「吉田神社」での七五三詣!特徴や見どころ、記念になるおすすめの撮影の仕方も紹介|愛知県

この記事では、愛知県豊橋市にある「吉田神社」での七五三詣についてご紹介します。

吉田神社は豊橋市の中心部に位置し、この一帯に450年以上前から伝わる「手筒花火の発祥の地」として知られています。毎年行われる神社の祭礼「豊橋祇園祭」では、今も伝統の手筒花火が奉納され、多くの人で賑わう神社です。

七五三詣では、小型の手筒花火を抱えての記念撮影が大変喜ばれています。

今回は吉田神社で禰宜を務める水谷さんにインタビュー取材を行い、七五三詣の特徴や境内の見どころについて教えていただきました。ぜひ参考にしてみてください。

手筒花火発祥の地として知られる吉田神社

吉田神社の拝殿外観

▲吉田神社の拝殿外観

吉田神社のある豊橋市は愛知県の東南端にあり、豊かな自然と温暖な気候に恵まれたところです。古くは「吉田」と呼ばれ、江戸時代には東海道五十三次の宿場町として、さらには城下町・湊町として栄えました。

吉田神社にある旧吉田についての看板

▲鳥居側にある豊橋(旧吉田)についての案内板。歌川広重画を通して、かつての様子がうかがえる。

吉田神社はそんな豊橋市の中心、市のシンボル的な存在である吉田城址豊橋公園のすぐ側にあります。御祭神は、八岐大蛇(やまたのおろち)退治など、数多くの神話に登場する素盞嗚尊(すさのおのみこと)で、1124年当地で疫病が流行った際に、疫病退散を祈願したことが神社の始まりと伝えられています。
吉田神社は七五三詣をはじめ初宮詣、安産、厄除け、車祓いなど、一年を通して多くの方がご祈祷に訪れる神社であり、また愛知県東三河地方を中心に伝わる「手筒花火」の発祥の地として崇敬されている神社でもあります。

毎年7月に行われる祭礼は「豊橋祇園祭」の名で親しまれ、江戸時代より吉田城内のお社として歴代城主の手厚い援助を受けて発展してきました。今日も花火祭として、その伝統が引き継がれています。

祭礼で行われる手筒花火の様子

▲東三河地方などの祭礼で多くみられる手筒花火。450年以上の歴史があるという。

吉田神社は豊橋駅からは車で5分、徒歩でも20分ほどの距離にあり、車でも電車でも訪れやすいロケーションです。国道1号線に面していて「手筒花火発祥の地」の標示塔が目印になります。

国道1号側入り口の手筒花火発祥の地標示塔

▲国道1号側入り口。わかりやすい「手筒花火発祥の地」の標示塔。

駐車場は境内の東西にあり、約30台駐車できます。ご祈祷を受ける場合は、国道1号沿いの東側駐車場(社務所前駐車場)を利用すると、社務所(祈祷者入り口)が近くて便利です。

吉田神社の境内東側駐車場の風景

▲参道向かって右側入口が東側の社務所前駐車場。

参道向かって左側の入口を入っていくと、奥に西側駐車場があります。

吉田神社の境内西側駐車場入り口

▲境内西側駐車場の入り口付近の様子。

吉田神社の七五三詣ご祈祷の流れ

吉田神社拝殿内の様子

ここからは、吉田神社での七五三詣の流れについてうかがっていきましょう。

ご祈祷の手順:社務所で受付→ご祈祷→授与品の受取

編集部

七五三詣のご祈祷について、当日はどのような流れになるのか教えてください。

水谷さん

ご祈祷を希望される方は、社務所正面玄関よりお入りください。

社務所玄関の外観

▲東駐車場目の前にある社務所玄関。祈祷者はここで受付をする。

受付にてお子様の氏名、年齢など必要事項を申し込み用紙にご記入の上、ご祈祷料を添えてお申し込みいただきます。

社務所ロビーにてお待ちいただき、準備が整い次第、御殿へご案内致します。ロビーより建物内廊下を通ってのご案内となりますので、外へ出る必要はございません。

社務所ロビーの様子

▲祈祷者控室となる社務所ロビーの様子。

ご祈祷の所要時間は15~20分ほどです。ご祈祷が終わりましたら御下がりをお渡し致します。

ご祈祷は受付次第、随時ご案内しています。1件のみでご奉仕させていただく場合もあれば、混雑時は複数件同時にご案内する場合もございますが、基本的には30分に一度ご案内できるかと思います。

編集部

ご祈祷をいただく際には、何人まで御社殿に上がることができますか?

水谷さん

昇殿にあたっての人数制限はございません。ご家族揃ってお参りください。

七五三詣の授与品は、千歳飴・七五三笹・こどもおまもり

編集部

七五三詣の授与品は、どのようなものがいただけるのでしょうか?

水谷さん

ご祈祷を受けられたお子様には、千歳飴・七五三笹・こどもおまもりを授与致します。

七五三詣の授与品

▲ご祈祷を受けるといただける七五三御下がり。

また七五三詣のお子様本人を含め、一緒に昇殿されるご兄弟の方には、無料で「こどもおみくじ(動物消しゴム付)」を引いていただけます。千歳飴や笹のみの授与は致しておりません。

七五三詣のこどもおみくじ

▲七五三詣の子どもが引けるこどもおみくじ

吉田神社の七五三詣での写真撮影

吉田神社拝殿前の七五三写真

▲拝殿前の記念撮影の様子

編集部

吉田神社の周辺で、七五三の貸衣装や着付けサービスを提供しているお店があったらご紹介ください。

水谷さん

近いお店では、豊橋市東新町の「総合貸衣裳館Mai豊橋店」(旧ダイワ衣裳店)があります。当社からは車で7~8分の距離です。

公式:Mai豊橋店

編集部

他業者のカメラマンが同行して、境内で七五三詣の撮影を行うことは可能でしょうか?

水谷さん

境内での撮影は可能です。館内での撮影は、他の祈祷者の方にご迷惑のかからないようご配慮をお願い致します。

その他、ご不明な点があれば直接神社にお問い合わせください。混雑時以外は、出来るだけご希望に叶うよう対応させていただきます。

「手筒花火発祥の地」記念碑前での撮影がおすすめ!手筒花火の貸し出しも

編集部

七五三詣の記念撮影に、おすすめの場所はありますか?

水谷さん

参道沿いに「手筒花火発祥の地」の記念碑がございますので、その前がおすすめです。記念写真用の小型手筒を無料で貸し出ししていますので、ぜひご利用ください。

記念碑前の七五三写真

▲大きな手筒を手にした記念撮影は、吉田神社ならではの1枚に。

千歳飴を持っての写真だけでなく、手筒花火を抱えての記念写真は、手筒花火発祥の地である当社だけの特別なサービスです。大変好評ですよ。

また、拝殿前での撮影もおすすめですが、参拝者の妨げにならないようにご配慮いただけますと幸いです。

周辺には会食ができる場所が豊富!早めの予約がおすすめ

編集部

周辺に家族で食事会などができるお店はありますか?

水谷さん

当社は市の中心に位置することから会食に適した飲食店が多く、どこへ行くのも大変便利です。ご祈祷の日取りをなるべく早く決めて、土日の昼であれば人気店などは早めに予約しておくのがおすすめです。

吉田神社の境内は見どころがたくさん

編集部

吉田神社の境内で、見どころがありましたらご紹介いただけますか?

水谷さん

参道沿いの手筒花火発祥の地記念碑は是非ご覧ください。参拝やご祈祷の記念に、ここで大勢の方がお写真を撮られています。

手筒花火発祥の地記念碑

▲参道にある手筒花火発祥の地記念碑。記念碑と同じポーズをするのもおもしろい。

また、手水舎近くの祇園祭案内看板をご覧いただくと、花火や祭礼の歴史がよくわかりますよ。

手水舎側の脇にある祇園祭看板

▲手水舎側にある祇園祭の案内板。祇園祭は江戸時代「日本三大花火」とうたわれた歴史ある吉田神社の神事。

鳥居側には地元の方が隕石と呼ぶ「影降石(ようごうせき)」もございます。

吉田神社境内の影降石

▲鳥居近くの地中に埋まっているところを発見されたという影降石。

影降石看板

▲影降石の案内板。影向石(ようごうせき)として大切にされたと伝わる。「影向」とは神仏が姿を現すこと。

末社である「金柑丸稲荷社(きんかんまるいなりしゃ)」は、元は吉田城本丸の鬼門守護のお社であったことから、方位除けの神として、また歴代の吉田城主が幕府の要職を務めたことから、出世・開運の稲荷神として広く信仰されております。境内の散策の際に、お立ち寄りください。

吉田神社の金柑丸稲荷社

▲金柑丸稲荷社の外観

吉田神社からご家族へメッセージ

編集部

七五三詣を検討しているご家族へメッセージをお願いします。

水谷さん

当社は、祭礼の花火の様子がテレビなどでよく映されるため、そのイメージからか、初めて来社される方は混雑していると思われている方が多いように感じます。実際はそれほど混雑することもなく、お話などをしながら1件1件丁寧にご祈祷することを心がけております。

当社オリジナルの手筒御守や手筒絵馬などのご用意もございます。結婚式、安産、初宮詣、七五三と続く大切な節目に、是非ご家族揃ってお参りください。

神社オリジナルの御守

▲オリジナルの手筒御守と手筒絵馬

編集部

今回は、七五三詣の手順や境内の見どころについてご紹介いただきまして、ありがとうございました。

吉田神社の口コミ・感想など

ここでは、吉田神社で七五三詣をした方の口コミや感想をご紹介します。

正月や祭礼期間以外は混雑しておらず、落ち着いた雰囲気の中でご祈祷していただけた。

基本的には1~2件ずつでのご祈祷が多いため、子どもが泣いたりしても周りに迷惑をかける心配がない。

国道1号から直接駐車場に入ることができ、駐車場も広いため運転が苦手な人でも安心して駐車できた。

受付からご祈祷まで全て室内のため、雨天時でも外で待つ必要がなくて安心。女子トイレ内におむつ交換台ベビーシートがあり有難かった。

授乳などの際は、別室を用意してもらったので助かった。

感想からは、吉田神社で七五三詣ができて良かったという様子が伝わってきます。小さな子ども連れにもいろいろ配慮されているのがわかり、安心してご祈祷も受けられますね。

吉田神社の料金(初穂料)・予約・混雑状況

初穂料 子ども1名につき5,000円
七五三詣ができる時期 10月~12月末頃の期間、毎日9:00~16:00まで随時受付
予約 不要
混雑状況 11月15日前後の土日、10時~12時頃は多少混雑する

上記の期間以外にもご祈祷はいただけますが、千歳飴の用意がない場合があります。祭典や結婚式と重なると待たなければいけないこともあるため、事前に電話で問い合わせておくと安心です。

基本的にはそれほど混雑しませんが、土日祝日のお日柄の良い日や戌の日などは、初宮詣、車祓い、安産などのご祈祷に訪れる人もいます。混雑を避けたい場合や1件のみでのご祈祷を希望する場合は、午前より午後の方がおすすめです。

吉田神社の基本情報(アクセス・駐車場)

住所 〒440-0891
愛知県豊橋市関屋町2
電話番号 0532-52-2553
アクセス 【公共交通機関】
・豊橋駅より豊鉄市内線(路面電車)利用、「札木」もしくは「市役所前」下車徒歩7~8分
・豊橋駅より豊鉄バス(新豊・豊川線)利用、「豊橋市役所前」下車徒歩1分
【車】
・東名高速道路「豊川IC」もしくは「音羽蒲郡IC」より30~40分
社務所の対応時間 ・ご祈祷:9:00~16:00
・御守・御朱印など:9:00~17:00頃
駐車場 参道を挟んで東西に2ヶ所(約30台)
公式URL http://toyohashi-yoshida.com/

※最新の情報はホームページ等でご確認をお願い致します。