この記事でご紹介するのは、京都市上京区に鎮座する「白峯神宮（しらみねじんぐう）」にお子さまと訪れて、七五三詣をしていただくための関連情報です。
同宮は、「京都御所」からもほど近い、京都の街中にある交通の便に恵まれた神社です。プロ・アマ問わず、多くのアスリートから崇敬（すうけい）を集めていることでも知られています。
ご祈祷は家族単位で対応してもらえますし、境内の無料駐車場も利用できますから、小さなお子さま連れの親御さんにとっても、足を運びやすい神社だと言えるでしょう。
この記事の目次
アスリートに大人気！京都御所にほど近い「白峯神宮」
▲趣（おもむき）ある「白峯神宮」の正面鳥居。タイワンヒノキの無垢材で造られたもの
「京都御所」にも至近の「白峯神宮」は、「日本一小さな神宮」とも言われ、地下鉄烏丸線の今出川駅から、西へ徒歩8分ほどの場所に鎮座しています。境内に無料駐車場があり、車利用でも公共交通機関利用でも参拝しやすい古都の神社です。
同神宮は、今から150年以上前の1868年（慶応4年・明治元年）、蹴鞠（けまり）と和歌の宗家・飛鳥井（あすかい）家の邸宅跡に、時の孝明天皇・明治天皇により創建されて、現在に至ります。
御祭神は、小倉百人一首で親しまれる崇徳（すとく）天皇と、「日本書紀」を編集した舎人親王（とねりしんのう）の皇子・淳仁（じゅんにん）天皇です。「白峯神宮」は、ともに配流地で生涯を閉じた両天皇の慰霊を目的に建てられました。
▲境内に建立された「蹴鞠（けまり）の碑」。プロサッカー選手からも篤い（あつい）崇敬を集めている神社らしい
なお、蹴鞠や球技、芸能上達の神として名高い精大明神は、境内の地主社（じしゅしゃ）に鎮座しており、飛鳥井家の守護神です。今でも広く信仰されていて、Jリーグで活躍するプロサッカー選手など、多くのアスリートが参拝に訪れる理由となっています。
今回は、同神宮の権禰宜（ごんねぎ）（※）を務められている北村さんに、詳しくお話を伺ってみました。
（※）神職の職階の一つで、一般的な職階となる。
嬉しい家族単位のご祈祷！清少納言に縁ある手水舎も
▲境内中央より本殿を望む。京都の神社らしい、しっとりと落ち着いた雰囲気の境内が魅力的！
最初に、七五三詣で「白峯神宮」さんを訪れた際の、ご祈祷の流れや、所要時間についてお話しいただけるでしょうか。
七五三詣の際は、まずはご祈祷のご希望（ご予約）時刻の30分前までにはお越しいただきます。授与所にて、七五三詣を希望する旨をお伝えください。申込用紙にご記入後、初穂料をお納めいただいて、受付が完了します。
受付を済ませたら、手水舎にて身支度を整え、ご家族で心身をお清めになって、本殿前にてお待ちくださいね。準備ができ次第、神職がお迎えに上がります。
ちなみに、こちらの手水舎のお水は、平安の昔から知られている「飛鳥井」ですよ。かの清少納言が「枕草子」第168段で名水を9つ挙げていますが、現在でもコンコンと湧き出ています。
▲こちらは、手水舎の潜龍井（笑い龍）。花崗岩に彫られた龍が何とも可愛らしい！
本殿には、七五三のお子さまとご一緒に、親御さんほかご家族皆さんでお上がりください。お席をご用意しておりますので、神職がご案内させていただきますよ。
ご祈祷は、ご家族単位でお受けしていますから、小さなお子さま連れでも、ほかの参詣される方々に気兼ねされる必要はありません。ご神前で祝詞を奏上してのご祈祷時間は、おおよそ30分とお考えください。
祝詞奏上が終わりましたら、七五三のお子さまに授与品をお授けします。お受けになりましたら、一連のご祈祷は以上です。
参列人数の制限なし！おじいちゃま・おばあちゃまもご一緒に
ご祈祷は、一家族当たり何名まで参列可能でしょうか。本殿に上がれる人数を教えてください。
参列人数の定めは、特段ありません。お子さまの親御さん・兄弟姉妹のほか、おじいちゃま・おばあちゃまがご一緒に参列されるケースを多く見受けます。
授与所での受付時に、本殿にお上がりになる人数をお伝えください。
▲七五三詣をされたご家族。古都の由緒ある神社には、何と言っても和装が似合う
玩具も入っている授与品！七五三詣ならではの千歳飴も味わえる
先にお話が出た、七五三詣のご祈祷時の授与品について、内容をご紹介いただけるでしょうか。
七五三のお子さまには、御札・御守・千歳飴・玩具などの一揃えを授与品としてお授けしています。
▲「白峯神宮」で授与されている神札3種。オーソドックスだけど、シンプルな美学を感じる。詳細は白峯神宮HPまで
提携先が提供する「七五三わんぱくプラン」もおすすめ
▲境内に鎮座している、技芸上達の神をお祀りする「地主社（じしゅしゃ）」。こちらにもご家族で子供の成長を祈り、手を合わせたい
七五三向けの衣装レンタル・着付け・ヘアメイク・撮影などのサービスを提供されている、「白峯神宮」さん近くの提携先はあるでしょうか。
はい、ございます。当宮から徒歩5分ほどのところにある、「ブライダルハウス・オエ」さんです。「西陣織会館」さんのお隣になります。
ご祈祷・衣装レンタル・着付け・写真撮影（八つ切ポーズ込み）がセットになっている、「七五三わんぱくプラン」というサービスをご提供されています。
なお、同プランの詳細や料金、予約につきましては、「ブライダルハウス・オエ」さん（電話：075-431-0381）に直接お問い合わせになってくださいね。
境内どこでも撮影OK！本殿前や拝殿前は人気の撮影ポイント
写真館などのプロカメラマンさん同行での七五三詣をする場合、境内での撮影はできるでしょうか。可能な場合、撮影NGのポイントなどがありましたら、教えていただけると助かります。
プロカメラマンさんを同行いただいて、境内で七五三の撮影をしていただくことは、特に問題ありません。本殿に上がってからはご家族の皆さまで撮影され、ご家族の大切な思い出をカタチに残していただければと思います。
▲大門から拝殿を望む。さらに奥には、本殿が建つ。比較的コンパクトな境内でも、撮影ポイントは豊富！
ただ、ほかの参詣者の皆さんのご迷惑にならないよう、くれぐれもご配慮ください。例えば、参道を長時間占拠しての撮影などは、避けてください。
境内で、七五三の写真撮影におすすめのポイントなどがありましたら、ぜひご紹介をお願いします。
そうですね、本殿前や境内中央の拝殿前、鞠庭、季節の花が咲く木々の付近、そして大門付近などで記念撮影をされる皆さんが多いようです。
決して広い境内ではありませんが、しっとりと落ち着いた、趣（おもむき）を感じる写真を撮っていただけるかと思います。
「白峯神宮」からお子さま連れご家族へのメッセージ
▲地主社には、スポーツの守護神・精大明神と、学業成就の神・白峯天神が祀られ、文武両道を目指せるのだそう。「なで牛」を撫でて、お力を授かろう！
「白峯神宮」さんで七五三詣を検討中のお子さま連れファミリーに向けて、何かメッセージがありましたら、ぜひお話しください。
数多（あまた）ある神社の中で、この「白峯神宮」に参詣される皆さんには、大切なご縁を感じております。当宮は、サッカー選手・野球選手を始め、多くのプロアスリートの皆さんもお見えになる神社です。
▲「白峯神宮」の地主社には、アスリートの皆さんからさまざまなボールなどが奉納される
スポーツや習い事に日々打ち込まれている場合はもちろん、健やかな成長を期待されるお子さまとご家族にも広く、ご参詣いただければと思います。七五三詣をきっかけに、御祭神とのご縁を結んでいただければ心強いものになるでしょう。
お子さまとご家族の願いを大神さまにお伝えする助けになれるよう、「白峯神宮」の神職一同、しっかりとご奉仕をさせていただきます。
今回初めて「白峯神宮」さんにお邪魔しましたが、京都の街中にある、きれいに整備された境内が印象的な神社でした。有名アスリートの皆さんの参拝が多いことにも、改めて驚いています。
北村さん、いろいろなお話を聞かせていただいて、本日はどうもありがとうございました。
「白峯神宮」の口コミ・感想をチェック！
これから「白峯神宮」を訪れるお子さま連れご家族の参考になるよう、実際に同宮での七五三詣を経験した皆さんが残した口コミ・感想もチェックしておきましょう。
家族単位でご祈祷をしていただけるので、子供連れでも気兼ねがないですし、貸切状態でリラックスできます。
交通の便がよい街中の神社さんなのに、喧噪から離れて、落ち着いた雰囲気で七五三を迎えられました。
静かな空気が流れる、よく手入れされた素晴らしい神社です。七五三詣の穴場だと思いました。
京都の街中に鎮座する、評判のよい神社です。とりわけご家族ごとのご祈祷で、小さなお子さま連れでも周囲に気兼ねせずにすむこと、清潔な境内の雰囲気が落ち着いていて、心穏やかに参詣しやすいことには、多くの皆さんが触れていました。
交通至便な京都の神社で、ご家族でリラックスしながら七五三詣をしたいならば、第一選択肢になってくるのではないでしょうか。実際、境内には古都の神社らしい、しっとりと落ち着いた気が満ちています。
ご祈祷の料金（初穂料）・予約・混雑状況
| 七五三詣ができる時期 | 通年で七五三詣可 ※毎年11月15日には、お子さまの健やかな成長を願って、また元服を祝って「伴緒社祭」が執り行われる。この前後1～2ヵ月間に七五三詣をされるご家族が多い |
|---|---|
| 予約の必要性 | 予約なし（当日受付）でもご祈祷 可 ※予約もしくは事前問い合わせを推奨（祭典やその準備等で対応不可の場合があるため） 【予約・問い合わせ先】 電話：075-441-3810 Web：公式サイト「お問い合わせ」ページ |
| 混雑状況 | 【平日】 終日にわたり、比較的空いている傾向 【土・日・祝日】 日によっては、混み合う場合あり ※予約もしくは事前問い合わせを推奨 |
| ご祈祷の初穂料 | 七五三のお子さま一人当たり7,000円 ※兄弟姉妹2名が七五三対象の場合は、二人で10,000円 ※のし袋には、「初穂料」もしくは「玉串料」と大書のこと |
※記事中の金額は、すべて税込の表示です。
「白峯神宮」の基本情報（アクセス・駐車場）
| 住所 | 〒602-0054 京都市上京区今出川通堀川東入ル飛鳥井町261番地 ※「京都御所」・「西陣織会館」近く |
|---|---|
| 電話番号 | 075-441-3810 |
| アクセス | 【公共交通機関】 京都市営地下鉄烏丸線：今出川駅にて下車し、4番出口より徒歩約8分 京都市営バス9/12/51/59/201/203系統：堀川今出川バス停にて下車し、徒歩約1分 ※JR京都駅よりタクシー利用の場合、所要20分程度 【車】 名神高速道路：京都南IC/京都東ICより約20分 |
| 駐車場 | 境内に無料駐車場あり ※普通自動車8台分程度 |
| 社務所の対応時間 | 参拝可能時間: 8:00～17:00 授与所対応時間: 8:00～16:30 ご祈祷の受付時間：9:00～15:00 ※年中無休 |
| 公式URL | http://shiraminejingu.or.jp/ |
| 公式SNS | ・Twitter |
※最新の情報は、公式サイト等で都度ご確認をお願いします。
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