3カ国語を学べる!青丘学院つくば中学校・高等学校の国際人を育てる教育|中高一貫校

本記事では、中学校受験に興味があるお子さん・保護者に向け、茨城県石岡市にある私立「青丘学院つくば中学校・高等学校」について紹介します。

2014年に創立された同校は、学校法人「青丘」が運営する共学の中高一貫校です。日本語・韓国語・英語を中心にしたトリリンガル教育を実施し、国際社会で活躍する人材を育てています。夜の補習をはじめとする学習サポートに力を入れており、難関といわれる医学・薬学・歯学系の大学への進学実績も豊富です。

今回は、入試・募集部長を務める髙杉先生にインタビュー取材し、同校の教育理念やトリリンガル教育、受験を見据えたカリキュラムなどについて詳しく伺いました。

青丘学院つくば中学校・高等学校の教育目標は「国際人の育成」

「青丘学院つくば中学校・高等学校」の上空写真

編集部

最初に、青丘学院つくば中学校・高等学校の教育理念を教えてください。

髙杉先生

本校は「先人達の尊い志を継承しよう」「父母と目上の人を敬い、兄弟仲睦まじく暮らそう」「一人は全体のために、全体は一人のために」「深く学び、広い知識を修め、高い学力を」の4つを教育理念に掲げ、世界の第一線で活躍する国際人の育成を目指しています。

本校は、韓国人と日本人、諸外国の入学生などがそれぞれの国民性を活かしながら、一緒に学び合える学校です。現在は日本で生活する韓国人の生徒を中心に、中学校・高等学校を合わせて40人ほどが在籍しています。2024年度には3人の中国語母語の生徒が入学し、日本語・韓国語・中国語が飛び交っています。

お互いに母語を教え合うケースも多く、韓国人のある生徒は「中国語をもっと学んでみたい」と話しているようです。学校生活の中で、自分との違いを受け入れる「多様性」が育っていくのは、本校の強みだと思っています。

3カ国語の習得を目指す!青丘学院つくばのトリリンガル教育

「青丘学院つくば中学校・高等学校」の寮生活風景

▲異なるバックグラウンドを持つ生徒が言葉を教え合うことで急速に成長していく

編集部

青丘学院つくば中学校・高等学校は、日本語・韓国語・英語を中心としたトリリンガル教育を実践されているそうですね。トリリンガル教育について、詳しく教えていただけますか?

髙杉先生

本校は「美しい韓国語と正確な日本語、使える英語」をモットーに、トリリンガル教育に取り組んできました。本校のトリリンガル教育の特徴は、母語(日本語・韓国語)をベースに、国際語とされる英語に挑戦することです。

国際社会で通用する「英語力」は、母語を理解してこそ成り立つものでしょう。本校の生徒には日本に暮らす韓国人が多いので、国語(日本語)に加え、韓国語と英語の授業時間を設定しています。

例えば中学校では、1週間で国語を4時間、韓国語を5時間、英語を5時間ほど学習します。言語に関する授業時間を多く設定し、生徒たちの語学力を鍛えています。

編集部

英語の授業では、特にどのような点を工夫していますか?

髙杉先生

米国の大学を卒業した教師が中心となって、生徒たちの会話力を鍛えています。

グラマー(文法)やリーディング(読解)の知識があるからといって、ネイティブの方々と対等に話せるとは限りません。ネイティブの英語に触れ、実際にコミュニケーションを取りながら「使える英語力」を磨いてもらいます。

編集部

ネイティブの方と会話をするのは、自分の英語力を確認する機会にもなりますね。

自分が興味を持つテーマでプレゼンを実施。指導も細やかで成長が早い

編集部

トリリンガル教育の一環でプレゼンテーション(以降プレゼン)にも取り組んでいるそうですが、言語は生徒さんが自由に選択できるのでしょうか?

髙杉先生

日本人の生徒なら韓国語か英語というように、外国語を選択するのが決まりです。高校生が日本語での発表をする場合に限り、朝日新聞の「天声人語」を読んで、その感想を発表するようにしています。それ以外は基本的に縛りはなく、好きなテーマで発表できます。

韓国発祥のK-POPに興味を持ち、本校に入学してくる生徒も多いため、音楽をテーマにした発表もたくさん見られます。そのほかは、好きな本や食べ物などに関するプレゼンが主流ですね。

プレゼンをする際には、ただ調べたことを発表するのではなく、自分の考えや意見を入れるように指導しています。国語や英語、韓国語の先生がそれぞれ原稿をチェックし、言語面を含めたアドバイスをしているところです。本校の校長は韓国の方なので、校長が韓国語を選んだ生徒の原稿を添削するケースもありますよ。

編集部

それだけきめ細やかに指導してもらえると、日本語や韓国語の力も鍛えられそうですね。

髙杉先生

そうですね。韓国から来日したばかりの生徒でも、1年ほど本校の授業を受けると、日本語がかなり上達しますね。日本で生まれ育った日本人の生徒も同様で、1年ほどあれば韓国語でプレゼンができるようになります。

全体的に努力家な生徒が多く、普段の生活でも韓国人は日本語を、日本人は韓国語を使うようにしているようです。

青丘学院つくばの難関大学合格を見据えた学習カリキュラム

「青丘学院つくば中学校・高等学校」の授業風景

編集部

青丘学院つくば中学校・高等学校は、難関大学の合格に向けたカリキュラムも評判ですよね。どのようなカリキュラムになっているのか、詳しく教えていただけますか?

髙杉先生

中学校・高等学校の6年間で、生徒1人ひとりが希望の進路を見つけ、実現できるようにカリキュラムを組んでいます。

中学1年生・2年生の「基礎力を養成する時期」には、学習習慣の確立を目指します。本校は1週間に39時間の授業(平日は7時間・土曜日は4時間)に加え、夜の補習を実施しているんです。学習時間を多く設定し、机に向かって勉強する習慣を育てていきます。

中学3年生・高校1年生の「応用力を育成する時期」からは、職場体験学習や進路研究・講演会といったキャリアに関する活動がプラスされます。さまざまな職業の方々に話を聞いたり、実際に仕事を体験したりする活動を経て、高校1年生で少しずつ志望校をしぼっていく流れです。

高校2年生・3年生の「発展力を育成する時期」には、文系・理系の選択や大学訪問、小論文講座など、より受験を意識した学習に取り組みます。

理系の学習サポートが充実。医歯薬系の進路を選ぶ生徒も多い

編集部

御校は理数教育を重視されているそうですが、文系と理系ではどのような違いがあるのでしょうか?

髙杉先生

理系は、文系よりも理系科目の時間が多く設定されているのが特徴です。昼と夜の補習は基本的に任意ですが、理系の生徒たちは必ず参加しなければなりません。

夜の補習はAグループ(16:45〜17:45)・Bグループ(18:30〜20:00)に分けて、毎日実施しています。Aグループでは基礎的な内容を、Bグループでは受験対策をするので、夜補習を受けるだけでも学力が鍛えられるでしょう。

補習は全て校内で実施し、本校の先生たちが授業をします。中でも物理を担当する先生は専門性が高く、筑波大学での指導経験を持っていらっしゃいます。化学分野に関しては予備校とも連携し、より大学入試に対応した内容を指導しているところです。学習意欲の高い生徒は、学校の補習に東進・駿台・学研などの映像授業を組み合わせて受験勉強に励んでいます。

編集部

それだけ学習サポートが充実していると、生徒さんはもちろん、保護者の方々も心強いですね。卒業生は、どのような大学に進学しているのでしょうか?

髙杉先生

2023年度の卒業生は、多くの医師を輩出する北里大学や、東京薬科大学、松本歯科大学にも進学しています。医学部系以外だと、立教大学や日本大学を選ぶ生徒もいました。

東京薬科大学と松本歯科大学に合格した女子生徒はいずれも韓国出身で、中学校から本校に留学してきたんです。韓国は学習に意欲的な風土なので、彼女たちは当然のように勉強していましたね。日本人の生徒たちも触発されたようで、補習などにもきちんと参加していました。

公式:青丘学院つくば中学校・高等学校「大学合格実績」

青丘学院つくばの寮生活・行事・クラブ活動もチェック!

「青丘学院つくば中学校・高等学校」の部活動風景

青丘学院つくば中学校・高等学校は、寮生活や行事、クラブ活動を通して生徒さんの心を育てています。ここからは、それぞれの取り組み内容に迫っていきます。

中高合同の「寮生活」で、自主性・協調性を養う

編集部

御校の特徴といえる「寮生活」について、教えていただけますか?

髙杉先生

本校には「青雲堂(男子寮)」と「師任堂(女子寮)」が併設されており、ほとんどの生徒が寮生活を希望します。中学生・高校生の2~3人が同じ部屋で生活しながら、協調性を身につけていきます。下級生は上級生の姿を見て、少しずつ寮生活に慣れていくようです。洗濯や掃除なども全て自分たちで行うので、生活力も高まりますよ。

各寮では管理経験を持つ寮長を中心に、4人のスタッフが生徒たちの生活をサポートします。また、本校の先生方も同じ寮で生活しているので、学習や人間関係などの悩みを相談しやすい環境です。本校の先生は約7割が日本人で、残りは韓国出身の方々です。

1学期に1回ほどのペースで、バーベキューやクリスマス会などのイベントを開催しています。イベントは基本的に生徒たちが企画し、アイデアを出し合っているようです。アイデアを形にしやすい環境は、少人数の本校ならではの特徴です。

球技がメインの「青丘カップ」を開催!日本・韓国の歴史を学ぶ行事も

「青丘学院つくば中学校・高等学校」の行事風景

▲バスケットボールを楽しむ生徒たち。運動経験の有無や学年に関係なく、みんなで盛り上がっている

編集部

生徒さんたちからは、どのような学校行事が人気ですか?

髙杉先生

1学期に1回のペースで開催する「青丘カップ」が人気ですね。中学・高校を4チームほどに分け、バスケットボールやバレーボールなどの球技に取り組みます。

異年齢でチームを組むので、運動が得意な上級生が活躍できずにいる下級生をフォローする姿も見られます。得意・不得意に関係なく、みんなで盛り上がれるのは、本校の魅力だと思います。

編集部

修学旅行のような、宿泊型の行事はありますか?

髙杉先生

もちろんです。本校では中学3年生と高校2年生に、修学旅行を実施しています。昨年は中学3年生と高校2年生の合同で、長崎県を訪れました。行き先は年度によって異なりますが、広島県や長崎県といった戦争の歴史を学べる地域が多いです。2024年度の中学3年生は、沖縄県に足を運ぶ予定です。

この修学旅行の期間に合わせて、中学1年生と高校1年生は、茨城県の日立市を訪れます。日立市は強制労働にまつわる地域で、実際に徴用工として働いた方々のご子孫が今も生活していらっしゃるんです。当時の話を聞いたり、亡くなった方々のお墓参りをしたりして、日本と韓国の歴史を学びます。

韓国からの留学生や日本人の生徒は、「初めて聞きました」と驚いていますね。戦争の影響を受けた地域を訪れることで、平和への意識を高めてほしいと思っています。

生徒たちの希望で創部も可能!精神性・体力を鍛える「部活動」

編集部

文武両道を掲げる青丘学院つくば中学校・高等学校は、クラブ活動も重視しているそうですね。どのようなクラブ活動があるのか、簡単に紹介していただけますか?

髙杉先生

運動系だと硬式テニス部やバドミントン部、文化系なら演劇部や音楽部(吹奏楽・軽音楽)、翻訳部などへの参加が可能です。そのほか、さらに少人数のバレー・バスケット同好会や剣道同好会、写真同好会などもあります。

本校では、クラブの創部にも可能な範囲で生徒たちの希望を取り入れています。生徒の要望を受け、ダンス部も創設されました。理事長の許可が出たので、外部の先生を招いてK-POPダンスの指導をしてもらうことを検討しています。

青丘学院つくば中学校・高等学校からのメッセージ

茨城県石岡市にある「青丘学院つくば中学校・高等学校」の外観

編集部

青丘学院つくば中学校・高等学校に興味を持っているお子さんや、保護者に向けたメッセージをお願いします。

髙杉先生

個性の異なる生徒が集う学校は、ある意味「社会の縮図」といえるでしょう。勉強に限らず、学校生活を通して自分の好きなことや得意分野を見つけてほしいと思います。中には、在学中にK-POPに興味を持ち、ダンススクールに進学した卒業生もいますよ。

核家族で兄弟・姉妹が少ない傾向にある日本において、寮での集団生活は貴重な経験です。前職で学習塾をしていたころにも、「子どもを寮に入れたい」とおっしゃる保護者に出会いました。その方のお子さんは最終的に、寮がある鹿児島県の中高一貫校に入ったようです。

国籍や年齢の違う生徒が集団で生活する分、思い通りにならないこともたくさんあります。だからこそ、忍耐力や問題を解決する力が鍛えられるんですね。これからの国際社会に通用する学力・精神力を身につけたい方は、ぜひ本校にお越しください。職員一同、お子さんのご入学を心よりお待ちしています。

編集部

寮生活で養われる忍耐力や問題解決能力はいずれも、社会で求められるスキルですね。親元を離れて生活する経験は、精神的な自立にもつながることでしょう。

本日は貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!

青丘学院つくば中学校・高等学校の保護者からの口コミ

「青丘学院つくば中学校・高等学校」の多目的室風景

最後に、青丘学院つくば中学校・高等学校の保護者から寄せられた口コミを紹介します。

少人数なので、先生と生徒の距離が近い

寮生活や行事、クラブ活動など、中学生・高校生が関わる機会が多い

全体的に学習意欲の高い生徒が多く、目標に向かって切磋琢磨し合える環境

口コミからも、少人数で助け合う生徒たちと、温かくサポートする先生方の姿がうかがえます。そのほか、「校舎がきれいで驚いた」と施設を評価する口コミも見られました。

青丘学院つくば中学校・高等学校へのお問い合わせ

運営 学校法人「青丘」
住所 茨城県石岡市柿岡字寺田1604
電話番号 0299-56-3266
問い合わせ先 問い合わせフォーム:https://cheonggu.ed.jp/inquiry/
公式サイト https://cheonggu.ed.jp/

※詳しくは公式ページでご確認ください