子どもが6年間を通して使うランドセル。近年は色やデザインが多岐にわたり、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。この記事ではそんな“ラン活”に悩む方に向けて、横山鞄が製造・販売する「横山ランドセル」の魅力を紹介します。
横山鞄は、1961年の創業以来、岐阜県・愛知県の幼稚園・小学校・中学校・高校の鞄づくりに携わってきた老舗鞄メーカーです。そして、1989年にオリジナルランドセルの製造販売を開始しました。当初は製造卸専門でしたが、店頭直販で評判となり、今ではネット通販も盛況で、同社を代表する商品となっています。
今回は、代表の横山さんと店舗スタッフの小谷さんに、ランドセルへのこだわりや魅力、購入後の保証サービスなどについて詳しく伺いました。
▼横山ランドセルの詳細
ショップタイプ | 実店舗オンラインストア |
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営業時間 | ◆4月~6月の営業10:00~18:00 ◆7月~3月の営業10:00~17:00 定休日:火曜・水曜日/年末年始・臨時休業日あり ※オンラインストアの場合は常時購入可能 |
この記事の目次
群を抜く丈夫さを誇り、細部までこだわるのが横山ランドセル
1961年以来、岐阜県、愛知県の学校の鞄の製造卸を手掛けてきた横山鞄。創業以来培ってきた鞄企画製造の技術を活かし、1989年からオリジナルランドセルの製造販売を行っています。改良を重ね、どんどん進化している横山ランドセルの特徴について伺いました。
6年使った後でも新品に見えるような丈夫さが特徴
最初に、横山ランドセルのコンセプトについてお聞かせください。
量産販売されているメーカーのものは、軽さなどのスペックや広告での見せ方にこだわっているかもしれませんが、当社は鞄一筋にモノづくりに励んできた会社です。
ただひたすら、より良いランドセルづくりを追求した結果、他社には負けない丈夫さと安全性を備えた機能的なランドセルにたどり着きました。これが横山ランドセルの一番の特徴ですね。
小学校を卒業した6年後に比べてみると、うちのランドセルが丈夫だということがわかっていただけると思うのですが、普通は1つしか買わないので、その機会がありませんよね(笑)。それがランドセルを売るときの難しいところだと感じています。
ただ、6年経っても新品で通用するくらいにキレイで良い状態を保っているため、お下がりとして別の子が使うケースもあります。商売としては買っていただいた方が良いのですが、なにしろまだまだ使えるわけですから、兄弟姉妹や親戚の子が使ってくれるんです。
小谷さんの方からは、製品の特徴について伝えたいことはありますか?
代表の横山がお話ししたとおり、私たちのランドセルは「軽くて強くて安全」をコンセプトに作っています。それも、試行錯誤を繰り返しながら、改良に改良を重ねて現在があります。私はそのすべてを知っているわけではないのですが、35年以上のあいだ、進化を続けていることは知っていただきたいですね。
丈夫さを実現する本体素材と型崩れ防止の変形防止板
横山ランドセルの「軽くて強くて安全」はどのようにして実現されているのでしょうか?
丈夫さとは、傷・シワ・型崩れに強いということです。それを実現するためには、まずは軽くて丈夫な生地選びが重要になってきます。
当社では、6年前ぐらいからクラリーノに変わり、フィルウェル社の人工皮革を使っています。これがとても丈夫な生地だったのです。
牛革のランドセルと人工皮革はどちらを選ぶべきかという相談は結構多いのですが、今の人工皮革は、6年間使っても差が出ないぐらい性能が良くなっています。ですから、丈夫さに関しては、使用素材の功績が大きいと言えます。
型崩れに対する強度は、真ん中に変形防止板を入れています。これを入れることによって、ランドセル自体は100gぐらい重くなります。さらに、当社のランドセルは少し大きいので、一般的なランドセルに比べると100~150gぐらい重量があります。
重さと丈夫さは反比例する側面はあるのですが、型崩れに関しては変形防止板で十分防ぐことができます。そのほかにも細部まできめ細やかな工夫を施しており、当社ならではの部品使いや縫製が丈夫さを支えています。
引っ張られると外れる安全なフック(ナスカン吊り)のこだわり
安全に関してはどのようなこだわりがありますか?
ランドセルの横面に付いている給食袋などを引っ掛けるフックを「ナスカン吊り」と言います。これに強い負荷がかかると危険防止のため外れるようになっています。
引っ掛けていたものが車のドアに挟まったり、お友だちのランドセル同士で絡まったりすると、それに引っ張られて怪我をすることがあるので、そうしたことがないように、安全なナスカン吊りになっています。
また、横山ランドセルは、フレームがしっかりしているので、転倒したときに衝撃を吸収・分散してくれます。このほかにもきめ細かな配慮が随所に施されており、自信を持っておすすめできるランドセルです。
メイン収納スペースのマチ幅内寸13cmで大容量を実現
▲内寸の比較。左は8年前の横山ランドセル12cmマチ幅、右は2025年モデルの13cmマチ幅
そのほか読者の方に伝えたい特徴等はありますでしょうか?
横山ランドセルは収納力抜群です。A4フラットファイル対応で、本体マチ幅は内寸で13cmあります。
ポケットに容量を持たせている他社商品はあるのですが、横山ランドセルは、メインに重きを置いて、そこに大マチフレームを入れてありますので、使い勝手が良くて安心です。
低学年の子どもは、本体とポケットを使い分けることは難しいですよね。また、下手したら全教科の教材を持ち運びするお子さんもいます。内寸が13cmあれば、そうしたお子さまも安心ですし、高学年になって教材が増えても収納できると思います。
横山ランドセルは色やデザインの組み合わせを楽しめる
ここからは、横山ランドセルならではの工夫や豊富なカラーバリエーション、前ベルト、カシメ、ナスカン吊りが選べるセレクトモデルについて伺いました。
肩ベルトは体型や好みに合わせて2種類から選べる
▲S型肩ベルト(左)とT型肩ベルト(右)
丈夫さや安全性に加え、横山ランドセルのその他の特徴があれば教えてください。
以前は、スライド背カンと呼ばれる、自由に肩幅の付け根が調整できる肩ベルトを使っていましたが、現在は、肩ベルトが左右別々に動くウイング背カンに変更しました。これによって、背中のフィット感を保つことができます。
ただそれでも、お子さんは小さい子から大きい子まで体格はさまざまですよね。そこで、人工皮革ランドセルについては、S型タイプとT型タイプの2種類の肩ベルトを用意しています(牛革はS型タイプのみ)。
実際に背負ってもらって、中に物を入れて試してもらい、どっちのベルトが楽かを選べるようにしているんです。
前ベルト、カシメ、ナスカン吊りが選べるセレクトモデル
▲女の子に人気の水色とラベンダーのランドセル
先ほどは2種類の肩ベルトを選べることについて伺いましたが、色やデザインの面でもカスタマイズできるのでしょうか。
もちろんです。まず、ランドセル本体の色は20色ぐらいあります。さらに、人工皮革のセレクトモデルでは、前ベルトの組み合わせを選んでいただけます。
お店に来ていただいたお客様とお話しする中で、例えば黒のランドセルで赤いベルトにしてみたり、やっぱり紫のベルトが良いと思えば変えてみたりと、店頭では実際に組み合わせながら選ぶことができます。
▲各パーツのセレクトに使うセット。本当に多くのバリエーションがあることがわかる
公式サイトでは、前ベルト20色、カシメ11種類、ナスカン吊り12色から選べると書かれていました。すごく種類が多いですね。
そうなんです。しかも、少しお時間はいただいてしまうのですが、商品をお渡しする際にセレクトベルトの色やカシメなどを変更することもできます。
▲前ベルトは20色から選択可能。子どもが好きな組み合わせを選び、お気に入りのランドセルにできる
横山ランドセルの購入方法・6年間無料修理保証について
横山ランドセルの購入方法について教えてください。
店頭販売とホームページからご購入いただけるインターネット通販の2つになります。通販でも生地見本を送らせていただいているので、ぜひお申し付けください。
価格帯については、6万2,000円から7万2,000円あたりが中心の価格となっています。ただ、2026年モデルは、ベルトなしのタイプも作る予定なので、価格も細分化されると思います。さらに安価なランドセルも作りたいと考えているところです。
アウトレット商品もあるとホームページで拝見しました。
そうですね。前年の在庫品や展示品に使ったものはアウトレットとして販売しています。在庫に関しては新品の状態です。展示品もしっかりメンテナンスとクリーニングしていからお渡ししますので、見た目は新品と変わらないです。
横山ランドセルが丈夫なことは承知していますが、壊れたときの修理はいかがでしょうか?
当社でご購入されたランドセルについては、6年間無料修理保証がついています。経年劣化はお受けできませんが、それ以外のトラブルについてはすべて無料で修理します。部品が壊れたり、壊してしまった場合も大丈夫です。
店頭に持ち込んでいただければ部品がありますので、お待ちいただければ、大抵の場合は20~30分で直します。
「ラン活」をするご家庭へ、横山ランドセルからのメッセージ
▲取材に対応いただいた、横山さんと小谷さん
最後に、ラン活に励んでいる読者の方、保護者の方に向けてメッセージをお願いします。
ランドセルは、お子さんが6年間使う大事な道具です。ランドセル選びに、ご家族の気持ちが入ってしまうのは仕方ないことだと思うのですが、ぜひお子さまの目線でご購入を検討していただきたいと思っています。
ラン活から学校は始まっています。ラン活を楽しんでください。楽しい気持ちでランドセルを購入し、元気な小学生になって学校に通ってほしい、それが私たちの願いです。ご来店が可能であれば、ぜひ店舗に来てください。お待ちしております!
今の時代、ランドセルだけではなくリュックタイプを選べる学校もあるので、どちらにするか迷われている方がおられるかもしれません。ただ、背負いやすさと収納力で言えば、ランドセルの方が断然良いと思います。
ランドセルはよく重たいと言われますが、重たいのは中身なんです。ランドセル自体は1kg程度で、教科書などは小学1年生でも約3kgになってしまうケースがあります。
そうすると、リュックタイプだと形がしっかりしていないので、入れれば入れるほど身体に対する負担が増えることになります。日本のランドセルには長い歴史があり、長く続くにはそれなりの意義があるということです。
しかも、当社では、30年以上オリジナルランドセルづくりに励んでおり、毎年モデルをマイナーチェンジしてきましたので、より軽くて丈夫で使いやすいものになっています。ぜひ横山ランドセルをご検討ください。
本日はランドセル選びの参考になるお話を聞かせていただき、ありがとうございました。
横山ランドセルの口コミ・評判
横山ランドセルを使用している方からは、どのような声が上がっているのでしょうか。口コミをいくつか集めましたので、見てみましょう。
丈夫さと機能性のほか、長年、学校鞄の製造卸を行ってきたことが知られており、「横山鞄なら安心」という信頼性の高さを支持する声が多く上がっていました。
横山ランドセルの基本情報
本社・直販店 | 岐阜県岐阜市元町5-15 |
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営業時間 | ◆4月~6月の営業10:00~18:00 ◆7月~3月の営業10:00~17:00 |
定休日 | 定休日:火曜・水曜日/年末年始・臨時休業日あり |
公式ページ | https://www.yokoyamakaban.com/ |
問い合わせ先 | https://www.yokoyamakaban.com/yokoyama-kaban/contact-us/ |
※詳しくは公式ページでご確認ください