写真映えスポット満載の神社「二川伏見いなり」にお子さまと七五三詣|愛知県豊橋市

この記事でご紹介するのは、愛知県豊橋市に鎮座する「二川伏見(ふたがわふしみ)いなり」で、七五三を迎えたお子さまと一緒に昇殿参拝(ご祈祷)を行い、その前後もファミリーで楽しむための関連情報です。

「二川伏見いなり」は、明治後期に当地に鎮座した比較的新しい神社ながら、緑に映える朱色の鳥居と、真っ白な御社殿が何とも美しくて印象的。境内には絶好の撮影ポイントも豊富で、七五三のお子さまを素敵な写真に残せますよ。

境内も周辺の歴史ある宿場町も、魅力ある見どころがいっぱいですから、七五三詣のファミリーがのんびりと一日を過ごせるでしょう。

京都・伏見稲荷大社の御分霊をお祀り「二川伏見いなり」

「二川伏見いなり」本殿の正面外観

▲青空によく映える本殿の外観。真っ白な本殿の神社は、なかなか珍しい!

愛知県豊橋市に鎮座する「二川伏見いなり」は、JR東海道本線の二川駅で下車すると、徒歩8分ほどで到着できます。

周辺の二川地区は、旧東海道・二川宿であり、江戸時代から続く風情ある街並みが素敵です。現在、本陣・旅籠屋(はたごや)・商家の3ヵ所を見学できる、国内で唯一の宿場町となっています。

参考:一般社団法人 豊橋観光コンベンション協会「二川宿」

参拝者は、豊橋市内からだけではなく、東三河エリアを中心とする市外(愛知県内)からも多く訪れる神社です。また、静岡県との境界近くという立地ゆえに、静岡県西部からも多くの参詣があります。

「二川伏見いなり」は、1910(明治43)年に初代教長・浦野勝雍氏が京都の「伏見稲荷大社」より、御分霊を迎えて創祀されました。商売繁盛・家内安全・事業繁栄・五穀豊穣など、幅広い御神徳があるとされ、篤い(あつい)崇敬を集めるお稲荷さんです。

「二川伏見いなり」の境内で観賞できる「御衣黄桜(ぎょいこうざくら)」

▲春の境内では、大変貴重な「御衣黄桜(ぎょいこうざくら)」の花を楽しめる

また、例年4月初旬~中旬の境内では、平安貴族の衣服の萌黄色(もえぎいろ)に近いことから、「御衣黄桜(ぎょいこうざくら)」と名付けられた、珍しい淡緑色の桜を観賞できます。

今回は、同神社の教長を務める浦野敏行さんに、詳しくお話を伺ってみました。

昇殿参拝は予約を推奨!ご家族単位でご祈祷を受けられる

「二川伏見いなり」境内の「百本鳥居」

▲鮮やかな朱色が美しい「百本鳥居」。境内の緑によく映える

編集部

最初に、「二川伏見いなり」さんにおける、七五三詣の昇殿参拝(ご祈祷)の流れや、所要時間などについて、ご案内をお願いします。

浦野さん

まず、七五三詣それ自体は、11月15日前後のピークシーズンだけでなく、通年で受け付けております。七五三詣の方がとりわけ多い、毎年11月の土・日・祝日については、ご予約がなくても昇殿参拝(ご祈祷)が可能です。しかし毎年 11月3日(祝)は秋季大祭のため、ご予約が必要となります。

「二川伏見いなり」で昇殿参拝(ご祈祷)を行っている七五三詣のお子さま

▲昇殿参拝(ご祈祷)を行っている七五三詣の男の子。拝殿に凛(りん)とした空気が流れる

ただ、混雑時には予約の方が優先となりますし、ご家族単位で、出来るだけ他家と重ならないように昇殿参拝をされたい場合には、11月の土・日・祝日でも事前の予約をおすすめします。

毎年11月以外と、11月の平日につきましては、神職が出張祭典等で不在の場合もあるため事前の予約(電話:0532-41-0057)が確実です

昇殿参拝(ご祈祷)の当日は、10~15分の余裕を持ってご来社ください。社務所にて申込書をご記入いただき、初穂料(玉串料)をお納めになると、受付終了です。

準備が整いましたら、職員に従って、拝殿に上がっていただきます。前のご家族がご祈祷中の場合には、少々お待ちいただくこともありますので、ご承知おきくださいね。

七五三詣のお子さまには、奉納いただく絵馬や記念品の文具セット、玩具などを授与します。七五三の対象ではない同行のお子さまにも、玩具を選んでいただけるんですよ。

「二川伏見いなり」で七五三詣の昇殿参拝をするお子さまに授与される絵馬

▲七五三詣の昇殿参拝時に、お子さまに授与される絵馬。願いごとを記して、絵馬掛けに奉納する

ご祈祷前には、絵馬にお子さまの願いごとを書いていただきます。書き終わりましたら、どうぞ職員にお渡しください。お祓いをして、ご祈祷後に千歳飴と一緒に、七五三詣のお子さまにお渡しします。お帰りの際に、絵馬掛けにお掛けになってご奉納ください。

ご祈祷の時間はトータル20分ほどですが、終了後に職員にカメラやスマートフォンをお渡しくだされば、記念写真をお撮りしますよ。お子さまの和装に合う、撮影用の和傘もご用意しました。ご希望の場合は、お気軽にお声掛けくださいね。

「二川伏見いなり」で七五三詣の昇殿参拝後に記念撮影をする男の子

▲昇殿参拝後の記念撮影時には、撮影用の和傘も用意されている

一組当たりの人数制限なし!おじいちゃま・おばあちゃまもご一緒に

編集部

七五三詣の昇殿参拝(ご祈祷)を希望する場合、一組当たり何名まで参列できますか。

浦野さん

一組当たりの人数制限などは、基本的に設けていません。ぜひ、ご家族の皆さんお揃いでご参列ください。一度に40名程度は上がれる拝殿ですので、問題なくご参列いただけるかと思います。

「二川伏見いなり」で昇殿参拝(ご祈祷)行う拝殿内部

▲昇殿参拝(ご祈祷)行う拝殿の内部。一家族当たりの人数制限は、基本的に設けられていない

充実の授与品!お子さまに嬉しい選べる文具セットと玩具の数々

編集部

先ほど、七五三詣の授与品について触れていただきましたが、内容について、詳しくご紹介いただけるでしょうか。

浦野さん

はい、七五三詣で昇殿参拝(ご祈祷)をされたお子さまには、千歳飴・御守・破魔矢・ご奉納いただく絵馬・記念品の文具セット・玩具を授与しております。

「二川伏見いなり」で七五三詣の昇殿参拝をするお子さまに授与される授与品一式

▲授与品一式。お子さまが喜びそうな文具セットと玩具も!

文具セットと玩具は種類も多く、お選びいただけるようになっているため、お子さまに好評なんですよ。

境内はどこでも撮影OK!ほかの参拝者に十分な配慮を

「二川伏見いなり」本殿の正面外観

▲本殿正面は、何と言っても鉄板の記念撮影ポイント。手前の絵馬掛けも密かな人気!

編集部

写真スタジオなどのプロカメラマンさんの出張サービスを利用して、七五三詣の記念撮影を行いたい場合、撮影NGのスポットがありましたら、あらかじめ教えてください。

浦野さん

境内での記念撮影は、どちらでも可能です。ただ、ほかの参拝者の皆さんのご迷惑にならないよう、くれぐれもお気遣いをお願いします。ほかの方が写り込まないように、ご配慮くださいね。

「二川伏見いなり」本殿と鳥居を背景に七五三詣のご家族

▲境内での記念撮影は、どちらでもOK!ほかの参拝者の皆さんには、十分に配慮したい

特に一ヵ所での長時間にわたる撮影などは、ご遠慮いただければ幸いです。

なお、昇殿参拝(ご祈祷)時の撮影については、神職が祝詞(のりと)をあげている時以外でしたら、撮影していただいて大丈夫です。他のご家族が参列されている場合は、ほかの方が写り込まないようにご配慮をお願いします。

撮影場所がとっても豊富な境内!和装に映えるポイントも多数

編集部

七五三詣の記念に境内で写真撮影をする場合、浦野さんおすすめの撮影ポイントはありますか。

浦野さん

境内の記念撮影ポイントは、かなり豊富な神社だと思いますよ。

まずは、何と言っても「ご本殿周り」です。ほかの神社ではあまり見られない白い本殿の正面では、家族写真をお撮りになる方を多く見かけます。「本殿前の大灯籠」も鮮やかな朱色で、七五三詣の和装にとてもよくマッチする撮影ポイントです。

「二川伏見いなり」境内の「本殿前の大灯籠」

▲七五三詣の和装と相性抜群な「本殿前の大灯籠」

また、七五三シーズンのお天気のよい日には、「赤い大きな和傘とベンチ」を本殿前に設けております。ご家族の集合写真にはぴったりでしょう。

「二川伏見いなり」境内の「赤い大きな和傘とベンチ」

▲本殿前の「赤い大きな和傘とベンチ」は、ご家族での集合写真に使いやすい

白い本殿に向かって右側には、「大きなモミジの木」があります。青葉の季節も、紅葉の季節もどちらも絵になる光景で、通年でおすすめできる撮影ポイントの一つです。

「二川伏見いなり」本殿前の「大きなモミジの木」

▲本殿前の「大きなモミジの木」も、なかなか絵になる撮影ポイント。青葉でも紅葉でも、撮影の背景にぴったり!

本殿前の「絵馬掛け前」もおすすめします。七五三を迎えたお子さまに、お願いごとを書いた絵馬を奉納していただきますが、この様子を撮影なさる親御さんが多いですね。

「二川伏見いなり」境内の「百本鳥居」を背景に七五三詣のご家族

▲大人気の撮影ポイント「百本鳥居」。七五三詣のご家族も映える

そして、「百本鳥居」を忘れるわけには行きません。長年にわたり奉納された朱色の鳥居が百基以上も連なっていて、いかにも日本を感じる、和の神秘的な空間です。撮影すると背景に朱色が広がって、とても写真映えしますよ。

お子さまとの散策もおすすめの「二川伏見いなり」境内

「二川伏見いなり」境内の「百本鳥居」

▲境内の「稲荷山」に続く参道には、百基を超える奉納鳥居が!何とも日本を感じる光景

編集部

昇殿参拝(ご祈祷)の前後に境内を散策する際、浦野さんおすすめのスポットや、見どころなどがありましたら、ご紹介をお願いします。

浦野さん

「二川伏見いなり」の境内は、奥に広くなっています。本殿の裏手は「稲荷山」と呼ばれておりまして、6ヵ所の峯社と4ヵ所の摂末社がお祀りされているんですよ。

「二川伏見いなり」境内図

「稲荷山」の澄んだ空気を吸いながら、身体に染み渡るよい気を感じ取って散策いただくのは、気分転換と運気向上に最適だと思います。一周10分くらいで散策できますから、小さなお子さまとご一緒でも、元気に歩ける距離ではないでしょうか。

「二川伏見いなり」境内の「百本鳥居」をくぐる七五三詣の親子

▲晴れでも雨でも風情満点の「百本鳥居」は、絶好の撮影ポイントになってくれる

先にも触れましたが、「稲荷山」に続く参道には、百基を超える奉納鳥居が連なっています。「稲荷山」全体では、160基ほどの鮮やかな朱色の鳥居が立っており、何とも幻想的な光景です。雨の日もなかなか風情がありますよ。

レベルが高い!「二川伏見いなり」周辺の会食スポット

「二川伏見いなり」の境内で観賞できる「御衣黄桜(ぎょいこうざくら)」

編集部

「二川伏見いなり」さんの周辺に、七五三詣のお子さま連れファミリーが会食できるような飲食店がありましたら、ぜひご紹介をお願いします。

浦野さん

当社の近辺には、質の高いお食事をいただける飲食店が多数ありますよ。お食事の選択肢が比較的多い立地です。

お子さま連れご家族が会食をしやすい、個室のあるお店でしたら、車で5分もかからないところに、「寿司善」さんと「四季鮮菜 よし味」さんがあります。どちらも地元では評判のお店ですので、予約は必須です。

カード決済も可能な老舗の「寿司善」さんは、ランチ・ディナーともにコースメニューをお楽しみになれます。最近リニューアルされたばかりですから、個室も大変きれいです。

ネタはいつも新鮮ですし、握りも品のよさを感じます。こちら二川宿の寿司好きに長く支持されてきた、そこかしこに板前さんの粋(いき)を感じるお店ですよ。

▼寿司善(電話:0532-41-0534)※公式サイト等なし

地場の新鮮な天然魚がおいしい「四季鮮菜 よし味」さんは、高台に立地する懐石料理店で、店内からの眺望もおすすめできます。魚介類好きのご家族にとりわけ喜ばれるお店でして、自家製豆腐もクリーミーな逸品です。

コース料理は、どのお皿もレベルが高いですし、ランチ・ディナーどちらにも使えますよ。コストパーフォーマンスの高さでは、右に出るお店はそうそうないかもしれません。

参考:一般社団法人 豊橋観光コンベンション協会「四季鮮菜 よし味」

「二川伏見いなり」から七五三詣のご家族へメッセージ

「二川伏見いなり」本殿から参道と鳥居を望む

編集部

「二川伏見いなり」さんでの七五三詣を検討しているお子さま連れファミリーに向けて、何かメッセージがありましたら、ぜひお話しください。

浦野さん

安産祈願からお宮参り、そして七五三詣と、続けて参拝されるご家族も多く、お子さまが成長した姿を拝見する際は、私どもも実に嬉しいものです。お祓いは、お子さま一人ひとりに致しますよ。

もちろん、七五三詣で当社にての昇殿参拝(ご祈祷)を初めて経験されるご家族もいらっしゃいますが、いつでもていねいな対応を心掛けておりますので、ご心配なく足をお運びいただければ幸いです。

ぜひ、ご家族の思い出に残る七五三を「二川伏見いなり」でお迎えくださいね。

編集部

今回初めて「二川伏見いなり」さんにお邪魔しましたが、自然の息吹を感じる、思わず散策したくなる境内が印象に残っています。インスタ映えするスポットも多いですし、和装の七五三詣のお子さまが一層映える記念写真を残せそうです。

浦野さん、いろいろなお話を聞かせていただきまして、本日は大変ありがとうございました。

「二川伏見いなり」の口コミ・感想をチェック!

午年ノ男の鳥居

「二川伏見いなり」での昇殿参拝(ご祈祷)を検討しているお子さま連れファミリーの参考になるよう、実際に七五三詣をされた皆さんの口コミ・感想もチェックしておきましょう。

きれいに整備された神社さんです。静かな雰囲気の中、子供と七五三詣ができました。

駐車場から歩いてすぐなので、小さな子供連れにも参拝しやすかったです。

ご祈祷の後、子供と一緒に御山を散策しました。空気が澄んでいて、気持ちのよい境内です。

映えるシーンが境内にたくさん!ご神職を始め、職員の皆さんのお心遣いが素敵でした。

とりわけ写真映えする美しい境内と、趣(おもむき)ある「百本鳥居」には、多くの皆さんが触れています。職員の皆さんの対応が素晴らしい、お子さま連れでの散策も気分がよい、というコメントも多い印象です。

小さなお子さま連れでもストレスなく参拝できる、歴史ある宿場町のお稲荷さんでした。

七五三詣の料金(昇殿参拝の初穂料)・予約・混雑状況

「二川伏見いなり」の境内で観賞できる「ソメイヨシノ」

七五三詣ができる時期 通年で可
※七五三シーズン以外でも、七五三詣の昇殿参拝(ご祈祷)を受付可
予約 【毎年11月の土・日・祝日】
予約不要(現地にて当日受付)
※混雑時には、予約の方を優先する場合あり(事前の予約を推奨)
※極力ご家族単位で、他家と重ならないように昇殿参拝(ご祈祷)を行いたい場合は、事前の予約が必須


【毎年11月以外・11月の平日】
事前の予約が必須(電話:0532-41-0057)
※所要で神職が対応できない場合もあるため
混雑状況 毎年11月15日付近の土・日・祝日の10:00~13:00ころは、特に混雑しやすい傾向
※上記以外の時間帯であれば、比較的空いている
初穂料(玉串料) 七五三詣のお子さま一人当たり5,000円

※記事中の金額は、すべて税込の表示です。

「二川伏見いなり」の基本情報(アクセス・駐車場)

住所 〒441-3143
愛知県豊橋市大岩町字西郷内160
電話番号 0532-41-0057
アクセス 【公共交通機関】
JR東海道本線:二川駅にて下車し、北口より徒歩約8分

【車】
名豊道路(豊橋東バイパス):小松原ICから約10分
駐車場 無料駐車場あり
※普通車16台分
※駐車可能台数が限られるため、なるべく公共交通機関の利用を推奨
社務所の対応時間 9:00〜16:30
※昇殿参拝(ご祈祷)の受付時間も同じ※年中無休
公式URL http://www.futagawainari.sakura.ne.jp/

※最新の情報は、公式サイト等で都度ご確認をお願いします。
※記事中の金額は、すべて税込の表示です。