいるとされていて、上半身についての願い事がある方は天を睨んでいる右の狛犬を、下半身についての願い事がある方は地を睨んでいる左の狛犬をなでてからお参りをするとよいといわれています。

稲毛神社の天地睨みの狛犬

▲鋭い眼光でを厄災を祓うと伝えられる「天地睨みの狛犬」

稲毛神社からのメッセージ

編集部

最後に、稲毛神社での七五三詣を検討している方へメッセージをお願いします。

長崎さん

七五三詣とは子どもの成長をお祝いし、長寿や幸福を願う人生儀礼のひとつです。人生の節目に訪れる幸せの1ページを彩るお手伝いを、私たちが心を込めてご奉仕させていただきます。

ご不明なことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。皆様のご参拝をお待ちしております。

編集部

稲毛神社では七五三のご祈祷の時間が決められておらず、予約なしで随時行っていただけることが大きな魅力だと感じます。境内には樹齢一千年と伝わるご神木をはじめとする見どころが多く、散策や写真撮影も楽しみながら思い出深い時間を過ごせそうだと思いました。

長崎さん、本日はたくさんのお話をありがとうございました!

稲毛神社の口コミ・評判

ここでは、稲毛神社で七五三詣を行った方の口コミ・評判をいくつかご紹介します。

電話でも窓口でも、親切丁寧な対応をしてくださり嬉しかったです。ご社殿のロビーに授乳スペースが設けられていて、赤ちゃん連れでも安心して七五三詣を楽しめました。

駅からのアクセスが分かりやすく、歩いていける距離なので、家族や親戚みんなで集まりやすかったです。

都心から近いロケーションにありながら、自然が多く落ち着いた空気が流れている神社です。心地良い空間でお祝いができて満足しています。

全体的に満足の声が多く、特に「駅から好アクセスであること」や「境内の雰囲気が良いこと」に関して高評価の印象です。また、対応や設備面の良さに対して賞賛する口コミもたくさん挙がっており、七五三詣のような大切な行事の参拝先としてふさわしい神社だと感じました。

稲毛神社の御祈祷予約・料金(初穂料)

初穂料 5,000円・10,000円・20,000円から選択
予約 当日申込のみ(事前予約不可)

ご祈祷は平日・土日を問わず9:00~17:00までの間で申込可能です。希望する日時に社務所の受付で申し込みを行ってください。

なお、元々の神社恒例の祭典や挙式などと重なる場合は待ち時間が長く発生する可能性もあります。不安であれば、事前に電話等でその日の予定状況を確認しておくとよいでしょう。

七五三詣の日程としては、やはり平日よりも土日祝日のほうが混雑しやすい傾向があります。また、時間帯としては11:00~13:00頃のお昼近辺に人手が集中しやすいため、空いている時間を希望する場合はその時間帯を外して訪れることをおすすめします。

ちなみに、七五三の風習としては11月15日頃にお参りするのが基本ですが、稲毛神社では七五三のご祈祷を年中受け付けています。ただし、千歳飴など時期のものについては10月以降でないと用意がないこともあるため注意してください。

稲毛神社の基本情報(アクセス・受付時間)

住所 〒210-0004
神奈川県川崎市川崎区宮本町7-7
連絡先 044-222-4554
アクセス JR・京浜急行「川崎駅」下車、徒歩約8分
社務所の対応時間 9:00~17:00
公式URL https://www.takemikatsuchi.net/

※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。