学校で得たつながりが卒業後も続く「富士見中学校高等学校」のスクールライフの魅力

ぽてん読者の皆さまに、いま注目の学校を紹介するこの企画。今回は東京都練馬区にある完全中高一貫女子校、富士見中学校高等学校を紹介します。

富士見中学校高等学校は「社会に貢献できる自立した女性の育成」という教育目標のもと、その実現に必要な「17の力」を生徒自身で身につけていける探究型の学びを進めています。近年では社会とのつながりを意識した学びに重点を置いた教育を推進しているのも特徴です。

今回は、入試広報部長の藤川先生、そして自らも富士見中学校高等学校の卒業生だという光武先生のお話を伺いました。

「社会に貢献できる自立した女性(ひと)」を目指す富士見中学校高等学校

富士見中学校高等学校の藤川先生

▲インタビューに応じていただいた藤川先生

編集部

富士見中学校高等学校の教育方針を教えてください。

藤川先生

富士見中学校高等学校では「社会に貢献できる自立した女性の育成」を教育目標とし、それを具体化するための「17の力」を掲げています。この「17の力」は、教員で意見交換をしながら検討を重ねて創り上げていったものです。授業だけでなく部活動や課題活動など、あらゆる教育活動の中でこの17の力を育んでいくというのが、本校の教育方針です。

■富士見中学校高等学校の「17の力」はこちら:https://www.fujimi.ac.jp/learning/seventeen-powers

「17の力」を生徒に落としこむルーブリック

富士見中学校高等学校の藤川先生と光武先生

▲インタビューに応じていただいた光武先生(左)と藤川先生(右)

編集部

この「17の力」は、富士見中学校高等学校の教育の中でどのように落としこまれているのでしょうか。

藤川先生

教員は生徒一人ひとりが17の力を意識できるよう、すべての教育活動において、どの力を育むために行うものなのかを必ず伝えています。

例えば授業を始める前に「この授業では、『13.情報を活用する力』『14.多角的に考える力』を伸ばすことを意識して単元に臨んでください」というように、目的を伝えます。生徒がそれを意識しながら取り組むことで、より効果的な学習ができ、成果にもつながっていきます。

このように目的を明確化することに加えて、「ルーブリック」を作成して生徒自身が振り返りを行って
いるのも特徴です。ルーブリックとは学習目標の達成度を判断するための評価方法のことで、6段階の評価指標を設け自己評価や相互評価を行っています。

編集部

その振り返り評価は、どのタイミングで実施するものなのですか?

光武先生

例えば先日中学3年生を対象に3学期間通して全5回の平和学習を実施したのですが、その最後に一連の授業の振り返りとしてルーブリックを使って振り返りを行いました。こういった大きな節目やイベント時はもちろん、日々の授業の中でも実施しています。

藤川先生

年度末には改めて全項目の振り返りを行っています。この1年間で、どのような学びを通じてどのような力が付いたのかを自分で振り返っていくわけです。そしてそれを踏まえて、生徒自身で来年度の目標も立てます。この「自ら問いを立てて学び、結果を振り返って改善につなげる」過程を習慣づけることは、探究型の学びを深めることにもつながっています。

またルーブリックでの評価を見ると、どの教育活動で成果が出ているのかが教員側にも分かりやすくなるため、それを踏まえて次年度の教育活動にも活かしています。

社会とのつながりが生きた学びを得る、富士見の教育

編集部

富士見中学校高等学校で実施している教育プログラムの中で特徴的なものがあれば教えてください。

藤川先生

近年では学校の外とのつながりを意識した教育を推進しています。高大連携ももちろんですが、大学だけでなく企業や地域のお店など、いろいろなところと学校を積極的に結び付けていけたらと思っています。

例えば中学3年生の「社会連携プロジェクト」では商店街にある和菓子屋さんとコラボし、和菓子のデザインを考える取り組みを実施しました。和菓子職人の方から直接和菓子づくりを教わり、生徒たちのデザインした和菓子について職人の方からフィードバックをいただくという取り組みで、実際に商品化されました。また、生徒がデザインした和菓子は中学校の卒業式で、PTA卒業記念品の祝い菓子として用意されました。

富士見中学校高等学校の社会連携プロジェクトの展示

富士見中学校高等学校の社会連携プロジェクトの展示

富士見中学校高等学校の社会連携プロジェクトの展示

富士見中学校高等学校の社会連携プロジェクトの展示

▲社会連携プロジェクトで生徒がデザインした和菓子(スクロールで写真がご覧いただけます→)

藤川先生

これまで学校内での学びで完結していたところを、外に視線を向けることで生徒にとっての新たな学びにつながっています。そういう先輩たちの姿を見て、後輩が「自分もやってみたい」と意識できる良い連鎖が生まれています。

光武先生

こうした外の社会との連携は、私の在校期間中にはなかった取り組みで、教員として戻ってきた当初は驚きました。でも学校外のさまざまな人との交流機会が、生徒にとっての貴重な学びになっているなと感じます。

その一環として英語教育で行っているのが、中学1年生・2年生全員を対象にした留学生との交流です。中学に入学したばかりの生徒なので当然文法などは分からない子も多いのですが、生徒たちには「単語だけでも良いからつないでコミュニケーションを取ろう」と伝えています。

英語教育においては、まずは異文化コミュニケーションが楽しいものなのだと感じてもらい、そのために英語を使えるようになりたいと思ってもらうことがとても大切なんですよね。そんな体験を中学校に入ってすぐにできるのは素晴らしい機会だなと感じます。私の在学中にもこういう機会があったらなと思ってしまいました(笑)。

仲間と協力し合う「つながり」が富士見の特徴

富士見中学校高等学校の藤川先生、光武先生

編集部

富士見中学校高等学校の校風についてもお聞きしたいのですが、富士見中学校高等学校には全体的にどのような雰囲気があると思われますか?

藤川先生

女子校だからこその、素の自分らしさを大切にのびのびと過ごしている生徒が多いなと感じます。体育祭や文化祭など、いろいろな場面で皆で協力し合う仲間同士の一体感があるのも特徴的ですね。

昔は特進クラスがあったため、特進クラスとそうでないクラスの間に見えない溝のようなものがあるなと感じていました。しかしそれを廃止したことで、生徒同士のつながりがすごく深まったんです。その一体感はイベントの場面だけでなく大学受験など勉強の場でも発揮されており、結果的に進学実績にも結びついているのではないかと思います。

そして生徒同士の深いつながりが、卒業後にも続いているのも特徴です。富士見中学校高等学校では卒業生が幹事をしてとり仕切る「成人の集い」を成人式の日に実施しているのですが、年々参加者が増えていっているんです。初めて担任として呼ばれたときにすごくたくさんの生徒が集まっている様子を見て、生徒たちにとって富士見で過ごした中高6年間がいかに大切な時間だったのかを改めて感じました。

光武先生

富士見生のつながりがすごく強いということは、社会人になってから特に感じます。社会人になってから開いた同窓会に100人以上が集まったんですよ!久しぶりに会った子も多い中、当時の教室のような雰囲気の中で楽しく過ごすことができました。富士見で過ごした6年間で、目に見えない特別なつながりが生まれているんだなと実感しましたね。

一人ひとりが活躍できる舞台があるのが“富士見らしさ”

富士見中学校高等学校の光武先生

編集部

光武先生は卒業生として、「富士見らしさ」というのはどのような部分に表れていると思われますか?

光武先生

富士見の良いところはたくさんありますが、一人ひとりが輝ける場所があるところが富士見らしさかなと思います。

勉強の面で長けている子もいれば、勉強は得意ではないけれど運動がとても得意で体育祭で輝いている子、絵が得意で学校の機関誌(紙)の表紙の絵に選ばれている子など、本当に一人ひとりのスキルを発揮できる場があります。学校にいたときだけでなく、教員として客観的に見ていてもそこは富士見のとても良いところだと感じますね。

それは女子校という環境もとても大きいと思います。特に体育祭や文化祭などの場面で顕著ですが、ちょっと力がいるような作業など、男子生徒がいたら物理的な体格差もあって一歩引いてしまうところも、女子生徒しかいない環境なので自分たちが主体でやっていくんですよね。そういう主体的に物事を引っ張っていく力は、女子校である本校だからこそ培うことができる力だと思います。

富士見中学校高等学校の生徒が書いた「富士見生のステキなところ」

▲生徒が書いた「富士見生のステキなところ」

学校生活の集大成!伝統行事の“創作ダンス”

富士見中学校高等学校の光武先生

編集部

富士見中学校高等学校では文化祭も体育祭も生徒主導でとても盛り上がるというお話がありましたが、特に富士見らしさを感じるイベントはありますか?

光武先生

体育祭で行う創作ダンスは、富士見の代名詞といっても過言ではない、学校生活の集大成となるイベントです!体育祭は中高合同で実施し、創作ダンスは中学1年生、中学3年生、高校3年生が行います。その中でも高校3年生の創作ダンスは、体育の先生のサポートを受けつつ生徒主体で作るのが伝統で、学年全員の240人で心を一つに踊る、本当に思い出に残るイベントなんですよ。

創作ダンスは高校2年生の9月から次の年の6月という長い時間をかけ、ダンス委員を中心にフォーメーションや音楽などを1から作っていきます。私も在校時はダンス委員のメンバーとして創作ダンスを作る過程に携わっていたので、披露した後の達成感はひとしおでした。今でも印象に残っていますね。

藤川先生

毎年新しいダンスを紡いでいくのが伝統なので、我々教員も「今年はどんな表現なのかな?」と見るのが楽しみなんですよ。本当にそのときしか経験できないものがギュッと詰まった「青春」だなと感じます。

光武先生からも「集大成」という言葉がありましたが、高校3年生は9月の文化祭には参加しないので、6月の体育祭が最後の行事となります。中高6年間の最後の大きな行事がこの創作ダンスなので、いろいろな思いがこみ上げてきて退場のときに涙を流す生徒も多いんですよ。卒業してから生徒たちに富士見での思い出を聞くと、創作ダンスの話は必ず出てきますね。

編集部

中学生もそんな先輩たちの様子を見てそこにかける思いを感じることで、自分のときも良いものにしようというモチベーションになりそうですね。

中1の部活加入率100%!部活も勉強も頑張る文武両道

編集部

富士見中学校高等学校では部活動も活発なのでしょうか。

藤川先生

中学1年生の部活動加入率は100%を超えており、高校でも75%くらいは所属しています。部活動はどのクラブも最大で週4日で、4日以内に収まれば兼部もできます。部活に入ることを義務化しているわけではなく、部活動を通じて得られる経験などを伝えた上で、生徒自身が部活も頑張ることを選択しています。

ただし生徒には「文武両道」で、学びが第一だということは伝えています。「部活動ばかりやっているから成績が伸びない」と言われたくないということで、部活も勉強も頑張っている生徒が多いですよ。

部活動の種類も多く、体育部、文化部、同好会合わせて30以上の種類があります。また「課外教室」という、外部から先生をお招きして行う茶道部、華道部、箏曲部などもあるんですよ。

富士見中学校高等学校の茶道部の様子

▲茶道部など、特徴的な部活動も多い

編集部

かなり種類豊富なので、中学校に入ったばかりだとどの部活動を選べば良いのか迷ってしまいそうですね。

藤川先生

確かに小学校に比べて圧倒的に部活動の種類が増えるので、どういう活動内容なのか分からず迷ってしまうことはあると思います。そのため本校では仮入部の期間を1か月半と長く取っています。実際に体験したらイメージとのギャップを感じることもあるので、仮入部の期間で自分に合う部活を見つけてもらえるようにしています。

編集部

なるほど。藤川先生と光武先生は部活の顧問をされていますか?

藤川先生

私は自身の経験を活かして2006年頃に合氣道部を立ち上げ、そこの顧問をしています。立ち上げ当初は愛好会からスタートして、同好会を経て部になったんですよ。合氣道の袴姿がかっこいいというところから興味を持つ生徒も多いです(笑)。

富士見中学校高等学校の合氣道部の様子

▲合氣道の部活中の様子。バングラデシュからの留学生も参加しているそう!

光武先生

私は自身も学生時代に所属していた演劇部の顧問をしています。4月の新歓公演から初めて顧問として関わらせてもらったのですが、「OGだから」「顧問だから」というのではなく、今の演劇部にリスペクトを持って接し、本当に部員の一人のように受け入れてもらいました。良い関係が築けたととても喜ばしく思います。

富士見中学校高等学校の充実の施設を紹介!

ここからは、2018年(平成30年)に完成した新校舎を巡りながら、富士見中学校高等学校の生徒がどのような学校生活を送っているのかを紹介していきます!

開放的な大階段に富士見テラス!学年それぞれにあるコモンスペースも魅力

富士見中学校高等学校のセンターホール

▲センターホールでは生徒が思い思いに過ごすことができる

編集部

本館・西館・東館に分かれた校舎の本館に伺いました。真ん中に大きな吹き抜けと階段がある、とても開放的な空間が広がっていますね!

藤川先生

ここは「センターホール」と呼んでいる空間で、生徒が自由に過ごすことができます。パーティションを並べれば生徒たちの芸術作品の発表の場にも様変わりしますし、プロジェクターを使って授業も行ったりしています。いろいろな形で使用される空間になっています。

生徒たちの憩いの場としては、3階の「富士見テラス」という中庭もあります。

富士見中学校高等学校の富士見テラス

▲生徒の憩いの場「富士見テラス」

編集部

教室にもお邪魔します。階ごとに学年が分かれているのでしょうか。

藤川先生

3階が高2と高3、4階が中3と高1、5階が中1と中2のフロアとなっています。教室は見晴らしが良く、晴れた日には富士山が鮮やかに見えます。また、夕焼け空も素晴らしい時があり、しばしば景色に魅入っている生徒たちもいます。

富士見中学校高等学校の教室

藤川先生

また学年ごとに1つ、コモンスペースという多目的に活用できるスペースを設けています。グループワークができるようにテーブルがつながるような形になっており、探究学習にも活かせる場所になっています。

富士見中学校高等学校のコモンスペース

▲学年ごとに設けられた「コモンスペース」

普段の学校生活の中で、本物の美術作品に触れる

富士見中学校高等学校内にある芸術作品

編集部

校内を歩いているとさまざまな美術作品が目に触れるのですが、こちらはどのようなものですか?

藤川先生

本校の初代理事長は山崎種二先生で、広尾にある「山種美術館」も設立した美術愛好家です。そのつながりで寄贈された絵画や彫刻作品などが校内には数多くあります。山崎先生は、これからの女性は社会・経済に明るい人になるべきだという思いから学校運営に関わるようになりました。学校生活を過ごす中で、本物の美術・芸術品に触れられる環境がここ富士見にはあります。長崎県の平和祈念像を制作した北村西望先生の彫刻など、著名な作家の方の作品も数多く展示されています!

富士見中学校高等学校内にある芸術作品▲長崎県の平和祈念像を制作した北村西望先生の彫刻作品

富士見中学校高等学校内にある芸術作品▲長崎県の平和祈念像を制作した北村西望先生の彫刻作品

富士見中学校高等学校のラーニングハブに飾られている作品▲ラーニングハブに飾られている、フランスの画家フェルナン・レジェの作品

スクロールで写真がご覧いただけます→

音楽室は天井の高さが違う2部屋を完備!

富士見中学校高等学校の音楽室

▲吹奏楽部が活動する天井の高い部屋の他に、合唱用の音楽室もある

編集部

音楽室にやってきました。2部屋あるようですが、どのような違いがあるのでしょうか?

藤川先生

音楽室には合唱用に反響するように天井を低くした部屋と、吹奏楽用に作られた天井の高い部屋があります。吹奏楽部はとても人気のある部活動の一つなんですよ。

書道美術フロアもあります。本校には芸術系の進路を目指す生徒もおり、その方面に進んだOGの作品なども展示しています。

相談しやすいオープンスペースの職員室。「おはなしの部屋」でプライバシーも確保

富士見中学校高等学校の職員室

▲通路からすぐ先生に声をかけられるオープンな職員室

編集部

職員室にもやってきましたが、すごく開かれた空間ですね。

藤川先生

職員室は通り抜けるようになっていて、扉をノックして入室する必要がありません。私たち教員の行動は外からも丸見えです(笑)。

光武先生

私が在校していたときは校舎建て替え前だったので、新しい校舎になって「先生にすごく相談しやすくなったな」と感じました。

藤川先生

職員室手前に進路室があって、進路室も外から見えるようになっています。進路相談をする高校生の姿を下級生が見て、自分の近い将来に思いをはせるきっかけにもなっているようです。

その手前にあるのが相談エリアです。個別ブースと、ホワイトボードが使用できるオープンスペースがあります。

富士見中学校高等学校の相談エリア

▲オープンな相談エリアでは、ホワイトボードの前で質問をする生徒たちの姿が放課後多く見られます。

富士見中学校高等学校の相談エリアの個室

▲相談エリアには個室もあり!

編集部

光武先生のおっしゃった通り相談しやすいオープンな空間が素敵ですね!一方であまり人に知られずに相談したい場合もあると思いますが、そうした場合に利用できるスペースもあるのでしょうか?

藤川先生

少しセンシティブな悩みを抱えた生徒は、教室から離れた場所にある「おはなしの部屋」というカウンセラーの部屋で相談できるようになっています。3人のカウンセラーが月曜日から土曜日まで常駐しているため、予約をとることで相談ができます。生徒だけでなく、子どものことで悩みを抱える保護者の方も利用できます。

広々とした人工芝のグラウンドに、2階建ての体育館

富士見中学校高等学校のグラウンド

▲テニスコート6面の広々とした人工芝グラウンド

編集部

グラウンドにもやってきました。外からは想像できないくらい大きいですね!

藤川先生

テニスコート6面分ある人工芝のグラウンドで、フットサルやテニスの大会に使用されることもあります。女子校ということで外からは見えないようにしているので、中に入ると「こんなに広いんですね!」と驚かれます。

編集部

そういった女子校ならではの配慮は、校舎内の他の箇所でもされているのでしょうか。

藤川先生

通りに面した窓は曇りガラスにしたり、運動部などが外を走らなくても良いよう校内に走るコースを設けたりしています。またプールは地下に25m6レーンの温水プールを設置しています。

富士見中学校高等学校の校内でのランニング風景

▲校内で周囲の目を気にすることなくランニングできる

編集部

2階建ての体育館にもお邪魔しています!藤川先生が顧問をされている合氣道部を始め、いろいろな部活の生徒さんが活動されていますね。

藤川先生

天井が低い1階は卓球や剣道などで使用し、天井の高い2階はバスケットボールやバレーボール、バドミントンといったボールを使用するスポーツで使用しています。校内には10人くらいが入れる大浴場もあるので、校内合宿もできます。

富士見中学校高等学校の体育館

▲体育館で柔軟を行う体操競技部と新体操部。新体操部は段違い平行棒などの種目も取り入れている

セーラー服・ブレザー2タイプの制服!スラックスも含めたバリエーションも魅力

編集部

ステンドグラスのあるとても雰囲気の良い空間にやってきました。ここはどのような場所ですか?

藤川先生

こちらは講堂です。学年集会や保護者会、学校説明会の他にも、芸術鑑賞会などのイベントにも使用しています。

富士見中学校高等学校の講堂

編集部

講堂の前には制服が並んでいますね。富士見中学校高等学校の制服にはどのようなバリエーションがあるのでしょうか。

藤川先生

中学校はセーラー服、高校ではブレザーと2タイプの制服があります。セーターのカラーバリエーションが豊富で、好きに組み合わせられます。2022年からはスラックスも加わって、1年間通じてスカート、スラックスから好きな方を選んでもらえるようになりました。

富士見中学校高等学校の講堂前にある制服

本を読むだけでない、探究型の学びを深める「ラーニングハブ」

富士見中学校高等学校のラーニングハブ

▲グループワークにも使用されるラーニングハブ

編集部

図書館は2フロアに分かれているんですね。

藤川先生

図書館は「ラーニングハブ」という名称で、学びの核となるという意味が込められています。下のフロアは主に探究学習の目的で使用されることが多く、授業にも使用されます。コモンスペースと同様、テーブルをつなげられるためグループワークにも最適です。

上のフロアはまた雰囲気が違って、読書や自習目的で使用する生徒が多いです。

富士見中学校高等学校のラーニングハブ

▲あえて机や椅子を揃えないことでコミュニケーションを取りやすくなる効果があるそう

藤川先生

ラーニングハブにも美術作品が展示されていますし、司書の方や図書委員の生徒たちがいろいろと工夫を凝らしたレイアウトをしてくれています。ここに来ることで何かしらの発見を得られるような空間になっています。

富士見中学校高等学校のラーニングハブ

▲司書さんの工夫が込められたレイアウト

富士見中学校高等学校からのメッセージ

富士見中学校高等学校の藤川先生と光武先生

編集部

最後に、記事をご覧のお子様・保護者の皆様にメッセージをお願いします。

藤川先生

富士見中学校高等学校では今、学校を超えて社会とつながる機会をどんどん増やしています。そのつながりは国内に限らず海外にも広がっており、さまざまなことにチャレンジする機会が増えています。いろいろなことに挑戦して人生に大切な力を得られるのは、富士見中学校高等学校の大きな強みです。

また富士見中学校高等学校には1学年240名の中にいろいろな生徒がいますが、それぞれに居場所があり活躍できる場があるため、きっと楽しい学校生活を過ごしていただけると思います。

そしてたくさんの生徒がいるからこそいろいろな人と関われる機会があります。仲の良い子だけで過ごすことのないよう、中学1年生のときはあえて3日に1回席替えをするという工夫もしているんですよ。社会に出ると今以上に、自分とは異なる価値観や背景を持った人と一緒に仕事をする機会が増えていきますよね。富士見中学校高等学校での学校生活を通じて、多様な価値観の違いを受け入れ、コミュニケーションを取っていけるような力を育んでいけたらと思っています。

富士見中学校高等学校の長い歴史の中では、祖母の代から代々富士見に通っているというご家庭もあります。多くの方に「自分の娘も富士見に通わせたい」と思ってもらえるような、魅力ある学校であると私自身も感じています!

光武先生

富士見には、大学生になっても社会人になっても、一生つながっていく縁があります。それは中高6年間という多感な時期を同じ場所で過ごすからこそ得られるとても大切なものだと思います。

ありのままの自分でいられて、久しぶりに会ってもすぐに当時の雰囲気に戻れる関係性というのは、富士見生共通の特徴です。富士見出身の人は、先輩でも後輩でもすぐに仲良くなってしまうんですよね。その縁は一生ものの財産です。自分を良い意味で変えてくれる友人や先生とのつながりが得られる場所なので、興味を持った方はぜひ一度足を運んでみてください!

編集部

中高6年間だけでなく、本当にその後の人生にとって大切な力を育み、そして一生ものの縁を得られるのですね。長年富士見中学校高等学校を見つめてきた藤川先生、卒業生である光武先生だからこその実感のこもったお言葉がとても印象的でした。

藤川先生、光武先生、本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!

富士見中学校高等学校の生徒・保護者の声

ここでは、富士見中学校高等学校の生徒や保護者の声を一部抜粋して紹介します。

校舎が綺麗で広く、駅からも近い。充実した環境で学校生活を過ごすことができる。

補習が多いなど大変な面もあるが、職員室前のスペースで勉強の相談ができたり教科の勉強を教わったりと、学習のサポートは充実している。

体育祭や文化祭などの行事は、女子校特有の盛り上がりがある。

子どもは勉強に部活動に充実した学校生活を送っている。楽しく通っているなと感じる。

在校生や卒業生の方の声から、女子校ならではののびのびとした雰囲気で楽しく学校生活を送れることが伝わってきました。部活動にも力を入れつつ、充実の学習サポートがあることに魅力を感じている人も多いようです。

富士見中学校高等学校の進学実績

富士見中学校高等学校は塾に通わなくても学校の勉強で希望の進路を実現できるよう、夏期講習や冬期講習、放課後講習などの手厚い学習サポートを行っており、慶應義塾大学や早稲田大学といった難関私大にも多くの合格者を輩出しています。

近年では理系への進学希望を持つ生徒も増えており、医療系⼤学の合格者も多くいます。2020年から高大連携として東京理科大学と連携しており、研究室で実際に実験を行う「模擬実験講座」などを通じて理科的な学びを深める機会を創出しているのも特徴です。

富士見中学校高等学校の基本情報

資料請求 https://www.fujimi.ac.jp/request
住所 東京都練馬区中村北4-8-26
電話番号 03-3999-2136
公式URL https://www.fujimi.ac.jp/