最短で介護福祉士やパティシエに!「昇陽中学校・高等学校」の専門的な学びとは|中高一貫校

ぽてん読者の皆様に、いま注目を集める学校を紹介するこの企画。今回は、大阪府大阪市此花区にある共学の私立校「昇陽中学校・高等学校」を紹介します。

昇陽中学校・高等学校の特徴は、高校において専門性の高い8つのコース編成から選択して学んでいけることです。中でも大阪府の私立校で唯一の福祉科である「福祉コース」は、介護福祉士養成校のカリキュラムに沿って、最短で国家資格を取得できるため人気が高いです。

また中学部でも、AI個別学習教材を用いたICT学習やイングリッシュキャンプ、農業体験学習など、実践型学習プログラムが充実しています。
(※)今回の取材では主に高校のコースについてお話を伺っている

今回は昇陽中学校・高等学校の奥谷副校長、福祉コース教員の尾堂先生にお話を伺い、さらに福祉科教科主任・井野先生の実習授業を見学させていただきました。

昇陽中学校・高等学校の建学の精神「奉仕のこころ」

昇陽中学校・高等学校の奥谷副校長

▲昇陽中学校・高等学校の奥谷副校長

編集部

最初に、昇陽中学校・高等学校の建学の精神について教えていただけますか。

奥谷副校長
本校は「奉仕のこころ」を建学の精神として開校し、今年(2024年)で100周年を迎えます。

初代理事長の木村幸次郎は、「イカリソース」という調味料メーカーの創始者です。木村は消費者の方々のおかげで事業を行えたという感謝から、得たものを社会に還元する目的で本校を設立しました。そして「奉仕のこころ」を持った、社会に貢献できる生徒の育成を目指したのです。現在、その精神は「For Others」という言葉で、生徒たちに浸透しています。

成長期の子どもは、未熟さゆえときに失敗することもあるかもしれません。しかし一人ひとりに個性があり、熱中するものを見つければ驚くほど成長していきます。

本校ではコース制という形で、生徒が熱中し伸びていける環境を提供しています。生徒たちが自身の興味関心に合ったコースへ所属し、それぞれの個性を伸ばし、いずれ社会に出て1人の人間として世の中に貢献できたとき、本校の願いが花開くと考えています。

最短で介護福祉士の国家資格取得を目指す「福祉コース」

昇陽高等学校の福祉コースの実習風景

▲取材に際し、福祉科教科主任の井野先生の実習授業を見学させていただいた

昇陽中学校・高等学校では、高校に進学すると、8つのコースに分かれてより専門性の高いカリキュラムで学んでいくこととなります。(2025年度より新コース編成の予定)

具体的には、「特進コース」「進学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲコース」「看護・医療系進学コース」「保育教育コース」「ITフロンティアコース」「ビジネス/公務員チャレンジコース」「パティシエコース」「福祉コース」の8つで、生徒の皆さんは自分の能力や関心に応じてコースを選択しています。

バラエティに富んだコースが並ぶ中、まずフォーカスするのは「福祉コース」です。このコースでは、充実の実習設備を利用して、在学中に介護福祉士の国家試験に合格することを目標にしています。実際に、全国平均以上の合格率を誇っており、2023年度までに累計646名が合格しているのです。

そんなコースの特徴や生徒の雰囲気などについて、担当教諭である尾堂先生にお話を伺いました。

福祉コース:充実した専門設備と現場実習で実践力を養う

昇陽中学校・高等学校の尾堂先生

▲福祉コースを担当する尾堂先生

編集部

福祉コースに入学する生徒の皆さんは、最初から「介護福祉士になりたい」という目標を持っているのでしょうか。

尾堂先生

そういった生徒もいますが、「何となく」という理由で入学してくる生徒も少なくありません。しかし、全体的には何かしら福祉の道に進むきっかけのような出来事を体験している子が多いと感じます。例えば中学生時代の職場体験や、小さいときに車椅子を押した経験などですね。

また、ご家族の方が介護のお仕事をされていたり、福祉施設を経営されているケースもあります。入学時に明確な将来のビジョンがなくても、みんな「人の役に立ちたい、お手伝いをしたい」という気持ちは共通して持ってくれているように思います。

編集部

福祉コースは実習で使う設備がかなり専門的だと伺いましたが、いかがでしょうか?

尾堂先生

おっしゃるとおりです。介護福祉士の資格を取得するために、厚生労働省・文部科学省が定める養成校としてのカリキュラムで学んでいくのは他校と同様ですが、環境面では「高校でここまで専門的な設備が揃っているところは珍しい」と、社会福祉協議会の方からお褒めの言葉をいただくほどです。この設備を見て、入学を決める保護者の方もいるくらいなんですよ。

昇陽高等学校の福祉コースの実習で用いる介護用ベッド

▲一般住宅を想定した介護用ベッドの設備

尾堂先生

例えば、介護においては自力での入浴が困難な方の入浴をサポートする「機械浴槽」という設備があるのですが、本校ではこれを用いたお風呂の実習も行っています。また、一般的な浴槽もあるため、自宅での入浴補助を想定した授業も行います。ここまでの入浴施設が揃った高校は、なかなかないのではないでしょうか。

昇陽高等学校の福祉コースの実習で用いる機械浴槽等の設備

▲機械浴槽や通常の浴槽を用いて、実践に近い授業を行っている。トイレも2種類揃えている

編集部

校内だけでなく、校外での実習にも力を入れていると伺いましたがいかがでしょうか?

尾堂先生

本校の福祉コースの生徒は、高校1年生のときから外部の高齢者施設などに実習に行きます。普段から実践的な授業を行っているので、ベッドメイキングひとつとっても、作業に動じることがありません。

とはいえ、やはり教科書や学校の授業通りにいかないのが現場ですよね。人によって体格や麻痺の度合いが違うわけですから、例えば食事介助の仕方もまったく異なるわけです。

でも、現場で得た経験をフィードバックして、きちんと皆成長していきます。「うまくいかなくてつらかったけれど、ちゃんと食べてもらえて嬉しかった」と話す生徒もいて、苦労を乗り越えて糧にしていく姿は、教員から見てもすごいと思います。

昇陽高等学校の福祉コースの実習風景

▲実習も現場も大変なことはたくさん。しかし生徒たちの表情は明るく、確かなやりがいを感じていた

編集部

福祉コースを担当される先生方は、福祉系のお仕事の経験がある方が多いのでしょうか。

尾堂先生

はい。介護等の現場の経験がある者や、介護福祉士や社会福祉士、精神保健福祉士といった資格を持つ教員が指導にあたっています。

また、本校は厚生労働省が定めるカリキュラムとは別に、国家試験に向けた勉強を行う「福祉教養」という教科を設けています。普段の学習はもちろんですが、福祉教養では教員自身の専門知識や実体験を織り交ぜて、生徒の学びを深めています。

福祉コースの生徒は「人を助けるプロになりたい」と思っている子が多いです。ですから教員が介護施設などの現場で他人の役に立てたという経験を話すと、みんな目をキラキラさせながら聞いてくれます。

将来どういう職業に就くかということは、どのような大人になるかという話にも通じてくると思います。福祉の仕事に就くのなら人間性を磨くことが大切だと、私たちは認識しています。ですから教員は、「授業を通して生徒の人間性を育てていく」という意識を常に持っているんです。

福祉コース:授業と実習を通じてコミュニケーション能力を育成

昇陽高等学校の授業風景

▲実習だけでなく、もちろん机にも向かう。和やかな雰囲気で授業が進行していた

編集部

福祉コースでは、どういった雰囲気の生徒が多いのでしょうか。

尾堂先生

明るくて、コミュニケーション能力の高い子たちが多いと感じます。ですが、たまたまそういった子ばかりが集まってきているわけではありません。中学時代はコミュニケーションが苦手で、話すことが得意でなかったという生徒も少なくないです。

昇陽高等学校の福祉コースの実習風景

編集部

福祉コースに入学してから変わったということでしょうか。

尾堂先生

そうですね。高校1年だとまだ少し緊張してドキドキしているようすが見受けられますが、2年、3年と学年が上がるにつれて目覚ましく成長していきます。自信を持って人と接することができるというか、自分の思っていることをちゃんと伝える力が付いていますね。

福祉の仕事では、人との関係性を築けるかどうかで信頼関係が変わってきます。「この人になら任せられる」と相手の方に思っていただくことが大切です。生徒たちは、授業や実習を通して「どう対話するか」などのコミュニケーション能力を身に付けていきます。

例えば高齢者施設に実習に行くと、「明るくて笑顔で、コミュニケーションの取れる子」を求められるわけです。1年生のときはそれがうまくできなくても、実習を重ねていくうちに、順応できるようになっていきます。

施設利用者の高齢の方々や、職員の方々の期待に応える振る舞いをするというのは、大人でもなかなかできないものです。でも、生徒たちは徐々に「社会で通用する」コミュニケーション能力を養っていきます。10代後半でここまでできているというのは、教員から見ても本当に感心しますね。

昇陽高等学校の福祉コースの実習風景

▲教員もときには厳しく、ときには温かくサポートしている

編集部

そういった生徒さんのコミュニケーション能力を育てるために、教員の方々はどのようなことを意識しているのでしょうか。

尾堂先生

教員は生徒と近い距離感で何でも話を聞き、生徒のコミュニケーション能力を引き出すよう心がけています。

コミュニケーション能力を引き出すには、生徒本人が自信を持つことが大切です。自信を持つことで、明るく笑顔で人と会話ができたり、行動できたりします。コミュニケーション能力は福祉の世界では必須ですから、まず教員が明るく生徒たちに接して、生徒たちの自信を育てるよう意識していますね。

また、教員側が上から言いすぎないようにも気を付けています。「わかっているけどできない」というのが思春期だと思うので。授業や外部実習では、教員が指示をして引っ張っていくのではなく、さりげなく誘導する程度に留めます。そして生徒が自ら動いて「できた!」という成功体験を重ねることが、自信につながると考えています。

福祉コース卒業後の進路:進学と就職、幅広い選択肢

昇陽高等学校の福祉コースの実習風景

編集部

福祉コースの生徒の皆さんは、卒業後はそのまま就職されるのでしょうか。

尾堂先生

進学する生徒と、就職する生徒が半々くらいでしょうか。進学の場合は、社会福祉士や精神保健福祉士を目指して福祉系の専門学校や大学に進む生徒が多いです。

近年は社会全体の高齢化に伴って、障害をお持ちの方も高齢になってきていますよね。例えば脳梗塞で麻痺が残ってしまっているけど、ずっと入院したり施設に入るわけにもいかないので、在宅でリハビリをしないといけないケースも多いです。そういった世相を反映してか、理学療法士の学校に進む生徒も増えています。

就職の場合は、高齢者施設や同形態の施設へ就職する子が多いですね。実習先でスカウトされてそのままその施設に就職というパターンもあります。

生徒たちは3年間のカリキュラムで「介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)」を終えるので、国家資格に受からなかった子も、その資格を活かして就職し、次の国家試験での合格を目指して勉強しています。

昇陽高等学校の授業風景

編集部

福祉のお仕事は求人が絶えないので、選択肢がたくさんありそうですね。

尾堂先生

そうですね。ですが離職率も高い業界なので、生徒には自信を持って長く働ける施設に入職できるよう、在学中に知識や技術をしっかり身に付けておこうと話しています。

昇陽高等学校の特色ある8つの専門コース

昇陽中学校・高等学校のOGである作家・田辺聖子さんの言葉が彫られた記念碑

先ほどご紹介した福祉コース以外にも、昇陽高等学校ではたくさんの個性あるコースが用意されています。

例えば2020年にリニューアルされた「ITフロンティアコース」は、ビジュアルアートの制作やドローンの操作、プログラミングやロボット制作など、ITに関連した授業を展開しており、先端的な技術をどんどん習得しています。

時間の都合上、すべてのコースについてお聞きすることはできなかったのですが、「パティシエコース」「進学Ⅱコース」についてお話しいただきました。

プロ養成「パティシエコース」:ふるさと納税の返礼品製作も

昇陽中学校・高等学校のパティシエコースの調理実習

▲本格的な調理台を使用して実習を行う

編集部

福祉コース以外のコースについても、教えていただけますか。

奥谷副校長

珍しいものでいうと、本校にはパティシエコースがあるんです。1学年はおよそ40人で、プロになるためのノウハウを専任講師のもとで学んでいくほか、週に3日はプロのパティシエをお迎えして実習をしています。

その活動は校内だけにとどまりません。本校の城山キャンパスがある豊能町の農場で採れた、なにわ伝統野菜「高山ごぼう」をベースにしたお菓子を開発し、ふるさと納税の返礼品として出しています。収穫も含めて生徒が行い、レシピを考案し、直売所に立って販売も行っています。

また、生徒がつくったスイーツを阪神百貨店で販売させていただいたこともあります。

昇陽中学校・高等学校のパティシエコースの生徒たち

▲パティシエコースの生徒たちのお菓子は学内でも販売していて、生徒の人気も高い

編集部

ふるさと納税の返礼品になったり、百貨店に並んだりしているというのは、すごく本格的ですね。

奥谷副校長

高校生がつくったとは思えないくらい、クオリティが高いですね。あと、実際の調理だけではなく、生徒が主体となって商品や販売方法を考えています。

尾堂先生

付け加えると、パティシエコースの生徒がつくったお菓子を、本校が立地している此花区の障害支援事業所の方々に袋詰めしていただき、本校の生徒と障害をお持ちの方が一緒に販売するという活動も行います。「For Others」の精神に則り、お菓子の原価分のお金以外は受け取らず、障害支援事業所の運営費にしていただいています。

昇陽中学校・高等学校のパティシエコースの掲示物

▲パティシエコースを卒業した先輩たちが働いているお店の一覧。卒業後も絆が続いていることがわかる

進学Ⅱコース:アスリート育成と人間性の涵養

昇陽中学校・高等学校のグラウンド

▲昇陽中学校・高等学校はソフトテニスの強豪校でもある

編集部

昇陽高等学校の「進学Ⅱコース」は、アスリートコースと呼ばれていると伺ったのですが、どんな内容なのでしょうか。

奥谷副校長

進学Ⅱコースは、中学・高校の6年間でアスリートを育てるコースです。体育の授業が多めに入っているほか、クラブでの活動時間を長くするようなカリキュラムを設定しています。

現在、ソフトテニス、男子バレーボール、新体操、卓球を強化していて、卒業生には実業団でプロとして活躍している子もいますね。特に男子バレーボールは、2024年1月に開催された全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)で3位に入賞した強豪クラブです。

尾堂先生

余談ですが、男子バレーボールに取り組みたいという思いで入学して、中学1年生のときは160cmくらいだった子がいました。彼が卒業するときにはおよそ185cmになっていて、「成長したなあ」とすごく感慨深くなってしまいました。

編集部

6年間かけて成長を近くで見てこられたのですから、胸に迫るものがあるでしょうね…。スポーツの技術だけでなく、人間的にも成長していくのでしょうか?

奥谷副校長

そう思います。体がぐんぐん成長していくとともに、態度もどんどん良くなっていきますね。最初はやんちゃで言うことを聞かなかった子が、成長するにつれて受け答えがしっかりできるようになり、礼儀正しい青年になっていきます。

教員の指導ももちろんあるのでしょうが、スポーツの持つ性質が、自然と上下関係や礼儀を身に付けさせるのかもしれません。

尾堂先生

本校は全体的に人懐っこい生徒が多いのですが、アスリートコースの生徒たちは教員に対して良い意味で「きっちりしている」子が多いですね。生徒同士だとにぎやかですが、教員の前ではビシッとしている印象です。

建学の精神を実践するボランティア部の自主的な活動

昇陽中学校・高等学校の生徒

▲ボランティア部の生徒たち。同校の建学の精神を体現しているような存在だ

編集部

昇陽中学校・高等学校の部活動で、特徴的なクラブはあるでしょうか。

尾堂先生

運動系・文化系含めてどのクラブも活発ですが、福祉コースの生徒が多く所属している「ボランティア部」はぜひ紹介したいですね。

ボランティア部が発足した当初は、活動するにも何から取り組めば良いかわかりませんでした。ボランティアというのは、教員側が「こうしなさい、ああしなさい」と指示するものではありませんよね。ですので私たちは何も言わず、すべて生徒の自主性に任せました。

そこで、生徒たちが此花区の区役所の方々や地域福祉の方々に、何かできることはあるかと自ら連絡を取ったんです。そして最初に始まったのが「フードバンク」です。

フードバンクは、見た目や賞味期限などが原因で市場に流通できなくなった廃棄予定の食品を寄付として受け入れ、生活が困難な方々にお配りする活動です。お配りする相手はご高齢の方が多いのですが、本校の生徒が訪れると、「雰囲気が明るくて活気が出るので嬉しい」とおっしゃっていただけます。

フードバンクを皮切りに、現在は活動のバリエーションもどんどん増えています。障害をお持ちの方々と風船バレーを行ったり、夏休みの小学生を対象に、宿題のお手伝いや子ども食堂のスタッフとしても活動させていただいています。先日は舞洲まで行ってゴミ拾いをした生徒がいました。

私たち教員が手伝うことはほとんどなく、ただ監督しているだけという状態です。活動報告は逐一するよう、生徒にお願いはしていますけどね。

編集部

此花区で活動されることが多いのでしょうか。

尾堂先生

そうですね。地域との連携はかなりしっかり取れているかと思います。先日も此花区のボランティア団体の方が本校にいらして、生徒たちの活動をねぎらってくださいました。

また、此花区以外での活動もあります。人数が集まらなくても、1人でボランティアに出かけていく生徒もいます。本当に感心してしまいますね。

編集部

活動の内容もすごく幅広いのですね。他にはどんな提案がありましたか?

尾堂先生

一例として、先日は子育て中のお母様方に一息ついてもらうため「ママさんカフェ」の活動をしたいと生徒から話がありました。ですが、実際の母親の子育ての悩みを、未成熟な子ども達が解決できるかというと、それは難しいですよね。

ですので、「活動の趣旨を理解することができなければ、安易にボランティア活動はできない、そういった現場には行かせられない」と伝えました。このような経験も福祉活動の知見を広げるために、とても大切だと思っています。

そのうえで、あとは生徒たちで考えてもらいます。ボランティアは、こちらの自己満足になってしまっては意味をなしません。受け手にとって本当に必要なものなのか、困りごとを解消できるものなのか、生徒たちにはそこを考えて行動してほしいと思います。

昇陽中学校・高等学校からの受験生へのメッセージ

昇陽中学校・高等学校の奥谷副校長と尾堂先生

編集部

最後に、昇陽中学校・高等学校に興味をお持ちのお子さんや保護者の方へメッセージをお願いします。

尾堂先生

本校の「奉仕のこころ」の根本には、将来世の中に出たときに、人のために何かできるような人間を育てたいという思いがあります。どんな仕事に就いても、人の利益、心の利益になるようなものに関われる人であってほしいというのは、設立から一貫して本校に根付く精神です。

これはとても壮大ですが、教育機関として最も大切なものだと感じています。「何かお手伝いしたい、自分の力を社会に還元したい」とお考えの生徒さんは、ぜひ本校にいらしてください。

奥谷副校長

本校は年に5回ほど、学校の体験入学を開催しています。ぜひ参加していただいて、学校施設を含め、生徒の様子や教員の雰囲気を実感していただけたらと思います。生徒自身が校内を案内することもありますので、ぜひそこで本校の空気に触れていただきたいです。

編集部

御校では、多種多様なコース設定を基に生徒の皆さんが「人間性」と「専門性」の両方を身につけていけるのだと感じました!本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

昇陽中学校・高等学校の進学実績とサポート体制

昇陽中学校・高等学校の自習室

▲自習室の風景。学習サポートも充実している

昇陽中学校・高等学校は多様なコースがありますので、進学実績を見てもそれぞれの特色が出ています。例えば特進コースや進学Ⅰコースは、立命館大学や関西学院大学など近畿地方の難関私立大に複数の合格者を輩出しています。また、進学Ⅱコースからはスポーツ推薦で体育大学に進学する生徒も多いです。

その他、保育士や看護師を目指して保育系・医療系の大学・専門学校に進む、公務員を目指して進学・就職する、パティシエとして有名店で勤め始めるなど、進路は生徒により大きく異なります。

そんな生徒たちをサポートするために、同校では教員が常駐して個人ブースで自習できる環境を整えているほか、キャリア面談を重ねる、大学・短大・専門学校の講師を招き最新の情報を提供するなど、多くの取り組みを実施しています。

■昇陽中学校・高等学校の進学実績(学校公式サイト)

https://www.oskshoyo.ed.jp/info/direction/

昇陽中学校・高等学校:卒業生と保護者の声

昇陽中学校・高等学校の校舎外観

最後に、昇陽中学校・高等学校の保護者や卒業生の声を紹介します。

どのコースも、すごく面倒を見てくれている印象です。特進コースだと学習面のサポートが手厚いですし、進学コースだとクラブ活動に力を入れながら勉強もできます。また、その他のコースも専門の先生が経験に沿って教えてくれるので、子どもたちの成長に繋がると思います。

進学も就職も、自分のやる気次第で変わってくると思う。やる気を出してちゃんと取り組めば、目標を叶えられるだけの環境がある。

私はパティシエコースで、とても楽しい3年間を過ごせました。他のコースとの交流もたくさんあって、実習中に作るお菓子も美味しく食べてもらえました。

熱心な先生方から手厚いサポートが受けられること、そしてコース選択を含めた自分の意志で目指すキャリアを実現できる学校であることが高い評価を受けていました。「楽しい学校生活を過ごせた」という声も多かったです。

昇陽中学校・高等学校の基本情報とお問い合わせ先

運営 昇陽中学校・高等学校
住所 大阪府大阪市此花区朝日1丁目1番9号
電話番号 06-6461-0091
問い合わせ先 https://www.oskshoyo.ed.jp/contact/
公式ページ https://www.oskshoyo.ed.jp/

※詳しくは公式ページでご確認ください