今回の記事では、愛知県一宮市にある「若宮神明社(わかみやしんめいしゃ)」での七五三詣についてご紹介します。
若宮神明社は木曽川の堤防近くに位置し、川の流れとそよ風が感じられ、清々しい気持ちになれる神社です。和傘飾りや花手水をあしらった境内は人気があり、七五三詣の撮影にもおすすめですよ。
今回は、若宮神明社の禰宜を務める岩田さんに、詳しくお話を伺いました。
この記事の目次
伊勢神宮を仰ぐ地域の守り神「若宮神明社」
▲秋には大銀杏の黄葉で色づく若宮神明社。境内には10本以上の銀杏の大木が。
若宮神明社は、名鉄尾西線(めいてつびさいせん)「奥町駅」から徒歩15分程の住宅街にあり、「若宮さん」として親しまれている神社です。御祭神は、天照皇大神(あまてらすおおみかみ)と素戔嗚尊(すさのおのみこと)で、創建は文禄年中(1593年~1596年)の頃とされています。
この地域は、長年河川交通の要所として栄えながらも、木曽川が氾濫する事態にたびたび見舞われました。洪水で住民が窮地に立たされた際、伊勢神宮大麻を祀ると川瀬が田畑に転じたことから、この地に守り神として建立されたのが若宮神明社だと伝えられています。
明治時代に襲来した美濃の大竜巻や、大東亜戦争末期の大空襲においても被害を逃れたことなど、数々の奇跡が伝えられ、人々の篤い信仰を集めてきました。
創建以前より、この地域は伊勢神宮の御厨(みくりや)(※1)の地であったことから、若宮神明社は伊勢神宮との関係も深く、神宮式年遷宮では御用材御神木の筏船着場としての役割も担っています。
(※1)御厨は神の台所の意味。
元旦祭や夏の「茅の輪くぐり」など、年間を通して行われる行事には、多くの人で賑わう神社です。
若宮神明社での七五三詣の特徴
▲ご祈祷をいただく本殿内の様子
ここからは、若宮神明社でいただける七五三詣のご祈祷や授与品について、お話を伺っていきましょう。
ご祈祷の流れ:社務所にて受付→本殿でご祈祷→授与品の受け取り
若宮神明社での七五三詣のご祈祷について、手順などを教えてください。
お参り当日は、手水舎でお手を清めていただいた上で社務所にお越し下さい。係のものがご案内致しますので、ご祈祷受付書にご記入いただき、初穂料を納めていただきます。
その後準備が整いましたら、本殿にご案内致します。ご祈祷は太鼓の音で始まり、30分程行われます。
最後に直会(なおらい)(※2)を行ったあと、お下がりをお受けいただきましたら終了となります。
(※2)直会とは、神前に備えた神酒などを参列者がいただくこと。
ご祈祷を受ける場合、本殿には何名まで入る事ができますか?
特に決まりはございませんが、5人以上になる場合はあらかじめお知らせ下さい。待合室を別途ご用意致します。
また、本殿内はイスもご用意しておりますので、安心してご祈祷をお受け下さい。
授与品:お守り・千歳飴・色鉛筆のセット
七五三詣の授与品は、どのようなものがいただけるのでしょうか?
ご祈祷を受けられた方には、破魔矢とお守り・千歳飴・色鉛筆のセットをお下がりとして授与しております。
▲ご祈祷を受けた祝い子は、可愛らしいお守りや色鉛筆がいただける。
若宮神明社での七五三詣の撮影
▲夜間にライトアップされた手水舎
若宮神明社での七五三詣の撮影についても伺ってみました。
近くには貸衣装の専門店がある、他業者同行での撮影もOK
近くに貸衣装や着付け、記念撮影などのサービスを提供しているお店があれば、教えてください。
周辺でいうと、「フォトスタジオタートル」一宮木曽川店さんがあります。こちらで身支度をして、写真を撮ってからご祈祷に見える方が大勢いらっしゃいます。着付けも上手で対応が親切だと評判ですよ。
他の業者が同行して、境内で七五三詣の撮影をすることは可能でしょうか?
境内での撮影は可能ですが、他の参拝者の方にご迷惑がかからないようにご配慮をお願いしたいです。
和傘を飾った手水舎が人気の撮影スポット
▲手水舎に映る鮮やかな和傘
七五三詣の記念に境内で写真撮影をする場合、どの場所がおすすめでしょうか?
撮影スポットとしておすすめなのは、和傘を使った装飾を施している手水舎です。四季折々に和傘や花手水をあしらった境内は、大勢の方々にお喜びいただいております。
▲和傘で華やかに彩られた手水舎の様子。和傘の装飾は季節毎に変わる。
ご家族皆さまで集合写真を撮られる場合は、拝殿前がおすすめですよ。
▲家族全員で記念撮影をするなら拝殿前がおすすめ
また、祭文殿(さいもんでん)での撮影には諸注意があります。祭文殿でお子様が参拝されている姿をお撮りいただきたい場合は、注意事項をご理解していただいた上で許可しております。
▲祭文殿前での記念撮影の様子
詳しくは当日ご説明させていただきますのでご安心下さい。お子様の成長の大切な思い出として、素敵なお写真を残していただければと思います。
車で10分程の距離には食事会におすすめのお店も
七五三詣の前後に、家族で食事会ができるようなおすすめのお店はありますか?
車で10分程移動すれば、美味しいお店はいろいろあります。特におすすめなのが、「ステーキ厨房紅花」や「とんかつしばがき」です。
お値打ちなランチからコースまであるので、ご家族で七五三詣のお祝いの席にいかがでしょうか。
若宮神明社の境内の見どころ
▲紅葉に色づく「白金龍王社」鳥居付近の様子
若宮神明社の境内を散策する際の見どころや、おすすめスポットについて聞かせいただけますか?
境内には、大変多くの方々が熱心にご参拝される「白金龍王社(はくきんりゅうおうしゃ)」があります。
▲多くの人が訪れる「白金龍王社」(引用:若宮神明社公式サイト)
戦後復興期の好景気の折、例大祭にて「白蛇が現れた後に昇天した」という言い伝えから創建された摂社です。
伊勢神宮からの分霊「神宮荒御魂(じんぐうあらみたま)」をお祀りし、毎年例大祭を行っています。2023年は10月13日の例大祭に合わせて「双龍神像」を新たに建立することとなりました。
2メートルを超える双龍が邪気を払い退け、皆様の罪穢れをことごとく祓い清めてくれることでしょう。七五三詣で訪れた際にはぜひ、新たな双龍像様と一緒に記念撮影をされてください。
月替わりの御朱印も人気、厄割石ですっきり爽快な気分に
御朱印も人気だと伺ったのですが、いただくことはできますか?
はい。毎月月替わりで御朱印をご用意しております。
七五三詣にあわせた御朱印もありますよ。当社の御朱印は人気がありますので、一度お受けしてみてください。
また、拝殿前に「厄割石」を設けております。自分の厄を「かわらけ(杯)」に吹き込み、厄割石に向かって投げ割ることで、厄を払うものです。すっきりと爽快な気分になれますよ。
公式:御朱印について(若宮神明社)
若宮神明社からご家族へメッセージ
七五三詣を検討しているご家族へメッセージをお願いします。
当社は田舎の静かな神社です。ゆっくりと静かな境内で心ゆくまでお参りください。お写真の撮影など、お手伝い出来ることは致しますのでお気軽にご相談いただければと思います。
お子様の記憶に残る大切な神様とのつながりをどうぞお結びください。
本日は、お話を聞かせていただきまして、ありがとうございました。
若宮神明社の口コミ・感想など
若宮神明社の口コミや感想について、いくつかご紹介しておきます。
気持ちよく、ゆっくり参拝出来て良かった
和傘が華やかで素敵な写真がとれた
本殿に上がり、お参りしている写真も撮らせていただき感謝
家族全員で写真を撮ってもらえた
社務所で御朱印をいただく際、子どもにも優しく声をかけてもらい、温かい気持ちになった
感想からは、充実した七五三詣の様子が伝わってきます。ほかにも、白金龍王社に感激する声や、太鼓橋や和傘飾りなど、見どころが多いという声が挙がっていました。種類の多い御朱印も人気のようです。
雰囲気の良い境内で、素敵な七五三詣の思い出ができそうだと感じられました。
若宮神明社のご祈祷予約・料金(初穂料)・混雑状況
七五三詣ができる時期 | 10月初め~12月終わりまで |
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予約 | 0586-59-7038(受付時間9:00~16:00) |
混雑状況 | 平日はそれほど混雑しない |
初穂料 | 5,000円~ ※熨斗袋に入れて名前と金額を記載 |
ご祈祷に関しては当日の受付も可能ですが、予約した方が待ち時間が少なくて済みます。七五三詣の際は、公式サイトの社務所予定表で、開所しているかを確認した上で訪れることをおすすめします。
公式:若宮さんカレンダー(若宮神明社)
若宮神明社の基本情報(アクセス・駐車場)
住所 | 〒491-0201 愛知県一宮市奥町字堤下二95 |
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電話番号 | 0586-62-1968 ※ナビ設定はこの番号で |
アクセス | 名鉄尾西線「奥町駅」から徒歩15分 |
社務所の対応時間 | 9:00~16:00 |
駐車場 | 境内は6台可 ※第1、第2駐車場は2023年9月末で終了 |
公式URL | https://wakamiya-shinmeisha.amebaownd.com/ |
※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。